更新日:2023年10月1日
世界をリードしているアメリカ。あこがれの地・アメリカの高校への進学に興味を持っている方も多いのではないでしょうか。しかし情報が少なく、「卒業留学を目指すにはどんな学校に通えばいいの?」「留学に必要な書類って?」「授業についていけるか心配…」など疑問がたくさん浮かぶと思います。
そこで今回はアメリカの高校留学の特徴や教育制度、アメリカの高校に入学するまでと入学後卒業するまでの流れ、卒業後の進路や費用について紹介いたします。
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- アメリカの高校留学の特徴
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- アメリカの高校留学の特徴
映画や音楽、ファッションなどのエンターテインメントをはじめ、経済や教育などあらゆる分野で世界をリードするアメリカ。海外ドラマや映画で観て憧れた「ハイスクールライフを自分も経験したい!」と考えている方も多いのではないでしょうか。ここではまず、アメリカの高校留学がなぜ人気なのか、その理由に迫りたいと思います。
人気の理由①
多民族国家のため多様な文化に触れられる
「人種のサラダボウル」と言われるアメリカ。毎年約67万人の移民を受け入れているアメリカでは様々なバックグラウンドを持つ人々と共存することができます。多民族国家という背景から、それぞれの文化的な違いを認めたうえで個性を重んじています。
単一民族国家である日本では経験することが難しい、様々な価値観に若いうちから触れることで、真の異文化理解力を身につけることができるでしょう。
また「自由と平等」という民主主義の精神を持つアメリカでは、自分の夢や考えなどを語る方がたくさんいます。クラスメイトと自分の考えや将来について話すことで、様々な刺激を受けることができるでしょう。
人気の理由② 教育の質が高い
アメリカは教育水準においても世界トップを誇っています。例えばUS News&Worldの教育に最適な国ランキング(2021)*において、アメリカは堂々1位にランクインしています。
US News&World Best Countries for Education(2021)*
ランキング | 国名 |
---|---|
1位 | アメリカ |
2位 | イギリス |
3位 | ドイツ |
4位 | カナダ |
5位 | フランス |
*US News&World Best Countries for Educationを参照
またアメリカCEO World社の世界最高の教育制度ランキングにおいても、アメリカは第2位にランクインしています。
このランキングは大きく2つの分野において評価しています。一つ目が教育制度の質を評価するQuality Indexです。これは公共教育制度・大学進学の意思・研究機関数・大学の資金や寄付金・専門知識などの9項目を指標としています。二つ目が将来性を評価するOpportunity Indexです。こちらは成人の識字率や卒業率、小~高校までの修了率、教育機関への公的支出など7項目が指標となっています。
The world’s best countries for the education system(2020)*
ランキング | 国名 |
---|---|
1位 | イギリス |
2位 | アメリカ |
3位 | オーストラリア |
4位 | オランダ |
5位 | スウェーデン |
*Ranked: World’s Best Countries For Education System, 2020を参照
以上のランキングからも、アメリカの教育水準が世界的に見ても高いということがわかります。ただし、アメリカは州によって大きく教育環境が異なります。せっかくアメリカの高校で学ぶのであればレベルの高い環境で挑戦したいという方はレベルの高い地域を選ぶようにしましょう。
人気の理由③
世界中で通用する人物に成長できる
大人しく授業を受けることがよしとされる日本と異なり、アメリカの高校では意見を主張することが求められます。アメリカの高校では授業中、先生が生徒を指名することはもちろん、生徒自身もどんどん先生に質問したり発言したりします。また授業でプレゼンをする機会も多いという特徴があります。
日本人の多くは大人しく授業を受けがちですが、それでは評価が下がってしまいます。アメリカの高校で学ぶことで、自分の殻を破り、前向きに学ぶ姿勢や自信をアピールする力を手に入れることができるでしょう。これらのスキルは大学に進学したり就職したりするときにも活きてくるはずです。
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- アメリカの教育制度
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- アメリカの教育制度
アメリカの小学校から高校までの就学期間は日本と同じ12年間です。ただし日本の6年・3年・3年制とは異なり、6年・2年・4年制、5年・3年・4年制、8年・4年制など、州や学校によって配分が異なります。学年はグレードと呼ばれ、例えば日本の中学1年生に該当する学年は7年生(グレード7)、高校1年生に該当する学年は10年生(グレード10)です。
アメリカの義務教育は6歳または7歳から始まり、16歳前後で終了となる州が多いです。12年制を修了するとハイスクールディプロマという卒業証書を授与されます。
アメリカの高校は基本的に単位制のため、必修科目以外は自分で選択することができます。
公立校
アメリカの公立高校はそれぞれの州の教育委員会によって運営されています。それぞれの地域や学区によって教育委員会の方針が大きく異なるため、例えば名門大学への進学者を多く輩出している学区・高校もあれば、教育にあまり力を入れていない学校もあります。
公立高校はその地域に住んでいる子供たちは無条件で入学することができるため、大学進学を目指す生徒から、働くために必要な最低限のスキルを身につけることを目的にしている生徒まで、幅広い目標の生徒が混在しています。
私立校
私立高校のほとんどが進学校で、それぞれの学校が独自の理念やカリキュラムを設けています。公立高校より私立高校の方が規模が小さいため、先生と生徒の距離が近く個別指導が充実している点が特徴です。
また誰でも入学できる公立高校と異なり、私立高校への入学には成績や推薦状、英語スコアを提出したり、面接を受けたりする必要があります。一定以上の成績を持った学習意欲が高い生徒が集まっているため、より勉強に集中できる環境が整っているといえます。ネイティブはもちろん、世界中から留学生が集まっています。
学校によっては大学1年次の単位の取得が可能なAP(Advanced Placement)プログラムや、世界中の多くの国で入学資格として認められているIB(International Baccalaureate)プログラムを提供している学校もあります。
ESL(イーエスエル)
ESLはEnglish as a Second Languageの略で、英語研修を指します。私立中学・高校で開講されているこのESLは、英語力が不足している留学生や、移民してきたばかりの生徒を対象に開講されています。
夏休み中や学校到着直後に英語のテストを受け、自分のレベルにあったESLコースを受講することができます。初級からコースを提供している学校もあれば、中級以上しか開講していない学校もあります。そのため出願時に英語のスコアを提出する必要があるので注意しましょう。
英語力に応じて、ESLの受講時間が決定されます。英語力初級の方でもESLと並行して、体育や芸術など高い英語を必要としない科目を受講することが可能です。これらのクラスは現地の生徒と一緒に勉強することができるので、そこで友達を作ることで英語力を伸ばすこともできるでしょう。
公立校 | 私立校 | |
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利用できるプログラム | 交換留学 | 卒業留学 1年間留学 |
管理している機関 | 州の教育委員会 | 各学校 |
卒業後の生徒 | 大学進学を目指す生徒から就職する生徒まで幅広い | 大学進学を目指す生徒が多い |
滞在方法 | ホームステイ | 学生寮 |
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- アメリカ 高校留学のプログラム
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- アメリカ 高校留学のプログラム
交換留学と卒業留学の違い
交換留学 | 卒業留学 | |
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留学先 | 公立高校 | 私立高校 |
趣旨 | 異文化交流 | 大学進学準備 |
学校の選択 | 選択できない (実施団体が決定する) |
選択できる |
留学期間 | 1年間 | 2年間以上 |
留学後 | 日本の高校に復学 | アメリカ・日本などの大学に進学 |
費用(年間) | 約150~200万円 (授業料・滞在費は無料) |
約446~936万円 |
滞在方法 | ホームステイ | 学生寮 |
アメリカの中学・高校(セカンダリー・スクール)への留学にはいくつかの種類があります。今回は大きく4つに分けてご紹介します。
交換留学
交換留学は地域の公立高校に通うことができるプログラムで現役高校生のみ参加することが可能です。日本の高校に在学したまま1学年間(約9~10か月間)アメリカの高校に通うことができるので、帰国後日本の高校をそのまま進級することができます。
交換留学の趣旨は日本とアメリカの異文化交流です。日米を結ぶ親善大使として、学校の授業やクラブ活動、友達との交流などを積極的に行うことが求められます。授業は現地の生徒と同じ必修科目を取る必要はなく、自分の興味関心・英語力・将来の目標などに合わせて自由に選ぶことが可能です。
滞在方法は、ボランティアで留学生を受け入れているネイティブのホストファミリーのうちで、ホームステイをするのが一般的です。英語力の向上はもちろん、家族の一員として過ごすことができるのでリアルな生活を体験することができるでしょう。
交換留学はアメリカ国務省が実施団体を認可し、プログラムの管理・運営の代行を依頼しています。そのため生徒は入学する学校を選ぶことはできませんが、授業料や滞在費は無料です。一方、航空券、海外留学生保険、出発前オリエンテーション費用などは自費で、約150~200万円かかります。
近年では、私立高校にお金を払って留学する交換留学を実施しているサポート団体もあるようです。
卒業留学
卒業留学は、私立高校の卒業を目指すプログラムです。私費留学、正規留学、進学留学と呼ばれることもあります。
私立高校に入学することになるため、自分の行きたい地域や環境、学校を選択できる点が卒業留学の特徴です。アメリカの私立高校にはボーディングスクール(寮制学校)とデイスクール(通学制)の2種類がありますが、留学生のほとんどはボーディングスクールに通います。
留学期間は最低でも2年間、通常は3年間にわたります。理由はグレード12(日本の高校3年制に該当)からの入学を受け入れていない学校が多いうえに、受け入れを行っていてもグレード12への入学には高い英語力が必要になるからです。
1年間留学
日本の学校を休学して1年間留学するプログラムです。留学後は日本の学校に戻ります。中高一貫校に在籍している生徒が高校1年次もしくは2年次に留学するというケースが多いです。
交換留学と異なり私立高校に入学するため、自分の行きたい地域や学校、滞在方法を選択できる点が魅力です。一方で交換留学とは異なるため、卒業留学と同じく試験を受ける必要があります。1年間の留学の後日本の高校を退学し、アメリカの高校での卒業留学を目指すことも可能です。ただし成績や生活態度が悪いと進級できないこともあるので注意が必要です。
サマースクール
高校の長期休暇を利用し、2~8週間で参加できるのがサマースクールです。7月上旬から始まるものが多く、英語力が低くても参加できるのが特徴です。英語の勉強をしながらスポーツ・芸術・音楽などアメリカを感じられるようなアクティビティに参加したり、アメリカ人や他の国から来た留学生と交流したりすることができます。長期留学のステップとして参加する方もいます。
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- アメリカ 高校留学までの流れ
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- アメリカ 高校留学までの流れ
公立高校に交換留学するまでの流れ
タイミング | 行うこと |
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1年半〜3ヶ月前 | ・情報収集 ・留学サポート団体の選択 ・選考試験を受験 ・学校やホストファミリーの決定 ・ビザ申請 |
3ヶ月~直前 | ・航空券手配 ・海外留学生保険手配 ・荷物の準備 |
渡航1年半〜3ヶ月前
高校生の交換留学プログラムは、個人で手配することができません。そのため交換留学プログラムを提供している団体に依頼するようにしましょう。団体によって、選考試験の有無や内容、事前のオリエンテーションの有無、留学中のサポート内容、参加にかかる費用などが異なります。
選考試験は団体によって異なります。英語の総合力を測るテスト(ELTiS*)だけでなく、適性検査の実施や成績・作文の提出、本人・保護者の面接など、様々な審査を行う団体もあります。
試験に合格後、高校やホストファミリーを決める手続きが始まります。学校への願書、日本の学校からの推薦書、予防接種記録・健康診断書、ホストファミリーへの自己紹介文など、必要な書類を英語で作成します。書類がそろい次第、団体が現地受け入れ機関に送付します。現地の学校との調整、ホストファミリーとの面談を経て、問題なければ入学許可を得ることができます。
学校決定後、ビザの申請を行います。交換留学プログラムの場合、学生ビザ(F-1ビザ)ではなく、交流訪問者ビザ(J-1ビザ)を取得します。申請は本人がアメリカ大使館又は領事館へ直接出向いて行う必要があります。ビザは面接後、約1~2週間で発給されるケースが多いです。
*ELTiSとは…ELTiSはEnglish Language Test for International Studentsの略で、英語力判定テストの一つです。文法・語法や長文・会話の理解に加え、計算や統計などの一般教養問題も英語で解答します。
参照:Eltistest
渡航3ヶ月前~直前
航空券や海外留学生保険の手続きなど、渡航に向けて必要な手続きを進めます。渡航が近づいてきたら、荷物の準備を行いましょう。
私立高校に卒業留学するまでの流れ
タイミング | 行うこと |
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1年半〜3ヶ月前 | ・情報収集 ・留学サポート団体の選択 ・学校への出願書類の準備 ・ビザ申請 |
3ヶ月~直前 | ・航空券手配 ・海外留学生保険手配 ・荷物の準備 |
渡航1年半〜3ヶ月前
卒業留学をサポートしている留学エージェントや団体と相談しながら、学校などを絞っていきます。地域はもちろん、留学生の受け入れ実績や費用、入学条件やサポート体制、ESLの有無や滞在方法などを確認しましょう。
学校が決まったら出願の準備を行います。願書や成績証明書、日本の学校の先生からの推薦状(2〜3通)、英語のスコア、作文(エッセイ)を提出し、面接を行います。
求められる英語力の証明は、TOEFL Junior、TOEFL、IELTS、Duolingo、SSAT**など学校によって異なります。
無事に合格通知が届いたら、期日までにデポジット(前金)を支払い、契約書を提出します。入学許可書(I-20)取得に必要な財政能力証明書が求められるので提出しましょう。入学許可書(I-20)が届いたら、学生ビザ(F-1ビザ)を申請します。交流訪問者ビザ(J-1ビザ)と同様、アメリカ大使館又は領事館へ直接出向いて行います。ビザは面接後、約1~3週間で発給されるケースが多いです。
SSAT(Secondary School dmission Test)とは高校入学の際に利用される共通試験のことで英語、数学、読解のテストで作文もあります。
参照:https://www.ssat.org/
渡航3ヶ月前~直前
航空券や海外留学生保険の手続きなど、渡航に向けて必要な手続きを進めます。渡航が近づいてきたら、荷物の準備を行いましょう。
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5
- 高校卒業までの流れ
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- 高校卒業までの流れ
必修科目と選択科目があり、特に選択科目は自分の興味関心に合わせて自由に選択することが可能です。アカデミックアドバイザーと相談しながら、将来の進路を踏まえて科目を選択します。上級レベルの科目を取るにはあらかじめ基礎レベルの科目を学んでおく必要があるため、計画立てて科目を選択しましょう。
成績はテストの結果だけでなく、授業態度、積極性、レポートなど様々な要素を組み合わせて結果が出ます。結果はA,B,C,D,Fの5段階で付けられます。このアルファベットを5~1の数字に換算し、平均値を出したものがGPA(Grade Point Average)です。
GPAは学業のほかに、スポーツ・クラブ活動、ボランティアなどの課外活動、共通テストであるSAT(Scholastic Assessment Test)も含まれます。このGPAが高ければ高いほど、大学進学が有利になります。GPAを高めるには勉強以外の部分にも力を注ぎましょう。
各科目で合格点以上の成績を取り、それぞれの学年で指定された単位数を取得することができれば、アメリカの高校を卒業することができます。
必修科目例英語・数学・理科・歴史・外国語・芸術 など
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- 高校卒業後の進路
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- 高校卒業後の進路
一つ目がアメリカもしくは他の国の大学に進学する方法、二つ目が日本の大学に進学する方法です。
一つ目の海外の大学に進学するケースに関して。そのままアメリカの大学に進学する場合、高校を6月に卒業し、その年の9月からアメリカの大学に入学することができます。留学生は共通テスト・SAT(Scholastic Assessment Test)の受験に加え、英語力を証明するためにTOEFLやIELTSなどのスコアの提出も必要です。グレード11(日本の高校2年次に該当)から準備を始めましょう。
二つ目が日本の大学に進学する方法です。日本の大学には2年以上海外の高校に在籍・卒業した学生に対して、帰国生入試(帰国子女入試)を設けている学校が多々あります。例えば、早稲田大学、慶応義塾大学、上智大学、青山学院大学などの有名私立大学、東京大学、横浜国立大学など国立大学も実施しています。帰国生入試を利用する場合、高校の成績に加えて英語のスコア等の提出が求められるケースもあります。もちろん、一般受験をすることも可能です。
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- 高校留学の費用
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7
- 高校留学の費用
まず公立高校への交換留学の場合、授業料は無料なうえ、ホストファミリーがボランティアで受け入れてくれるため滞在費もかかりません。ただし、航空券・海外留学生保険・出発前オリエンテーション費用などは自費で支払う必要があり、費用は約150~200万円が目安となります。
次にボーディングスクールでの卒業留学の場合、学費は年間約446~936万円(USD37,200~78,000)です。この費用には授業料・滞在費・食費など学校生活にかかる費用がすべて含まれています。他にも航空券・海外留学生保険などの費用が別途かかります。
ボーディングスクールの費用は通う学校や地域によって大きく異なります。
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- ボーディングスクールの選び方
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- ボーディングスクールの選び方
アメリカには50もの州があるため、それぞれの州によって大きく環境が異なります。州の治安の良さ(犯罪発生率の低さなど)、教育水準の高さ、物価などを考慮することは大切です。
しかしそれ以上に、ボーディングスクールを選ぶ基準が重要です。以下のポイントをしっかり押さえて学校を選びましょう。
- ESL(英語研修)の有無、初級コースの開講有無
- 提供しているコースの内容
例 AP(Advanced Placement)プログラムやIB(International Baccalaureate)プログラムを提供しているかどうか など - 留学生比率、日本人留学生の比率
- 日本人スタッフの有無
以上の条件を踏まえたボーディングスクールをご紹介します。
Delphian School
(デルフィアンスクール)
オレゴン州のポートランドから1時間のところにあるこのボーディングスクールは、4歳から18歳までを対象としています。先生一人に対し生徒数10人と、先生と生徒の距離が近いという特徴があります。日本人スタッフが在籍していることから、いざというとき相談できるので安心です。また、学生寮は原則2人1部屋となっており、バディ制度がとられています。そのため初めて留学する生徒同士でも、すぐに打ち解けることができるでしょう。
卒業生のうち85%以上が、第一希望の大学に進学することができているという実績があります。卒業生の進路は作家やアートディレクター、医療職や弁護士など多彩です。
詳細は以下ホームページをご覧ください。
DELPHIAN SCHOOL
学校を選ぶ際に参考になるサイト:2022 Best high schools in America
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- FAQ
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- FAQ
Q. 滞在方法はどうなる?
プログラムによって滞在方法は変わります。
公立高校での交換留学の場合、原則ホームステイです。また、ホームステイ先は実施団体と学校が決定するため、自分で選択することはできません。
私立高校での卒業留学の場合、学生寮になります。
Q. 1日のスケジュールって?
ここではボーディングスクールでの生活について紹介します。
ボーディングスクールでは規則正しい生活習慣を身につけることを大切にしているため、起床時間や消灯時間などがしっかり決まっています。
学校によっても異なりますが、8時~8時半に授業が始まり、15時~15時半頃までに授業が終わるケースが多いです。その後もスポーツをする時間があったり、自習の時間が組み込まれていたりするため、規則正しく日々を過ごすことができるでしょう。
時間 | スケジュール |
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7:00 | 起床・ベッドメイキング・準備 |
8:00 | 朝食 |
8:30 | 授業 |
12:30 | 昼食 |
13:00 | 授業 |
15:30 | スポーツ・課外活動・補修 |
18:00 | 夕飯 |
19:00 | 勉強時間 |
22:00 | 就寝準備・就寝 |
Q. 高校留学する際に必要な書類とは?
公立高校での交換留学と、私立高校での卒業留学では必要な書類が異なります。
まず公立高校での交換留学を行う場合、以下のような書類が必要です。
・成績証明書
・英語力判定テスト(ELTiS*)の結果
・作文(エッセイ)
・日本の学校からの推薦書
・予防接種記録/健康診断書
・ホストファミリーへの自己紹介文
*ELTiSとは…ELTiSはEnglish Language Test for International Studentsの略で、英語力判定テストの一つ。文法・語法や長文・会話の理解に加え、計算や統計などの一般教養問題も英語で解答する。
参照:ELTiS
次に私立高校での卒業留学を行う場合、以下のような書類が必要です。
・成績証明書
・日本の学校からの推薦状(2〜3通)
・英語力判定テスト(TOEFL Junior、TOEFL、IELTS、Duolingo、SSAT**など)の結果
・作文(エッセイ)
ただし、学校によって必要な書類は異なります。詳細は各学校にお問い合わせください。
Q. 後見人(ガーディアン)ってなに?
ガーディアンとは未成年(18歳未満)が留学する場合、留学先で親代わりとなって対応してくれる現地保証人、後見人のことです。ガーディアンは学校との面談から、急病や事故などのトラブルが起きた時まで対応してくれます。
公立高校での交換留学の場合、ガーディアンが必要になります。留学エージェントやホストファミリーがガーディアンになってくれます。
一方で多くのボーディングスクールでは、このガーディアンは求められません。ただしまれに必要になる学校もあるので予め確認しましょう。
Q. 日本の高校に単位移行はできる?
1年留学終了後、アメリカで受講した科目の成績表が発行されますが、これを認定するかどうかは現在通っている日本の高校の判断となります。単位移行を希望している方は、必ず留学前に単位移行の可否を学校に相談しておきましょう。
日本の学校長が単位認定を許可した場合、36単位までであればアメリカの高校で取得した単位を、日本の学校の卒業単位として移行できます。
Q. アメリカの高校を中退した場合、日本の高校に復学できる?
卒業留学を途中で断念し、アメリカの高校を中退した場合、日本の高校への復学は難しいです。そのため日本の高校は休学して渡航し、アメリカの高校の卒業のめどが立ってから、日本の高校を中退するという方もいらっしゃいます。