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カナダでの大学進学
入学条件から費用、進学ルートまで徹底解説【2024年】

更新日:2023年5月20日

「次世代リーダーの育成」をミッションに、レベルの高い教育水準や研究環境を誇るカナダの大学。出願時に求められる英語力や成績が他国と比較しやや高めですが、だからこそ、選抜された優秀な仲間たちと切磋琢磨できる環境があります。

「カナダの大学進学を目指したい!」と考えても「入学にはどんな書類が必要なんだろう」「大学進学するまでの流れって?」「学費ってどれくらいなんだろう…」と様々な疑問がわいてきますよね。調べるのが面倒でわからないという方のために、今回はカナダの大学進学に関する情報を一挙にご紹介します。
カナダの大学に進学するメリットとデメリット、大学とカレッジの違い、進学への流れやかかる費用から、大学の選び方までまとめておりますので、参考になさってください。

  1. カナダの大学進学の特徴 ▼ 
  2. カナダの教育制度 大学の種類 ▼ 
  3. 出願から編入、大学進学までの流れ ▼ 
  4. カナダでの大学進学にかかる費用 ▼ 
  5. カナダでの大学進学にむけて準備すべきこと ▼ 
  6. FAQ ▼ 

 

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  • カナダの大学進学の特徴

北米圏のなかでは比較的治安がよく、過ごしやすいことで有名なカナダ。語学留学やワーキングホリデーで高い人気を誇りますが、大学進学においても高い注目を集めています。まずはカナダの大学進学の特徴について、メリットとデメリットをご紹介します。

カナダの大学に
進学をするメリット3選

高い教育水準のなか、実践的な学習機会を得られる

カナダの大学は約90校と決して多くありません。しかしそのほとんどは国公立で教育格差はありません。また世界的に高い評価を受ける大学が多い点も魅力です。英語力や成績など大学への入学条件はやや高いものの、質の高い学習環境のなか勉学に励みたい方にとって理想的です。

教育制度がアメリカと似ているカナダは、リベラルアーツと呼ばれる一般教養など、ジェネラリストを目指すような学びの機会が多く提供されています。しかしインターンなどを盛り込んだ、実践的かつ専門性の高い知識や技術を身につけるカリキュラムも多いことから、在学中に様々な経験を積みたいという方にカナダの大学はおすすめです。

また、カナダのカレッジでは常に最新の知識や技術の習得を目的としているため、実社会で実習できる実践的な有給インターンシップ・プログラム「Co-op」も用意されています。

有給インターンが含まれるカナダでの進学プログラム「Co-op」とは?

カナダの大学ランキング TOP10
大学名 世界大学ランキング*
1位 マギル大学(McGill University) 31位
2位 トロント大学(University of Toronto) 34位
3位 ブリティッシュコロンビア大学(University of British Columbia) 47位
4位 アルバータ大学(University of Alberta) 110位
5位 モントリオール大学(Université de Montréal) 116位
6位 マックマスター大学(McMaster University) 152位
7位 ウォータールー大学(University of Waterloo) 154位
8位 ウェスタン大学(Western University) 172位
9位 オタワ大学(University of Ottawa) 237位
10位 カルガリー大学(University of Calgary) 242位

*参照:QS World University Rankings 2023 Top global universities

カレッジから編入することで学費を抑えられる

カナダにはカレッジという高等教育機関があります。
特に公立のカレッジは地域の産業と連動しており、今まさに需要のある人材育成を目的に実践的かつ専門的な知識・技術・経験を得ることを目標にしています。短大卒相当の修了証を取得できるコースから、大学卒相当の学位を取得できる学校やコースまで、カレッジでは幅広いコースが提供されています。

カナダの大学は日本と同じく4年制です。日本の大学の学費と比較するとカナダの学費は高いため、その費用を4年間分用意するのはかなり家計の負担になります。その点、カレッジは大学よりも学費が安いという特徴があります。カレッジに2年間通い、その後大学の3年次に編入することで、大学で4年間学ぶよりも学費を抑えることができます。

大学卒業後、最長3年間も就労できる

海外進学を目指す方のなかには、海外就職や永住を目指したいという方も多いのではないでしょうか。
カナダではカレッジや大学を卒業することで、就労ビザ(PGWP:Post Graduation Work Permit)を取得することができるというメリットがあります。
就労ビザの期間は就学期間によって異なります。例えば8ヶ月間~24ヶ月未満の就学の場合は通学した期間と同じ期間分の就労ビザを、24ヶ月以上の就学の場合は3年間の就労ビザを申請することができます。
卒業後就労ビザを取得し、経験を積むことで、その後のキャリアや永住につながるチャンスを手にすることができるでしょう。

カナダの大学に
進学をするデメリット 3選

英語力や成績など大学への入学条件が高い

カナダの大学に直接入学する場合、IELTS6.5~7.0もしくはTOEFLiBT88〜100という高い英語力が求められます。またGPA4.0段階中2.0以上の高校の成績など、一定以上の成績も合わせて提出が必要になります。

日本にいながらIELTS6.5以上(もしくはTOEFLiBT88以上)を取得するのは至難の業です。そのため基本的に高校を卒業後カナダに留学をし、語学学校に通って大学入学に必要な英語力を付ける必要があります。大学の学費に加えて、語学留学の学費や生活費もかかってくることから、金銭的にも負担になると言わざるを得ません。
英語力や成績に自信がないという方は、カレッジを経由して大学に進学する方法を押す鵜s召します。カレッジやそのコースにもよりますが、入学に必要な英語力をIELTS6.0〜6.5(もしくはTOEFLiBT71〜80)まで下げることが可能です。また高校の成績の提出が必要ないカレッジもあります。

現在の英語力、また、高校の成績によっておすすめのカレッジや大学が異なるため、詳細はカウンセラーにご相談ください。

日本の大学より卒業が大変

カナダに限らず海外の大学は、日本の大学より卒業が難しいといわれています。日本の大学は、教授が行う講義を聞いてノートを取るという受け身の授業がメインになります。ある程度出席し、テストで最低限の成績を取ることで単位を取ることができるので、大学を卒業することは難しくありません。
一方でカナダの大学では予習復習は欠かせません。カナダの大学ではレクチャー(講義)やチュートリアル(少人数での授業)などが行われますが、特にチュートリアルでは積極的に発言することが求められます。また、教授によってはテストの結果だけでなく、授業への参加態度や発言内容なども含めて評価を行う場合もあります。
授業中発言することに抵抗がある日本人にとっては慣れが必要です。日本の大学とは全く違うということをしっかり理解して渡航しましょう。

日本での就職活動の対策が難しい

大学卒業後は日本で就職したいという方にとって、日本の企業の就職活動が大変というデメリットもあります。
ご存知の通り、日本には一斉に就職活動を始めるという風習があります。しかしカナダの大学の卒業時期は5〜6月です。卒業したあとに就活を始めようとすると、日本の就職活動に乗り遅れるというリスクがあります。また、時差も大きいためオンラインでの面接なども時間設定が難しいということも考えられるでしょう。
日本で就職したいと考えている方は、早めに情報収集を行い動きだすことがおすすめです。日本の企業への就職は卒業後の9月・10月の秋入社、もしくは卒業翌年の4月入社を目指し準備を進めていきましょう。

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  • カナダの教育制度・大学の種類


カナダの教育制度は日本と大きく異なります。特徴でも少し触れていますが、カナダにはカレッジという教育機関があります。これらは日本の短期大学や専門学校に該当する機関で、目的によって選択するコースが異なります。
ここではカナダの大学の種類についてご紹介します。

カレッジ
(College/Community College)

日本の短期大学や専門学校に近い教育機関が、カレッジもしくはコミュニティカレッジです。カレッジの入学条件は大学より低いことが多く、少人数クラスで対話形式の授業が行われています。

カレッジでは大きく2つ、「職業訓練コース」と「ユニバーシティ(大学)編入コース」が開講されています。
職業訓練コースでは実践的なプログラムを学ぶことが可能です。日本の専門学校と同じように、就職を目指して専門的なスキルをつけることを目的にしているため、常に最新の知識や技術を習得することができます。1年間のサーティフィケートコース、2年以上のディプロマコースだけでなく、4年間で職業に直結した応用学位がとれるコースを開講している学校もあります。職業訓練コースを卒業後、カレッジが提携しているユニバーシティに編入するという方法もありますが、高い成績が求められるうえにすべての単位が認められないケースもあるので注意が必要です。
一方ユニバーシティ編入コースでは、一定以上の単位を取得することでユニバーシティの2年次や3年次に編入することが原則可能です。ただし州ごとに編入システムが異なるため、コースを選ぶ際は大学への編入が可能か事前に確認しましょう。このコースでは主にリベラルアーツという一般教養を2年間かけて就学します。カレッジの学費は大学の学費より安いため、カレッジを経由して大学に進学するという方法がカナダでは一般的です。

カレッジは公立(州立)と私立の2種類あります。
ほとんどのカナダのカレッジは公立です。カナダの公立カレッジは地域の産業と連動しており、今まさに需要のある人材育成を目的に実践的かつ専門的な知識・技術・経験を提供しているという特徴があります。専門卒(Diploma)相当や短大卒(Associate Degree)相当の修了証を取得できる学校だけでなく、大学卒(Bachelor degree)相当の学位を取得できる学校も存在します。また、実社会で実践経験を積むために、「Co-op(コープ)」と呼ばれる有給インターンシップ・プログラムも準備しています。さらに大学よりも少人数制で留学生の割合もやや高めのため、学習面のサポート体制が充実しているなどの特徴もあります。
一方、私立のカレッジはキャリアカレッジと呼ばれます。基本的に小規模な学校で、職業訓練コースを提供しています。プログラムにもよりますが、数ヶ月で修了することができるような短いコースもあり、入学条件が低いケースも多いです。

ケベック州のカレッジに進学することを検討している方は注意が必要です。ケベック州の初等・中等教育は11年間と他の週と比べて1年間短いという特徴があります。そのため、シージェップ(CEGEP)とよばれるカレッジで学ぶことで、大学進学資格を得ることができるようになります。

大学 (University)

カナダには約90校のユニバーシティ(大学)があり、そのほとんどが国公立です。日本の4年制大学と同等の教育機関であるユニバーシティ(大学)は、幅広いコースを提供している総合大学です。
カナダのユニバーシティには大きく3種類、学士(Bachelor degree)課程のみ提供している学校、修士(Master degree)課程まで提供している学校、そして、博士(PhD/Doctorate degree)課程まで提供している学校があります。
学問を学ぶことに重きを置いた、アカデミックな教育機関かつ研究機関のため、しっかり勉強したいという方にぴったりです。

カレッジ ユニバーシティ(大学)
種類 College/Community College University
就学期間 数ヶ月間~最大4年間 4年間
入学時期 9月、1月、5月(大学・コースによっては1月、5月入学を受け付けていない場合あり) 9月、1月、5月(大学・コースによっては1月、5月入学を受け付けていない場合あり)
入学条件** 英語力:IELTS6.0~6.5/TOEFLiBT71〜80
成績:不要
英語力:IELTS6.5~7.0/TOEFLiBT88〜100
成績:2以上/最大4.0
取得できる資格 Certificate degree(修了証)
Diploma degree(専門士)
Associate degree(準学士)
Bachelor degree(学士)
Bachelor degree(学士)
Master degree(修士)
PhD/Doctorate degree(博士)
就学できる内容 ビジネス(会計、マーケティング、広告、人事、マネジメントなど)、ツーリズム・ホスピタリティ、デザイン(WEB、ファッション、インテリアなど)、美容・マッサージ・セラピー、ヘアスタイル・メイキャップ、調理・製菓、幼児教育、看護、高齢者ケア、社会福祉、フィットネス、イベント運営、情報技術(プログラミング、エンジニアリングなど)、音楽・映画制作、農業 など ビジネス(会計、金融、マーケティング、広告、人事、マネジメントなど)、ツーリズム・ホスピタリティ、デザイン(WEB、ファッション、インテリアなど)、幼児教育、看護、医療、薬学、社会福祉、情報技術(プログラミング、エンジニアリングなど)、音楽・映画・メディア制作、環境保全・保護、海洋・海洋資源、天然資源、水産、農業、林業、政治、北米研究、社会、心理、人文、教育、国際、開発、ジャーナリズム、工学(機会、宇宙 など)、数学、化学、生物 など

*学校によって入学時期や条件などは異なるため、詳細はワールドアベニューまでお問い合わせください。

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  • 出願から編入、大学進学までの流れ


カナダの大学に進学する場合、日本と異なり「入試」はありません。カナダの大学に進学するには、以下の3つの提出が求められます。
(1)英語力
(2)高校卒業資格(卒業見込)
(3)大学が指定するレベルの高校の成績
※カレッジでよい成績を出すことで、高校の成績が大学の指定するレベルに達していなくても、希望の大学へ進学できる可能性があります。

カナダでの大学進学ルート 2選
進学ルート 大学「直接」入学 カレッジ経由の大学進学(編入)
1年目 語学学校 語学学校
2年目 大学1年生 カレッジ1年生
3年目 大学2年生 カレッジ2年生
4年目 大学3年生 大学3年生
5年目 大学4年生 大学4年生
学費 大学:CAD25,000~/年(約225万円~) カレッジ:CAD15,000~/年(約135万円~)
大学:CAD25,000~/年(約225万円~)

進学ルート1.
大学「直接」入学

日本の高校を卒業後、カレッジを経由せずに直接大学に入学する場合、入学の可否は英語力と高校の成績をもとに判定されます。特に人気のある大学やコースには多くの学生が応募するため、より優秀な成績が必要になります。また大学によってはエッセイ(志望動機書)や先生からの推薦状、ポートフォリオなどの提出が求められる場合もあります。
大学の学費はカレッジより高くなるため、事前に費用の工面をするめどを立てておく必要があります。また、他の国と比べて求められる英語力が高いので、日本にいる間からしっかり英語の勉強をしておく必要があるでしょう。
英語力と高校の成績に自信があり、すでに進学したい大学や学びたいコースが決まっているという方にはおすすめの進学ルートです。

進学ルート2.
カレッジ経由の大学進学(編入)

カナダではカレッジのユニバーシティ(大学)編入コースを経由して大学3年次に編入するルートが一般的です。カレッジを経由するメリットは3つあります。

1つ目は、カレッジへの入学には高校の成績の提出が必要ない点です。すなわち入学条件として定められている英語力さえクリアできれば、カレッジに入学することが可能ということです(コースによっては特定の科目の成績を求められるケースもあります)。この場合、大学への入学はカレッジの成績をもとに合否が決定されます。そのため高校の成績があまり良くないという方でも、カレッジでの頑張り次第で名門大学への進学を目指すことが可能です。

2つ目は大学卒業までにかかる費用を抑えることができる点です。
カレッジの学費は年間CAD15,000〜(約135万円〜)である一方、大学の学費は年間CAD25,000〜(約225万円〜)です。よって2年間カレッジに通うことで、CAD20,000(約180万円〜)も抑えることができます。

3つ目は就学しながら進路を決めることができる点です。
大学に直接入学する場合、日本にいる間もしくは英語研修中に、大学とコースを決めなければなりません。高校卒業後というタイミングで将来を左右する進路を決めきるということは簡単ではないでしょう。一方でカレッジでリベラルアーツ(一般教養)の授業を受けることで、自分の興味のあるコースや内容を考えることができます。留学生やネイティブの友達と将来のキャリアやビジョンについて話をしたり、教授や進路相談のスタッフに相談したりすることで自ずと進学したい大学や学びたい学問が定まるはずです。また、大学に進学せず日本に帰国する場合でも、カレッジを卒業することで短大卒相当の資格を取得できることも魅力といえます。

カレッジ・大学への入学に
必要な英語力が足りない場合

カナダのカレッジへの入学にはIELTS6.0~6.5(もしくはTOEFLiBT71〜80)、大学への入学にはIELTS6.5~7.0(もしくはTOEFLiBT88〜100)程度の英語力が必要です。他国と比べても高い英語力が求められるため、直接入学できる英語力がないという方がほとんどです。そのためほぼすべての方がカナダの語学学校に通って英語力を伸ばします。
多くの語学学校では、一般英語コースや試験対策コースが開講されています。英語に全く自信がないという方は一般英語コースからスタートし、英語力を伸ばしましょう。一定以上の英語力がついたらIELTSやTOEFLなどの試験対策コースを受講し、公式のスコアを取得しましょう。

他にも一部のカナダの語学学校ではパスウェイプログラムも開講しています。パスウェイ(条件付き入学)とは願書を提出する時にカレッジや大学入学に必要な英語力や成績が規定に満たない場合でも、学校が指定するプログラムを受講し、一定の成績以上で卒業することで大学への進学が認められる制度のことです。語学学校が提供するこのパスウェイプログラムを修了することで一定以上の英語力があるとみなされ、IELTSやTOEFLなどの公式スコアを提出することなくカレッジや大学に進学することが可能になります。
現時点で英語力が足りないという方でもカナダの大学に進学することが可能ですのでご安心ください。

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  • カナダでの大学進学にかかる費用


ではカナダの大学進学には具体的にどれくらいの費用がかかるのでしょうか。
ここでは英語研修を1年間行ったうえで、大学「直接」入学した場合、また、カレッジ経由で大学に編入した場合に分けて、それぞれご紹介します。

進学ルート1. 大学「直接」入学
進学ルート2. カレッジ経由の大学進学(編入)

進学ルート1.
大学「直接」入学

大学入学に必要な英語力を満たしている場合、大学4年間の学費とその期間分の生活費が必要になります。大学の学費は年間でCAD25,000〜(約225万円〜)がめどになります。また、生活費は年間で約120〜150万円が目安となります。

大学入学に必要な英語力を満たしていない場合、語学学校での語学研修が追加になります。渡航時の英語力にもよりますが1年間の語学研修が必要になった場合、語学学校の学費は年間でCAD15,600〜(約140万円〜)となります。ただし、語学研修の期間は英語力によって異なりますのでご留意ください。

内容 学費
1年目 語学学校 CAD15,600~/年(約140万円~)
2年目 大学1年生 CAD25,000~/年(約225万円~)
3年目 大学2年生 CAD25,000~/年(約225万円~)
4年目 大学3年生 CAD25,000~/年(約225万円~)
5年目 大学4年生 CAD25,000~/年(約225万円~)
合計 CAD112,600~/年(約1,040万円~)

※CAD1=90円で計算しています。
参照:語学学校費用 ILAC

進学ルート2.
カレッジ経由の大学進学(編入)

カレッジの入学に必要な英語力を満たしている場合、カレッジ2年間と大学2年間の学費、そして4年間の生活費が必要になります。

カレッジの学費は年間CAD15,000〜(約135万円〜)がめどになります。大学の学費と比べて年間CAD10,000〜(約90万円〜)、つまり2年間で180万円ほどを節約できるということがわかります。

カレッジ入学に必要な英語力を満たしていない場合、大学直接入学とおなじく語学学校での語学研修を行います。基本的にカレッジの方が大学より入学に必要な英語力が低いため、語学研修期間を少し短くすることが可能です。

内容 学費
1年目 語学学校 CAD15,600~/年(約140万円~)
2年目 カレッジ1年生 CAD15,000~/年(約135万円~)
3年目 カレッジ2年生 CAD15,000~/年(約135万円~)
4年目 大学3年生 CAD25,000~/年(約225万円~)
5年目 大学4年生 CAD25,000~/年(約225万円~)
合計 CAD95,600~/年(約860万円~)

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  • カナダでの大学進学にむけて
    準備すべきこと


ではカナダの大学に進学するまでの流れはどのようになるのでしょうか。カナダのカレッジや大学に進学する場合、様々な書類を準備する必要があります。ここではそれぞれのタイミングに合わせてすべきことをご紹介します。

タイミング 行うこと
1年半〜1年前 ・情報収集
・IELTSやTOEFLなどの公式スコア取得
・希望の大学・カレッジ/コース/進学ルートの選定
1年〜半年前 ・必要書類の収集、出願
・学費の支払い
6ヶ月~直前 ・ビザ申請
・航空券手配
・海外留学生保険手配
・渡航直後の滞在(ホームステイや学生寮など)手配
・荷物の準備

渡航1年半〜1年前

まずは将来やりたいことやなりたい自分を考えつつ、ワールドアベニュー主催の説明会などに参加し、カナダ留学や大学・カレッジの情報を収集しましょう。
ある程度気持ちが固まってきたらIELTSやTOEFLなど試験対策(英語学習)を始めつつ、個別留学カウンセリングで希望の大学や学部、進学ルートを選定しましょう。IELTSやTOEFLなどを受験し、公式スコアを取得しておくとベストです。

渡航1年〜6ヶ月前

カナダの大学やカレッジではコース開始の1年〜9ヶ月前から翌年度の出願の受付を始めます。一般的には学期が始まる9〜7ヶ月前までに必要書類を提出する必要があります。早めはやめに必要書類を収集し、出願を行いましょう。
カナダのカレッジや大学では出願時に高校の成績、高校卒業証書(在学証明書もしくは卒業見込証明書も可)、IELTSやTOEFLなどの公式スコアなど、すべての書類をまとめて提出する必要があります。特に公式スコアの取得は、受験日が限られていること、結果が出るまで数週間の時間がかかることから、早めに準備しておくことが必要です。
出願は複数の学校を並行して行うことが可能です。合格通知書(Letter of Acceptance)が届いたら、学費を支払います。
大学やコースを決めきれない方やカレッジ・大学入学に必要な英語力が足りていない方は、語学学校のみ申し込みを行い、学費を支払います。渡航までに少しでも英語力をあげられるよう、英語の勉強を進めましょう。

渡航6ヶ月前~直前

ビザ申請、航空券や海外留学生保険の手続き、渡航直後の滞在(ホームステイや学生寮など)の申し込みなど、渡航に向けて必要な手続きを進めます。渡航が近づいてきたら、荷物の準備を行いましょう。

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  • FAQ


最後にカナダの大学進学を検討している方から良くいただくご質問をまとめました。カナダの大学進学を検討するうえで参考にしていただければ幸いです。

Q. 大学はどうやって選べばいいの?

大学を選ぶポイントを3つ、ご紹介します。

1つ目は興味のあるコースが開講されているかどうかです。
留学前から将来就きたい仕事や学びたい分野が決まっている方は、そのコースが開講されている大学の中から選びましょう。例えば、QS世界大学ランキングでは科目別のランキングを確認することができるため、参考にしてみましょう。

2つ目は住みやすい都市かどうかです。
治安もよく、移民や留学生が過ごしやすいカナダですが、冬は寒いという難点があります。バンクーバーは冬でも比較的暖かい方ですが、国内でもっとも治安がよいとされるトロントや、英語とフランス語を同時に学ぶことができるモントリオールでは、マイナス10℃以下になることもあります。大学のランキングや学費の安さなどで大学を選ぶのも一つですが、4年間という長い期間その土地で生活することになるため、気候を含めた生活のしやすさは考慮すべき点といえます。

そして3つ目は、卒業後に就職や永住権取得を目指しやすいかどうかです。
メリットの部分でもお伝えした通り、カナダでは大学卒業後最大3年間就労することが可能です。就労ビザ(PGWP:Post Graduation Work Permit)を利用して現地の企業に就職、ゆくゆくは永住権の取得を目指したいという方は、現在カナダで求められている職業に関するコースを受講するという方法がおすすめです。例えばソフトウェアエンジニアやプログラマーなどのIT関係や、経営コンサルティングや広告・マーケティング・広報などのビジネス関係、会計士や金融アナリストなどのファイナンス関係などは永住者に多い職業です。将来移住・永住を目指したいという方は将来のキャリアを踏まえて大学やコースを選びましょう。

いずれにしても大学を選ぶ際に注意しなければならない点があります。それはDLIナンバー(Designated Learning Institution number)を有しているかどうかです。
DLIとはカナダ政府によって留学生を受け入れることを承認された教育機関のことです。それぞれの教育機関に番号が割り振られており、カナダで学生ビザ(24週間以上の就学)を取得するためには、このDLIナンバーを持つ教育機関からの入学許可書が必要です。言い換えると、DLIナンバーがない教育機関では学生ビザの取得ができないため注意しましょう。
DLIナンバーを持つ教育機関であるかどうかはDesignated learning institutions listからご確認いただけます。

Q. 田舎と都会の大学、どちらがおすすめ?

田舎と都会、どちらの大学を選ぶかは何を重視するかによって異なります。

田舎の大学を選ぶ最大のメリットは、留学費用を抑えることができるという点です。日本と同じくカナダも都会より地方の都市の方が物価が安いため、学費はもちろん家賃を含めた生活費を抑えることが可能です。できる限り費用を抑えて大学に通いたいという方にはおすすめです。また地方に行けば行くほど日本人が少なくなることから、ネイティブに囲まれる環境の中で英語漬けの毎日を送りたいという方にも田舎はピッタリといえるでしょう。
一方で、その土地や大学・コースについて、また、シェアハウスなどの滞在などの情報が少なくなるため、情報収集に苦労する部分はあります。また、遊べる場所が少ないことから大学生活を物足りなく感じたり、日本語を全く話すことができないことがストレスに感じたりすることもあります。

都会の大学を選ぶメリットは様々な面から刺激を受けることができる点です。都市部にある大学には様々な国から留学生が集まります。日本とは全く違う価値観に触れることで、自分の感性を磨くことができるでしょう。また観光名所はもちろん、レストランやカフェなどの飲食店、ショッピングモールやブティック、パブやナイトクラブなど楽しめる場所がたくさんあります。さらに企業や飲食店が多いことから求人も多く、アルバイト先が見つかりやすいという利点もあります。
一方で、学費や家賃が田舎より高くなることはデメリットといえます。また日本人もたくさん生活していることから、日本人同士で固まりすぎないように注意が必要です。

カナダの都市情報をチェックしよう!

Q. カナダの大学進学は日本人に向いている?

結論、カナダの大学進学は日本人に向いています。
1つ目の理由は治安がいいという点です。海外の大学に進学する場合、4年間その国で生活することになります(国によって異なります)。長い期間その土地で生活すると考えた時、一番重視するのは治安の良さではないでしょうか。特に日本は治安のよい国のため、渡航後ギャップを感じて帰国することがないよう、しっかり渡航する国を選定する必要があります。その点カナダでは銃規制が厳しく、大きなテロなどのニュースもありません。日中であれば女性が一人で街中を歩いていても危険を感じることはないので、長期間滞在する場合でも安心です。ただし、日本よりもスリや置き引きなどの軽犯罪は多いので、気を抜きすぎないよう注意しましょう。
もう一つの理由は教育水準が高い点です。メリットでもお伝えした通り、カナダはほとんどの大学が国公立であることから、高い教育が提供されています。経済協力開発機構が発表している教育ランキング***において、加盟国41ヶ国のうち、カナダは7位という高い結果を残しています。質の高い授業を受けたいという方にとってカナダは最適な国といえるでしょう。
以上の点から、カナダの大学進学は日本人にとって向いているといえます。
***OECD (Organisation for Economic Co-operation and Development) Better Life Index 2021を参照

カナダ留学のメリット・デメリットって何?

Q. それぞれの学部でおすすめの大学って?

カナダの大学に進学したいと考えている方でも、情報が少ないことからどの大学を選べばいいかわからないという方も多いのではないでしょうか。ここでは5つの分野に分けて、世界大学ランキングで上位5校にランクインした大学をご紹介します。大学選びの参考になさってください。

文系(Arts and Humanities)分野
大学名 世界大学ランキング
トロント大学(University of Toronto) 16位
ブリティッシュコロンビア大学(University of British Columbia) 30位
マギル大学(McGill University) 37位
モントリオール大学(Université de Montréal) 120位
ヨーク大学(York University) 159位
工学・技術(Engineering and Technology)分野
大学名 世界大学ランキング
トロント大学(University of Toronto) 34位
ブリティッシュコロンビア大学(University of British Columbia) 36位
ウォータールー大学(University of Waterloo) 49位
マギル大学(McGill University) 53位
モントリオール大学(Université de Montréal) 104位
生命科学・医学(Life Sciences and Medicine)分野
大学名 世界大学ランキング
トロント大学(University of Toronto) 12位
ブリティッシュコロンビア大学(University of British Columbia) 24位
マギル大学(McGill University) 28位
マギル大学(McGill University) 49位
アルバータ大学(University of Alberta) 75位
自然科学系(Natural Sciences)分野
大学名 世界大学ランキング
トロント大学(University of Toronto) 24位
ブリティッシュコロンビア大学(University of British Columbia) 26位
マギル大学(McGill University) 63位
ウォータールー大学(University of Waterloo) 93位
アルバータ大学(University of Alberta) 152位
社会科学・経営学(Social Sciences and Management)分野
大学名 世界大学ランキング
トロント大学(University of Toronto) 21位
ブリティッシュコロンビア大学(University of British Columbia) 31位
マギル大学(McGill University) 43位
モントリオール大学(Université de Montréal) 129位
アルバータ大学(University of Alberta) 185位

Q. カナダの学費は他の国よりも高い?安い?

カナダの大学の学費はアメリカやイギリスと比べると安いです。
以下表の通り、アメリカやイギリスの大学に通う場合、年間の学費は220万円ほどかかります。さらに生活費がかかると考えると、年間で400万円ほどの費用が掛かってしまいます。
一方でカナダの学費は約160万円のため、日本の私立大学の学費より少し高い程度まで抑えることが可能です。他国と同様に生活費はかかってくるものの、カナダの大学進学であれば年間の学費を60万円ほど抑えることができるというメリットがあります。

学費(年間)
アメリカ 公立2年制大学:USD6,000~(約66万円~)
州立4年制大学:USD20,000~(約220万円~)
私立4年制大学:USD25,000~(約275万円~)
イギリス 公立大学:GBP15,000~(約225万円~)
カナダ 公立2年制大学:CAD15,000~(約135万円~)
州立4年制大学:CAD18,000~(約162万円~)

※USD1=110円、GBP1=150円、CAD1=90円で計算しています。
参照:文部科学省「諸外国の教育統計」令和3(2021)年版

Q. カナダの大学のレベルって?

カナダには「U15:U15 Group of Canadian Research Universities」と呼ばれる、カナダ国内の大学で特に優れたトップ15校があります。このU15では研究分野に力を入れており、それらの成果に基づいた教育を提供していることで知られています。
これらの大学は、世界大学ランキングでもトップ500位に入るような一流大学ばかりです。世界的に高い評価を受けていることから、世界各国から優秀な学生が集います。
海外大学というとアメリカやイギリスなどの大学が思い浮かびますが、カナダでも十分レベルの高い授業を受けることができます。

U15:U15 Group of Canadian Research Universities 構成大学
大学名
ブリティッシュコロンビア州 ブリティッシュコロンビア大学
オンタリオ州 マクマスター大学
オタワ大学
クイーンズ大学
トロント大学
ウォータールー大学
ウェスタンオンタリオ大学
アルバータ州 アルバータ大学
カルガリー大学
ケベック州 ラヴァル大学
マギル大学
モントリオール大学
サスカチュワン州 サスカチュワン大学
ノバスコシア州 ダルハウジー大学
マニトバ州 マニトバ大学

Q. カナダの大学に進学するための入学条件って?

カレッジを経由して進学するか、直接入学するかによって入学条件が異なります。

カレッジを経由して進学する場合

英語力:IELTS6.0~6.5/TOEFLiBT71〜80

IELTSやTOEFLの公式スコアをすでにお持ちの方はそちらをカレッジに提出します。公式スコアを持っていない場合、語学学校に通って英語力を伸ばしたうえでカレッジに進学します。またカレッジへの入学には、高校の成績は原則、提出不要です。

大学に直接入学する場合

英語力:IELTS6.5~7.0/TOEFLiBT88〜100
高校の成績:少なくともGPA4段階中2.0以上
卒業証明書

カレッジ経由同様、公式スコアを持っている方は成績などと一緒に提出します。持っていない場合は語学学校に通って英語力を伸ばしましょう。また、大学に進学する場合は高校の成績が必要です。大学やコースによって求められる成績が大きく異なりますのでご留意ください。さらに、大学入学には高校の卒業証書の提出が求められます。現在高校生の方は、在学証明書もしくは卒業見込証明書でも問題ありません。また大学によってはエッセイ(志望動機書)や先生からの推薦状、ポートフォリオなどの提出が求められる場合もあります。

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