高校留学とは?
高校留学とは、日本の高校生が海外の高校や語学学校で勉強するプログラムのことです。
一言で高校留学といっても、夏休みや春休みなど長期休暇中に参加できる短期留学やジュニアキャンプ、日本の高校へ戻ることを前提に海外の高校で学ぶターム留学や1年留学、海外の高校を卒業することを目指す卒業留学など、様々なプログラムがあります。「外国人の友達を作りたい」「英語を話せるようになりたい」「将来海外の大学への進学に興味がある」など、それぞれの夢や目標に合わせてプログラムを選択することが可能です。高校留学は、多感な時期に親元を離れて生活することになるため、自立心や積極性を身につけることができます。さらに、様々な国籍の生徒やホストファミリーと関わり、多くの文化や価値観に直接触れることで、視野を広げることもできるので、将来の大きな糧になるはずです。
今回はそんな高校留学について詳しく解説していきます。
高校留学の魅力と特徴
高校留学プログラム
高校留学には、短期留学やジュニアキャンプなど語学学校で短期間勉強するものや、ターム留学や1年留学、卒業留学などと呼ばれる海外の高校で勉強するものなど、様々なプログラムがあります。ここではそれぞれのプログラムの概要を説明します。
※費用は、学費・滞在費・航空券・保険・ビザ申請諸費用などを含めた際の目安です。ご希望の学校やプラン、ご渡航時の為替などによっても変動いたしますので、最新情報は留学カウンセリングにて、ご確認ください。短期留学は、語学学校で一般英語コースや進学準備コースを受講するプログラムです。自分のレベルに合った授業を受けられ、放課後にはアクティビティを通してクラスメイトと交流できます。年齢層は幅広く、大学生や社会人とも一緒に学ぶことができます。
一方、ジュニアキャンプは13歳から17歳の高校生を対象としたプログラムで、語学研修とアクティビティがセットになっています。同年代の仲間と過ごせることが魅力です。
どちらのプログラムも、夏休みや春休みなどの長期休暇を利用して参加できます。短期留学では様々な年代の人と交流し視野を広げることができ、ジュニアキャンプでは同年代の友達を作り、勉強と遊びの両方を楽しむことができます。
ターム留学は、海外の高校で3ヶ月~1年未満、現地の学生と一緒に授業を受けるプログラムです。オーストラリアやニュージーランドでは4学期制のため3~9ヶ月、カナダやアメリカでは2学期制のため約6ヶ月の留学が可能です。
メリットは、異文化体験と語学力の向上です。ネイティブの授業を受けることで、実践的な英語を習得できます。休学して留学する方法と、海外で取得した単位を日本の高校の単位として認定される場合もあります。授業は希望する科目を選択でき、滞在はホームステイが一般的です。入学には、成績証明書や卒業証明書、国によっては英語力の証明書が必要です。海外の高校生活を体験し、英語力を伸ばしたい方におすすめです。
1年留学は、海外の高校に1年間通い、現地の学生と同じように学校生活を送るプログラムです。長期滞在により、異文化理解を深め、高い英語力を身につけることができます。
休学して留学する方法と、取得した単位を日本の高校に認定してもらう方法があります。授業は希望の科目を選択でき、滞在はホームステイが一般的ですが、学生寮も利用可能です。
入学には成績証明書や卒業証明書、国によっては英語力の証明書が必要です。
日本の高校を卒業しつつ、海外の高校生活も体験したい方、本格的に英語を学びたい方、海外大学への進学を考えている方におすすめです。
卒業留学とは、海外の高校に2年以上通い、卒業資格を取得するプログラムです。
メリットは、海外の高校卒業資格を取得できる点です。卒業後は、現地の大学、他国の大学、日本の大学など進路の選択肢が広がります。
滞在方法はホームステイと学生寮から選べます。入学には高校の成績証明書や中学の卒業証明書、国によっては英語力の証明書などが必要です。
海外の大学に進学したい方、将来海外で働きたい方、日本の大学の帰国子女枠を利用したい方におすすめです。
高校留学の対象国
高校留学を検討する際、渡航先の選択は重要な決断です。ここでは、オーストラリア、ニュージーランド、フィジーなどのオセアニア、カナダやアメリカなどの北米、さらにイギリスやスイスなどのヨーロッパでの高校留学について紹介します。留学を考える多くの方は、費用、教育水準、治安、卒業後の進路の幅など、さまざまな要素を考慮して国を選んでいます。特に費用面と教育水準は気になるポイントでしょう。
渡航時期・スケジュール
おすすめの渡航時期
短期留学やジュニアキャンプの渡航時期は、中学2年生〜高校2年生の夏休みもしくは春休みがおすすめです。ジュニアキャンプは13歳から参加できる学校も多く、中学生の早いタイミングから海外生活を体験することで、高校生になってからのターム留学や1年留学、さらには海外の高校を卒業することに興味を持つきっかけになることもあるでしょう。高校3年生でもジュニアキャンプに参加可能ですが、日本の大学へ進学を希望している方は、夏期講習や特別講習など受験対策で何かと忙しい学年のため、高校3年生を迎える前に参加することがおすすめです。また、すでに18歳を迎えている学生の場合は、ジュニアコースではなく成人対象の一般英語コースへでの就学になる場合があります。
夏休みの留学は気候的に北米やヨーロッパ、春休みの留学はオセアニアへの留学が特に人気です。
おすすめの渡航時期
4学期制を導入しているオーストラリアやニュージーランドは、新学期がスタートする1月、4月、7月がおすすめです。4学期目は1〜3学期目に学んだ内容のまとめや試験が多く、授業を受けられる期間も短めであることから、4学期目だけの留学を受け入れていない学校も多いです。2学期制を導入しているカナダは、新学期が始まる9月または2月からの入学がおすすめです。
おすすめの渡航時期
4学期制を導入しているオーストラリアやニュージーランドは、ターム留学同様、新学期がスタートする1月、4月、7月からの入学がおすすめです。オーストラリアで1年留学をする場合、州によって入学に必要な英語力が異なり、英語力が足りない場合は本科入学前に英語研修を受ける必要があります。英語研修期間によっておすすめの入学時期が異なります。
2学期制を導入しているカナダは、新学期が始まる9月からの入学が一般的です。英語力に心配がある方は、4月から語学学校等で英語研修を受け、9月の入学にあわせることも可能です。アメリカ、イギリスはカナダ同様、1年の始まりが9月で終わりが6月頃となり、出発・帰国時期も同様となります。
おすすめの渡航時期
海外の高校卒業を目指す場合、中学2年生や3年生の早いタイミングから入学し、現地の学校生活になれることもお勧めです。オーストラリアやニュージーランドの場合は、新学期が始まる1月、または日本の学期末を修了した直後の4月からの入学がおすすめです。日本の義務教育を終えてからの進学を目指す場合は、中学3年生を卒業した後の4月から、または7月からの入学も可能です。
日本で高校1年生を修了し、高校2年生から卒業を目指す場合、高校2年生の4月からの渡航は丸2年間就学することができません。日本の大学を帰国子女枠を利用して進学したいと考えている方は高校1年生のうちに渡航できるよう準備を進めることをおすすめします。
カナダの場合は、新学期が始まる9月から入学する、または4月から語学学校で英語研修を受講し、新学期に合わせることもおすすめです。
学校生活(サンプルスケジュール)
原則、学校は月曜日~金曜日の9時前後から3時半前後の間で授業が行われます。通常1時間の授業は40分から90分程度、日本と同様、1日に5~6時間の授業が行われています。
一般的には12時半〜1時前後の間に昼休憩があり、教職員が目を配る中で休憩と食事をとります。ホームステイの場合はホストファミリーや自分で準備したお弁当を食べたり、学食や売店で温かい食べ物や軽食を購入することもできます。例えば、オーストラリアやニュージーランドはイギリスのティータイム文化を受け継ぐ学校が多く、午前中の授業と昼食の間に、15分〜30分程度のモーニングティータイムという少し長めの休憩時間があることが特徴的です。スナックなどの軽食を取ったり、日本の休憩時間と同様、友人と談話したり、図書館を訪れたり、スポーツを楽しんだりできます。
放課後は図書館で宿題や自習をしたり、スポーツやアクティビティなどの課外活動などに取り組みます。
学校によっては、宿題センターと呼ばれる機会が設けられており、放課後生徒たちに個別指導を提供しています。教職員が生徒の宿題を監督し、科目学習に関する質問があればアドバイスを提供してくれる環境があります。留学課オフィスを構えている学校が多く、学校生活やホームステイでの生活などを相談にいくことも可能です。
学校ではチェスクラブや演劇部、ディベート部、ブラスバンド部、オーケストラ・コーラス部などさまざまな課外活動を提供しています。ただし、日本の部活動と異なり、1年間を通して同じクラブ活動に参加するというよりは、月曜日はダンス、火曜日はサッカー、水曜日は楽器演奏など様々な活動に参加することができます。こうした活動に参加することで英語力を伸ばすよい機会を提供してくれると共に、新しい友人を作るチャンスとなります。日本の部活動のように通年で取り組みたい場合、例えばニュージーランドではラグビーアカデミーやサッカーアカデミーを開校している学校があり、朝練や放課後の練習など日本の部活動のように集中して取り組むことができます。アカデミーを開催していない学校の場合、地域のクラブ活動に参加し、趣味や興味に合わせた活動が可能です。
留学後の進路/可能性
高校留学の大きな魅力は、早い時期から親元を離れ異文化の中で生活することにより自主性や主体性が育つなどのほか、その後の人生の選択肢を広げられるという点にあります。日本とは異なる環境で生活をすることで、大変な思いをしつつも、海外生活を楽しむことができたという達成感は高い自己肯定感を得ることにつながるでしょう。
ターム留学や1年間の高校留学を経験することで英語力を飛躍的に伸ばすことができるため、帰国後は英語学習における苦労が減り、その分の時間を他の科目の学習に充てることもできます。
高校卒業後は日本の大学に進学することも、海外の大学への進学を目指すこともどちらも選択可能です。海外の高校への留学経験がなくても、海外大学への進学を目指すことはできますが、日本語でも難しい複雑な学問を英語で学ぶことに抵抗を感じる方は多いはずです。しかしながら、短期間でも英語で英語以外の学問を学ぶことで、海外の学習スタイルに慣れることができ、海外大学進学というハードルを下げることができるでしょう。
1年以内の留学同様、海外生活を乗り越えた達成感はその後の人生選択の可能性を大いに広げるきっかけとなります。 各国の高校卒業資格または高校課程修了証明は、留学先の国だけではなくもちろん日本でも高校卒業資格として認められています。英語力においても、海外の大学進学は高校入学条件よりも高い英語力を求められるため、2年以上英語で高校課程を受講したことで、入学に必要な英語力条件をクリアできる場合があります。また、選択科目の多い海外の高校で基礎科目以外の科目に触れることで職業選択への理解が深まるので、進学や進級時に自分の進みたい進路の選択がスムーズになるでしょう。
日本の大学に進学する場合、留学経験者を対象としたグローバル入試枠やAO入試、推薦などの選択肢が広がります。帰国子女枠を設ける大学の場合、複数科目の試験を受ける一般入試とは異なり、英語力や海外の高校生活で学んだこと、経験したことを評価して入学可否を判定します。日本の名門校へチャレンジするチャンスとなるでしょう。
日本の大学への進学後も、大学の交換留学や認定留学の規定も軽々クリアすることができ、再度海外留学に挑戦することも可能です。
体験談
「留学中にできた友達の数だけ行ってみたい国が増えた」「英語力が飛躍的に伸び、翻訳アプリに頼ることがなくなった」「「努力して目標を達成する」という「自信」を手にすることができました。」―留学を経験したお客様から寄せられる声には、海外生活で苦労を乗り越えた経験や、様々な出会いから新たな目標ができたなどたくさんの希望が詰まっています。高校留学は今まで慣れ親しんだ環境を飛び出し、新たな可能性に挑戦し、自分自身を見つめ直す機会。実際に体験されたお客様の声を聞いてみましょう。
最高の夏の思い出!
世界中に30人以上もの友達ができた短期留学
渡航国:イギリス
渡航都市:ロンドン
留学プログラム:短期留学
教育機関:語学学校
滞在方法:学生寮
高校の夏休みを利用して2週間、イギリスのロンドンに留学されたHinataさんから体験談をいただきました。最初は英語力や海外生活に対し、漠然とした不安があったそうですが、最終的には世界中からイギリスを訪れる留学生30人以上とお友達になれたとか!!留学しようと考えたきっかけや、イギリスでの留学生活について色々とお話しいただきました。
Hinataさんの体験談を読む →パイロットの夢に1歩近づいた!
オーストラリアでの高校留学
渡航国:オーストラリア
渡航都市:ホバート(タスマニア)
留学プログラム:1年留学
教育機関:高校
滞在方法:ホームステイ
「毎日ボクシングのリングに立って、メタメタに打ちのめされていたような日々でした」と笑いながら話す倉片 崇凪さん。高校留学する1年前よりもなんだか一回りも二回りも成長したような雰囲気の崇凪さんは、英語力の伸びだけではなく、将来の夢であるパイロットにも大きな1歩を踏み出せたように感じると、オーストラリア タスマニア州での高校留学1年間を振り返ってくださいました。
Takanagiさんの体験談を読む →帰国子女枠で大学に合格!
ニュージーランド高校留学を経験して
渡航国:ニュージーランド
渡航都市:ネルソン
留学プログラム:卒業留学
教育機関:高校
滞在方法:ホームステイ
「高校に行く必要はない.. 」そんなふうに感じていたHarukiくんですが、ご両親の勧めから海外の高校を目指すことに。高校2年生の終わりにニュージーランドのネルソンにあるワイメア・カレッジ(公立高校)に編入したHarukiくんは、その後2年間、ニュージーランドでさまざまな経験をし、最終的には帰国子女枠を利用して日本の大学に進学されました。
Harukiさんの体験談を読む →出張レポート
視察してきた留学コンサルタント 鳥海悠里
/ 留学コーディネータ 相蘇なつみ
留学コンサルタント 鳥海悠里
幅広い留学プログラムを担当コンサルタント。厚生労働省認定のキャリアコンサルタント資格を有し、留学後のキャリアの相談にも乗らせていただいています。
留学コーディネータ 相蘇 なつみ
アメリカのカレッジを卒業後、日本最大手航空会社を経て、ワールドアベニューに入社、中高留学や大学進学など幅広い留学プログラムの各種手続きをお手伝いしています。
ニュージーランドの中学・高校を視察
2024年2月、ワールドアベニューの留学コンサルタントと留学コーディネーターが、ニュージーランド留学でも人気のオークランド、ウェリントンに加え、タウランガやロトルア、ケリケリと複数の都市の学校を視察しました。約1週間の出張のうち、訪れた中高はなんと11校!うち3校は初めてお伺いすることができました。
1校目はケリケリハイスクール。最大の魅力は、サーフィンやセーリング、乗馬などのアカデミーがある点です。在学中の日本人学生にインタビューすると、このアカデミーがあるためこの学校に決めたそうです。タームごとの留学生向けの小旅行や地の利を活かした科目、アウトドアエデュケーションなどが楽しいと話ししているのが印象的でした。
2校目は男子校のロトルアボーイズハイスクール。こちらもラグビーやバスケット、サッカーやゴルフなどスポーツアカデミーに力を入れています。
3校目はウェリントンガールズカレッジ。NCEAは公立高校の中でトップクラスとアカデミック分野にも明るく、何事にも全力で取り組みたい方におすすめの学校です。
また、視察中にパラパラウムカレッジに高校留学中のIttoさんにお会いすることもできました。Ittoさんの留学体験談「行動力と自立心が養われたニュージーランドでの高校留学」はこちらをご覧ください。
よくある質問
ワールドアベニューのサポートは、渡航したら終わりではありません。プログラムによってサポート内容や費用は異なりますが、ご渡航後も日本からLINEやZOOMを通して、遠隔にてサポートを提供しています。また、留学生を受け入れる学校では、ホームステイコーディネーターやキャリアアドバイザーなど、留学中の生活や進路などに関する相談に乗ってくれるスタッフが在籍しているため安心です。
高校留学の渡航後サポートは必須ではありません。例えば、すでに海外生活経験がある、インターナショナルスクールに通っている、英語での生活に慣れているなど、渡航後の学校とのやり取りをご自身で行うことを希望する方はお申し込みいただかないこともできます。
夏休みや春休みなどの長期休暇中にチャレンジできる短期留学やジュニアキャンプ、海外の高校で学ぶことができる数ヶ月間のターム留学や1年留学、そして海外の高校卒業を目指す卒業留学があります。ターム留学と1年留学の場合、通っている日本の高校が許可すれば留学中に取得した単位を認定してくれる場合があります。その場合、復学後はそのまま進級が可能になります。単位認定が難しい場合は、休学した学年で改めて必要単位を履修することで日本の高校を卒業することができます。なお、「学校外における学修の単位認定」について詳しくは文科省ホームページをご覧ください。
海外の高校で取得した単位を日本の高校の単位として認めることができるかどうかは、日本の高校側の判断になります。在籍しているまたは進学予定の高校に、留学中の単位認定に関して事前に確認するようにしましょう。
「学校外における学修の単位認定」について詳しくは文科省ホームページをご参照ください。
短期留学やジュニアキャンプの場合、4週間で約70万円が目安です。海外の高校で学ぶ留学の場合、生活費用などを含む総費用は、1年間で約450万円が目安となります。ただし、渡航する国や都市、選択する学校やプログラム、その際の為替などによっても異なります。具体的な費用については、留学カウンセリングにて留学プランを確定の上、担当コンサルタントに算出してもらいましょう。
短期留学やジュニアキャンプの場合、語学学校に通うことが一般的ですが、プランによっては海外の大学、または高校の校舎や寮を利用して授業を開講する場合があります。海外の高校で学ぶターム留学・1年留学・卒業留学は、現地の高校に通うのが一般的です。海外の高校入学に必要な英語力が足りない場合、その高校が提携する語学学校や高校附属の教育機関にて進学準備英語コースを受講後、現地の高校へ進学することもできます。
高校については、学力面で秀でた学校もあればスポーツに力を入れている学校もあります。男子校、女子校、共学校もあれば、滞在方法もホームステイのみの学校から、学生寮とホームステイ、両方に対応している高校もあります。詳しくは留学カウンセリング、またはLINEにてお問い合わせください。
短期留学の場合は通年で入学できる学校が多く、ジュニアキャンプの場合は、日本の学校の夏休みや春休みなどの長期休暇期間のみ開講していることが多いです。海外の高校で学ぶターム留学・1年留学・卒業留学の場合、国によって入学可能時期が異なります。オーストラリアやニュージーランドは4学期制で、各学期が始まる1月・4月・7月・9月の入学が可能です。ただし、9月からの最終学期はテストが多く、就学期間も短くなるため、あまりおすすめではありません。カナダやアメリカは、新学期が始まる9月、そして2月に入学可能な学校が多いです。
日本の場合、自分が在籍する学年とクラスが決まっており、同じメンバーで英語や数学、社会など、クラスごとに定められた時間割で受講していくスタイルが多いですが、海外の高校の場合は英語などの必修科目以外は各自で選択した科目を受講する移動教室が一般的です。また、選択科目の種類が豊富なことも特徴の一つです。例えば日本ではアートを学びたい場合、選択肢は「美術」となるかと思います。海外の高校の場合、「美術」の授業が細分化され、「絵画」「クラフトワークショップ」「ファッションデザイン」「グラフィックデザイン」などの授業が開講され、幅広い選択科目の中から興味関心に合う授業を選ぶことができます。
また、日本では先生が話している内容を聞いて板書を写したり、暗記するという受け身の授業スタイルが一般的が、海外の高校では授業中に資料作成やプレゼンテーションを求められる能動的なスタイルが一般的です。1+1=2といった答えのある問ではなく、自分の考えや意見を問われる機会が多いため、アウトプット重視の授業になります。
ホームステイは、外国での生活や文化を直接体験できる貴重な機会ですが、メリットとデメリットがあります。
メリットには次のうようなものが挙げられます。
言語力の向上: ホストファミリーと日常的に会話することで、現地の言語が自然と身につきます。特に、教科書では学べないスラングや言い回しを覚えられることが魅力です。
文化体験: 地元の文化や習慣を直接体験できるため、観光とは違った視点でその国の文化を理解することができます。
安心感とサポート: ホストファミリーが現地での生活をサポートしてくれるため、外国での生活が不安な人にとっては心強い環境です。
食文化の体験: ホームステイ先で家庭料理を体験することで、その国の食文化に触れることができます。
現地のネットワーク形成: ホストファミリーやその友人、地域の人々と関わることで、現地でのネットワークが広がりやすくなります。
一方、デメリットには次のようなものがあります。
プライバシーの制限: ホームステイではホストファミリーと生活空間を共有するため、一人暮らしやホテルと比べてプライバシーが制限される場合があります。
生活習慣の違い: ホストファミリーのルールや生活習慣に合わせる必要があるため、慣れるまでストレスを感じることがあります。食事の時間や家事の手伝いなどが求められることもあります。
相性の問題: ホストファミリーとの相性が良ければ良い経験になりますが、合わない場合はストレスが溜まる原因になります。
自由度の制約: ホームステイでは、門限や外出の制限がある場合が多いため、自由に行動したい人には窮屈に感じられることがあります。
海外の学生寮での生活には、ホームステイとは異なるメリットとデメリットがあり、自分の性格や目的に応じて向き不向きがあります。
メリットには次のようなものが挙げられます。
同世代との交流: 寮には多くの学生が集まるため、様々な国や背景の人々と出会い、友人関係を築きやすい環境です。特に、同じ目的を持つ留学生同士での交流がしやすく、情報共有もできます。
独立性と自由度: 寮生活では、自分の時間や行動が比較的自由で、生活のペースを自分で決めやすいです。ホームステイのように家庭のルールに縛られないため、自由度が高いと感じる人も多いです。
学校へのアクセスの良さ: 大学キャンパス内や近くにある場合が多いため、通学が便利であり、通学費用や通学時間の節約ができます。また、図書館やジムなど学校の施設も利用しやすいです。
文化交流の場: 寮では、異文化を持つ学生が一緒に生活することが多く、日常的に異文化交流ができる点が魅力です。イベントやアクティビティも頻繁に行われ、異文化理解が進みます。
安全性とサポート: 学生寮は大学や専門機関によって管理されており、セキュリティや緊急時のサポートも充実しているため、安全面での安心感があります。
一方、デメリットには次のようなものがあります。
プライバシーの少なさ: 多くの学生寮ではルームメイトと部屋を共有することがあり、プライバシーが限られる場合があります。一人部屋がある寮もありますが、費用が高くなることが多いです。
生活習慣の違いによるストレス: ルームメイトが異なる国や文化の出身であれば、生活習慣が異なることがあり、日常生活で摩擦が生じる可能性があります。例えば、音や生活リズム、掃除に対する感覚の違いが挙げられます。
騒音や混雑: 学生寮は多くの学生が集まるため、騒音や混雑が避けられない場合があります。試験期間や休日など、集中したいときに周囲の騒音が気になることもあります。
施設や設備の制限: 寮のキッチンやシャワー、洗濯機などは共用であるため、混み合う時間帯には順番待ちが発生することがあります。また、設備が古い場合や清潔さの面で不満を感じる人もいます。
費用の高さ: 学生寮は安全で便利な反面、都市や学校によっては家賃が高くなることがあります。また、光熱費やインターネット代が含まれていない場合もあり、追加の費用がかかることもあります。
はい、ご参加いただけます。例えば、短期留学やジュニアキャンプの場合、最短2週間程度から参加可能です。ただし、入学してすぐの時期はオリエンテーションやクラス分けがあるなど授業以外の時間も多くなります。また、英語の授業やホームステイでの生活に慣れる時間や週末に小旅行を楽しむことなども考慮すると4週間程度での参加がおすすめです。
海外の高校に通う場合は国により最短の受け入れ期間は異なりますが、オーストラリアやニュージーランドは1ターム(約3ヶ月)、カナダは1セメスター(約6ヶ月)から参加可能です。
原則、入学試験はありません。入学の審査は、書類選考(日本の最終学歴の卒業証明、中学・高校の成績、推薦状、エッセイなど)、面接などをもとに行われます。国や学校によって提出を求められる書類や面接の有無は異なります。例えばオーストラリアやニュージーランドの場合、特に公立高校は推薦状やエッセイなどの提出を求めない学校が多いです。英語力の入学規定がある場合、英検やIELTS、TOEFLなどの公式スコアの提出が必要ですが、証明できる英語力スコアを取得していない場合は、指定された英語レベル判定テストを受験いただく必要があります。
ターム留学、1年留学、卒業留学などの場合、日本の高校の成績証明書、在学証明書に加え、中学の成績証明書や卒業証明書の準備が必要になるケースが多いです。また、国によっては先生からの推薦状やエッセイの提出を求められたり、芸術系の学校や、スポーツアカデミーなど特殊な学校の場合、ポートフォリオの提出やスポーツパフォーマンステストが必要になる場合があります。
出発の1年前から半年前までに準備を開始するのが理想です。短期留学やジュニアキャンプの場合、3ヶ月前後の準備期間でも手配は可能ですが、準備期間に余裕がない場合、人気の学校やプログラムは満席になってしまうケースもあります。また、ホームステイや学生寮の空き状況にも余裕がなくなってしまう可能性があります。渡航時期が近くなればなるほど、航空券料金も値上がりするため、渡航可能な時期が決まり次第早めに準備を始めましょう。
ターム留学、1年留学、卒業留学の場合、短期留学やジュニアキャンプと異なり手続き自体にもう少し時間がかかるため、どんなに遅くとも4ヶ月前までには動き出しましょう。ただし、国や州、学校によって出願締切期日が設けられている場合や、出願締切前であっても人気の学校は満席になってしまうケースもあります。短期留学と同様にできるだけ余裕を持って準備を始めることをおすすめします。
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高校での交換留学、認定留学、休学留学、私費留学にはそれぞれ異なる目的や仕組みがあり、選択肢としても特徴があります。以下で、それぞれの違いについて詳しく説明します。
交換留学とは
在籍している日本の高校が持つ海外の提携校や交換留学プログラムを通じて、一定期間(通常1年)現地の高校で学ぶ留学です。海外の学生との「交換」が基本となることやホームステイなどもボランティアで受け入れていることが多いため、費用は比較的抑えられることが多いです。留学中の単位は認定され、帰国後も元の学年に戻って学び続けられる点を魅力に感じる方が多いようです。ただし、提携校やプログラムの枠内でのみ留学先が決まるため、希望の国や地域、学校に自由に留学できない場合があります。
認定留学とは
在籍する高校に認定される形で、留学中の学習成果を単位として認めてもらう制度です。留学先は提携校に限らず、自分で選ぶことが可能な場合もあります。単位互換や学年進行に関して事前に高校と合意を得ておくことが重要です。
帰国後も学年が進むため、卒業が遅れるリスクが少ないとされている一方、認定制度が整備されていない高校では、個別に交渉する必要があり、学校側の理解や協力が不可欠です。
休学留学(私費留学)とは
留学する期間中、在籍している高校を休学する形で留学します。帰国後は休学した学年から再スタートするのが一般的です。単位やカリキュラムの互換はされないため、卒業が1年延びる可能性があります。
ただし、交換留学や認定留学と異なり、留学先の国や都市、学校やカリキュラムなどは自由に選ぶことができ、さらには単位や学年の進行を気にせず、学業以外の活動(ボランティア、インターンシップ等)に集中できるケースも多いです。
交換留学 | 比較項目 | 私費留学 |
---|---|---|
指定された高校へいくため選べない。ホストスクールはボランティアで学生を受け入れ、受け入れ地域、学校などの指定は不可。 | 学校選定 | 希望に合わせて選べる。私立でも公立でも、また公立校の中でも学生の希望を踏まえ選定できる。 |
原則ホームステイのみ | 滞在方法 | ホームステイ、または寮 |
留学先によって定められている(一般的には1~2月/7~9月) | 渡航時期 | 学校が受け入れ可能なタイミングであればいつでも可能。(学期の始まりは1月末、4月末、7月末、10月初) |
10ヵ月間 | 留学期間 | 自由(数週間から3年、4年でも可能) |
不可 | 延長 | 可能 |
学費、滞在費(ホームステイ代)は免除 ただし、一部の国では寄付金が必要な場合もあり。 | 費用 | 全額自己負担 全額自己負担、ただし学校によっては奨学金が適用される場合があります。 |
対象。文科省の規定では、最大36単位までであれば学校の裁量で、海外の高校で取得した単位を自校の単位として認定することができる。ただし、最終在籍校の判断による。 | 単位認定 | 対象外。原則、私費留学の場合、休学しての渡航となり帰国後は修了していない学年から再度スタートする。ただし、交換留学同様、在籍する日本の学校が認めた場合、学校によっては海外で取得した単位を認定し、進級できることもある。 |
体験、国際理解を深める。 | 趣旨 | 文化体験や国際理解を深めることはもちろん、自らの教育目標を追求。 |
留学エージェントの選び方
ワールドアベニューのサポート体制
ワールドアベニューでは本当に価値のある留学を提供するということをモットーに、多くのお客様のご渡航のサポートを行なっております。
申し込みから渡航までの流れ
高校留学は渡航期間に関わらず、細やかなサポートが必要です。数多くある留学会社のなかでも、高校留学を長年取り扱う実績ある留学会社はわずかです。経営状況や担当コンサルタントの対応、経験、知識など踏まえ、まずは信頼のおける留学会社と担当コンサルタントを見つけましょう。
ワールドアベニューは、25年以上の留学サポート実績を持つ老舗の留学会社です。特にオセアニアにおいては、高校・専門・大学など高等教育機関への進学サポート実績を豊富にもち、厚生労働省が認定する試験を合格するキャリアコンサルタントが在籍いたしておりますので、将来的なキャリアも踏まえた留学のプランニングが可能です。
2週間程度の短期留学、ジュニアキャンプから2年以上の長期にわたる留学まで、さまざまなプランのある高校留学。海外留学の目標や目的、予算や将来的なビジョンなどを踏まえ、希望にあった留学プランの選定を行いましょう。
ワールドアベニューは、オーストラリアのニュー・サウス・ウェールズ州、ビクトリア州、西オーストラリア州、タスマニア州、各州立高校への公式窓口としてお手続きが可能です。気候や街の雰囲気、得意科目や将来の目標、夢に併せて地域や学校選定を行っていきましょう。
短期留学やジュニアキャンプはオーストラリア・ニュージーランドに限らず、カナダ、アメリカ、イギリス、フィリピン、マルタなど様々な国や都市のご紹介が可能です。渡航時期や目的によっておすすめの国や都市が異なるため、担当コンサルタントに相談しましょう。