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【オーストラリア大学進学】ファウンデーションコース vs ディプロマコース、どちらを選ぶべき?

「オーストラリアの大学に進学したいけど、ファウンデーションコースとディプロマコースの違いがよく分からない…」
そんな悩みを持っていませんか?

ファウンデーションコースとディプロマコースは、どちらもオーストラリアの大学に進学するための準備として広く利用されていますが、それぞれ異なる特徴とメリットがあります。本記事では、あなたの学びたい内容や進学の目的にどちらが適しているのかを詳しく解説します。

この記事で分かること
  • ☑︎ ファウンデーションコースとディプロマコースの違い
  • ☑︎ どちらを選ぶべきかの判断基準
  • ☑︎ 出願から大学卒業までのサンプルスケジュール
  • ☑︎ 英語力が足りない場合はどうなる?

ファウンデーションコースは、主にオーストラリアの大学に進学するための基礎を学ぶプログラムです。大学入学に必要な英語力を強化するとともに、学問的な基礎を固め、大学のカリキュラムにスムーズに適応できるよう設計されています。

一方、ディプロマコースは、オーストラリアの大学での学びに直結する知識やスキルを、大学1年次相当のカリキュラムで習得するプログラムです。より実践的な内容が多く、専攻分野の基礎を体系的に学べるため、スムーズに大学の学びへ移行できます。また、ディプロマコースで取得した単位は、大学1年次の単位として認められることが多く、修了後は大学2年次に編入可能です。そのため、通常よりも短期間で学位取得を目指せる点が大きなメリットです。

ファウンデーションコースとディプロマコースの違いをしっかり理解し、最適な選択をしましょう!

1.ファウンデーションコースとディプロマコースの違い

ファウンデーションコースとは?

ファウンデーションコースは、オーストラリアの大学で学ぶために必要な英語力や基礎学力を身につける、留学生向けの「進学準備コース」です。
日本の大学は4年制ですが、オーストラリアの大学は原則3年制で、日本の大学1年次に学ぶ一般教養課程に相当する内容は、高校までに履修するカリキュラムとなっています。そのため、日本の高校を卒業しただけでは、オーストラリアの大学の授業についていくのが難しい場合があります。このギャップを埋めるために、ファウンデーションコースでは大学の授業に備えたカリキュラムが組まれており、修了後は大学1年次に進学できます。大学やコースによっては、ファウンデーションコース→ディプロマコース→大学2年次への編入も可能です。

【ファウンデーションコースの授業内容】
1. アカデミック英語と学習スキル
英語で行われる大学の授業に適応できるよう、アカデミック英語(レポートの書き方、ディスカッションの練習、プレゼンテーションの方法、講義のノートの取り方、速読、リサーチ・発表の方法)を学びます。さらに、大学で必要な学習スキルとして、論文の構成や引用の仕方、効果的な自習方法、プレゼン資料の作成など、実践的なスキルも習得します。

2. 数学・科学の基礎
理系分野を専攻予定の学生は、数学や科学の基礎知識が求められます。特にオーストラリアの大学では1年次から専門科目を学ぶため、高校での数学や科学の内容を復習し、より発展的な内容に取り組みます。

3. 専門分野の基礎知識
将来の専攻に関連する基礎知識を学ぶこともできます。例えば、ビジネス専攻の学生は経済学やマーケティングの基礎を、エンジニアリング専攻の学生は物理学や数学の基礎を学び、スムーズに大学の授業へ移行できるよう準備します。

【ファウンデーションコースは必須?】
すべての大学でファウンデーションコースの修了が必須というわけではありません。
日本の高校のカリキュラムは、世界的に見ても高水準と評価されています。そのため、大学や学部によっては、高校の成績次第でファウンデーションコースが免除され、直接大学1年次に入学できる場合もあります。
また、高校2年生を一定の成績で修了することで、入学資格を満たせるファウンデーションコースもあります。進学ルートは、希望する大学や学部、高校での成績によって異なりますので、詳しくはお気軽にお問い合わせください。

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ディプロマコースとは?

ディプロマコースは、ファウンデーションコースとは異なり、専攻する学部の基礎的な内容を専門的に学ぶコースです。主に留学生向けに提供されており、少人数制のクラスで、先生に質問もしやすいため、いきなり多くのネイティブ学生がいる学部に入学するよりも、安心して授業に取り組むことができます。ディプロマコースで取得した単位は、大学1年次の単位として認められることが多いため、ディプロマコース修了後は、大学2年次に編入することが可能です。ただし、ディプロマコースから編入できる学部には制限があるため、自分が希望する学部がディプロマコースからの編入に対応しているか、事前に確認することが重要です。

【ディプロマコース例】
ビジネス、IT、コミュニケーション、デザイン、エンジニアリング、サイエンス、ヘルスケア、ヘルスサイエンス、犯罪学・刑事司法、社会心理学、国際観光・ホテル経営、社会科学、人文科学 など

【編入例(シドニー工科大学の場合)】
シドニー工科大学の附属カレッジで開講されているDiploma of Businessを修了すると、以下のビジネス系専攻に 2年次編入 ができます。

専攻名 学べる内容 将来のキャリア例
会計学(Accounting) 財務管理、会計、税務 公認会計士、経理、財務アナリスト
広告・マーケティング(Advertising and Marketing Communications) 広告戦略、SNSマーケティング 広告プランナー、PR担当、マーケター
ビジネス分析(Business Analytics) データ分析、経営戦略 データアナリスト、コンサルタント
経済学(Economics) 経済の仕組み、市場分析 経済アナリスト、政策コンサルタント
ファイナンス(Finance) 投資、銀行業務、資産運用 ファイナンシャルプランナー、銀行員
人事管理(Human Resource Management) 採用、研修、労務管理 人事担当、リクルーター
国際ビジネス(International Business) 貿易、グローバル経営 貿易商社、国際ビジネスコンサルタント
法律(Law) ビジネス法務、コンプライアンス 企業法務、法律アドバイザー
経営学(Management) 経営戦略、リーダーシップ 経営者、プロジェクトマネージャー
マーケティング(Marketing) 市場調査、消費者行動 マーケティング担当、ブランドマネージャー

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2.ファウンデーション vs ディプロマ、どちらを選ぶべき?

各コースの内容が理解できたところで、次に大切なのは、自分に合ったコースを選ぶことです。
そのためには、現在の英語力や学力、進学後の目標をしっかり見極めることが重要です。それぞれのコースがどのような特徴を持ち、どんな人に向いているのかを確認していきましょう。

項目 ファウンデーションコース ディプロマコース
提供している教育機関 大学・大学附属教育機関・私立カレッジ 大学・大学附属教育機関・TAFE
就学期間 8〜12ヶ月 8〜12ヶ月
入学時期 2〜3月、6月、9〜10月 2〜3月、6〜7月、9〜10月
必要英語力 IELTS 5.5以上 IELTS 5.5〜6.0相当
必要成績 高校2年または高校3年生の成績が5段階中2.5〜3.0以上(大学による)
※高校卒業資格のみで入学できるコースもあり
高校3年の成績が5段階中2.5〜3.0以上(大学による)
費用 $21,000〜$42,000(大学や期間による) $25,000〜$43,200(大学や期間による)
修了後のステップ 大学1年次に進学 大学2年次に編入
卒業までかかる期間 約4年間 約3年間
こんな方におすすめ! ・大学入学に必要な英語力や学習スキルが足りていない
・基礎からしっかり学び、無理なく大学に進学したい
・オーストラリアの名門大学に入学したい
・英語力や学力に不安がある
・大学で学びたいことがまだ決まりきっていない
・大学の学位取得を最短ルートで目指したい
・卒業までの時間と学費を最小限にしたい
・大学で学びたいことが決まっている
・英語力、学力にある程度の自信がある

海外進学には高い成績が必要だと思う方も多いかもしれませんが、実はオーストラリアでは、5段階中2.5以上の成績や高校卒業の条件を満たしていれば入学できる学校もあります(名門大学では3.0〜3.5以上が望ましいとされています)。また、アメリカのように高校からの推薦状や課外活動の記録は基本的に不要で、入学条件の主な要素は英語力と高校の成績です。

オーストラリアには、日本の大学よりもレベルの高い大学も多くありますが、留学生にとっては門戸が広く、チャレンジしやすい環境が整っています。特にオーストラリアの大学は海外からの学生を積極的に受け入れており、多文化的な環境の中で学びながら、グローバルな視野を広げることができます。また、入学要件が比較的柔軟であるため、勉強の意欲があれば、誰でもチャンスを掴むことができます。
進学先の学部やご自身の性格、状況に応じてコース選択は異なりますので、気になる方はお気軽にご相談ください!

出願から大学卒業までのサンプルスケジュール

オーストラリアの大学には「入試制度」がなく、高校の成績と英語力を基に入学の可否が判断されます。日本の高校を卒業して進学を目指す場合、高校3年生の1学期の成績が出ると、早期に入学可否の審査を受けることが可能です。その際、IELTSが5.0以上であれば、大学附属の英語コースを経由して進学できるため、このスコアを一つの目標として設定すると良いでしょう。ただし、出願時に英語力が十分でない場合でも、成績が基準を満たしていれば、仮合格(コンディショナルオファー)を受けることができます。
こちらでは、出願から大学卒業までのサンプルスケジュールをご案内いたします。

時期 予定されているタスク
高校3年生(8〜3月) ・大学や学部を選定する
・出願に必要な書類の準備する
(願書、成績証明書、卒業見込証明書、英語公式スコアなど)
・必要書類が整い次第、出願手続きを行う
・条件付き合格通知が発行される
高校卒業後(3〜6月) ・卒業証明書、最終成績証明書を大学に提出する
・正式な合格通知が発行されたら、学費(一部)支払い
・入学許可書が発行される
・ビザ申請を行う
・航空券、海外留学生保険の手続きを行う
・渡航直後の滞在の手配を行う
留学1年目(6〜7月) ファウンデーションコース開始
1〜2月 ファウンデーションコース修了
留学2年目(2〜3月) 大学1年次に進学(もしくはディプロマコースに進学)
12月 大学1年次修了(ディプロマコース修了)
留学3年目(2〜3月) 大学2年次
12月 大学2年次修了
留学4年目(2〜3月) 大学3年次
12月 大学卒業

オーストラリア卒業後は?

大学卒業後の就職準備は、最終学年またはその前の年から始めるのが一般的です。インターンシップを通じて実務経験を積み、大学内のネットワーキングを活用することで、オーストラリア国内での就職チャンスを広げることができます。特にオーストラリアでは、インターンシップを通じてその後のフルタイム就職につながる場合が多いため、大学内のキャリアセンターや就職イベントを積極的に活用することが重要です。

オーストラリア国内での就職
オーストラリア国内で就職を希望する場合、卒業後に卒業生ビザを取得することで、現地での就職活動が可能になります。オーストラリアでは、大学内のキャリアサポートやネットワーキングイベントを活用することが大変有効です。日本人学生にとって就職は簡単ではありませんが、オーストラリアの企業は多文化環境での経験を重視し、国際的な人材を歓迎する傾向があるため、活躍のチャンスは十分にあります。

日本での就職
帰国して日本で就職を希望する場合、オーストラリアでの留学経験やインターンシップ経験は大きな強みとなります。特に、グローバル企業や海外展開をしている企業では、海外経験を持つ人材を求めています。日本での就職活動には、ボスキャリやシドニーキャリアフォーラムなど、オーストラリアやアメリカで開催されるキャリアフォーラム(就活イベント)を活用することが非常に効果的です。これらのイベントでは、日本の企業が留学生に対して直接採用活動を行い、グローバルな視点を持った学生と企業がつながる貴重な機会を提供しています。

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6.【番外編】英語力が足りない場合は?

ファウンデーションコースもディプロマコースも、入学条件としてIELTS5.5以上の英語力が必要となります。
「現時点で英語力が足りていない場合は進学できない?」と心配する方もいますが、そんなことはありません!
英語力が基準に達していない場合は、私立の語学学校や大学附属の語学学校で英語の勉強からスタートできます。進学を目指す方には、主に以下の3つのコースがおすすめです。

① 一般英語コース(General English)
📌 英語レベル:初級~初中級者向け
日常会話を中心に、スピーキング・リスニング・リーディング・ライティングの基礎を学ぶコースです。文法や単語を学びながら、コミュニケーション能力を伸ばしていきます。
一般英語コースで中級レベルに達した場合は、②進学準備コースや③IELTS対策コースに変更し、次のステップへ進むことができます。

② 進学準備コース(EAP: English for Academic Purposes)
📌 英語レベル:中級~中上級者向け(IELTS4.5~5.0以上推奨)
大学や専門学校で必要なアカデミック英語を学ぶコースです。レポートの書き方、プレゼンテーション、ノートテイキングなど、大学の授業についていくためのスキルを身につけます。
EAPコースを修了すると、IELTSスコアなしで進学できる大学もあります。(ダイレクトエントリー制度)

③ IELTS対策コース(IELTS Preparation)
📌 英語レベル:中級~中上級者向け(IELTS4.5~5.0以上推奨)
IELTSのスコアを上げるための特化コースです。試験の傾向や攻略法、ライティング・スピーキングの対策に重点を置き、スコアアップを目指します。
このように語学学校で英語力を伸ばした後、ファウンデーションコースやディプロマコースに進学することで、スムーズに大学への道を開くことができるため、現時点で英語力がなくても進学を諦める必要はありません!

7.まとめ


いかがでしたでしょうか?オーストラリアの教育カリキュラムは日本とは異なり、馴染みがない部分も多いかもしれませんが、ファウンデーションコースとディプロマコースの違いについて、少しでも理解が深まっていただけたなら嬉しいです。
進学ルートはお一人お一人のご希望や状況によって異なりますので、具体的な進路相談については、ぜひ無料の留学カウンセリングをご活用ください。経験豊富な留学コンサルタントが、皆様の疑問やお悩みを解消しながら、一人ひとりに合った留学プランをご提案いたします。カウンセリングはオンライン(ZOOM)で、所要時間は約30〜60分からご利用いただけます。皆様からのお問い合わせを心よりお待ちしております。

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