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【高校留学情報】オーストラリアと日本の違いを徹底解説

更新日:2024年4月6日

オーストラリアでの高校留学をサポートするワールドアベニューです。オーストラリアと日本の高校にはさまざまな違いがあります。例えば、日本の場合高校期間は3年間ですが、オーストラリアの場合は2年間だったり、履修できる科目に数学や国語など一般的なものに加え、演劇や舞台演出、ビジネスや第二言語(スペイン語や中国語など)があったりします。ここではそんなオーストラリアと日本との高校の違いについて、ご紹介していきます。

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1. 高校は2年間!?教育制度▼ 
2. 高校3年生は12年生!?学年の呼び方▼ 
3. 入学時期は4月じゃない?年間スケジュール▼ 
4. 英国数理社だけじゃない?ユニークな選択科目の数々▼ 
5. 自分の机がない!?”クラス”という概念▼ 
6. 先生は「教えない」!?授業スタイル▼ 
7. 5-10分休憩がない!?1日のスケジュール▼ 
8. 部活がない?放課後の過ごし方々▼ 
9. 25%が外国籍!?留学生サポート体制の充実度▼ 
10. 受験がない!?卒業後の進路▼ 
さいごに – オーストラリアで高校留学したいあなたへ▼ 

1. 高校は2年間!?教育制度


日本もオーストラリアも小学校入学から高校卒業までが12年間(12年制)というのは同じです。しかし、日本は小学校が6年間、中学校が3年間、そして高校が3年間であるのに対して、オーストラリアは小学校が6年間、中学校が4年間、高校が2年間というのが基本です。オーストラリアの義務教育は日本と同じく中学課程修了までとなるため、日本よりも義務教育期間が1年長くなるようなイメージです。とはいえ、日本のような高校受験はなく、中高一貫のように一定の成績を満たせていれば中学から高校へ進級する流れとなります。

日本人が留学生としてオーストラリアの中学高校に入る際も原則入学試験はなく、日本の中学高校の学業成績をもとに入学可否が判断されます。入学条件の目安は5段階評価で3程度です。ただ、もし成績が入学条件を満たしていなくとも、一つ下の学年からご入学いただき留学をスタートさせることができます。
※私立高校やスポーツに特化したアカデミーなどに進学される場合は、教育機関ごとに求められる要件は異なります。

2. 高校3年生は12年生!?学年の呼び方


日本とオーストラリアとでは学年の呼び方が異なります。

年齢(早生まれ) 日本 オーストラリア
13歳(12歳) 中学1年生 Year 7
14歳(13歳) 中学2年生 Year 8
15歳(14歳) 中学3年生 Year 9
16歳(15歳) 高校1年生 Year 10
17歳(16歳) 高校2年生 Year 11
18歳(17歳) 高校3年生 Year 12

ちなみに中学はJunior School(ジュニアスクール)、高校はSenior School(シニアスクール)と設定されていますが、中高まとめてSecondary School(セカンダリースクール)と呼ばれます。

留学生、特に卒業を目指す場合は原則、シニアスクールの途中から入学することはできません。仮に今が現在高校2年生の4月で、日本の1学期目を終えてオーストラリアの高校に入学したいと考えていると想定します。その場合、日本で高校2年次の1学期をすでに履修しているのだから、オーストラリアのYear11の途中から入りたい、または入れると考える方がいらっしゃると思います。しかし、残念ながらそれはできません。

上記のケースの場合、Year10の後期からご入学いただく、または約半年間は英語研修を受けていただき、その後、Year11の1学期目からご入学いただくという流れでご留学いただくことになります。

なお、学費は小学校から高校にかけて徐々に高くなる傾向にあり、ジュニアスクールよりもシニアスクールの学費の方が11-12%程度高くなるケースが多いです。

3. 入学時期は4月じゃない?年間スケジュール


まず、オーストラリアでは「学期」のことを「ターム」と呼びます。オーストラリアの学校は通常4学期制を採用しており、1タームは10週間前後です。

日本の新学期(4月)に当たるのは1月末で、2学期目が4月~6月、3学期目が7月~9月、4学期目は10月~12月となります。各学期の間には2週間程度のスクールホリデーがあり、長期休暇は学年の変わるタイミングの12月から1月末までとなります。

年末年始の長期休暇のタイミングに日本には、ほとんどの留学生が一時帰国します。
ちなみに、オーストラリアでは休暇期間中の宿題は原則ありません。

4. 英国数理社だけじゃない?ユニークな選択科目の数々


これはオーストラリアに限らずですが、海外の高校では日本でいうところの5教科7科目に加え、演劇やダンス、ビジネスやIT、観光学やホスピタリティ、他にも第二言語(スペイン語や中国語、日本語やドイツ語など)など多彩な科目が取り入れられています。

オーストラリアでは第二言語の日本語はとても人気な科目の一つです。日本人でも履修できるため、英語力に自信のないタイミングでも授業中にヒーローになれる可能性大です。

学校によっては農業や環境学、建築やデザインなど日本だと短大や専門学校、大学などで履修するような科目を開講しているところもあります。これらの授業がカレッジや大学と協力・連携して提供されているケースもあることから、中高生の早い時期から将来のキャリアを考える機会が豊富に用意されていることがわかります。

5. 自分の机がない!?”クラス”という概念


オーストラリアの高校には「クラス」や「担任」という概念がありません。イメージとしては日本の大学のように、生徒はそれぞれ自身の興味関心のある科目を選択し受講しているため、教科によってクラスメイトが変わります。原則移動教室となり、「自分の机」はありません。

日本だと教科書は自分の机の引き出しに入れっぱなし… という方も多いかと思いますが、オーストラリアの場合、教科書などの私物は各自鍵付きのロッカーに保管してあり、その都度必要な教科書を取りに行くようなイメージです。

日本であれば、クラスで数人、仲のいい友達を作っておけば、授業中にペアを組んだりグループになったり、わからないことを質問・相談したりする相手に困ることはありません。しかし、オーストラリアの場合は、教科ごとに友達を作っておかないと苦労しがちです。積極性やコミュニケーション力が求められそうですね。

6. 先生は「教えない」!?授業スタイル

日本では、先生が「教えてくれる」ことをひたすらインプットするような授業スタイルだと思います。一方オーストラリアの授業では、提示されたトピックに対し生徒が自分で調べ、まとめ、発表、それをもとにディスカッションするという生徒主体の授業スタイルが一般的です。

例えば、社会の授業で環境問題に関する授業があったとしましょう。日本の授業では現在世界で起きている環境問題の現状と、それらに対してどのような取り組みがなされているのか各国の取り組みや施策、戦略を学ぶでしょう。対してオーストラリアの授業では、日本と同じように概要を学ぶことに加え、例えば、実際にオーストラリアで問題視されている大規模な森林火災や海洋汚染、気温上昇などに対し、その現状と原因をリサーチし、環境保護・保全に対する個人的または団体的な取り組みを考え、実際に実施してみて、評価、レポートにまとめ発表する…という授業内容になります。

全然違いますよね。

7. 5-10分休憩がない!?1日のスケジュール


日本の高校の場合、お昼休み以外に授業と授業の間に5分休憩や10分休憩がありますよね。オーストラリアの場合、この短い休憩がありません。つまり、一つの授業が終わると同時に次の授業が普通に始まります。

「え.. じゃあ、トイレとか教室の移動どうするの?」と思われた方、ご安心ください。トイレに関しては、教師に許可を取れば授業の合間や授業中に行くことができます。また教室の移動に伴い、多少遅れることは特に問題視されません。なんとも大雑把なオーストラリアらしいですよね(笑)

ただ、5分休憩や10分休憩の代わりに「ティータイム」があります。ティータイムは朝食と昼食の間、午前10時位に小さな食事を取る習慣です。もともとイギリスの植民地だったオーストラリアにはイギリス文化が根付いており、ティータイムもその一環です。

生徒たちは思い思いのランチの他にスナックや果物を学校に持ってきていて、ティータイムには校舎の外(校庭や庭など)に出て友達と会話をしながらそれらを食べてリラックスします。

8. 部活がない?放課後の過ごし方


オーストラリアの高校には「部活動」の概念がありません。昨今、日本でも教師の働き方改善に伴い、部活の地域移行、つまりアウトソーシングが注目を集めていますよね。

オーストラリアはまさにこの先駆けで、習い事やスポーツは各自、個人や会社が経営する校外クラブへ所属して行なっています。放課後にクラブ活動を実施している学校もありますが、そのほとんどがシーズン制かつ希望制になっていて、季節ごとに入部と解散を繰り返し、さらに人が集まらない時期は開催されないこともあります。

実はこれはオーストラリアに限ってのことではありません。体育を含む技能教科は海外でもありますが、学校の放課後や休日に生徒が教員からの指導のもとで、通年で同じスポーツや芸術活動するというのはほとんどありません。ここまで部活動が活発なのは日本だけなのです。

留学先の高校を選ぶ際に、実施されている部活についてご質問いただくことがあります。ただ、上記のような理由から、部活やその学校で実施されているスポーツを重視して学校選びをするのはおすすめしていません。

放課後の過ごし方は?

先述しているように、力を入れて取り組みたいスポーツやその他活動がある場合は、地域のコミュニティや企業によって開催されているクラブに参加している方が多いです。

その他は、日本の高校生と大きく変わりません。友だちと街に遊びに行ったり、宿題をしたり、趣味があればそれらを独自で楽しんだりします。結果、子供達の自主性や主体性が高まるのかもしれませんね。

9. 25%が外国籍!?留学生サポート体制の充実度


オーストラリアは非常に多国籍な国です。18世紀よりヨーロッパからの移住が始まり、植民地としての歴史を持つオーストラリアは、独立後も移民を受け入れながら多民族・多文化国家を形成し発展を続けています。現代のオーストラリアの日常は多様性に富み、各国の文化を尊重する姿勢は食生活、教育にも反映されています。

学校には目や髪、肌の色が一人ひとり違うさまざまなルーツを持った子どもたちが在籍しています。その割は高い割合の学校となると25%以上、つまり5人に1人以上となります。そんなオーストラリアでの教育にいは「違いを受け入れ、認め合う文化」が浸透しています。

また短期から長期にかけて留学生の受け入れも一般的に行われており、各州の教育省が定める留学生サポート体制を各教育機関が遵守しています。内容は州によって多少異なりますが、多くの場合、到着時のオリエンテーションや在学期間中の就学、生活、個々のトラブルなどを幅広く支援する留学生コーディネーターと呼ばれるスタッフや各学年でのキャリアプランニング、適切な進学コースの選択、就職への準備などの分野にて相談できるキャリアカウンセラー・アドバイザーなどが在籍しています。

加えて、高校の選択科目の中にはスペイン語やドイツ語、日本語など、英語以外の言語を学べる科目があり、いざというときは日本語で対応できる職員が在籍している学校も多く存在します。

10. 受験がない!?卒業後の進路


留学相談を受ける際にも「高校に入るためのテストはありますか?」というご質問をよくいただきます。実は、オーストラリアは一部の教育機関(私立校や特定のスポーツ・芸術を専門的に学ぶアカデミーなど)をのぞき、原則「受験」がありません。

留学生はYear 7以上で、最も多いのは高校1年生に該当するYear 10からスタートする方が多いですが、いずれの学年においても「受験」はありません。

出願時に必要なものは、直近数年間の成績証明と最終学歴(例えば現在高校1年であれば、中学の卒業証明書)などが必要になります。※出願に伴い必要な書類などは弊社高校留学プログラムにお申込みいただきましたら、詳細をご案内いたします。ご安心ください。

オーストラリアでの大学受験

では大学受験はどうなのか?
こちらも高校進学時と同様、一部の大学や学部をのぞき、受験はありません。

その代わり、オーストラリアでは高校卒業後、直接大学に進学する場合はATAR(Australian Tertiary Admission Rank)という評価を得なければいけません。これはオーストラリアの同年齢の生徒の中での学力ランキング(0-100)で、相対的な学力を示すものです。

オーストラリアではYear11-12にてATARコースを受講し、このATARの評価に必要な課題やテストが行われます。この際の成績と政府が行うATARの共通試験(筆記試験と何らかの実技試験)の結果とを総合して、ATARのスコアが決まります。

大学側は、進学してくる生徒の入学に対し、「ATARスコア●●点以上」という条件を課しており、ATARの結果次第で入学できる大学が決まるということです。

日本の場合、高校も大学も一般入試では、「試験の得点」のみで判定され、内申点(中学や高校の成績)はあまり考慮されないシステムです。そのためか中学高校ともに3年生になると受験対策に忙しくなり、授業をおろそかにする生徒も多く、先生もそれを黙認する.. ということも多いと聞きます。しかし、オーストラリアのシステムの場合、ATARコースでは学校で行うことがそのまま進学対策になるため、生徒は学校生活に集中すればよく、合理的に感じます。

さいごに – オーストラリアで高校留学したいあなたへ


最後まで読んでいただきありがとうございました。日本とオーストラリアの高校の違いをみていただき、いかがでしたでしょうか。よりオーストラリアの中学・高校に行ってみたくなった!!という方は、お気軽に無料留学カウンセリングをご利用ください。

留学カウンセリングはお電話やZoomを利用し、所要時間30分程度から気軽にご利用いただけます。「英語力初級だけど、高校留学できる?」「成績はどのくらい必要?」「卒業後はどんな進路を歩んでいる人が多いの?」など、疑問質問をクリアにしましょう!みなさまからのお問い合わせ、ご相談を心よりお待ちしています。

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