オーストラリアのビザ制度とは?
オーストラリアの入国には期間を問わず、有効な査証(以下、ビザ)が必要となります。オーストラリアのビザは一次滞在を目的とするビザから商用ビザ、永住ビザまで数多くのビザ制度が導入されています。日本国籍保有者がオーストラリア留学を目指す際に必要となるビザ制度は、観光ビザ・ワーキングホリデービザ・学生ビザの大きく分けて3つのビザとなります。ビザの申請には、かつては紙の申請書類を持って大使館・領事館にて申請を行う仕組みでありましたが、現在はオンラインでビザ申請を行うシステムが導入をされており、とても便利にかつ分かりやすくなっています。留学人気国であるイギリス・カナダ・アメリカと比較してもわかりやすいビザ申請制度が導入されている他、ワーキングホリデービザに人数制限がないことから自分の行きたいスケジュールに合わせて渡航計画を調整可能であることが留学を検討される方に人気の理由の一つです。
他の留学対象国と比べてもビザ申請の難易度は高くないとはいえ、全て英語で申請が必要な他、追加書類などを移民局から依頼された場合に英語で対応が必要になる可能性はあります。そして、頻繁にビザ条件や申請方法が変更・アップデートされるため、常に最新の情報を確認することがとても大切です。よくあるトラブルとしては、留学エージェント・個人のブログなどで記載されている現在は有効でない古いビザの申請方法を参考にしてビザ申請を失敗してしまうことです。信頼できるオーストラリア国家資格である移民エージェント資格を持った移民コンサルタントが監修する情報を確認するようにしましょう。
オーストラリアビザ制度のポイント
ポイント1 オンラインで申請可能
ポイント2 英語での申請が必要
ポイント3 頻繁にビザ条件や申請方法が変わる
ポイント4 古い情報を参考にしない
ポイント5 移民エージェント監修の最新情報を参考にする
留学に必要なオーストラリアの
代表的なビザ種別
日本からの留学で申請するオーストラリアのビザ種別
ビザ種類 | 観光 | ワーキングホリデー (1年目) | 学生 |
---|---|---|---|
正式名称 | Electric Travel Authority | Working Holiday Visa | Student Visa |
サブクラス | 601 | 417 | 500 |
有効期限 | 1年間 | 1年間 | 指定なし |
最大滞在期間 | 3ヶ月 | 1年間 | 学校が許可する期間 |
申請料金 | AUD20 | AUD650 | AUD1,600 |
申請場所 | オーストラリア国外 | オーストラリア国外 | オーストラリア国内・国外 |
ビザの詳細情報 | 詳細はこちら | 詳細はこちら | 詳細はこちら |
オーストラリア留学後に申請可能となるオーストラリアの代表的なビザ種別
ビザ種類 | ワーキングホリデー (2・3年目) | 卒業生ビザ |
---|---|---|
正式名称 | Working Holiday Visa | Temporary Graduate Visa |
サブクラス | 417 | 485 |
有効期限 | 1年間 | 指定なし |
最大滞在期間 | 1年間 | 2年 – 4年 |
申請料金 | AUD650 | AUD1,945 |
申請場所 | オーストラリア国内・国外 | オーストラリア国内 |
ビザの詳細情報 | 詳細はこちら | 詳細はこちら |
オーストラリアのビザ申請手順
オンラインでのビザ申請システムが整備されているオーストラリアでは、観光ビザ発行システム(ETAS)を用いての観光ビザの発行及びIMMI Account(以下、IMMIアカウント)というシステムを利用してビザ申請を行う、大きく分けて2つの進め方があります。
観光ビザ(Electric Travel Authority)の申請手順
日本の国籍保有(日本のパスポート保有)の方は、オーストラリア公式のETASを利用して観光ビザETAをオンラインで発行することが可能です。公式のシステムは利用料として20ドルが費用として徴収されます。また、航空会社や旅行会社が運用しているオーストラリアの観光ビザ発行サービスを介しても公式のETASと同じ観光ビザが発行され、費用も日本円で独自に設定されており公式サイトよりも安価なことがあります。
オーストラリア公式のETASを利用した場合、ビザ申請が申請時に完了しますが、航空会社や旅行会社では申請依頼という形になるためビザ申請のタイミングが即日に行われるとは限りません。、公式のETASを利用して観光ビザの申請を行うのが良いでしょう。
IMMI アカウントを利用したビザ申請手順
観光ビザ(ETA)を除く、留学で取得するビザはIMMIアカウントシステムを用いて申請が可能です。IMMIアカウントはオーストラリア政府が管理する公式のオンラインビザ申請システムの名称で、ビザ申請・申請時の追加書類のアップロード・ビザ申請費用の支払・パスポート情報など個人情報の変更が可能なシステムです。ビザ申請に必要な書類や申請書類(Application Form)は、ビザ種別ごとに異なりますが、ビザ申請の主な手順は以下のように共通となります。
IMMIアカウントの流れ
1. IMMIアカウントの新規登録(未登録の場合)
オーストラリア政府が管理するIMMIアカウントページ(Linkto https://online.immi.gov.au/lusc/login)へアクセスし、新規登録を行いましょう。申請登録に必要な情報は、パスポート記載と同じ氏名と確認が可能なEメールアドレスとなります。
IMMIアカウント作成時のパスワードは、記号・数字の組み合わせが必要となるほか、セキュリティワードの設定が必要となります。パスワードの紛失や忘れた場合にはアカウントの復旧が難しくなるためパスワード管理には注意しましょう。
2. IMMIアカウントから新規ビザ申請書類を作成
IMMIアカウントにログインし、オーストラリアのビザアプリケーションを作成することができます。全て英語での申請となりますが、ビザ申請時に虚偽なく申告することが必要となりますので必ず一つずつ項目を確認し、正しい答えを入力するようにしましょう。参考画像は学生ビザ(Student Visa)の申請時となります。
3. IMMIアカウントからビザ申請料金をお支払
オンラインビザ申請フォームの入力が完了時にビザ申請料金の支払が必要となります。ビザ申請には通常クレジットカード(アメリカンエクスプレス・ダイナースクラブ・JCB・マスターカード・ユニオンペイ・ビザ)で支払をすることになりますが、それぞれのカードごとに設定されたクレジットカード利用料金をお支払いいただくことが必要となります。(1%〜1.99%)
ビザ申請費用は支払い後、原則として返金されません。オーストラリア政府によって有効なビザ申請自体に大幅な不備があった場合(申請カテゴリの違い)などに限られ、入力ミスや出発時期の変更等々の理由によっては返金の対象とならないため留意するようにしましょう。
4. ビザ申請証拠書類・追加書類のアップロード
ビザ申請に伴い、オーストラリア政府が指定する書類をIMMIアカウントにアップロードする必要があるビザがあります。ビザ申請費用を支払後にアップロード画面となるため、支払い後の手続きがあるということを忘れないようにしましょう。ビザ申請にアップロードできるフォーマットは、5MBまでのPDFやWORD、JPGを含む画像ファイルとなります。圧縮ソフトなどを使用したファイルはアップロードができません。
VEVOで取得後の
ビザステータスを確認
VEVOでビザの情報を調べる際には、ビザ情報と紐付いているパスポート番号のほか、Visa Grant Number もしくはTransaction Reference Number、生年月日が必要となります。
移民コンサルタントとは?
- 観光庁長官登録旅行業2162号