【留学カウンセリング事例】英語が全くできない私。留学しても意味がない?
成人の日を迎える1月9日を過ぎた1月中旬、学生の方は最終学期がスタート、社会時の方は年度末に向けての通常業務のリズムが戻ってくるころではないでしょうか。この時期は新しい年を迎えると共に、進級、卒業、年度の終わりなど来る「節目」に向けて何かと新しい「目標」と立てた目標の振り返りを行う時期ですよね。
英語力の必要性を感じる機会が増えてきている昨今、
「今年こそは本気で英語に取り組むぞ」
「TOEIC900取るぞ」など、英語や留学に関する目標を立てる方も多いと思います。
今回は、今まで苦手だったけど、今年こそは苦手意識を克服して「英語力の習得を目指すぞ」と考えたA香さんの留学カウンセリング事例をご紹介します。
年齢:19歳 現在大学2年生(新3年生)
大学:某私立大学 英文科
渡航時期:大学3年生の春または夏の時期の渡航を検討中
相談内容:
遊び感覚だけど、小学校のころから英会話レッスンに通わせてもらっていて、英語はずっと好きでした。他に勉強したい教科も、将来絶対にやりたいこともなかったので、とりあえず自分の成績で入れる英文科に進学しました。ただ、高校の途中までは楽しかった英語も、大学受験時期に入ったら、試験対策の英語ばかりになってしまって、だんだん面白くなくなってしまっていて…。
大学に入ったら変わるかな?って思っていたのですが、うちの大学では、英語でコミュニケーションを取るような授業ってほとんどなくて、シェイクスピアとか、古い英語の詩とか、ヨーロッパとかアメリカの文学のような世界史のようなことを永遠学んでいます。まったく興味が持てない授業も多くって、ただ単位を取るためにとりあえず出て、レポート出して……。面白くないから昨日の飲み会どうだったとか、帰りに新しくできたカフェによろうとか、〇〇先輩かっこいいとか、授業中、そんな話ばかりしています。人生の無駄遣いをしている気がしてしまって、最近ではこのまま大学もう2年も終わっちゃうのかなと思ったら相当焦ってきてしまって…。
そんな時、小学校のころからずっと通っていた英会話の先生から「留学してみたら?」って言われたんです。実は高校生のときにも「留学してみたいな」っていう思いがあって先生には相談に乗ってもらったことがあったんです。ただ、まだ高校生だったし、英語力はもちろんなんですが、一人で飛行機に乗れるのかどうかすらも不安で、具体的に行動に移さず終わっていました。
大学には帰国子女の子もいて、授業では英語でのコミュニケーションの授業はないものの、ネイティブの先生は数人いるので、その先生たちと流ちょうな英語喋っているのを聞く機会もあって、すごくうらやましいんです。その子たちを見るたびに、「あぁ、高校時代に留学しておけばよかったな」って思っていたんです。
今も不安はあるものの、このまま留学せずに社会人になったら、また「あぁ、何で大学生の時に留学しなかったんだろう。留学してたら何か変わっていたかもしれないのに…」って思っているんだろうなって思うんです。だから、一度ちゃんと留学の話は聞いてみようと思いました。
ただ、どの国に行きたいとか、どんなこと勉強したいとかそういうのは全く決まっていないんです。それに、両親に少しだけ留学のこと話してみたら「全然喋れない状態で留学して何になるんだ?」「目的や目標は?」と言われてしまって……。たしかに、ずっと英会話に通ってきたくせに英検も3級レベルで全然喋れないから、こんな状態で留学しても無駄になっちゃうのかなって思ったり、将来、英語を使う仕事に就きたい!とか目標があるわけでもないから、それじゃ留学行く意味ないのかなって考えたりして迷っています。
留学カウンセラー:
英語が好きで、英会話レッスンに通ってみたり、大学でも英語の勉強をしてみたりするものの、なかなか喋れるようになれなくて、本気で英語を取得するなら留学した方がいいということも早い時期から感じている。ただ、長年勉強しているにも関わらず喋れないことから自分の気持ちや決断に自信が持てない…。そんなご相談はよくいただきます。
米国Center for Credentialing & Education, Inc.
認定 GCDF-Japanキャリアカウンセラー(GCDF6644-JP)
学生時代よりカウンセラー業務に興味を持ち、大学にて日本の国家資格である社会福祉士と精神保健福祉士の資格を取得。来るグローバル社会に備え、よりグローバルな視点でカウンセリングを実施できるようになるため、大学卒業後、渡英。イギリスのイギリスのコベントリー大学にて身体障害を持つ学生向けの支援を行うインターンシップに参加。帰国後は、海外留学支援を総合的に行うワールドアベニューにて、留学カウンセラーとして、中高生から社会人向けの留学まで幅広い留学プログラムを提供。現在は、留学カウンセラー兼GCDF-Japanキャリアカウンセラーとして、活躍。
A香さんのご相談を整理してみましょう。
■留学したいと思ったきっかけ
もともと好きな英語をとことん勉強したいと考え入学した大学だったが、想像していた勉強内容と異なり、今一つ勉強に身の入らない状態で大学生活2年間が過ぎようとしている。危機感を感じ始めていたところ、英会話の先生から留学の提案を受ける。高校時代にも留学したいと考えたものの具体的に行動に移さず後悔したことを思い出し、今回は真剣に考えてみようと留学カウンセリングに訪れる。
■留学に興味はあるものの不安に感じていること
・長年英会話レッスンに通っているものの、英語力は低く、留学して本当に喋れるようになるかどうか自信が持てない
・留学するうえでの明確な目標や目的がなく、そんな状態で留学していいのかわからない
・現在の英語力で留学して生活や就学についていけるかどうかわからない
さて、上記を踏まえ、留学カウンセリングを進めていきましょう。
まず、「好きなこと」があるのはとても素晴らしいことだと思います。
よく、「好き」と「得意」は違うなんて言いますが、それでも、素晴らしいことだと思います。
日々留学カウンセリングをしていると、「やりたいことがない」「好きなことも特にない」という方も多くいらっしゃいます。対して、テストの点数が人に誇れる点数出なかったとしても、「チャレンジしたい」と思えることや「好き」だと思えることがあるのはとてもいいことです。
ところで、A香さんはなぜ英語が好きなんですか?
A香さん:
単純なのですが、英会話が楽しかったんです。
私の英会話の先生はイギリスの方で、英会話レッスンに通い始めたときはまだ小学校1年生でした。
英会話レッスンに行くと、両親や友達と日々使う言葉とは全く違う言葉を使って、外国人の先生と会話して、通じた瞬間とかすごくうれしくて、ハロウィンパーティーとかクリスマス会とか、異文化に触れるのもとても楽しかったんです。
まぁ当時は、‘My name is’を「マヨネーズ」って言っていたくらい何もわかっていなかったのですが…(笑)「こんな世界があるんだ」「もっと英語喋れるようになりたい」って思いました。それが英語を好きになったきっかけです。
小学校4年生くらいになるとローマ字を習うと思うんですけど、その時はすでにローマ字も筆記体も書けたので、周りの子たちに「すごーい」って言われて、そういうのもあります(笑)。
得意じゃないとは言ってもさすがに小学校から英会話に通っているので、中学校1、2年生時代の文法に対して理解は比較的早かったと思います。でも、高校に入ってからは文法とか長文読解とかばかりで、だんだん楽しくなくなってしまいました…。
思えば、「楽しい」って単純に感じていた中学、高校時代とかに留学しておけばよかったですよねー。
あの時が一番英語に対する「自信」がありました。今はもう全然…。こんなんで留学して、本当に意味あるのかなって思っちゃいます。
留学カウンセラー:
そうだったんですね。正直私は英語がとても苦手だったので、A香さんのような友達には憧れましたよ!
A香さん:
え?そうなんですか?
留学カウンセラー:
はい。中学1年生の後半あたりで躓き、どんどんわからなくなってしまって、長い英単語は覚えられないし、もう高校に入るころには「英語の授業は寝る時間」くらいに思っていました(笑)。
苦手だった英語。留学経験がキャリアの大きな転機に。
A香さん:
うそだー。だって、留学カウンセラーって英語めちゃめちゃ使いますよね?
留学カウンセラー:
はい、使います(笑)
留学カウンセラーは、海外留学に関するさまざまな知識、情報はもちろん、帰国後の就職、転職市場などに関して、最新の情報をもとに留学を希望するお客様に対し、その方、一人ひとりにあった留学制度や学校情報などご提案、留学実現に向けて各種手続きのサポートを行うのが仕事です。
海外留学に関する最新情報を入手するためには、各国の移民局のビザに関する最新情報、語学学校や大学など各教育機関のコース詳細や奨学金情報などを当然「英語」で確認したり、教育機関のマーケタースタッフ(営業担当のようなスタッフ)と必要情報の確認を行ったりする必要があります。
留学カウンセラーの求人情報を見ていると、「英語力不問」の会社も多々ありますが、正直、一定の英語力なくしてできる仕事ではありません。
ということで、現在は留学経験で培った英語力を有し留学カウンセラーとして働いています。
しかし!!!
留学前の英語力は超が付く初級レベルでした。その初級レベルっぷりたるや半端なく、中学校1年生の学期末試験で30点取れたらいいなぁというレベルでした……。
語学学校に入学した初日、英語レベルチェックテストを7割白紙で提出。結果、当然一番低いレベルのクラスに振り分けられました。隣に座る金髪のロシア人の男の子はアルファベットが書けないし、斜め横にすわる美人姉妹のフランス人は‘Where are you from?’の‘Where’がわからない。そんなクラスでした。
つまり、そんな私でも英語力を必要とする環境で働けるようになったのだから、現時点で英語力が低いからという理由で「『留学が無駄なのでは?』なんて考える必要はない!」ということです。
確かに、留学に行く時点で、すでに高い英語力を有していることによって生まれるメリットはたくさんあります。現時点で高い英語力があれば、チャレンジできる留学の幅が広がる、より有意義な留学ができる……でも、そんなこと、皆さんご存知ですよね?でも、日々の勉強に、仕事に忙しい現代人は、わかっていてもなかなかできない。だからこそ、大切なお金と時間を投資し「英語力を伸ばさざるを得ない環境」を買うんです。
留学を決意したら、渡航までの準備期間、できる限り勉強することはとても大切です。
ただ、いつか英語力がTOEIC700点取れたら留学を考えよう、は、一生留学もしないし、正直TOEIC700点も取れない方の思考パターンです。
A香さん:
なるほど…。そう言われてみると確かにそうです。
留学に限らず、今まで、「不安だから」と高い壁は避けて通ってきたところがあります。結果、だんだん自信がなくなっていってしまっているようにも思います。
留学カウンセラー:
そういうことってありますよね。
でも、A香さんが本当に英語を好きで本当にとことん勉強したい、喋れるようになりたいと思うのであれば、これを機に留学にチャレンジするべきだと思います。
ただ、「とりあえず」の留学ではだめです。
帰国後には就職活動も控えていますし、自分自身の成功体験につなげられるような留学になるよう、きちんと目標を定め、それを達成してくる留学にしましょう。
お勧めはどんな留学だろう
A香さん:はい!
でも、目標って何をどう目標にしたらいいんでしょうか。
留学カウンセラー:
今回、A香さんは、とにかく英語を勉強してきたいんですよね?そして、ネイティブと会話をしていて楽しいと感じられるくらいになりたい。あっていますか?
A香さん:はい。あってます。
留学カウンセラー:であれば、TOEIC 850点、TOEFL 75-91、IELTS 6.5くらいを目標に英語をとことん学ぶ語学留学がお勧めです。
語学留学について詳しくはこちら
TOEIC 850点、TOEFL 75-91、IELTS 6.5のレベルとは、海外の大学に入学できるレベル、つまりネイティブの人たちと大きな違和感なくコミュニケーションをとることができ、自分の意見をある程度流ちょうな英語で効果的に表現することができるレベルです。専門性の高い分野の会話になると語彙力にやや不安は感じますが、日常的な会話には困りません。A香さんは「英語を使って働きたいわけではない」と言っていましたが、留学して苦労して習得した英語力は、帰国後何もしなければ、または週に1度レベルの英会話では落ちていってしまいます。身に付けた英語を維持する方法は日常的に「使う」ことです。外国人の彼氏を作るのは一つの方法ですが、やや運に頼る方法なので(笑)、日常的に英語を必要とする仕事であれば、英語力を維持することもできますし、海外の方とのネットワークを広げる機会も豊富に持てるのではないでしょうか。
A香さん:なるほど…。でも、留学できる時間って最長で1年間くらいしかないんです。1年間でも、そこまでの英語力って身に付きますか?
留学カウンセラー:
きちんと目標を持って英語学習に取り組めば、英語力もきちんと身に付きます。
まず、一般的に、英語習得までに要する時間は2,000時間から2,500時間と言われます。
公教育のなかで高校までに英語の勉強は最大1,000時間程度しています。残りの1,000時間から1,500時間程度の英語学習時間を持てるプランを立てましょう。
例えば、1年間の語学留学をした場合、語学学校での就学時間:週25時間×48週間=1,200時間が取れます。
また、留学した場合、日本と異なり学校以外の生活も英語環境となるため、例えば、ネイティブの友達やホストファミリーと、週に2回2時間程度、英文法や単語など不自然なところなど指摘を受けながら、会話する時間を設けたとします。すると、ネイティブとの会話時間:2時間×2回×48週間=192時間
語学学校との就学時間と合わせると約1,400時間。当然それ以外にも日常生活が「英語」環境となりますので、1,500時間程度の英語学習は可能です。
留学にはさまざまな留学プランや制度があり、近年、帰国後の就活に生かしたい!という大学生の方なんかは、英語の勉強だけではなく、現地企業でインターンシップを経験する留学プランや、興味のある特定の分野(例えばビジネスやIT、会計など)があれば、そういった分野の勉強を行う専門留学にチャレンジする方もいらっしゃいます。A香さんはいかがでしょうか?
A香さん:ん~……。確かに帰国後の就職活動は心配ですし、インターンなんかもかっこいいなと思います。ただ、性格的に高いハードルを見ると尻込みしてしまって、だめなんです。そんなこと言ってたらダメなのかもしれないけど、「チャレンジしてもできなかったらどうしよう」という不安の方が大きいし…。
留学カウンセラー:
わかりました。では、今回はとことん英語を勉強して、着実に英語力を伸ばして、A香さん自身に「自信」をつけましょう。インターンシップは、留学から帰国後、大学3年をやり直すときに日本でチャレンジもできますしね!
A香さん:はい!そうします。今回は英語をとことん勉強します。語学留学して「英語だけしか勉強してないのに英語力が伸びない」なんて恥ずかしすぎます。逆に頑張れるかもしれません(笑)
国や都市はどうやって決めるの
留学カウンセラー:
あはは。前向きですね!では語学留学にしましょう。
語学留学は、唯一イギリスだけは、11ヵ月以上の語学留学をしようと思うと、一定レベルの英語力が必要ですが、それ以外の国であれば主要英語圏どの国でも可能です。
A香さん:語学留学って、アルバイトはできるんですか?
留学カウンセラー:語学留学では学生ビザと呼ばれるビザを取得します。学生ビザの目的は「学業」なので、「就労」はできる国とできない国があります。
例えば、アメリカ、カナダは大学やカレッジでの留学でない限り、アルバイトはできません。
ニュージーランドは通う語学学校や専攻するコースによって、就労の可否は異なります。
オーストラリアは特に通うコースや教育機関に縛りなく、2週間で最大40時間まで就労が可能です。
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A香さん:そうなんですね。
インターンシップまではちょっとハードル高いな……って思うけど、アルバイトはチャレンジしてみたくて。日本でもアルバイトしたことによって人脈が広がったのもあるし、海外のカフェで働くってなんだか憧れます。
留学カウンセラー:そうですよね。確かに、カフェで働く上で、履歴書を書いてバイト探しして面接して、それもとてもよい英語の勉強になりますよね。面接で落とされまくって、へこんだり、仕事でお客さんの注文間違えて怒られてへこんだり、とってもいい刺激になりますよね。「なにくそ!」と思って勉強して、面接に受かったときはうれしいでしょうし、お客さんとのコミュニケーションが上手に取れたときも嬉しいと思います。そういった成功体験一つひとつがA香さんの自信にもつながっていきますよね。
語学研修と並行してアルバイトしたい!となると、特に制限なくバイトができるオーストラリアで、且つ比較的求人数の多い都会、例えば、ブリスベンやシドニー、メルボルンなどがおすすめです。カフェが多い街となるとシドニー、メルボルンなどが有名です。そこまで都市にこだわりがなければ、A香さんにあった語学学校のある都市で決めていくのも一つです。
A香さん:今回、旅行に行くわけではないので、あまりこだわりはありません。目標である、英語の勉強と、アルバイトができたらどこでもいいです。ある程度都会の方がうれしい…くらいです(笑)
英語ですが、できれば「読む」「書く」「話す」「聞く」をできるだけバランスよく伸ばしたいんです。ただ、特にライティングとスピーキングに自信がなくって……。なので、この二つに注力できる学校がいいです。
あと、友達でフィリピンに留学していた子が言っていたのですが、クラスに日本人だらけだったらしくて……。できればいろんな国から学生が集う学校がいいです。
あと、さっき、目安にするといいって言ってくださった、TOEICとかTOEFLとかの勉強もして、高得点を取ってきたいです。
学校選び
留学カウンセラー:モチベーションが高くて素敵ですね!!
語学学校は、以下のような希望を叶える語学学校ですね。
・国籍比率が豊か
・ライティングとスピーキングに注力しつつ、英語4技能をバランスよく伸ばしたい
・TOEICとかTOEFLなどの英語のスコア(高得点)を取得したい
・ロケーションは都会希望
語学学校には大きくわけて2つのタイプがあります。
1つ目は、私立の語学学校。
2つ目は、大学や専門学校附属の語学学校。
2つ目の附属語学学校の最大のメリットは大学などのキャンパス内に教室を構えており、大規模な大学の設備をネイティブの学生と共に利用できるという点です。ただ、進学を目指す学生の割合は、日本人はそこまで多くないまでも、中国人系の学生が多く、国籍は偏りが大きいです。また、英語学習の目的が「進学」なため、レポートの書き方やエッセーの読み方など大学での勉強についていくためのアカデミックな英語力を習得することを中心に授業がデザインされており、英語の学習方法や提供しているコースについては残念ながら柔軟性がありません。
これらのことから、今回A香さんの希望に即しているのは、1つ目の私立の語学学校となるかと思います。
且つ一般英語だけのコースを開講しているのではなく、各種試験(IELTS、TOEFL、ケンブリッジ英語検定、TOEICなど)対策コースや、その他、長期で英語を勉強する方向けに、おすすめのビジネス英語やホスピタリティ英語コースなどを開講している学校がよいでしょう。
先述したように、英語を習得するためには、一定の時間が必要です。
コツコツと英語の勉強に取り組まなければなりません。しかし、やはり目標や目的なく英語の勉強を行うのには限界があります。
考えてもみてください。
英・国・数・理・社とさまざまな科目を勉強していた中学、高校時代……。
あんなにもさまざまなことを学んでいたにも関わらず、高校での学習が日々エキサイティングで刺激に溢れていて…なんて感じたことありますか?(こんなことをいうと、高校の先生に怒られそうですが…)
語学留学も一緒で、最初は海外にきてネイティブの先生やさまざまな国からの集う留学生の間で、英語で英語を勉強することにとても新鮮な感動を覚えます。友達もいない、コーヒー一つ買うのにも四苦八苦する自分に情けなさも感じ、英語の勉強に必死になります。ただ、同じ英語レベルの学生と肩を並べて勉強するため、いつしかクラスメイトとは徐々にコミュニケーション取れるようになり、日常生活の中の簡単なコミュニケーションでは困ることも、悔しいと感じることも減っていきます。
A香さんの場合はアルバイトにもチャレンジしたいと思っているので、その点では多少、この刺激が長続きするかもしれません。しかし、半年もするとさすがに飽きてきてしまいます。
そうなると人間楽しいことに流れるもので、バイト仲間との飲み会が続き、1時限目をさぼってしまったり、宿題を忘れてしまったり…。会社ではないので、注意はされども、授業を受けられなくなることもないし、なんとなくマンネリとした日々を過ごし成長の機会を損失します。
これってとてももったいないですよね?
そこで、TOEIC700点、IELTS5.5、TOEFL71くらいのレベルに達したら、「コース変更」をお勧めしています。どのようなコースに変更するのか、というと、ビジネスシーンで使う英語を想定し、学ぶ「ビジネス英語コース」や、英語力に偏りをなくすために英語4技能のテストを設けている英語能力判断試験(IELTSやケンブリッジ英語検定など)の「試験対策コース」などです。他にも学校によっては、法律やIT、医療、看護などさまざまな専門的な分野における英語(単語や表現)を学ぶ「専門英語コース」などを用意している学校もあります。
今回、A香さんには「TOEICとかTOEFLなどの英語のスコア(高得点)を取得したい」という目標があったので、試験対策コースを持っている学校をお勧めしたいと思います。
お勧め語学学校3選
1、ケンブリッジ英語検定対策コースに定評があり、ヨーロッパ圏の学生が多いELC(ENGLISH LANGUAGE COMPANY:イングリッシュランゲージカンパニー)
2、金・土・日が3連休!勉強とバイトとON/OFFわけられる!MACQUARIE EDUCATION GROUP AUSTRALIA(MEGA:マッコーリーエデュケーショングループオーストラリア)
3、一味違う一般英語コースが魅力!LANGPORTS ENGLISH LANGUAGE COLLEGE(ラングポーツ イングリッシュ ランゲージ カレッジ)
A香さん:ありがとうございます!とても参考になりました。
ご紹介いただいた中だと、ケンブリッジ英語検定対策コースに定評があり、ヨーロッパ系の学生も多い、ELCがいいなと思います。
留学カウンセラー:はい!私も、そこが一番A香さんにあっているなと感じていました。
具体的な費用や渡航までのスケジュールをご説明しますので、ご両親様にも相談してみましょう。
A香さん:はい!わかりました。
まとめ
留学費用は学費や生活費、航空券、保険、ビザの申請諸費用などを含め合計で280万円~330万円程度(アルバイト収入により変動する)となりました。ご両親様からは、「大人になってからでもいいのではないか」「もう少し英語を伸ばしてからの方が有意義なのではないか」といろいろ心配もされたとのことでしたが、最終的にはA香さんの強い気持ちが押し切ったそうです。
オーストラリアは、治安もよく人々もフレンドリーなうえ、シドニーにはワールドアベニューの現地オフィスがあり、ワールドアベニューの日本人スタッフが、空港出迎えから日々の生活相談、24時間の緊急時のサポートまできちんと対応してくれるという点も安心感の一つだったようです。
いかがでしたでしょうか。
留学は、英語力の向上が最も大きな目的となることが多いですが、決してそれだけではありません。
異国の地で、親元を離れ、努力し、頑張り、挑戦したことにより、成功体験を増やし、それらによって得た「自信」からその後の人生を変える大きな人生のステップアップのチャンスでもあります。
A香さんの留学カウンセリング事例を参考に、ぜひ皆さんも留学について真剣に考えてみてくださいね。