アメリカで海外留学をスタートしよう。
アメリカは、政治、経済、エンターテイメント、教育などあらゆる分野で世界をリードする国であり、教育水準も世界トップレベルです。カナダやオーストラリアと異なりワーキングホリデー制度はありませんが、人気の語学留学では、大学附属の英語コースや私立の語学学校で、一般英語の勉強だけでなく、放課後の観光や芸術鑑賞、交流パーティなどさまざまなアクティビティに参加することができます。また、世界を代表する文化や習慣も学ぶことができます。
基本情報
国土面積 | 371.8万平方マイル(50州・日本の約25倍) |
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首都 | ワシントンD.C. |
人口 | 約3億400万人(2023年4月 米国国勢局) |
平均寿命 | 76.37才(2024年 WHO参照) |
気候 | アメリカは、日本の25倍もの国土を誇り、その広大な地形によって多様な気候が形成されています。 人気の観光地であるカリフォルニア州は、緯度、標高、海岸からの距離によって、砂漠気候から亜寒帯気候まで、さまざまな気候が存在します。州の海岸部と南部は地中海性気候で、冬は比較的雨が多く、夏は乾燥しています。太平洋の影響で気温の上下が抑えられており、海岸地域では冬も暖かく、夏も涼しいため、過ごしやすい気候です。太平洋上のハワイ諸島は、温暖な気候で、ビーチリゾートとして人気があります。 アメリカでは、多様な気候から、さまざまな自然災害が発生します。メキシコ湾岸では、集中豪雨やハリケーンが発生し、中央部では竜巻、南カリフォルニアではスモッグや山火事、五大湖や東海岸では大雪などが発生します。 |
治安
アメリカの犯罪発生率は、地域や州によって大きく異なります。
アメリカでは、憲法で民間人の銃所有が認められており、街中に銃砲店が数多く存在します。例えば、2000年以降に限っても毎年年間10,000人を大きく超えるなど、世界でも例を見ない「銃犯罪大国」と言われます。そのため、銃犯罪による死者数が世界でも多く、決して治安が良いとは言えません。また、外国人観光客や駐在員、学生などが犯罪に巻込まれ死亡するケースが毎年のように起きているなど、ギャングによる殺人や人種差別による殺人など、凶悪犯罪も多く発生しています。したがって、アメリカに滞在する際には、十分な注意が必要です。特に、中高生などには不向きと言えるでしょう。
物価
アメリカで最も物価が高い都市は、ニューヨーク、ロサンゼルス、サンフランシスコの順です(参照:2024年版「世界生計費調査」)。物価は家賃や食品などの生活費を基に算出されます。ニューヨークやサンフランシスコは高層ビルが立ち並ぶ大都市で、周辺から多くの人が集まるため、土地代が高くなり、全体的な物価も上昇します。一方、地方都市は一見物価が低く感じられるかもしれませんが、交通費の負担に注意が必要です。アメリカは車社会のため、地方での生活には自動車が欠かせません。車を所有するには、車両代、保険料、ガソリン代などの費用がかかるため、総合的な生活費を考慮することが重要です。
参照:マーサー『2024年 世界生計費調査(Cost of Living Survey)‐ 都市ランキング』
アメリカ留学のビザ制度とは?
- – 電子渡航認証システム(ESTA)申請と承認 –
- 日本人の場合、アメリカのビザ免除プログラムに基づき入国するうえで特別なビザを取得する必要はありません。ただし、アメリカへ旅行する前に電子渡航認証システム(ESTA)を介して承認を得る必要があります。
- – 非移民ビザ –
- 非移民ビザとは、特定の目的(ビジネス、就学、就労など)を達成するために一定期間以上、滞在を希望する人々が取得するものです。アメリカのビザの法律および規制によると、大半の非移民ビザ申請者は、自国との強いつながりがあること、希望の滞在期間の後、アメリカを必ず出国することを示す必要があります。
一般的な非移民ビザには下記のような種類があります。
商用/観光ビザ、就労ビザ、学生ビザ、交流訪問者ビザ、通過ビザ/クルービザ、宗教活動家ビザ、使用人ビザ、報道関係者ビザ、貿易駐在員・投資駐在員ビザ、婚約者ビザ語学学校での就学やカレッジ、大学進学を目指す方の場合は、学生ビザを取得する必要があります。
・語学学校、中学・高校、カレッジ・大学での就学希望者・・・F-1(学生ビザ)
・職業訓練プログラムや私立の専門学校への進学(カレッジも含まれることもある)・・・M-1(専門学生ビザ)
アメリカで可能なプログラム
短期留学
大学生の長期休暇を利用して、留学体験をしたい方におすすめの留学です。最大12週間の観光ビザで滞在できますが、他国と異なり就学はパートタイムのみです。フルタイムで就学する場合は、12週間以下の滞在でも学生ビザが必要です。ホームステイや語学学校でのプログラムが中心で、短期間の留学でも異文化体験が可能です。
- 中高大学生向け
- 期間:2週間〜
- 費用:低
語学留学
ダンス、スポーツ、音楽、ファッション、ビジネス、エンターテイメントなど、さまざまな分野の本場アメリカで、語学習得と異文化体験を同時に実現できます。なお、語学留学は、英語力に関係なく初心者から参加可能です。ビジネス英語や企業体験を踏まえたコースも用意されており、中上級者もさらなるスキルアップを目指すこともできます。
- 大学生・社会人向け
- 期間:24週間〜
- 費用:高
休学・認定留学
大学生を対象とした、長期留学で確かな英語力と社会人スキルを身につける留学プログラムです。英語研修だけでなく、専門知識や技術の習得も可能です。帰国後の就職活動を有利に進めるため、TOEICやTOEFLなどのハイスコアを目指します。
- 大学生向け
- 期間:24週間〜
- 費用:中
インターンシップ
アメリカにはワーキングホリデー制度がないため、フルタイムで給与を得ながらの就労経験を得るのは困難です。しかし、就学の一環として、英語研修と並行して企業研修・体験を行うことは可能です。長期の語学研修の後の4週間~8週間程度が一般的で、本格的な就労経験とは言えませんが、職業体験として、また実践の場で英語をアウトプットできるため、近年人気を集めています。
- 大学生・社会人向け
- 期間:1年間
- 費用:高
大学留学
世界をリードするアメリカの大学に憧れる方も多いのではないでしょうか。アメリカの大学進学について、メリットやデメリット、出願条件、費用、選び方をまとめました。気になる方はぜひご覧ください。
- 高校生・大学生・社会人向け
- 期間:4年間〜
- 費用:高
高校留学
アメリカの高校留学には、交換留学と私費留学の2つのタイプがあります。交換留学は、公立高校に留学して文化交流を目的とし、私費留学は、私立高校に留学してアメリカの高校卒業を目指します。それぞれの特徴、費用、卒業までのスケジュールをまとめました。
- 高校生向け
- 期間:9ヶ月間〜
- 費用:高
アメリカ留学で人気の都市

ロサンゼルス
- 都会
- 物価高
カリフォルニア州ロサンゼルス郡のなかでも最もメジャーな都市ロサンゼルスは、同州最大の都市であり、全米有数の世界都市です。国内ではニューヨークに次いで人口が多く、ビーチやハリウッド、ビバリーヒルズなど、アメリカを代表する都市や文化がぎゅっとつまった魅力的な都市です。航空産業や宇宙産業、エンターテイメント産業、観光産業、商業、金融業など、幅広い産業が盛んで、英語の学習はもちろん、短大・大学への進学や、ビジネス英語、企業体験など、さまざまな目的で留学するのにおすすめです。
サンフランシスコ
- 都会
- 物価高
カリフォルニア州北部に位置するサンフランシスコは、西海岸を代表する世界都市です。坂道を行き来するトロリー電車やヒッピーな住民たちで有名な、アメリカ有数の美しい街です。ベイエリアの眺望、近郊の山々、ワイナリーやシリコンバレーと、さまざまな文化を堪能することができます。
サンディエゴ
- 都会
- 物価高
サンディエゴは、年間を通じて素晴らしい天候とフレンドリーな人々が特徴の活気あふれる魅力的な街です。ビーチとダウンタウンが近く、多様なライフスタイルを一度に味わうことができます。
バークレー
- 都会
- 物価高
カリフォルニア大学バークレー校やローレンス・バークレー国立研究所などの名門校が集まる、政治的・社会的に進歩的な都市です。多彩な文化や学問が交差するアカデミックシティとして、将来的に大学進学を目指す留学生の方にもおすすめです。
ボストン
- 都会
- 物価高
マサチューセッツ州北東部のサフォーク郡にある都市です。アメリカ国内では比較的治安が良く、最も安全な都市の一つとされています。地下鉄やバスなどの交通機関が発達しており、車社会のアメリカにおいても自動車を持たずに生活しやすいのが特徴です。また、優秀な大学や世界的に有名な美術館が多く、短期間の滞在でもアメリカの文化に触れることができます。
フィラデルフィア
- 都会
- 物価高
アメリカ東海岸のペンシルベニア州南東部に位置する、アメリカ独立宣言や合衆国憲法が採択された歴史ある都市です。名門ペンシルベニア大学やドレクセル大学、テンプル大学など、世界トップクラスの大学が集まる学術都市でもあります。ニューヨークやボストンなどの大都市に比べて生活費が安く、留学生にも人気の都市です。
ニューヨーク
- 都会
- 物価高
アメリカのニューヨークは、経済、文化、エンターテインメントなどさまざまな分野において世界をリードする都市です。2024年の世界の都市総合力ランキング(Global Power City Index, GPCI)では、世界第2位にランクされています。金融センターとして世界経済の中心地であり、また、ハリウッドやブロードウェイなどのエンターテインメント産業も盛んです。多様な文化が交差する国際都市であり、世界中から多くの観光客や留学生が訪れます。
アメリカへの留学が
向いている人の特徴5
- 1. 自主性、積極性に富んでいる
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ネイティブとの交流の機会 / 英語をアウトプットする機会が少ない
語学留学中の学生は、ネイティブと交流したり、英語をアウトプットする機会を得るために、高い自主性と積極性が求められます。アメリカではワーキングホリデービザ制度がなく、学生ビザで就労することは原則禁止されています。そのため、語学学校に通う学生のコミュニティは留学生同士になりやすく、勉強ばかり(インプットばかり)になりがちです。ネイティブと交流したり、英語をアウトプットする機会を得るには、語学学校の枠にとらわれず、地元のスポーツクラブやダンススタジオに通ったり、大学のオープンクラスを受講したり、積極的に行動する必要があります。積極性が求められる授業スタイル
カレッジや大学の留学では、キャンパス内でのアルバイトが許可され、語学留学よりも英語をアウトプットする機会やネイティブと交流する機会に恵まれます。しかし、ディスカッションやワークショップなど、積極的に自分の意見や考えを発する機会も増えます。自身のプレゼンスを証明できなければ、コミュニティに属したり、友達を作ったりするのが難しくなるため、高い積極性と自主性が求められます。
- 2. 精神的にタフ
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アメリカは、明るくフレンドリーな人々、世界をリードする企業、次々と生まれるスーパースターなど、華やかなイメージが強い国です。しかし、そのイメージは、アメリカ社会のごく一部に過ぎません。
アメリカの人口は3億人ですが、社会の富の60%はわずか5%の人々に集中しています。国民の60~70%は、4人家族で年収280万円を切る低所得者層です。彼らは、ファーストフードや冷凍食品で食事を済ませざるを得ず、肥満や生活習慣病に悩まされています。また、医療保険に加入していないため、病気になった際には多額の借金を背負うことになります。アメリカは、日本のような平等性を重んじる税制度を採用していません。そのため、格差や貧困層の問題は深刻化しています。
日本では、医療保険制度や介護保険制度、年金など、さまざまな社会制度が整っています。そのため、アメリカの格差や貧困層の状況は、恐怖を感じざるを得ないものです。
アメリカは、自由の国であるといわれます。しかし、その自由には、すべてが自己責任であるという厳しい現実が伴います。光のあるところには必ず影がある。その原理を理解し、影を目の当たりにしても、なお、2~5%の富を目指せるタフな精神力のある方は、アメリカ留学に向いていると言えるでしょう。
- 3. 動じない
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アメリカは銃社会として知られています。コンビニで銃撃事件を目撃することも珍しくありません。人口10万人あたりの他殺者数では日本が0.23人なのに対し6.51人と、日本の約30倍もの差があります。ドナルド・トランプ大統領が2024年7月、東部ペンシルベニア州で演説中に銃撃され、右耳を負傷した事件は記憶に新しい方も多いと思いますが、アメリカでは、ギャング同士の銃撃戦なども、決してドラマや映画の中だけの話ではないのです。
参照:2022年の世界の殺人発生率 国際比較統計・ランキング残念ながらこういった銃撃事件は、学校内でも起こります。実際、2024年、幼稚園から高校までの教育を行う学校では322件の銃撃事件が発生しています。これは、1966年以降で最多となった2023年の349件に次いで2番目に多い数字となっています。アメリカ留学中は、このように銃撃事件などが日常化する状態でも、日々の学校生活から逃げ出すことはできません。これには、精神的にタフであることと同時に自らの安全を確保しつつ、「動じない」態度を持つことが重要です。
参照:米国の銃問題 – CNN.co.jp合わせて読みたい:アメリカ留学するうえで知っておきたい治安のいい都市・悪い都市
- 4. 誘惑に強い
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甘いものを頻繁に食べると、徐々に甘さが物足りなく感じることがあります。お酒に慣れると、簡単に酔わなくなり、より強いお酒を求める傾向があります。そんな経験したことはありませんか? 例えば、友人がある日の飲み会でマリファナを吸っていたとします。アメリカでは、日本よりも簡単にドラッグに触れることができ、それらの使用者もよく見かけます。「みんなやっているし、少しだけなら大丈夫かな」という考えは後悔につながります。
アメリカにはドラッグやアルコール、賭博など、刺激を求める人々が多く、誘惑がたくさん存在します。誘惑がチョコレートなら体重が増えるだけですが、ドラッグの場合は一生を狂わせることになりかねません。「私は誘惑に弱いから…」「私は押しに弱いから…」と思う方にはアメリカは向いていないかもしれません。逆に、どんな状況でも、「ノー」とはっきり言える強い意志を持つ方には、アメリカはおすすめです。
- 5. 金銭的に余裕がある
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最後に、アメリカは経済的に余裕のある方にこそおすすめです。航空券や保険、ビザ申請費用、学費など留学に関連する費用に加え、車が必要な地域が多く、自動車に関連する費用もかかります。田舎や治安の悪い地域では車が必須となる場合もあります。一方、公共機関が発達している都市では生活が送りやすいですが、そういった都市の場合、家賃や食費など生活費が高い傾向にあります。
参照:【アメリカ留学】生活費はいくら必要?物価が安い都市や節約のコツを紹介また、アメリカには魅力的なファッションやエンターテインメントがありますが、物価や学費が高く、アルバイト収入も限られるため、経済的な準備が必要です。アメリカ留学を考える際には、年間、約650万円以上の費用が必要です。これはオーストラリアやニュージーランドと比較して大きな差となります。
参照:海外留学費用ってどれくらいかかる?全プラン対応
アメリカ留学の人気学校
好きな都市、興味のある学校などを選択していくだけで簡単に見積を作成いただけます。
アメリカの留学情報
アメリカ留学の体験談
- 観光庁長官登録旅行業2162号