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【オーストラリア大学進学】ファウンデーションコース vs ディプロマコース、どちらを選ぶべき?

「オーストラリアの大学に進学したいけど、ファウンデーションコースとディプロマコースの違いがよく分からない…」
そんな悩みを持っていませんか?

ファウンデーションコースとディプロマコースは、どちらもオーストラリアの大学に進学するための準備として広く利用されていますが、それぞれ異なる特徴とメリットがあります。本記事では、あなたの学びたい内容や進学の目的にどちらが適しているのかを詳しく解説します。

この記事で分かること
  • ☑︎ ファウンデーションコースとディプロマコースの違い
  • ☑︎ どちらを選ぶべきかの判断基準
  • ☑︎ 出願から大学卒業までのサンプルスケジュール
  • ☑︎ 英語力が足りない場合はどうなる?

ファウンデーションコースは、主にオーストラリアの大学に進学するための基礎を学ぶプログラムです。大学入学に必要な英語力を強化するとともに、学問的な基礎を固め、大学のカリキュラムにスムーズに適応できるよう設計されています。

一方、ディプロマコースは、オーストラリアの大学での学びに直結する知識やスキルを、大学1年次相当のカリキュラムで習得するプログラムです。より実践的な内容が多く、専攻分野の基礎を体系的に学べるため、スムーズに大学の学びへ移行できます。また、ディプロマコースで取得した単位は、大学1年次の単位として認められることが多く、修了後は大学2年次に編入可能です。そのため、通常よりも短期間で学位取得を目指せる点が大きなメリットです。

ファウンデーションコースとディプロマコースの違いをしっかり理解し、最適な選択をしましょう!

1.ファウンデーションコースとディプロマコースの違い

ファウンデーションコースとは?

ファウンデーションコースは、オーストラリアの大学で学ぶために必要な英語力や基礎学力を身につける、留学生向けの「進学準備コース」です。
日本の大学は4年制ですが、オーストラリアの大学は原則3年制で、日本の大学1年次に学ぶ一般教養課程に相当する内容は、高校までに履修するカリキュラムとなっています。そのため、日本の高校を卒業しただけでは、オーストラリアの大学の授業についていくのが難しい場合があります。このギャップを埋めるために、ファウンデーションコースでは大学の授業に備えたカリキュラムが組まれており、修了後は大学1年次に進学できます。大学やコースによっては、ファウンデーションコース→ディプロマコース→大学2年次への編入も可能です。

【ファウンデーションコースの授業内容】
1. アカデミック英語と学習スキル
英語で行われる大学の授業に適応できるよう、アカデミック英語(レポートの書き方、ディスカッションの練習、プレゼンテーションの方法、講義のノートの取り方、速読、リサーチ・発表の方法)を学びます。さらに、大学で必要な学習スキルとして、論文の構成や引用の仕方、効果的な自習方法、プレゼン資料の作成など、実践的なスキルも習得します。

2. 数学・科学の基礎
理系分野を専攻予定の学生は、数学や科学の基礎知識が求められます。特にオーストラリアの大学では1年次から専門科目を学ぶため、高校での数学や科学の内容を復習し、より発展的な内容に取り組みます。

3. 専門分野の基礎知識
将来の専攻に関連する基礎知識を学ぶこともできます。例えば、ビジネス専攻の学生は経済学やマーケティングの基礎を、エンジニアリング専攻の学生は物理学や数学の基礎を学び、スムーズに大学の授業へ移行できるよう準備します。

【ファウンデーションコースは必須?】
すべての大学でファウンデーションコースの修了が必須というわけではありません。
日本の高校のカリキュラムは、世界的に見ても高水準と評価されています。そのため、大学や学部によっては、高校の成績次第でファウンデーションコースが免除され、直接大学1年次に入学できる場合もあります。
また、高校2年生を一定の成績で修了することで、入学資格を満たせるファウンデーションコースもあります。進学ルートは、希望する大学や学部、高校での成績によって異なりますので、詳しくはお気軽にお問い合わせください。

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ディプロマコースとは?

ディプロマコースは、ファウンデーションコースとは異なり、専攻する学部の基礎的な内容を専門的に学ぶコースです。主に留学生向けに提供されており、少人数制のクラスで、先生に質問もしやすいため、いきなり多くのネイティブ学生がいる学部に入学するよりも、安心して授業に取り組むことができます。ディプロマコースで取得した単位は、大学1年次の単位として認められることが多いため、ディプロマコース修了後は、大学2年次に編入することが可能です。ただし、ディプロマコースから編入できる学部には制限があるため、自分が希望する学部がディプロマコースからの編入に対応しているか、事前に確認することが重要です。

【ディプロマコース例】
ビジネス、IT、コミュニケーション、デザイン、エンジニアリング、サイエンス、ヘルスケア、ヘルスサイエンス、犯罪学・刑事司法、社会心理学、国際観光・ホテル経営、社会科学、人文科学 など

【編入例(シドニー工科大学の場合)】
シドニー工科大学の附属カレッジで開講されているDiploma of Businessを修了すると、以下のビジネス系専攻に 2年次編入 ができます。

専攻名 学べる内容 将来のキャリア例
会計学(Accounting) 財務管理、会計、税務 公認会計士、経理、財務アナリスト
広告・マーケティング(Advertising and Marketing Communications) 広告戦略、SNSマーケティング 広告プランナー、PR担当、マーケター
ビジネス分析(Business Analytics) データ分析、経営戦略 データアナリスト、コンサルタント
経済学(Economics) 経済の仕組み、市場分析 経済アナリスト、政策コンサルタント
ファイナンス(Finance) 投資、銀行業務、資産運用 ファイナンシャルプランナー、銀行員
人事管理(Human Resource Management) 採用、研修、労務管理 人事担当、リクルーター
国際ビジネス(International Business) 貿易、グローバル経営 貿易商社、国際ビジネスコンサルタント
法律(Law) ビジネス法務、コンプライアンス 企業法務、法律アドバイザー
経営学(Management) 経営戦略、リーダーシップ 経営者、プロジェクトマネージャー
マーケティング(Marketing) 市場調査、消費者行動 マーケティング担当、ブランドマネージャー

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2.ファウンデーション vs ディプロマ、どちらを選ぶべき?

各コースの内容が理解できたところで、次に大切なのは、自分に合ったコースを選ぶことです。
そのためには、現在の英語力や学力、進学後の目標をしっかり見極めることが重要です。それぞれのコースがどのような特徴を持ち、どんな人に向いているのかを確認していきましょう。

項目 ファウンデーションコース ディプロマコース
提供している教育機関 大学・大学附属教育機関・私立カレッジ 大学・大学附属教育機関・TAFE
就学期間 8〜12ヶ月 8〜12ヶ月
入学時期 2〜3月、6月、9〜10月 2〜3月、6〜7月、9〜10月
必要英語力 IELTS 5.5以上 IELTS 5.5〜6.0相当
必要成績 高校2年または高校3年生の成績が5段階中2.5〜3.0以上(大学による)
※高校卒業資格のみで入学できるコースもあり
高校3年の成績が5段階中2.5〜3.0以上(大学による)
費用 $21,000〜$42,000(大学や期間による) $25,000〜$43,200(大学や期間による)
修了後のステップ 大学1年次に進学 大学2年次に編入
卒業までかかる期間 約4年間 約3年間
こんな方におすすめ! ・大学入学に必要な英語力や学習スキルが足りていない
・基礎からしっかり学び、無理なく大学に進学したい
・オーストラリアの名門大学に入学したい
・英語力や学力に不安がある
・大学で学びたいことがまだ決まりきっていない
・大学の学位取得を最短ルートで目指したい
・卒業までの時間と学費を最小限にしたい
・大学で学びたいことが決まっている
・英語力、学力にある程度の自信がある

海外進学には高い成績が必要だと思う方も多いかもしれませんが、実はオーストラリアでは、5段階中2.5以上の成績や高校卒業の条件を満たしていれば入学できる学校もあります(名門大学では3.0〜3.5以上が望ましいとされています)。また、アメリカのように高校からの推薦状や課外活動の記録は基本的に不要で、入学条件の主な要素は英語力と高校の成績です。

オーストラリアには、日本の大学よりもレベルの高い大学も多くありますが、留学生にとっては門戸が広く、チャレンジしやすい環境が整っています。特にオーストラリアの大学は海外からの学生を積極的に受け入れており、多文化的な環境の中で学びながら、グローバルな視野を広げることができます。また、入学要件が比較的柔軟であるため、勉強の意欲があれば、誰でもチャンスを掴むことができます。
進学先の学部やご自身の性格、状況に応じてコース選択は異なりますので、気になる方はお気軽にご相談ください!

出願から大学卒業までのサンプルスケジュール

オーストラリアの大学には「入試制度」がなく、高校の成績と英語力を基に入学の可否が判断されます。日本の高校を卒業して進学を目指す場合、高校3年生の1学期の成績が出ると、早期に入学可否の審査を受けることが可能です。その際、IELTSが5.0以上であれば、大学附属の英語コースを経由して進学できるため、このスコアを一つの目標として設定すると良いでしょう。ただし、出願時に英語力が十分でない場合でも、成績が基準を満たしていれば、仮合格(コンディショナルオファー)を受けることができます。
こちらでは、出願から大学卒業までのサンプルスケジュールをご案内いたします。

時期 予定されているタスク
高校3年生(8〜3月) ・大学や学部を選定する
・出願に必要な書類の準備する
(願書、成績証明書、卒業見込証明書、英語公式スコアなど)
・必要書類が整い次第、出願手続きを行う
・条件付き合格通知が発行される
高校卒業後(3〜6月) ・卒業証明書、最終成績証明書を大学に提出する
・正式な合格通知が発行されたら、学費(一部)支払い
・入学許可書が発行される
・ビザ申請を行う
・航空券、海外留学生保険の手続きを行う
・渡航直後の滞在の手配を行う
留学1年目(6〜7月) ファウンデーションコース開始
1〜2月 ファウンデーションコース修了
留学2年目(2〜3月) 大学1年次に進学(もしくはディプロマコースに進学)
12月 大学1年次修了(ディプロマコース修了)
留学3年目(2〜3月) 大学2年次
12月 大学2年次修了
留学4年目(2〜3月) 大学3年次
12月 大学卒業

オーストラリア卒業後は?

大学卒業後の就職準備は、最終学年またはその前の年から始めるのが一般的です。インターンシップを通じて実務経験を積み、大学内のネットワーキングを活用することで、オーストラリア国内での就職チャンスを広げることができます。特にオーストラリアでは、インターンシップを通じてその後のフルタイム就職につながる場合が多いため、大学内のキャリアセンターや就職イベントを積極的に活用することが重要です。

オーストラリア国内での就職
オーストラリア国内で就職を希望する場合、卒業後に卒業生ビザを取得することで、現地での就職活動が可能になります。オーストラリアでは、大学内のキャリアサポートやネットワーキングイベントを活用することが大変有効です。日本人学生にとって就職は簡単ではありませんが、オーストラリアの企業は多文化環境での経験を重視し、国際的な人材を歓迎する傾向があるため、活躍のチャンスは十分にあります。

日本での就職
帰国して日本で就職を希望する場合、オーストラリアでの留学経験やインターンシップ経験は大きな強みとなります。特に、グローバル企業や海外展開をしている企業では、海外経験を持つ人材を求めています。日本での就職活動には、ボスキャリやシドニーキャリアフォーラムなど、オーストラリアやアメリカで開催されるキャリアフォーラム(就活イベント)を活用することが非常に効果的です。これらのイベントでは、日本の企業が留学生に対して直接採用活動を行い、グローバルな視点を持った学生と企業がつながる貴重な機会を提供しています。

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6.【番外編】英語力が足りない場合は?

ファウンデーションコースもディプロマコースも、入学条件としてIELTS5.5以上の英語力が必要となります。
「現時点で英語力が足りていない場合は進学できない?」と心配する方もいますが、そんなことはありません!
英語力が基準に達していない場合は、私立の語学学校や大学附属の語学学校で英語の勉強からスタートできます。進学を目指す方には、主に以下の3つのコースがおすすめです。

① 一般英語コース(General English)
📌 英語レベル:初級~初中級者向け
日常会話を中心に、スピーキング・リスニング・リーディング・ライティングの基礎を学ぶコースです。文法や単語を学びながら、コミュニケーション能力を伸ばしていきます。
一般英語コースで中級レベルに達した場合は、②進学準備コースや③IELTS対策コースに変更し、次のステップへ進むことができます。

② 進学準備コース(EAP: English for Academic Purposes)
📌 英語レベル:中級~中上級者向け(IELTS4.5~5.0以上推奨)
大学や専門学校で必要なアカデミック英語を学ぶコースです。レポートの書き方、プレゼンテーション、ノートテイキングなど、大学の授業についていくためのスキルを身につけます。
EAPコースを修了すると、IELTSスコアなしで進学できる大学もあります。(ダイレクトエントリー制度)

③ IELTS対策コース(IELTS Preparation)
📌 英語レベル:中級~中上級者向け(IELTS4.5~5.0以上推奨)
IELTSのスコアを上げるための特化コースです。試験の傾向や攻略法、ライティング・スピーキングの対策に重点を置き、スコアアップを目指します。
このように語学学校で英語力を伸ばした後、ファウンデーションコースやディプロマコースに進学することで、スムーズに大学への道を開くことができるため、現時点で英語力がなくても進学を諦める必要はありません!

7.まとめ


いかがでしたでしょうか?オーストラリアの教育カリキュラムは日本とは異なり、馴染みがない部分も多いかもしれませんが、ファウンデーションコースとディプロマコースの違いについて、少しでも理解が深まっていただけたなら嬉しいです。
進学ルートはお一人お一人のご希望や状況によって異なりますので、具体的な進路相談については、ぜひ無料の留学カウンセリングをご活用ください。経験豊富な留学コンサルタントが、皆様の疑問やお悩みを解消しながら、一人ひとりに合った留学プランをご提案いたします。カウンセリングはオンライン(ZOOM)で、所要時間は約30〜60分からご利用いただけます。皆様からのお問い合わせを心よりお待ちしております。

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「留学の目的」をしっかりと意識して留学を考えよう!

留学を成功させるためには、留学する前に自分自身の留学目的を明確にすることがとても大切です。
何も考えずに、とにかく海外へ行く留学スタイルもありますが、貴重な時間とお金がかかる留学を有意義にするためには留学で成し遂げたいこと=目的を明確にしておくべきでしょう。

留学の目的として主なものは、海外生活と語学力の向上を目的とした語学留学、また近年は、海外の教育期間を卒業することに焦点を置く留学、すなわち海外の大学、専門学校、高等学校の卒業を目的とした卒業留学が代表的です。他にも海外での就労や永住権取得などを目的に、海外の専門資格(看護師資格等)取得や日本よりも進んでいる専門知識の習得を目指される方もいます。

ここでは、留学するうえで、なぜ目的を明確にすることが重要なのか。留学の目的はどのように考え、見つけ出せばよいのか。また、現役留学コンサルタントから、近年多く寄せられる留学の目的上位5位をご紹介します。

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1.なぜ、留学の目的を明確にすることが重要なのか

「なぜ、留学の目的を明確にすることが重要なのか。」

留学目的を明確にすることが重要な理由は大きく3つあります。

1.留学は履歴書上「ブランク」
2.留学は人生への「投資」
3.「海外に飛び出した」だけでは評価されない

一つずつ説明していきましょう。

1.留学は履歴書上「ブランク」


数週間の留学は別ですが、3ヵ月間以上の留学の場合、学生であれば留学期間、休学、社会人であれば一度仕事を退職しての留学となることがほとんどだと思います。

近年は留学の内容や期間によっては、海外で学び取得した単位を移行し、学年を遅らせることなく進級できたり、帰国後、会社に貢献できるような結果を得られる留学であれば休職することができたりするようになってきました。しかし、そのような例はまだまだごくわずかです。通っている学校や勤めている会社の規定で留学しなければならない場合を除き、上記のような例は稀でしょう。

結果、3ヵ月間以上、長期留学する場合、ほとんどの方が、履歴書上に日本でのキャリアに「ブランク」を作ることになります。

履歴書上の「ブランク」にはさまざまな意味があります。
ケガや病気によるもの、家族の都合、資格取得など学業に取り組んでいたなど、さまざまです。
幸いなことに、留学することが一般的になってきた近年、留学に伴うブランクをネガティブな目で見る方は少なくなったと感じています。高校生や大学生で1年留学し学年が1つ下になったとしても、それがその後の進学や就職活動において不利になるということはほぼないといっても過言ではないでしょう。

しかし、それは、「目的」と「結果」あってこその話です。
貴重な時間とお金、つまり大きなコストを投下してまで参加する留学には、明確な「目的」と「結果」が求められるのです。

留学することが一般化してきた昨今、なにを持って留学したのか、また結果、目的を達成できたのか?によって、履歴書上の「ブランク」に対する捉え方、また評価が変わります。

明確な目的を持つことで、留学自体が有意義なものになることはもちろんのこと、留学後のキャリアにもポジティブな結果をもたらします。

2.留学は人生への「投資」


「投資」というと、株式や不動産などのイメージが強いかもしれません。しかし、投資とは将来的に資本(生産能力)を増加させるため、現在の資本を投じる活動を総じて意味し、自己研鑽などにおいても使われる言葉です。

仕事において必要なビジネス書を買ったり、好きな人に振り向いてももらうためにエステに通ったり、これらを自分への投資、「自己投資」と言いますよね。今後の進学や就職、夢の実現のための留学も、自己投資の一つではないでしょか。

投資には失敗やリスクが付きものです。

例えば、あなたが「かっこよさそうだし収入もよさそうだから外資系企業で働きたい」と考えたとします。

現時点であなたの英語力はTOEIC500点前後。
海外旅行ではなんとか片言の英語で通りますが、ビジネスシーンにおいて交渉やプレゼン、企画書作成などは全くできません。

このような状況で、「海外で生活すれば英語力も伸びるだろう!」と、明確な目的、またその目的に付随する目標を立てず、海外で自由に1年間過ごすことのできるワーキングホリデー制度を利用し海外渡航したとします。
ワーキングホリデー制度は3~6ヵ月間勉強することができ、国によっては制限なく働くことが可能です。

予算をなるべく抑えたいということも踏まえ、語学学校で勉強してるよりも、ネイティブ環境で働いた方が、お金も稼げるし、実践的な英語力が伸びるのでは?と期待し、1ヵ月間だけ語学学校に通い、その後のプランは現地で考える(アルバイトなどは現地で決める)、なんともサバイバルなワーホリで渡航したとします。

結果、どうなるのか?
ネイティブ環境での仕事に就くためには、最低でもTOEIC750点以上、加えて英語でのコミュニケーション力が求められます。
残念ながら、残念ながら、1ヵ月間の英語学習期間ではTOEIC500点前後から大きな成長はありません。つまり、意気揚々と地元のカフェやレストランなどでアルバイト探しをし始めたとしても、ネイティブ環境での仕事に就くことはそうとう困難です。働くことのできない期間が長くなると、生活費用の底が見えてきます。すると、帰国するか、英語環境でなくてもいいからとにかく働き口を見つけ、そこで収入を得る他ありません。よくあるワーホリのパターンは、ここで日本人ばかりが働く日本食レストラン(居酒屋やお寿司屋さんなど)で働き、あっという間に1年が終わってしまうというものです。
当然、英語力は外資系企業で働くレベルには達っしませんし、就職活動で、面接官に「留学で何を得たのか?」と聞かれても、就職後の活躍が期待されるような回答は伝えられないでしょう。

いかがでしょうか。
上記は、貴重な時間とお金を投資したにも関わらず、投資の先に期待していた結果を得ることのできない失敗投資の例です。

ではどうすればよかったのか?
その答えが「明確な留学目的を持つ」ということです。

外資系企業といっても具体的にどのような業界・業種で働きたいのか?
それら希望する企業で求められる英語レベル、また能力にはどのようなものがあるのか?
さらに、どのような目標を設定しクリアすれば掲げた目的=希望する外資系企業への就職活動を勝ち残る力を手に入れることができるのか?

では掲げた目的、またその目的を達成するための目標を達成するためにはどのような留学プランであるべき必要があるのか?

これらを考え、きちんと答えを持って留学することが、留学の成功に繋がるのではないかと考えます。

3.「海外に飛び出した」だけでは評価されない


世界のグローバル化、日本企業の海外進出、外国人労働者の増加、日本の少子高齢化など、さまざまな要因が絡み合い、日本政府も「海外留学」を積極的に後押ししている昨今、留学すること自体、珍しいことではなくなってきました。

「海外で1年間生活しきた」ことが、その人の積極性やタフネス、発信力などを裏付ける根拠となった、そんな時代もありましたが、これだけ簡単に海外旅行や留学に飛び出せるようになった今、「海外に飛び出した」だけでは大きな評価を得ることはできません。

むしろ、得て帰ってきた語学力やその他能力・結果次第では、「それってわざわざ時間とお金を使い、海外に行ってまで得るものなの?」「あぁ、1年、海外で遊んできたんだな」とネガティブな意見を持つ方もいるほどです。

もちろん、一部の専門職の方、自営業の方であれば、「リフレッシュ」や自分への「ご褒美」を目的に留学を検討する方もいらっしゃるでしょう。そういった方にとっては、予算が許す期間で、大好きな国、気候のよい国でのんびりと過ごす、その際に、観光ビザだけでは希望滞在期間に達しないため、ワーキングホリデービザや学生ビザを利用するという方もいらっしゃるかもしれません。留学のきっかけや理由、目的や目標は十人十色。正しいも間違っているもありません。
そういった意味ではリフレッシュや自分へのご褒美という目的も立派な留学目的です。留学がより充実したリフレッシュやより素晴らしいご褒美になるよう、利用する制度や内容(通う学校や、滞在方法など)などきちんと検討し、留学目的にそって一つひとつ目標立てを行うことで、より有意義な留学となるでしょう。

やはり、せっかく海外に飛び出すのであれば、明確な目的を持つことが、留学経験をその後の人生に繋がる鍵となります。
留学後の人生が豊かになることこそ、留学の成功と言えるのではないでしょうか。

2.留学目的の考え方


では、具体的に、どのようにして留学目的を考えていけばよいのでしょうか。
留学の目的を決めていくためには、まず成し遂げたい自分の夢や希望を具体的にイメージすることが第一歩となります。
日本語のように英語を話して仕事をしている自分の姿や、グローバル企業で世界中を飛び回っているビジネスパーソンになっているかもしれません。ほかにも、海外旅行で家族や友達と外国に訪れた際に、ホテルでのトラブル対応や要望、またはレストランの予約や注文などを英語で颯爽とこなしている姿でもいいでしょう。
そうなれるまでに、「何年かかるか?」ということが大切ではなく、自分がなりたいと思う将来のイメージを固めることが留学を決めていくことに繋がります。

例えば、海外で働くためには海外の大学を卒業していることは大きな強みとなります。この場合であれば、留学の目的は海外で就労できる人材になることですので、海外の教育機関を卒業することが留学の目的となります。将来のなりたい姿が見えていれば、留学の目的を明確にするだけでなく、留学前や留学後にしなければいけないことも明確になります。

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3.留学目的 上位5位


実際に、留学を決意する方は、具体的にどのような留学目的を持って留学するのでしょうか。
ワールドアベニューの現役留学コンサルタントが、上位5位をご紹介します。

5位…人脈作り


留学はその国の言語や専門的な知識や技術を学ぶことはもちろん、将来の就職活動やキャリアチェンジ、起業や昇進など、帰国後のキャリアを見据え、それらに繋がる経験、そして人脈を得たいと考えている方も多いようです。
とくに、経営者の方や大手企業の役員、これから起業を考えている方などにとって、仕事をするうえでさまざまな壁にぶつかったり、問題を抱えたりすることは少なくなく、それらに対して斬新なソリューションや解決の糸口となるアイディアを提供してくれるような人脈は非常に重要です。

特にMBAを含む、大学院への留学ともなると、人脈作りを大きな目的の一つと考える方も多いようです。

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4位…永住権取得/海外就職


少子高齢化、貧困格差、教育、デジタルデバイドなど、さまざまな社会問題を抱える日本を脱し、海外に移住・永住したいと考える方は少なくありません。しかし、一時的な旅行や留学と異なり、永住権の獲得や就労ビザの取得となると、その国が求める人材である必要があります。
例えば、オーストラリアやニュージーランド、イギリス、カナダなど各国には職業不足リストというものが設けられています。
そのリストに記載された職業(いずれも専門性の高い技術や知識、経験を持つ職業)で且つ、英語力や学歴、その職業における経験値、また働く場所、年齢など、さまざまな条件を満たすことによってはじめて、永住権や就労ビザ取得などの機会が生まれます。

当然そのような専門的な高い技術や知識、経験をもつ職業となると、世界的、またはその国で認められた資格(国家資格など)を有していたり、一定の学歴を取得したりする必要があり、それらを取得・修了するために留学する方もいらっしゃいます。

永住権も夢じゃない!?看護留学情報はこちら

3位…海外生活/異文化交流


1年以下の語学留学やワーキングホリデー、短期留学などに多い留学目的です。
島国である日本を飛び出し、多種多様な文化や習慣、言語のなかで、生活し、多彩な感覚や語学力を身に付けたいと考えている方が増えています。海外生活体験や異文化交流は、短期間の留学から目的を達成することができます。
特に、中学生・高校生であれば、現地の家族と共に生活するホームステイに滞在し、現地校にてネイティブと肩を並べ数学や理科、体育、また日本にはない科目(IT、エンジニアリング、デザイン、乗馬など)を体験していただくこともできます。

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2位…転職・就職に活かしたい


日本企業の海外進出、日本のリーディングカンパニーたちの社会公用語英語化、企業の吸収合併などにより、突然上司が外国人になるなど、業務における英語の必要性は年々増しています。

例えば、あなたが外資系企業に就職したいと考えていたとします。
希望するその企業は、社内公用語英語化しているわけではないものの、通達事項やミーティングなどは当たり前のように英語で行われ、クライアント企業も外資系企業が多いため、依頼書や企業に関連する資料もすべて英語であることがほとんどです。当然、その企業で働き、結果を出すためには入社当初から高い英語力を求められることになります。
そんなシチュエーションが増えてきています。
ゆえに、英語も一般英語だけではなく、ビジネスシーンにおいて求められる英語力を身に付けることを目的とした留学が求められています。

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1位…英語力向上


留学の目的のなかで、もっともポピュラーなのはやはり英語力(またはその他語学力)の向上です。
コミュニケーションツールが一つ増えるだけで、人間関係を築く際、情報収集する際のハードルはグッと下がりますし、高校や大学、大学院など、進学先の選択肢、また仕事を選ぶ時の選択肢も一気に広がります。

留学にはさまざまな制度がありますが、短期間の留学を除くすべての留学で、語学力の向上は期待できます。
語学力向上を中心とした留学「語学留学」はもちろん、中学生・高校生、10代の若い時代からの留学や、海外大学進学、専門的な知識や技術を学ぶ専門留学など、ネイティブのような高い英語力を身に付けることができる留学もあります。

留学を通じて、日本語の通じない環境で英語を学び、生活や学習、仕事を通じてアウトプットすることで、日本で英語を学ぶよりも、短期間で効率的に、且つ実践的な英語力を身に付けることができます。

中学生・高校生時代からの留学
文法や単語力などはもちろん、ネイティブのような自然な発音を習得することができます。

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海外大学進学
大学生活を通じて、アカデミックなライティングスキル、プレゼンテーション、多種多様な意見が飛び交うなかでのディスカッションなど、プロフェッショナルな分野における高い英語力を習得することができます。

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専門留学
海外大学進学ほど、長期的な留学は難しい…という方にお勧めなのが専門留学。
英語力が不安という方でも英語研修からスタートいただき専門的な分野における英単語や表現力を身に付けることができます。

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語学留学
英語力を本格的に伸ばしたいとお考えであればお勧めは半年以上の語学留学です。英語を英語で集中的に学ぶことができるのはもちろん、目的に合わせた英語コース(ビジネス英語、各種英語試験(IELTS、ケンブリッジ英語検定、TOEICなど)対策コースなど)を選ぶことが可能です。

語学留学情報はこちら

 
 
他にも、留学の目的はさまざまです。留学のカウンセリングをしていると実に十人十色の留学目的があることに驚かされます。どれが正解というわけではないですが、留学の先輩が立てた留学の目的を参考に考えてみるのもよいでしょう。

皆さんの留学の目的(例)

・英語で苦労する人生にしたくない
・英語力がないことで人生の幅を狭めたくない
・キャビンアテンダントになりたい
・将来世界を飛び回る仕事に就きたい
・日本での就職活動を苦労したくない
・海外で生活する夢を叶えたい
・外国人の友達を作りたい
・留学で得たことを今の生活や仕事に活かしたい
・海外の大学でしか勉強できないことを学びたい
・海外で専門資格を取得したい
・海外の医療現場で働きたい
・国際協力活動に参加したい
・字幕なしで海外の映画を観れるようになりたい
・とにかく今の環境から飛び出したい
・外国人と結婚したい!
・自立した人間になりたい
・引っ込み思案の性格を直したい
・英語を話してモテるようになりたい

※ランキングや留学目的の例は、2025年3月現在 ワールドアベニュー調べです。

多種多様な留学の目的があることに驚いたのではないでしょうか。何が正解、不正解ということではありませんし、複数の留学目的があって当然です。型にはめて考えるよりも自由に留学でできそうなことを考えてみることが大切だと考えています。

LINEでの質問・相談も可能!→

4.さいごに

こんな話があります。

英語を喋れるようになりたいと考えた方(女性)が、まずカナダのワーキングホリデーで飛び出しました。英語を少し勉強し、ウィスラーのホテルでベッドメイキングやハウスキーパーとして働きました。楽しくワーキングホリデー生活を送り、帰国。渡航前に比べれば英語力は伸び、英語を使う仕事にも就けるかもと考え、就職活動するも、英語を使う仕事に就くことはできませんでした。残念ながら仕事で使える英語力には達していなかったため、英語を使う仕事に就くことはできなかったのです。

「留学期間が短かったから、まだ仕事で使える英語力に達していないのかも…」

そこで、お金をため、もう一度ワーキングホリデー制度を利用し、今度はオーストラリアへ渡航しました。
帰国直前、彼女は自分が明確な英語のスコア(TOEICなど)を持っていない、つまり自分の英語力を客観的に証明できるものを持っていないことに気が付きます。そして、ワーホリで稼いだお金で、フィリピンへ。短期集中のTOEIC対策コースで対策し、TOEIC800点を取得しました。

対して、帰国後の就職活動に備え、ビジネスシーンで使える英語力を身に付けたい、そのためにTOEICのスコア向上はもちろん、現地企業で働く本格的な就労経験と実践的なビジネス英語力を習得したい。そう明確な目的と目標を立て、海外ビジネスインターン留学した方は、密度の高い英語学習と、海外企業での本格的な就労経験を経て、たった1年間でTOEIC285点から875点まで伸ばしました。

いかがでしょう。
留学前に、自らの将来像を明確に、その将来の姿にそった留学の目的を明確化することで、これほどまでにコストパフォーマンスが異なってくるのです。

留学を通して何を達成したいのかを膨らませて考えていくことは、面白くもあり夢が膨らむ過程の1つです。
留学コンサルタントと留学の目的を楽しみながら固めていくことが留学カウンセリングの1つ目的でもあります。堅苦しく考えずまずは留学の目的をはっきりとさせていくことから留学を検討してみてはどうでしょうか。

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これさえ分かれば安心。そもそも留学って何?から考えてみよう!

近年、さらに一般的になってきた留学。海外の大学や高校に進学する正規留学だけではなく、英語力を身につけることを主な目的とする語学留学や仕事と勉強といった好きなことにチャレンジできるワーキングホリデーなど、さまざまな留学形態で渡航する留学生が増えてきました。一方で留学を取り扱う会社や情報が増加した結果、留学を正しく理解するのが難しくなりつつあります。今回は留学とは何かについて掘り下げて考えてみましょう。

あらためて留学とは何か?を考えてみよう

留学の目的
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留学とは、日本を飛び出して海外の地に腰を落ち着けて文化や言語、専門知識を学ぶことを指します。つまり、日本国内で英会話教室に通うことは留学とはいえません。英会話教室では、一日当たり1時間から3時間ほど海外から日本に留学してきた外国人講師から英語を学ぶことが中心です。文化や専門知識を学ぶ時間は設けられていません。日本を離れて、1人の日本人として異国の地に暮らし学ぶ経験は何事にも変えられない貴重な機会になります。留学先では言葉の壁があるだけでなく日本人の常識の多くが通用しないため、たくさんの困難なことや大変なことを経験します。しかし、言葉の壁を語学学校に通いまた日常生活で使いながら乗り越え、その国々の特色ある考え方や風習、文化を直に体験しながら理解していくことが留学の醍醐味です。そういった留学経験によって、日本でしか通用しない考え方からグローバルでも通用する考え方に変わることができます。つまり、留学とは日本人の価値観という殻を破り、海外でも通用できる人間に成長するための人生経験を積む方法だと考えるべきでしょう。

どこまでが留学と呼べるの?

1週間から海外で留学をすることは可能です。また長期間であれば4年間の留学をされる方もいらっしゃいます。どちらも留学といえますが、注意すべきなのは「海外にいる」状態がそのまま「留学」とは言わないことを指します。例えば、海外旅行と短期間の留学を混同されがちですが、両者は大きな差があります。海外旅行は、海外で観光地や主要都市を訪れ文化を体験するもののあくまで学ぶというよりも楽しむということに重きをおいています。一方で、短期間の留学であってもホームステイ先に滞在したり、語学学校へ通ったり、アクティビティに参加したりと学びを主軸とした海外渡航のことを「留学」と指します。さらに、海外に長期間住んでいるだけではこれも留学とは言えないでしょう。海外へ結婚や仕事の関係で滞在する機会に恵まれた方もいらっしゃいますが、語学学校や大学などに通われない場合は留学というよりも海外滞在・在住と呼ぶべきでしょう。海外へ滞在し、自ら進んで学ぶことを主な目的にすることを留学と考えるべきです。

留学で得られるものとは?

留学で得られるものは様々で、目的や留学の種類によっても異なります。しかし、留学全般に言える留学で得られる要素は下記のものがあげられるでしょう。

・日本とは異なる文化や常識を肌で感じ理解する力
・語学力(英語力)
・留学国への理解
・海外生活力
・問題を解決する力
・日本という国を改めて理解する機会
・外国人の友達

留学では、語学力以外にも身につく力が豊富にあることがあまり知られていません。実は、語学力だけではない海外ならではの特別な経験値が自分自身を大きく成長させる原動力になります。留学を経験した前後では、成功したことも失敗したことも含めて人格形成に大きな変化があります。海外留学を全く経験せず日本のなかの価値観だけで生活していける時代ではなくなりつつあり、より多くの人が実りのある「留学」の経験が求められています。

さいごに

留学は昨今一般的な言葉になりつつありますが、あらためて留学とは何なのかを考えてみることで、自分が留学に行くべきかという答えにもつながっていきます。留学とは何かということが気になり始めたら、ぜひ留学カウンセラーに相談してみてくださいね!

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語学だけじゃない海外留学に行く魅力と必要性とは?

文部科学省は教育振興基本計画の「未来への飛躍を実現する人材の養成」として、外国語教育・国際交流・グローバル人材育成に向けた取り組みを強化しています。日々、留学カウンセリングをしていると、語学留学しようと思ったきっかけの一つに、「友達が留学していて…」や「両親が海外に滞在していた経験があるので…」など伺います。グローバルが叫ばれる昨今、海外留学がだいぶ身近な存在になってきているように感じます。

ただ、留学にはお金も時間も要するため、日本ではダメなのだろうか?と考える方もいらっしゃいます。
そこで、今回は、語学留学だけではない海外留学に行く魅力と必要性についてお話したいと思います。

目次:
1:海外留学するメリットとは?
2:海外留学で得られるものとは?
3:留学経験者の今後の可能性とは?
まとめ

1:海外留学するメリットとは?

海外留学するメリット
学校に通いながら、また、働きながら、英会話の学習を並行して行うのは至難の業ですので、英語力向上に注力できることは、海外留学の大きなメリットの一つです。しかし、語学力を身に付けるだけであれば、日本国内でも、英会話レッスンを受けられたり、オンライン英語学習を利用したりすることもでき、努力次第では、留学しなくとも高い英語力を習得することができるようになってきています。

では、あえて、海外留学するメリットとは何か?
国内での英語学習ではなく、海外留学するメリットは大きく3つあります。

新しい出会い

日本は、単一民族から成り立つ国で、言語はもちろん、文化や習慣、宗教なども、単一的です。
しかし、「英語圏」と呼ばれる国は、アメリカのニューヨークが、「人種のサラダボール」と呼ばれることからもわかるように、さまざまな国の人々が移民したり、留学したりしており、非常にインターナショナルな環境が多いです。

海外留学では、日本ではなかなか出会うことのない、さまざまな国の人々と一度に出会うことができます。
例えば、私が通っていた語学学校は、世界70か国状の人々が集う語学学校でした。肌や目の色など外見はもちろん、考え方や価値観も大きく異なっていました。

私も留学していたある日のことです。
語学学校でであったイタリア人、中国人、ベトナム人、ドイツ人の友人と、ランチを食べに行くことになった時の話です。「ご飯、何にしようか?」と話をする友人から、「あなたは何を食べたい?」と聞かれました。
友人たちは各々食べたいものがあるようでしたが、特に、拘りのなかった私は「なんでもいいよ~」と答えました。すると「あなたは自分の意見がないの??」と言われました。

たかがランチを決めるだけでも、自分たちの意見や考えを発信するのが当たり前の海外の習慣に対して、私の回答は非常に不自然なものだったようです。

このように、宗教や文化、習慣の違いに対し、日本国内で生まれ育った日本人にとっては、驚くことばかりです。
しかし、自分や自分が今まで生きてきた環境とこはまったく異なる意見や価値観を持つ人々と出会うことで、自らの考えや価値観にも刺激を受けました。

日本にいただけでは、多国籍な友人を作るのは難しかったと思いますし、彼らとの出会いやその出会いのなかで受けた刺激や新しい考え方、価値観は、就職後の日々の仕事のなかでも役立つネットワークであり、糧となっています。

生きた英語、実用的な英語に触れられる

生徒対教師が30対1の教室で、教科書にそって文法を習ったり、単語の書き取りを行ったりするだけでは、英語でのコミュニケーション力を育むのは至難の業です。

海外留学での語学研修は、原則、生徒対教師が10~15対1で、1人ひとりによりフォーカスすることのできる環境になっており、「読む」「書く」「聞く」「話す」の4技能をバランスよく学習できるとともに、日本の授業の中ではなかなか学べない「発音」や「イントネーション」などを学ぶ授業もあります。

また、語学学校だけではなく、日々の生活、アルバイト、インターンシップなどを介して、ネイティブの人々ともコミュニケーションを取ることができます。

私たちも、外国の方は使う日本語に「違和感」を持つことは多いと思います。
決して文法も単語も間違っていない。にもかかわらず、なぜか「不自然さ」はぬぐえません。
ネイティブの人々と交流を持つことで、実際にネイティブはどう表現するのか、教科書だけでは学べない英語に直接触れる事ができ、表現が豊かになります。

完全な英語環境に身を置くことで、日本国内で英語を学ぶより速く語学の取得ができるのです。

英語がコミュニケーションツールであることに気が付ける

英語は、人と人とをつなぐ「道具」です。
日本で、教科書を介して学ぶ英語は、教科の一つであって、コミュニケーションツールであるという認識をなかなかもつことができません。
しかし、海外留学することによって、先述しているように、さまざまな国の人々と出会い、意見を交換し、実際に生活するなかで、英語が、「道具」であるという認識を持てるようになります。

日本では、英語を学び、その評価としてTOEICのスコアを取得したり、成績を収めたりして、満足してしまいがちです。しかし、近年求められるグローバル人材とは、英語をコミュニケーションツールとして使いこなし、新たな価値を創造できる人材です。
海外にいくことで、「英語を学ぶだけではだめだ!」、「英語を含む言語という『道具』を使って自分には何ができるのだろう」という考え方を持つことができます。

海外留学では、英語の勉強を中心とした語学留学だけではなく、英語でビジネス、英語で看護、英語でITなど、プラスαを学ぶ専門留学、大学進学などのプランもあります。
将来どのような分野で活躍するにしても、よりグローバルの視点を持つことができる人材となれるでしょう。

2:海外留学で得られるものとは?

留学で得られるもの
先述したように、「英語力向上」という同じ目標を掲げたとしても、日本国内で学習するより、海外留学した方がメリットは多いです。では、具体的に海外留学を介して得られるものにはどのようなものがあるのでしょうか。
大きく3つに焦点を当ててみましょう。

タフな精神力

日本でも、大学進学し、一人暮らしを始めるとき、新社会人として新生活をスタートするとき、とても緊張しますよね。これが、海外留学ともなると、両親や友人の元を離れ、慣れ親しんだ土地を離れ、且つ、文化も習慣も言語も通じない環境で生活をスタートすることになるので、ものすごく「大変」です。
自らの「常識」が通じない世界で新たな人間関係を構築したり、新たな学びを得たりするには、強い精神力を伴います。渡航期間中、苦しかったり、辛かったりすることはたくさんあります。その瞬間には、「成長している」という感覚はあまり持たないかもしれません。しかし、海外留学から帰国後、同じ時間を過ごしたにも関わらず、いろんなものに対して前向きに取り組める自分自身に「成長」を感じることになるでしょう。

主体性

海外では日本のように、なんでもかんでも、「与えられる」ことが当たり前ではありません。
英語の勉強のみの留学であったとしても、午前中は総合的に「読む」「書く」「聞く」「話す」を学び、午後は自らの弱点である部分を伸ばすための選択科目を選考したり、目標・目的にあった英語コースを選択したりと、自分で考えて、自分で決断するという力を求められます。留学当初は、「『自分で考えろ』って言われてもわからない…。選べない…。」と思う学生さんも少なくありません。そして、学校側が「きちんと対応してくれない」とクレームを出される学生さんもいらっしゃいます。しかし、ここを乗り越えると、「主体性」が身に付くのです。
自分で「行きたい!」と決めていかれる留学です。誰も、自分のきもちをわかってくれて助けてはくれません。その環境こそ大切なのです。
自分で考え、決断できるようになると、人生はより豊かなものになっていきます。

日本人としてのアイデンティティが育つ

皆さんは自分の国である「日本」をどれだけ知っていますか?

日本の大学が世界的なランキングで見たときにどのくらいの位置にあるのか。
日本で大手企業と呼ばれる会社はどれだけ世界に貢献している会社なのか。
歴代、大業を成し遂げた首相の名前は?
あなたの暮らしている都市の人口は何人?
・・・など、自分の国なのにも関わらず知らないことが多かったりしませんか?

そもそも、皆さんは、「日本」が好きですか?

多民族国家で島国の日本は、日本人であることを強く意識することも機会として少ないと思います。

しかし、他の国に出ると、「日本ではどう?」と聞かれる機会も増えます。同時に、出身地の人口や、宗教、クリスマスのお祝いの仕方、歴史、政治などに対する関心の高さに驚かされます。先代の日本人が世界に対してしてきたことを知る非常に良い機会になるとともに、日本人であることを誇りに思うことがあったり、逆に嫌になることもあります。

しかし、日本人としてのアイデンティティをきちんともつことは、ビジネスシーンにおいてもとても大切なことです。これは日本にいるだけではなかなか培うことのできない力です。留学は、日本人としてアイデンティティを育てるうえで重要な機会を提供してくれることでしょう。

3:留学経験者の今後の可能性とは?

今後の可能性
「留学した・・・だからどうなるの?」
先述したように、英語力はもちろん、主体性やタフな精神力を身に付けられる海外留学。海外留学をすると、どのような可能性を高めることができるのでしょうか。どのような点において可能性が高まるのか。大きく2つにまとめてみました。

進路の幅が広がる

中高時代からの留学でればそのまま海外の大学や専門学校への進学の可能性も広がります。
専門学校や大学を卒業すれば、海外への就職の幅が広がります。
日本の大学在学中、海外でのビジネスインターンシップや、語学留学などを得て、高い英語力とグローバル力を培うことで、外資系企業を含む、グローバル企業への就職、その後の活躍も期待できます。

収入の差

さまざまな調査で英語が出来る人と出来ない人とでは年収に差が出るとういう結果が出ています。
現在、確かにグローバル化は進み英語を話せる人は増え英語を話せることは当たり前になりつつあります。もはや、英語力だけでは大きな収入の差は生まれないかもしれません。しかし、英語力×ビジネス力×異文化理解能力、英語力×IT×海外就労経験など、海外留学を経て培った能力や経験の有無によっては大きな収入格差が生まれてくることでしょう。

まとめ

留学カウンセラーに相談しよう
留学の魅力と必要性を読んでいただきいかがでしたでしょうか?
海外留学は英語力の向上だけではなく、私たちの視野を広げ、人々との出会いを広げ、日本国内外で活躍できる可能性を高めてくれます。
日本は少子化やGDP率の大幅な低下により、企業の海外進出が進んでいます。
仕事で英語を使う機会は日々増え、海外と取引する仕事ではビジネス交渉の場面でハイレベルの英語力が求められています。そして、文部科学省がかかげている英語教育改革ではグローバル化の進展の中で、英語共通語である英語力の向上は日本の将来にとって極めて重要だとも述べられています。また企業はグローバル化に対応が出来る人材が欲しいと思っています。それに伴い今までに決められていた新卒採用の時期を海外の大学卒業と併せた通年採用を始めた企業も増えてきました。
飛び出すなら「今」!!です。

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