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  • 海外留学体験談
  • 2024.09.14

世界各国に拠点を持つ大手電気メーカー・メディアマーケティング部での海外インターンに挑戦【体験談】

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大学を休学し、オーストラリアのシドニーで海外ビジネスインターンシップに参加中のMaoさんから体験談をいただきました。英語は大の苦手科目だった.. というMaoさんですが、今では世界的にも有名な大手電子メーカーでのインターンに参加されるまでに成長されました。体験談の中では、海外でのインターンに挑戦しようと考えた理由や業務内容、インターン中の苦労など具体的にお話しいただきました。

Maoさんの留学概要

渡航国:オーストラリア
渡航都市:シドニー
留学プログラム:海外ビジネスインターンシップ
語学学校:MIT Institute (17週間)
渡航期間:2023年10月 – 2024年9月

Maoさんの留学スケジュール

英語プラスαに挑戦したい!と参加を決めた海外ビジネスインターン


高校時代、英語は大がつくほど苦手な科目でした。しかし、大学受験をきっかけに英語の勉強を楽しいと感じるようになりました。大学に入り、せっかく勉強した英語をアウトプットする場がほしいと挑戦したのが1ヶ月間のフィリピン留学でした。コロナ禍で思い通りの大学生活を送れていなかった私にとってフィリピンでの体験は、何もかもが刺激的でした。フィリピンの学校には比較的日本人が多い.. と言われますが、初海外だった私にとって十分すぎるほど多国籍な環境でした。

「違いを知るってめちゃくちゃ楽しい!!!」

異なる言語や習慣、価値観、考え方を持つ人たちとの交流を通じて「勉強科目」としてではない「コミュニケーションツール」としての英語にどんどん魅力を感じるようになりました。また、フィリピン留学中、二カ国留学を考える方との出会いも多く、そこで初めてワーキングホリデー制度の存在を知りました。

フィリピンからの帰国後、本格的に長期での留学について考え始めました。通っていた大学の制度を利用しての正規留学や語学力を高めることに集中できる語学留学、自由度の高いワーキングホリデー.. 色々と悩みました。

最終的に海外インターンシップ・プログラムへの挑戦を決めた理由は大きく二つあります。
1つ目は、英語を学んだ先に挑戦できる明確な目標・目的のある留学だったこと
2つ目は、挑戦できる英語の参加規定だったこと です。

英語を”ツール”として認識できるようになった私にとって語学留学はやや物足りなさを感じるものでした。だからと言って海外の大学に入学できるほどの英語力を急に身につけるのは無理があります。じゃぁ普通のワーホリは?と言われると、自由度が高すぎて遊んでしまうのでは.. という不安がありました。

これらの不安を払拭してくれたのが「海外ビジネスインターンシップ」でした。特に1つ目の理由「英語を学んだ先に挑戦できる明確な目標・目的のある留学」である点は大きな決め手だったと思います。海外の企業で英語を使って本格的に働く経験ともなれば、一般的な英語力だけでなくビジネスシーンで使う英語力の向上も見込めます。帰国後に就職活動を控えていた私としては、留学期間中に「就活の練習」ができること、また「社会で働く」ということがどういうことなのか、直接体験できるのも非常に魅力的でした。

IELTSの勉強は渡航後にも役立った

もちろん、二つ目の理由も重要でした。プログラム参加には、最低IELTS4.5以上の英語力が必要でした。当時、正規留学参加に必要なIELTS6.0や6.5の取得は非現実的でしたが、4.5はきちんと勉強すれば決して届かないスコアではありませんでした。定められた期日までに規定スコアを取得しなければいけないという、いい意味でのプレッシャーは成長を促してくれるだろう.. と感じました。

実際、目標スコアの取得には苦労しました。スピーキングやライティング、リーディングは問題なかったのですが、リスニングが壊滅的だったのです.. 。最終的に、IELTSは合計3回受けました。「次ダメだったらどうしよう..」と不安になったこともありましたが、なんとか期日ギリギリ、規定をクリアすることができました。

この経験は私にとって留学中の様々な挑戦を支える一つの成功体験になりました。プレッシャーに耐える力や目標達成に向けて計画的に行動する力の基礎を身につけられたと思いますし、英語学習を習慣づけることができました。また、リスニング力が向上したおかげで、渡航後の海外生活をスムーズにスタートすることができたと感じています。

居心地のいいオーストラリア生活(ホームステイ、学校生活、アルバイトなど)

規定をクリアできてからはあっという間に出発の日を迎えました。学校への出願、ホームステイの手配、学費などの海外送金、ビザ申請、航空券や保険の手続きなど、ワールドアベニューにサポートしてもらい、気が付けばシドニーの空港にいた.. という感じです。

シドニーは東京.. とまではいきませんが非常に都会的で、多種多様な国の人々が共存するとてもグローバルな都市でした。亜熱帯なイメージが強かったのですが、湿度は低く、暑い日でもエアコンなしで過ごせる快適さがあります。白人社会..というよりアジアの人々が多かったことも馴染みやすさを感じた要因だったかもしれません。

お世話になったホストマザー


到着してすぐの滞在方法はホームステイでした。ホストファミリーはマザーとその息子家族(ご夫婦と1-2歳のお子さんが2人)、加えて韓国人のホームステイメイトがいました。セルビア出身のマザーは、英語のアクセントが強く、最初はかなり戸惑いました。Rの発音は必ずと言っていいほど巻き舌になるのです。なので、最初はホストメイトの子に通訳してもらいながら必死でコミュニケーションをとりました。ただ、マザーはとてもいい方で、気が付けば日々の生活はもちろん、一緒に買い物に出かけたりする仲になりました。アルバイトもマザーのツテでありつけた!なんてこともあり、実は今でもマザーのお世話になっています。もちろん今ではマザーのRの発音もばっちりマスターし、最初の躓きが嘘のようにスムーズに会話できるようになりました。

ちなみにアルバイトは、オーストラリア国内に点在するチェーンのカフェでバリスタ兼フード提供スタッフとして働いています。時給は平日30ドル、週末37ドル程度です。アルバイト探し中は20箇所以上履歴書を配り歩きましたが惨敗.. 困っていたときに、マザーが、カフェのオーナーを紹介してくれました。マザーは長年ショッピングモールで清掃員をしており、いろんな店舗のスタッフを知っていました。セルビアからオーストラリアに移住し、たくましく生きてきた彼女には、ものすごく助けられましたし、励まされました。

悔しいスタートだった語学学校


語学学校(MIT Institute)には約4ヶ月間通いました。
入学時にクラス分けに必要な英語のレベルチェックテストを受けました。同じプログラムに参加した子たちは、私以外皆一番上のクラス、私だけ一つ下のクラスからのスタートでした。その後も定期的にレベルアップに伴うテストは行われるのですが、1回ではレベルを上げることはできず.. あの時は本当に悔しかったことを覚えています。

ただ、悔しさがあったからこそ成長もありました。
フィリピン留学のときは、そのほとんどの授業がマンツーマンでしたが、オーストラリアではグループレッスンがメインでした。他国の留学生と一緒にグループワークしたり、ディスカッションしたり.. コミュニケーションをとる機会がふんだんにありました。なんでもわかっている、場合によっては説明不足でも意図を汲み取ってくれる先生相手のマンツーマンレッスンと異なり、グループレッスンは、相手が同じ英語レベルのため、わからないことばかり.. 意図やニュアンスも汲み取ってはくれません(私も汲み取れません(笑)) そんななかで、知りうる限りの単語や表現を組み合わせ、ジェスチャーも駆使して、なんとか伝えあいました。結果「説明能力」がものすごく磨かれたように思います。

2回目のテスト結果では、クラスのレベルが上がりました。結果を踏まえ、スピーキング力向上を褒められた際には、成長を実感することができました。

インターンシップの様子(面接の様子や業務内容など)


私は今、空調機や情報通信システム、電子デバイスなどの事業を展開し、アジア、欧州、中近東、北米、オセアニア、南米と世界各国に拠点を持つ大手電気メーカーのメディアマーケティングを担う部署でインターンシップしています。

頻度は水曜と木曜の週二回、朝9時から夕方5時までで残業はありません。
主な業務内容は、デジタル・マーケティング・スペシャリストを補佐し、デジタルおよびソーシャル・プロジェクトに携わるというもので、具体的な業務には次のようなものがあります。
– 競合他社レビュー、コピーレビュー
– Googleアナリティクスレポート作成、プラットフォームモニタリング
– 顧客エンゲージメント調査によるインサイトレポート、Q&A・eDM作成などのサポート
– SEO/SEMサポート
– Sitefinity CMSによる定期的なウェブサイトコンテンツ更新のサポート
– LinkedIn、Facebook、YouTubeページへの投稿コンテンツ制作、投稿作業
その他、B2BおよびB2Cの様々な戦術やイニシアチブについて、ANZ全体のブランド・マネージャーおよびANZのマーケティング・コミュニケーション部門長をサポート など

失敗をバネにチャンスをつかんだ2回目の面接


ホストカンパニーとなりうる企業への書類提出や面接セッティングなどは学校の方でサポートしてくれました。私の場合、面接した会社は2社です。1社目は書類選考はパスしたものの、面接で不採用でした。そこで、現ホストカンパニーでの書類選考、その後、面接を行い内定をいただいたという流れでした。

少し話がそれるのですが、実は、オーストラリア到着後、SNS運用を始めました。動画コンテンツ配信を主とした活動で、Youtubeなどで配信しています。ただ、昔から行っていた活動ではないため、動画の企画も制作も、SNSの運用もすべてが初めてで、正直かなり手探りで始めたという感じでした。しかし、活動していくなかで、どんどん面白くなっていきました。なかには150万以上再生されるコンテンツなども出てきて、とても嬉しいことに企業から案件のオファーをいただく機会も出てきました。

当然、活動を通じてメディアやエンタメ業界に強い興味を持つようになっていきました。

そんななか、面接機会をいただいた1社目の企業が、まさにメディア関連の企業でした。国際的なイベントも多いシドニーで、各種イベントや映画関連のイベントなど幅広く携わっていると聞き、かなりの意気込みで面接に望みました。

しかし、結果は惨敗でした。
まず、とにかく痛かったのは開始直前のネットの接続トラブル(オンライン面談だったため)でした。面接は10分ほど遅れて開始.. この時点でかなり動揺してしまっていました。加えて、想定していた面接形式との相違です。私は、自己紹介があって、志望動機があって、それらに一つずつ答えていく、いわゆる日本形式の面接を想定していました。しかし、実際にには、簡単な挨拶や自己紹介はあったものの、「何ができるのか?」という質問が中心でした。具体的には、日本の大学で勉強していること、持っている経験や資格など(その会社でのインターン業務に活きるであろう知識や技術、経験や知見など)について聞かれました。

最初のトラブルにより動揺していた状態に、想定外の質問の嵐.. 加えてパソコンを通じて流れるスピードの早いネイティブの英語.. 準備不足、勉強不足、すべてに打ちのめされた面接でした。

不採用の結果を聞いたとき、わかってはいたものの興味関心の高かった業界だったが故に、やはりショックを受けました。

そして迎えたのは2社目、現ホストカンパニーとの面接です。1社目との面談を教訓に、徹底的に準備をして挑みました。それが功をそうしました。

一つ目の質問は「メディアに関するあなたの経歴を教えてください」というものでした。自己紹介でも志望動機でもありません。私は、オーストラリアにきてからのSNSでの活動について、150万以上再生されるコンテンツがあること、企業からの案件オファーも獲得していること、その他にも持てる限りの実績をとにかく必死に伝えました。

結果、採用。手応えのあった面接ではありましたが、直前まで不採用だったらどうしよう.. と不安だったので、とにかく嬉しかったことを覚えています。

右も左もわからない世界での挑戦

内定通知をいただいた翌週、初回はオリエンテーションで、会社の説明やオフィス案内をいただき、社員の方々にも挨拶させていただきました。さらにその翌週、本格的にインターンシップがスタートしました。

意気揚々と始まったインターンですが、当然思う通りになって一つもいきませんでした(苦笑)

例えば、SNSのコンテンツ制作やYoutubeなど各媒体のインターフェースならまだしも、使用したことのないCMSやWEBコンテンツ管理システム上での作業にはかなり苦戦を強いられました。また、その作業の持つ意味がわからない間はやりがいを感じることもできませんでした。

動画やWEBコンテンツを制作するにも、そもそも商品(例えばエアコン、英語ではダクトといいます)の知識が全くありません。もちろん、社員の方は丁寧に説明してくださいます。しかし、おそらく、日本語で説明されたとしても、その商品の魅力や価値を咀嚼するにはそれなりに時間がかかるであろう内容です。それを英語で… となるともはやパンクしない方がおかしいよね..(苦笑) と思うほどでした。

ただ、泣き言ばかり言っていられません。

いただいた説明書やマニュアルは何度も読み返し、同業他社も含め、類似商品の広告コンテンツを研究し、業務時にもわからないことは積極的に社員の方に質問しながら、少しずつ理解を深められるよう努力しました。結果、週を追うごとに、自分が行っている作業について、それが何にどうつながるのか、何のためになっているのかなど、わかるようになっていきました。ある程度の全体像や、自らの役割がわかりだすと、改善案なども考えられるようになっていきます。

結果、2ヶ月たつ今では、企業の公式Facebookに掲載する商品説明動画コンテンツの作成も手掛けさせてもらえるようになりました。

成長と変化


留学中はもちろんですが、留学前から、トライアンドエラーの繰り返しでした。ただ、繰り返すなかでたくさんの成功体験を得ることができました。

お恥ずかしながら私は、留学を真剣に考え出す前まで、根拠のない漠然とした自信の持ち主でした。英語を流暢に話す人がいれば「自分だってちゃんと頑張ればできる」、グローバル企業で活躍する人がいれば「自分だって本気を出せば何者にでもなれる」.. まだなにも始めてすらいないのに、きっとやったらできるさー..とふわふわした考えを持っていました。

しかし、今は違います。英語を流暢に話すために.. グローバルに活躍するために.. どれだけの努力と苦労が必要か、その厳しさを以前よりは具体的に感じることができるようになったと思います。それは海外ビジネスインターンシップ・プログラムを通じて、自分自身が経験したことに加え、20年以上異国の地に移住したくましく生きるホストマザーや、インターン先企業に務める駐在員の方など、様々な人々との出会いや交流から学んだことでもあります。

今後の目標

ホストカンパニーでのインターン経験、そしてオーストラリアで始めたSNS運用などを踏まえ、以前にも増して、メディアやエンタメ業界に興味があります。変化の目まぐるしい業界だからこそ、耳を閉ざさず、常に新しいものを柔軟に吸収し、自分たちの力として武器として活かしていく、そんな応用力が求められる業界だと思います。今後のことはまだまだどうなるかわかりませんが、今回の留学で得た経験を踏まえ、やりたいこと、なりたい自分を実現していけるよう、引き続き精進していきたいと考えています。

さいごに


最後まで体験談を読んでいただきありがとうございました。Maoさんの体験談はいかがでしたでしょうか。

体験談中には書ききれませんでしたが、インターン中、様々な企業が集うプレゼンテーションの場に連れていっていただいたことがあるそうです。テーマは、オーストラリアのメディアマーケティングの動向、そしてAIの動向だったそうです。ワインを片手に懇談会も開かれ、海外でのネットワーキングを体験でき新鮮だったと興奮気味にお話しされていました。きっと他にも語り尽くせないほど貴重な体験をたくさんされていらっしゃるのでしょうね。

さて、ワールドアベニューではMaoさんが参加されたオーストラリアでのインターンシッププログラムを含め、オーストラリアで学生ビザを利用したインターン、他にも有給インターンが組み込まれたカナダでのCOOP留学など様々なタイプのインターンプログラムを取り扱っています。ご興味をお持ちの方は、無料カウンセリングにてご相談ください。

無料留学カウンセリングは、10時から19時、定休日の木曜日をのぞき、土日祝日もご予約いただけます。カウンセリングはZoomを利用したオンライン形式、全国どこからでも利用可能!所要時間も30分程度からと気軽にご活用いただけます。皆様からのお問い合わせを心よりお待ちしています。

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