日本の中学卒業後、オーストラリアの高校に進学したHarunaさん。高校1年生の学年を無事に修了し、2年生に進級する直前に体験談をいただきました。留学して9ヶ月間が過ぎた今では友達もでき、英語へのストレスもなく高校生活を送っているといいます。高校留学を決断したきっかけや、具体的な学校生活の様子などをお話しいただいています。ご興味をお持ちの方はぜひご覧ください。
Harunaさんの留学概要
渡航国:オーストラリア
渡航都市:シドニー(ニュー・サウス・ウェールズ州)
留学プログラム:高校留学(卒業留学)
学校:Greystanes High School(ニュー・サウス・ウェールズ州立高校)
渡航期間:2022年4月 – 2024年12月(予定)
留学スケジュール
〜 2022年3月 | 日本で中学校を卒業 |
2022年4月-12月 | Year10(日本の高校1年生) 2学期目(本科※)から入学 |
2023年1月-12月 | Year11(日本の高校2年生) 進級 |
2024年1月-12月 | Year12(日本の高校3年生) 進級 / 卒業 |
オーストラリアの高校は4学期制になります。
1学期 1月下旬〜3月下旬
2学期 4月中旬〜6月下旬
3学期 7月中旬〜9月下旬
4学期 10月初旬〜12月初旬
1-3学期目からであれば一般的にはご入学が可能です。オーストラリアで高校留学する上で、ベストなタイミングについてはこちらをご覧ください。
※Harunaさんの場合、Year10入学に必要な英語力(英検2級)をお持ちでしたので高校の本科に直接入学されています。英語力が規定に満たない場合、最短2学期間は英語研修を受けていただく必要がございます。詳しくは留学カウンセリングにてご質問・ご相談ください。
留学のきっかけと目的
「高校留学したい!」と思ったのは中学1年生の頃でした。「将来、英語を使う仕事をしたい」と思っていたことが大きな理由です。
母が旅行が大好きな人だったこともあり、幼い頃から長期休暇のたびに海外に連れていってもらいました。留学先であるオーストラリアは3-4回、他にもアメリカやカナダ、シンガポールや香港、台湾、韓国、タイなど、本当に世界各国という感じです。さらに、小学校高学年から中学1年にかけて、オーストラリアのゴールドコースト、そしてイギリスのロンドン、オックスフォードでの語学留学を経験させてもらいました。
旅行や留学を通じて海外を経験するたびに、日本と異なる文化や言語、海外の人たちの開放的な雰囲気、少人数制でインタラクティブかつ生徒主体な授業など、海外の魅力にどんどん引き込まれていきました。
「英語を使った仕事に就きたい」といつしか強く思うようになり、そのためにはネイティブと同等の英語力を身につけなくてはいけないと感じるようになりました。
そこで、思いついたのが高校留学です。
正直、日本でこのまま勉強していって英語をネイティブのように話せるようになる自分の姿は想像できませんでした。また、日本の教育制度のなかで、積極性や主体性がだんだんとなくなってしまうような感覚も持っていました。例えば、小学校低学年のときは授業中、あまり間違いを気にせず誰もが挙手していたにも関わらず、学年が上がるたびに挙手する人は少なくなっていきました… 自分もそのなかの一人だったように思います。
両親は高校で留学することに前向きな反応を示してくれていました。ただ、まさか日本の高校には行かず、海外の高校を卒業したいと言い出すとは思っていなかったようで、その点は驚かれました(笑)。小中高一貫校に通っていたこともあり、最初は日本の高校を休学するという話も挙がりました。しかし、それだといざというとき甘えてしまいそうで…嫌だった私はその話を断り、中学卒業後、日本の高校には進まずオーストラリアに渡りました。
オーストラリア高校留学を選んだ理由
実は高校留学を決めた当初、渡航先はオーストラリアではなくニュージーランドでした(笑)。しかしニュージーランドはコロナの影響で、2022年4月時点で入国できるかどうか分かりませんでした。ギリギリまで様子をみつつ、渡航2ヶ月前にオーストラリアに変更しました。
留学先はもともとオセアニア(オーストラリアかニュージーランド)がいいかなと思っていました。
2度、短期留学していたイギリスも魅力的でしたが、シンプルに留学費用が高すぎました。アメリカは銃やドラッグの規制の問題で治安面に不安があります。カナダは気候的に(寒いのは無理…)ということで選択肢に入らず。いろいろ調べ、オーストラリアかニュージーランドが候補でした。
高校選びのポイントは?
学校選びでこだわったポイントは
・公立校であること
・田舎すぎず都会すぎないロケーションであること
・日本語科目があること
・制服がかわいいこと(笑) でした。
条件に合う学校のリストを送ってもらい、見ていくなかで今のGreystanes High Schoolに決めました。留学生活がスタートしてみて感じていることですが、留学生サポート体制として「バディ制度」があることも重要だなと感じています。
ワールドアベニューを選んだ理由は?
中学1年生の頃から留学について調べ、情報収集を繰り返していたので、留学エージェントがたくさんあることは知っていました。ただ、希望していたニュージーランドの留学を取り扱っているエージェントがそこまで多くなく、自然とエージェントの候補は絞れました。
そのなかでもワールドアベニューのホームページは情報がまとまっており、分かりやすく、掲載されている写真や動画の内容にも好感を覚えました。カウンセリングなども受けてみて、結果、ワールドアベニューに決めました。
※「ワールドアベニューで留学相談をしたい!」という方は無料留学カウンセリングをご利用ください。
オーストラリアでの高校生活の様子
Year10で受講した科目は次の通りです。
主要科目:数学、英語、理科、体育、社会(地理 / 歴史)
選択科目:日本語、コマース(商業)
授業について
入学して最初の学期はとにかく苦労の連続でした。
授業については正直、半分も理解できていなかったと思います。わからない単語が多すぎました(苦笑)。
授業には日常会話に登場しない単語がとにかくたくさん出てきます。例えば、数学の「割る」や「かける」もそうですし、理科の化学実験で使う器具や容器の名称、元素の名前などは、もはや呪文にしか聞こえませんでした。コマースの授業に至っては、日本語ですら知らない単語ばかりで、かなり苦労したことを覚えています。
知らない単語はその都度、電子辞書で検索し、ノートに書き留め、授業後に復習.. これを繰り返しながら徐々に覚えていきました。
次に苦労したのは「プレゼン」です。
オーストラリアの学生たちは中学生の頃から、パソコンを使っての資料作成やプレゼンテーションに慣れています。課題に関する情報収集や自分の意見や考えをまとめるスピードも自分とは全く違いました。
例えば、理科の授業で「自然災害について」、授業時間中にプレゼン資料を作ってすぐ発表という回がありました。日本では1週間かけて作る資料を1時間でやりましょうと言われているような感覚です。他にも、保健の授業で「ドラッグの危険性について」のビデオ制作課題が出されたことがありました。動画制作はやったことすらなかったので、本当に苦労したことを覚えています。
生徒主体なオーストラリアの授業
先述しているように、留学前半は大変なこともありました。一回だけですが英語がわからなすぎて悔しくて、授業後、トイレに駆け込んで泣いたこともあります。ただ、今思えば笑い話です(笑)
オーストラリアの教育について感じていることは
・「正解」のない「問」が多い
・「考える力」が養われる
・「間違えること」に抵抗がない
・「自主性」が求められる などです。
日本の授業では、先生が教えてくれる教科書の内容をひたすらインプットするようなイメージでした。一方オーストラリアの授業では、提示されたトピックに対し生徒が自分で調べ、まとめ、発表、それをもとにディスカッションするという流れがほとんどです。
まさに留学前に私が求めていた環境で、改めて留学してよかったと感じています。
高校2年生にあたるYear11では数学、英語(留学生用)、舞台演出、コミュニティ&ファミリー、韓国語、現代歴史を学ぶ予定です。
音楽や演劇、ミュージカルなどが大好きなので、こういったエンターテイメントの裏側について学べる授業があるのはとても嬉しいです。
オーストラリアでの高校生活
苦労を乗り越えられた背景にはバディの存在
私が通っている高校には「バディ制度」というサポートがあります。新留学生1名ごとにネイティブの学生1名がつき、新入生が学校生活に慣れるまでのあいだ、マンツーマンでさまざまな面倒を見る制度のことです。
私のバディは日本の文化や言語に興味のある学生で、いわゆる陽キャ(笑)でした。誰に対しても明るく、分け隔てなくフレンドリーで友達も多く、彼女のおかげで友達がとても増えました。選択科目もほとんど一緒だったため、授業中も困ったときは支えてもらうことができました。
放課後には、友達と韓国BBQ食べにいったり、ショッピングモールに買い物に行ったり、友達の家に遊びに行って一緒に勉強したり.. 休日にはビビッドシドニー(シドニーの複数の会場で開催される世界最大級の「光、音楽、発想の祭典」)を見にいったりするなど、気分転換しつつ、英語での会話にも慣れることができました。
“リスペクト”の大切さを教えてくれたホストファミリー
私のホストファミリーのバックグラウンドはベトナムでした。お父さん、お母さん、娘さん、息子さんの4人家族に加え、ベトナム出身の留学生(大学生)が3人いるお家でした。とても裕福なお家で、ご飯も美味しく、生活に不自由はありません。また、大学生のお姉さんたちがとても優しく面倒をみてくれるので、とても居心地がいいです。
ご両親の世代にオーストラリアに移民されたようで、私との会話は英語ですが、お父さんとお母さん同士の会話はベトナム語というのも面白いなと感じます。また、ホストのお家がある地域には、インドやイラン、レバノンなど移民の方が多く暮らしています。
オーストラリアが移民国家であることは知っていましたが、あらためて「違いをリスペクトしながら暮らす」を体験できていることは貴重だなと感じています。
留学前の自分へのアドバイス
「リスニングだけはやっておけ!!」と言いたいです(笑)。
日々の勉強には大変なこともありますが、リスニングだけとにかくしっかりやっておけば、なんとかなります!!
友達作りも、ホストとの生活も、心配いりません。周りも助けてくれます。
高校卒業後の進路は?
実は高校卒業後もオーストラリアでの大学進学を考えています。今のところではありますが翻訳・通訳、またはエアライン関係の仕事が面白そうだなと感じているので、国際関係の学部に興味があります。これから始まるYear11、12でもっともっと自分の興味関心のある分野をより深く学んだり触れたりして、大学や学部を絞っていこうと思っています。
後日談
2024年9月末 最終学年Year12 に在籍中のHarunaさんより卒業式とFormal(卒業パーティー)のお写真を共有いただきました。卒業式当日にはご家族も日本から駆けつけ、ご参加されたそうです。選択科目のEntertainmentの仲間(同級生と後輩)とのお写真や大好きな先生とのお写真はお気に入りとのこと。オーストラリアの高校生活を楽しく過ごされた様子が伝わりますね!Harunaさんは今後、オーストラリアの大学進学に向けて準備予定。これからも、Harunaさんらしく素晴らしい人生を歩んで行ってくださいね!
Harunaさんの卒業式&Formal(卒業パーティー)の様子
さいごに
体験談を最後まで読んでくださり、ありがとうございました。Harunaさんの高校留学体験談はいかがでしたでしょうか。
オーストラリアで高校留学しているとは思えないほど、しっかりとした日本語で体験談をお話ししてくださったHarunaさん。ただ、日本にはない科目名などの話題で英語がちょこちょこ登場するシーンが!その発音は「もはやネイティブか!?」と思わせるほど上手でした。これからもHarunaさんの成長が楽しみです!!
高校留学、特に卒業を目的とした留学を選択する方はまだまだ多くありません。もしかすると「海外の高校の卒業を目指せる留学がある」こと自体知らないという方もいらっしゃるかもしれません。興味はあるものの「勇気が出ない」という方もいるでしょう。そんな皆さんに、Harunaさんの体験談を読んでいただけたら嬉しいです。
高校留学についてもっと詳しく知りたいと思われた方は、ワールドアベニューの無料カウンセリングにてご相談ください。