オーストラリアの観光ビザ制度
日本人留学生が通常申請するオーストラリアの観光ビザは、正式名称Electronic Travel Authority(サブクラス601)と呼ばれる最大3ヶ月の留学が認められるビザとなります。滞在期間中は語学学校や専門学校などの教育機関に通うことが許可されています。観光ビザの取得回数や年齢には制限はありませんが、オーストラリアの国外からETAS(Electronic Travel Authority System)を通じて申請する必要があります。ETASはオーストラリア移民局の公式サイトから申請できる他、いくつかのビザ代行業者を通じて申請を行うことも可能です。公式サイトからオーストラリアの観光ビザを申請した場合は、20豪ドルをクレジットカードで支払う必要があります。ETAサブクラス601ビザは、オーストラリア国外からの申請が必要であり、オーストラリア国内から申請はできません。申請にかかる期間は短く、通常1日以内にビザが発行されます。またサブクラス600のビジタービザもオーストラリアの観光ビザの一種ではありますが、申請方法やビザ制度が異なるため混同しないようにしましょう。
オーストラリア留学で申請する観光ビザで注意したいポイント
ETAビザで留学する場合に注意したいのが、働く(アルバイトなど)ことが認められていない点です。これはビザの条件に含められているため違反した場合はビザキャンセルされてしまう可能性があり、今後のビザ申請にも悪影響が出てしまう可能性があります。また、ETAビザでオーストラリアに滞在している間に、ETAビザを再申請(延長)することはできませんので、他のオーストラリア国内で申請可能なビザを申請して留学期間を延長する必要があります。日本に帰国した後に、再度申請してオーストラリアに短期留学は可能です。
他のビザを持っている場合は要注意
ワーキングホリデービザなど、オーストラリアに入国した日から有効になるビザをお持ちの場合は、観光ビザで入国したつもりが実はワーキングホリデービザがスタートしていたということが起こりえます。ワーキングホリデー留学の下見や事前に旅行でオーストラリアへ入国する場合にはワーキングホリデービザを保持していないか必ず確認しましょう。
観光ビザ(ETA)でオーストラリア留学中に申請可能なビザ
オーストラリア国内で申請可能なビザであれば、観光ビザでオーストラリア留学の滞在期間を延長できます。
例)
観光ビザ→学生ビザ(サブクラス500)
観光ビザ→セカンドワーキングホリデービザ(サブクラス417)
観光ビザ→ビジタービザ(サブクラス600)
※観光ビザから一回目のワーキングホリデービザをオーストラリア国内で申請することはできません。
観光ビザで渡航可能なオーストラリア留学プラン
・最大12週間までの短期語学留学
ホームステイ滞在、語学学校への就学、ボランティア
・下見留学(高校・大学)1週から2週
ホームステイ滞在、就学予定の高校・大学の見学
・学生ビザ申請前からの滞在(オーストラリア国内での学生ビザ申請)
※2017年12月時点の情報を元に作成しており、移民法上のアドバイスを目的に作成されたものではありません。ビザの情報は必ずオーストラリア移民局のホームページより最新の情報をご確認ください。