更新日:2023年10月6日
治安のよいカナダの高校への進学に興味を持っている方も多いのではないでしょうか。しかし情報が少なく、「カナダの高校に入学するにはどんな書類を準備すればいいんだろう」「本当に授業についていけるのかな」など疑問がたくさん浮かぶと思います。
そこで今回はカナダの高校留学の特徴や教育制度、カナダの高校に入学するまでと入学後卒業するまでの流れ、卒業後の進路やおすすめの州と特徴について紹介いたします。
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- カナダの高校留学の特徴
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- カナダの高校留学の特徴
人気の理由① 治安の良さ
中高生が一人で長期間海外生活をするとなると、一番心配なのが治安ですよね。その点カナダは治安がいい国として有名です。
イギリスの経済誌「エコノミスト」の調査部門「エコノミスト・インテリジェンス・ユニット(EIU)」が毎年発表している世界の住みやすい街ランキング*をご存知でしょうか。このランキングは治安、医療体制、文化と環境、教育、インフラなどを指標化してランク付けしたものです。172都市が対象になったこのランキングにおいて、カナダは3都市もランクインしています。
また各都市の安全性を分析・評価した世界の都市安全指数ランキング(2022)**においても、留学先として人気のトロントが2位にランクインしていることからも、カナダが非常に安全な国であることが分かります。
中高生を送り出すご家族の方にとっても安心できるのではないでしょうか。
世界で最も住みやすい都市ランキング(2022)*
ランキング | 都市名(国名) |
---|---|
1位 | ウィーン(オーストリア) |
2位 | コペンハーゲン(デンマーク) |
3位 | チューリッヒ(スイス) |
4位 | カルガリー(カナダ) |
5位 | バンクーバー(カナダ) |
6位 | ジュネーブ(スイス) |
7位 | フランクフルト(ドイツ) |
8位 | トロント(カナダ) |
9位 | アムステルダム(オランダ) |
10位 | 大阪(日本)、 メルボルン(オーストラリア) |
*Global Liveability Index 2022を参照
**Safe Cities Index 2021を参照
人気の理由② グローバルな環境での生活
カナダは人口の21%が移民であるといわれています*。つまり5人に1人は外国生まれということです。
多文化主義を取り入れているカナダは、様々な文化や習慣、価値観や宗教観をお互い尊重しあうことを大切にしています。初めての長期留学、「海外の生活になじめるか不安…」という方もいらっしゃると思いますが、カナダは受け入れ態勢がしっかり整っているので、疎外感を感じることはないでしょう。ホストファミリーと一緒に暮らすことで、語学力を向上させながらカナダのライフスタイルを体験することができるでしょう。第二の故郷として、忘れがたい生活を過ごすことができるはずです。
また、カナダ内にはチャイナタウンといわれる中国人街やコリアンタウン、リトルイタリーやリトルポルトガルと呼ばれる地域もあります。もちろん日本食レストランや日本食を購入できるスーパーもたくさんあるため、中高生にとっても馴染みやすい環境といえるでしょう。
*カナダ観光局ニュースを参照
人気の理由③ 教育の質の高さ
カナダの高校留学が人気である理由の一つが教育の質が高いという点です。国際的に見てもカナダの教育水準は高く、例えばUS News&Worldの教育に最適な国ランキング(2021)*においてカナダは世界トップ4位にランクインしています。
US News&World Best Countries for Education(2021)*
ランキング | 国名 |
---|---|
1位 | アメリカ |
2位 | イギリス |
3位 | ドイツ |
4位 | カナダ |
5位 | フランス |
*US News&World Best Countries for Educationを参照
また、経済協力開発機構(Organisation for Economic Co-operation and Development、以下OECD)の発表**によると、カナダはリーディング分野において世界6位、数学の分野で世界12位、科学の分野で世界8位にランクインしています。また、高校卒業率も世界第2位です。
***OECD Programme for International Student Assessment(PISA) Results from PISA 2018を参照
人気の理由④
留学生の受け入れ体制が充実
カナダの公立校に留学する場合、基本的に入試はありません。
一定以上の成績があればカナダの高校に入学でき、ネイティブと一緒に授業を受けることができるというメリットがある反面、英語力があまりない中で渡航することに対して不安を感じる方もいらっしゃるのではないでしょうか。
移民が多いカナダでは、留学生に対しても手厚いサポートが行われています。
例えば、英語力が高くない留学生のために、多くの学校では英語コース(English as a SecondLanguage、以下ESL)を提供しています。ESLではまず英語力を判定するテストが行われ、そのうえで自分の英語力にあったクラスで勉強することが可能です。他にも英語力に不安がある留学生の宿題や課題を見てくれるクラスが開講されているケースもあります。
また、留学生を受け入れている学校や学校を管轄している教育委員会(スクールボード)にはコーディネーターや留学生アドバイザーが在籍しているため、授業や学校についてはもちろん、生活についても相談することが可能です。
人気の理由⑤ 卒業後の選択肢の広さ
カナダの高校を卒業することで進路の幅が広がります。例えば、そのままカナダの大学に進学することもできますし、国際バカロレア(International Baccalaureate、以下IB)プログラムを受講して他の国の大学への進学を目指すことも可能です。また2年以上カナダの大学に在籍することで帰国子女枠を利用することができる日本の大学もあるので、帰国し日本の大学に進学するという方法も一つです。
様々なバックグラウンドを持つクラスメイトと話したり、自ら科目を選択して授業を受けたりすることで、将来の進路を考えるチャンスが増えます。カナダの高校に進学をすることで、将来の選択肢を大きく広げることができるでしょう。
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- カナダの教育制度
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- カナダの教育制度
(1)願書
(2)申請費用
(3)成績証明書(直近2~3年間)
※教育委員会や学校によっては、以上に加えて公式英語テストのスコア(TOEFLやIELTSなど)、(校長先生や担任の先生からの)推薦状、エッセイ(自己PR)、SSAT(Secondary School dmission Test)の結果の提出を求められることもあります。
SSAT(Secondary School dmission Test)とは高校入学の際に利用される共通試験のことで英語、数学、読解のテストで作文もあります。
参照:https://www.ssat.org/
カナダには約5,500校の中学・高校があります。カナダの教育制度は渡航する州によって大きく学年制度が異なるので注意しましょう。ここでは州別学年制度、公立校と私立校について紹介します。
州別学年制度
カナダは連邦国家のため、州によって教育方針が大きく異なります。そのため州ごとに義務教育年齢や必修科目、入学条件や卒業に必要な単位数などが異なります。
例えば日本人の人気の都市・バンクーバーがあるブリティッシュコロンビア州の中学・高校は6年制ですが、カナダ最大の都市・トロントのあるオンタリオ州の中学・高校は4年制です。
特に高校はセカンダリースクールと呼ばれ、ほとんどの州と地域で、日本の高校1~3年生に該当するグレード9~12を対象とした授業が行われています(ケベック州のみグレード7~11で修了します)。
グレードとは…学年のこと。カナダの場合、小学1年生がグレード1、2年生がグレード2…と続き、日本の高校3年生はグレード12に該当します。
公立校
カナダでは国内にあるほとんどの中学・高校が公立校であることから、カナダ人の中高生の95%が公立校に通っているといわれています。公立校の生徒数は1,000~2,000人程度と、私立校より生徒数が多い傾向にあります。
カナダの公立校への入学はそこまで難しくありません。日本の主要科目の成績が、5段階中3以上あれば基本的に入学することが可能です。カナダの公立校に入学を希望する場合は、直接学校に願書を提出するのではなく、希望する地域の教育委員会(スクールボード)に書類を提出する必要があります。基本的に入試はなく、書類審査で合格すれば入学することが可能です。
留学生はホームステイに滞在するケースがほとんどです。
私立校
カナダの私立校は公立校と比較し、生徒数が少ない学校が多いです。基本的に800~1,000人規模の学校が多いですが、400~600人ほどの少人数の学校もあります。共学校だけでなく男子校や女子校もあり、希望に合わせて選択することが可能です。
私立校には公立校と同じように一般的な授業を開講しているところもあれば、宗教的なプログラムやスポーツプログラムなど専門的なプログラムを提供しているところもあります。
私立校は公立校と異なり、直接学校に願書を提出します。書類審査で合格すると、入学試験が行われるケースがほとんどです。
少人数制であることから一人ひとりの生徒に対してサポートが手厚く丁寧というメリットがある一方、学費が高いというデメリットもあります。
公立校 | 私立校 | |
---|---|---|
生徒数 | 1,000~2,000人 | 400~1,000人 |
教育環境 | 男女共学 | 共学、男子校、女子校 |
入試の有無 | なし | あり |
入学までの流れ | 地域の教育委員会に入学の申し込みを行う | 学校に直接入学の申し込みを行う |
滞在方法 | ホームステイ | ホームステイ、学生寮 |
学校のシステム
カナダでは9月に新学期が始まり、翌年の5月下旬から6月末にその学年が終了するという流れが一般的です。
9月が日本でいうところの4月に当たるため、留学生の多くがこの9月に入学します。他にも2月や4月に入学することができる学校もありますが、取得できる単位が限られていることもありますので注意が必要です。
カナダの高校には2学期制と3学期制の学校があり、州や学校によって異なります。
日本の高校2~3年生に該当するグレード(Grade)11~12では、大学1年次の単位の取得が可能なAP(Advanced Placement)プログラムや、世界中の多くの国で入学資格として認められているIB(International Baccalaureate)プログラムを提供している学校もあります。
日本の高校と異なり、カナダの高校では学期ごとに生徒自らが履修する科目を選択し時間割を決めることが可能です。必修科目(英語、数学、理科、社会など)のほかに、会計学、マーケティング、ウェブデザイン、演劇、観光学など幅広い科目の中から選ぶことが可能です。
選択科目例ビジネス、IT、プログラミング、ダンス、建築、環境産業、美容、ヘルスケア、音楽、バンド、サービス業、写真、製菓、映画・テレビ制作、絵画、アニメーション、絵画、フランス語、スペイン語、中国語、リーダーシップ
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- カナダ 高校留学のプログラム
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- カナダ 高校留学のプログラム
サマースクール(サマーキャンプ)
夏休みを利用して行われるサマースクール。3~4週間のプログラムが多く、最短2週間程から参加が可能です。英語の授業はもちろん、アクティビティが多く盛り込まれていることから、楽しみながら英語を学ぶことが可能です。夏休みだけでなく、冬休みや春休みに短期間のプログラムを提供しているケースもあります。
日本の高校の長期休み中に体験することができるので比較的参加しやすいというメリットがあります。
1年留学
1年留学は約1年間カナダの高校に通うことで、カナダの高校生活を体験することができるプログラムです。ある程度まとまった期間生活することができるので、英語力の工場はもちろん、一生の友達を作ることができるでしょう。
1年間の留学の場合、日本の高校に戻る形になります。日本の高校を休学し帰国後に復学するのか、カナダの高校で取得した単位を日本の高校に認めてもらい進級するのかは、事前に日本の高校と相談する必要があります。
卒業留学
カナダの高校で単位を取得し卒業することを目指すのが卒業留学です。日本人が卒業留学を目指す場合、ほとんどの方が高等教育機関への進学を目指すアカデミックコースを目指します。カナダの高校卒業後、そのままカナダの大学に進学することも可能ですし、アメリカやイギリスなどほかの主要英語圏に進学したり、日本に帰国し帰国子女枠を利用して大学を目指したりすることもできます。
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- カナダ 高校留学までの流れ
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- カナダ 高校留学までの流れ
タイミング | 行うこと |
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1年半〜1年前 | ・情報収集 ・希望の高校の選定 |
1年〜半年前 | ・必要書類の収集、出願 ・学費の支払い |
6ヶ月~直前 | ・ビザ申請、バイオメトリクス(指紋認証)の登録手続き ・航空券手配 ・海外留学生保険手配 ・荷物の準備 |
ではカナダの高校に進学するまでの流れはどのようになるのでしょうか。
カナダの高校に進学する場合、様々な書類を準備する必要があります。ここではそれぞれのタイミングに合わせてすべきことをご紹介します。
渡航1年半〜1年前
留学の目的や経験したいこと、留学期間を踏まえて、カナダ留学や高校留学の情報を収集しましょう。
ある程度気持ちが固まってきたら個別留学カウンセリングで希望の地域や学校を決めていきます。
渡航1年〜6ヶ月前
学校が決まったら具体的な準備を始めます。公立校に進学する場合は教育省指定の用紙を、私立校に進学する場合は学校指定の用紙をダウンロードしましょう。
出願には英文の成績証明書が必要です。直近2~3年の成績が必要なため、中学・高校に問い合わせて取り寄せておく必要があります。
私立校に進学する場合は加えて、担任の先生や学校長からの推薦状、TOEFLやIELTSなどの英語の公式スコア、エッセイ(自己PR)、SSATのスコアなどが求められるケースもあります。必要な書類についてはあらかじめ確認しておきましょう。
合格通知書(Letter of Acceptance)が届いたら、学費を支払います。
渡航6ヶ月前~直前
ビザ申請やバイオメトリクス(指紋認証)の登録手続き、航空券や海外留学生保険の手続きなど、渡航に向けて必要な手続きを進めます。渡航が近づいてきたら、荷物の準備を行いましょう。
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- 高校卒業までの流れ
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- 高校卒業までの流れ
まず1つ目は、それぞれの州が定める卒業単位を取得することです。日本の高校と同じく必修科目と選択科目があり、それぞれ自分の興味関心や将来の進路に合わせて科目を選択します。例えば、バンクーバーのあるブリティッシュコロンビア州の場合、卒業までに80単位を取得する必要があります。ただし州によって卒業までに取得しなければならない単位数が異なりますので、注意しましょう。
もう1つが、各州が定める試験を受験することです。
例えば、バンクーバーのあるブリティッシュコロンビア州の場合、グレード10(日本の高校1年生に該当)とグレード12(日本の高校3年生に該当)にアセスメントテストと呼ばれる試験を受ける必要があります。この試験は年4回開催されており、再受験も可能です。
この試験は州によって大きく異なり、中には統一試験で合格しなければ卒業できないケースもあります。
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- 高校卒業後の進路
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- 高校卒業後の進路
1つ目が高校卒業後そのままカナダに残りカナダの教育機関に進学するという方法です。カナダにはユニバーシティと呼ばれる大学や、カレッジと呼ばれる短大や専門学校のような教育機関があります。カナダに残って生活したい方や将来学びたいことが決まっている方におすすめです。
2つ目がアメリカやイギリス、オーストラリアなど他の国の大学に進学するという方法です。カナダの高校の中には国際バカロレア(IB)という国際的に通用する大学入学資格のプログラムを提供している学校があります。このIBプログラムの成績を利用して、海外の大学へ進学することができます。
3つ目が帰国し日本の大学に進学するという方法です。日本の大学には帰国生入試(帰国子女入試)を設けている学校があります。例えば、早稲田大学や慶応義塾大学、上智大学や青山学院大学などの有名私立大学だけでなく、東京大学や横浜国立大学など国立大学も帰国生入試を実施しています。帰国生入試を利用する場合、高校の成績だけでなく英語のスコアや先生からの推薦状等の提出が求められるケースが多いです。また、少なくとも2年以上海外の高校に在籍していることを条件にしている大学も多いので、条件に当てはまるかあらかじめ確認しましょう。
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- カナダ高校留学にかかる費用
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7
- カナダ高校留学にかかる費用
公立校に進学する場合の年間の学費
授業料 | CAD11,000~15,500 |
---|---|
滞在費 | CAD9,600~13,200 |
その他の費用 | CAD1,400~1,800 |
合計 | CAD22,000~30,500 |
ではカナダの高校に留学する場合、どれくらいの費用が掛かるのでしょうか。ここでは卒業留学する場合の高校留学にかかる費用についてご紹介します。
公立校の場合、授業料の目安は年間CAD11,000~15,500です。渡航する州や地域によって大きく異なりますので注意しましょう。
授業料のほかに負担すべき費用が滞在費です。公立校の場合ほとんどがホームステイになります。年間CAD9,600~13,200が目安となります。
そのほかにも滞在手配費や空港送迎費用、航空券や保険代金、後見人手配料など、年間CAD1,400~1,800ほどかかります。部活動や課外活動に参加する際、学校より追加の支払いを命じられるケースもあります。
カナダの公立校を卒業する場合、年間CAD22,000~30,500、3年間でCAD66,000~91,500程度費用が掛かると想定しておきましょう。
一方で私立校の学費は公立校よりも高いです。
授業料と滞在費(学生寮やホームステイなど)、その他の費用を合わせてCAD45,000~75,000程度かかります。
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- カナダの高校留学におすすめの州と特徴
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- カナダの高校留学におすすめの州と特徴
参照:Educanada
ブリティッシュコロンビア州
バンクーバーやビクトリア、ウィスラーがあるブリティッシュコロンビア州。カナダ最南端に位置しており、イギリス植民地時代の街並みから雄大な自然まで楽しめる場所です。
そんなブリティッシュコロンビア州では世界でも評判の高い、質の高い教育が行われている点が特徴です。ブリティッシュコロンビア州で学ぶ生徒が国内外で実施されている教育評価において、世界的にも非常に優秀な成績を収めていることからも、教育制度の質の高さをうかがい知れます。
ブリティッシュコロンビア州政府が発行する卒業証書・ドッグウッドディプロマ(the Dogwood Diploma)は、優秀な成績と堪能な英語力を示す標準として世界中で認められています。事実、多くの卒業生はブリティッシュコロンビア州を始めカナダ全国、アメリカ、そして世界中の大学へ進学しています。
参照:ブリティッシュコロンビア州の学校リスト
オンタリオ州
世界的に有名なナイアガラの滝があるオンタリオ州には、人種のるつぼといわれる刺激的なトロントや文化と政治の中心地である首都・オタワなどがあります。
そんなオンタリオ州ではすべての生徒のニーズ・興味に答えることで学習に参加させ、卒業やその先に向けた準備を進めるという目標を掲げ、さまざまなコースとプログラムを提供しています。 1クラスの平均人数が22人と日本の高校と比べ少ないため、先生やクラスメイトと密にコミュニケーションを取りながら学びを深めていくことができます。
参照:オンタリオ州の学校リスト
アルバータ州
ロッキー山脈のふもとにあるアルバータ州には、年間を通して様々なイベントが開催されるエドモントンや、ウィンタースポーツの聖地・バンフの玄関口であるカルガリーがあります。
そんなアルバータ州の学校には、毎年世界70カ国以上から、2,000人以上の留学生が集まっています。アルバータ州では教育に非常に力を入れており、近代的な設備を導入したり個別に学習計画を組んでくれたりします。そんなアルバータ州の高校卒業資格は、世界中で認められています。
参照:アルバータ州の学校リスト
サスカチュワン州
レジャイナやサスカトゥーンを擁するサスカチュワン州はどこまでも続く美しい青い空や大草原が魅力の都市です。
サスカチュワン州ではすべての生徒に質の高い授業を提供しており、それは英語を母国語としない生徒に対するサポートにも現れています。高校を無事卒業した生徒は、中等教育以降の勉強をするための十分な準備が整っていると捉えられます。サスカチュワン州にはフランス語で授業が行われている学校もあります。
参照:サスカチュワン州の学校リスト
ケベック州
ケベックシティやモントリオールがあるケベック州は、現代的な雰囲気とヨーロッパの古き良き魅力が融合した場所です。
ケベック州はフランス語が公用語であることから、基本的にフランス語で授業が行われます。
参照:ケベック州の学校リスト
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- FAQ
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- FAQ
Q. 滞在方法はどうなる?
カナダでは高校生が一人暮らしをすることはできません。そのため高校留学をする際はホームステイもしくは学生寮で生活することになります。
カナダの公立校に留学する場合、ホームステイが一般的です。学生寮を持っている学校はほとんどないため、どうしても学生寮で生活したいという方は学校の選択肢が限られることを理解しておきましょう。
一方、私立校の場合はホームステイ制と寮制、どちらの学校もあります。
Q. 1日のスケジュールって?
学校によって授業時間は多少異なりますが、8時30分~8時40分頃から授業が始まり、14時30分~15時10分頃には終わります。
放課後は友達と遊びに行ったり図書館で勉強したり、部活動に参加したりと自由に過ごすことが可能です。日本と異なり、カナダの部活動は週に1~2回と頻度が少ないことから掛け持ちしたりシーズンごとに変えたりすることも可能です。
時間 | スケジュール |
---|---|
7:00 | 起床・朝食・準備 |
7:50 | 通学 |
8:30 | 授業 |
11:30 | ランチ |
12:20 | 授業 |
15:00 | 放課後(遊び、勉強、部活動など) |
18:00 | 帰宅・夕飯 |
19:00 | 夕飯・勉強時間・自由時間 |
23:00 | 就寝準備・就寝 |
Q. 高校留学する際に必要な書類とは?
カナダの高校に留学する場合に必要となる書類は以下の通りです。
・申請費用
・成績証明書(直近2~3年間)
・パスポート情報
教育委員会や私立校によっては、以下のような書類を求められる場合もあります。
・(校長先生や担任の先生からの)推薦状
・エッセイ(自己PR)
・SSAT(Secondary School dmission Test)*の結果
*高校入学の際に利用される共通試験のこと
https://www.ssat.org/
Q. 後見人(ガーディアン)ってなに?
カナダに未成年の生徒が留学する場合、カストディアン(Castodian)と呼ばれる後見人が必要です。カストディアンとは留学生が急病になったり事故にあったりしたときに責任を持って対処してくれる人のことです。
公立校の場合、学校の校長先生や教育委員会のメンバー、ホストファミリーなどがカストディアンになってくれます。
州や地域によってはカストディアンの手配を民間企業に委託しなければならないケースがあるため、留学先の教育委員会や学校に確認する必要があります。
Q. 日本の高校に単位移行はできる?
1年留学終了後、カナダで受講した科目の成績表が発行されますが、これを認定するかどうかは現在通われている日本の高校の判断になります。
カナダの高校で取得した単位を日本の高校の単位として認めてもらえるかは、日本の学校の判断となります。日本の学校長が単位認定を許可した場合、36単位までであればカナダで取得した単位を日本の学校の卒業単位として移行できます。
Q. カナダの高校を中退した場合、日本の高校に復学できる?
残念ながらカナダの高校を中退後、日本の高校へ復学するのは難しいです。日本の高校を再度受験し入りなおす、もしくは高卒認定試験(高等学校卒業程度認定試験)を取得して高校卒業資格を得ることになります。
そのため、日本の高校に戻る可能性があるという方は、日本の高校を休学もしくは留年して進学留学を目指すという方法もあります。
参考ページ:
Edu Canada High school in Canada
Canadian Information Centre for International Credentials (CICIC)