オーストラリア英語は訛ってる?語学留学で綺麗な英語を学ぶならカナダ?アメリカ?
オーストラリアを語学留学先として考えたとき、「オーストラリアの英語の訛り」を知り躊躇された経験はありませんか?
「グッダイマイッ!(Good day, mate!)」は有名なオーストラリア英語ですが、「オーストラリアに留学をしたら自分もこんな英語になってしまうのかな・・・」と心配される方も実際いると思います。私たちもカウンセリングをしていると、「綺麗な英語を学べる国はどこですか?」と、ご質問を頂くことも多いのは事実です。
まず、英語力をしっかり身に付けたいならば英語圏への留学をおすすめします。
最近は費用が安く済むという理由で、フィリピンやフィジーへ留学をされる方もいらっしゃいますが、母語が英語でない主要英語圏となると、日本で英語を学ぶのと同じです。
授業以外では英語を使わなかったり、フィリピンでいえば生活の中でタガログ語ばかりを耳にしてしまったりということがあります。さらには、生徒も日本人や韓国人がメインとなり、各々の母国語が飛び交うことも多いです。そうなると、本来の目的「英語の習得」がブレてしまいます。
ワールドアベニューでは、アメリカ・カナダ・イギリス・オーストラリアなど、各国に留学経験があるスタッフが在籍しており、且つ、日々仕事でも英語を使う機会が多いです。そんなスタッフたちが口を揃えて言うことは、「ちゃんと英語圏で英語を学ぶならば、訛りは気にしすぎる必要はない」というものです。
なぜ、留学経験者はそう思うのか、理由をまとめてみました。
目次
1、英語力は学校よりもプライベートタイムに伸びる!英語圏をおすすめする理由はそこにあり。
2、日本人は所詮日本語訛りのジャパニーズイングリッシュ。ただ、問題はそこではない。
3、語学学校の先生のバックグラウンドは様々!オーストラリアだからこそ身に付けられる英語力
4、アメリカ英語だけ聴き取れるなんて意味がない。真の英語力とは?
1、英語力は学校よりもプライベートタイムに伸びる!英語圏をおすすめする理由はそこにあり。
なぜ、語学留学をすると英語が話せるようになると思いますか?
それは、「正しい英語」よりも、「伝える英語」を意識するようになるからです。
日本の文法中心の英語教育は「間違えたら恥ずかしい」という考えを作り出してしまいます。
例えば、三人称のSが抜けてたらアウト、過去形になっていなかったらアウト!!
少しでも間違えると「合ってるのかな?間違えたら恥ずかしいな」の気持ちから話すことを躊躇してしまいます。しかし、正直‘She play piano.’でも‘She plays piano. ’でも伝わります。文法は大切ですが、最優先ではありません。そもそも英語が伝わらないのは文法ではなく日本語英語の発音が原因のことの方が多いのです。
留学をすると、最初は文法を意識してしまいがちですが、そのうち文法よりも「まずは伝える」事の大切さに気付きます。そして、この「伝える」という力を伸ばすのはフリートークをしている時です。自分の考えや思いを英語にしなければいけないフリートークは、学校の中ではもちろん、放課後、週末の友達との会話、バイト中、買い物中、旅行中など、プライベートタイムが重要になります。したがって、このプライベートタイムをいかに英語環境にするかが、英語習得の近道と言えるでしょう。
英語圏に留学をする事は、学校の中だけではなく、日々の生活全てが「英語勉強」に繋がるのです。
例えばショッピング中に店員さんに声を掛けられた時の「あ、ただ見ているだけなので大丈夫です」というフレーズを、私は実際に買い物中にネイティブが横で使っているのを聞いて盗み学びました。
しかし、母語が英語ではない国に行ってしまうと、周りで飛び交う言葉は英語ではなくなってしまいます。フィリピンでもこちらが英語で話しかければ対応はしてくれますが、現地の人達同士はもちろんタガログ語で話します。学校以外で英語を使わないという事は、結局のところ、日本で英語を勉強するのと一緒ですよね?
2、日本人は所詮日本語訛りのジャパニーズイングリッシュ。ただ、問題はそこではない。
皆さんのなかにも、海外旅行の際、レストランで「お水ください」の水(ウォーター)が伝わらず、苦労したという経験をお持ちの方も多いのではないでしょうか。
有名な例でいうと、マクドナルドはマクダーナ、ダイヤモンドはダイモン、ウォーターはワーラなど、私たちが普段発音している「カタカナ」と、「英語」の発音は全く異なります。
そもそも日本語は、アルファベットを使う英語とはかけ離れた言語です。言葉を発するときの筋肉の使い方がそもそも異なるため、幼少期に英語圏に住んでいた帰国子女ならばネイティブ並みの発音で話すことができますが、成人してから行く1年程度の留学では、残念ながらネイティブ並みの発音を身に付ける事は非常に困難です。ネイティブ並みの発音を身に付けたい方は、遅くとも高校生までに留学に行く必要があります。
日本人が「きれいな英語を学びたい」と思う背景には、ある種の「憧れ」と「コンプレックス」があるのでしょう。
しかし、先述したように、極端なカタカナ英語ではない限り、日本語を含む多言語のアクセントがあったとしても、他国の人々と英語でコミュニケーションを取ることはできます。
オーストラリアの訛りを気にする方は多いですが、事実上、公用語が英語とされているオーストラリアで身に付ける英語は、当然のことながらアメリカやイギリスなどの他の国の人々とコミュニケーションを取る上でなんら遜色なく、ビジネスシーンにおいても、支障はありません。
しかも、オーストラリアをはじめとする、カナダやアメリカ、イギリスは世界中の人々が移り住む、ダイバーな国がほとんどで、日本語英語を含むさまざまな母語のアクセントのある英語が飛び交っています。
つまり、大切なことは「正しい英語」「きれいな英語」を意識するのではなく「伝わる英語」を身に付け、且つ、世界の人々が使う多種多様なアクセントのある英語を聞き取る力なのです。
こうやって考えていくと、「アメリカ英語は聞き取れるけどイギリス英語は何を言っているのかわからない」や「オーストラリア英語って訛っていて何を言っているのかわからない」などと言っている方が、「おかしい」のだと思いませんか?
3、語学学校の先生のバックグラウンドは様々!オーストラリアだからこそ身に付けられる英語力
では、どうしたら、またどの国であれば「伝わる英語」と、「世界の人々が使う多種多様なアクセントのある英語を聞き取る力」を身に付けることができるのでしょうか。
実は、「英語に訛りがあるから…」と懸念されがちなオーストラリアは、上記の条件を満たす国の一つです。
例えば、オーストラリアの多くの語学学校では、イギリス、アメリカ、カナダ、南アフリカ、スコットランド、ニュージーランドなど、さまざまな国出身の教師が働いています。
先述したようにオーストラリアは移民大国で、なんと人口の4分の1が移民で成り立っています。必然的に語学学校の先生たちも多国籍になります。語学学校によっては、選択クラスで、その国のスラングや文化を学ぶ授業があります。例えば、オーストラリアであれば、オーストラリア特有の英語表現を教わる事もできますが、基本的に学ぶ英語は、グローバルスタンダードな英語です。
したがって、オーストラリアでは語学学校での英語研修でも、日常生活でも「伝わる英語」と、「世界の人々が使う多種多様なアクセントのある英語を聞き取る力」を身に付けることができます。
ところで、「きれいな英語」とは、どんな英語のことでしょうか。
日本語に例えて考えてみると、アナウンサーが話す日本語でしょうか。ただ、日常生活の中で私たちはアナウンサーが話すような日本語で話しませんよね?
日本は小さな国のわりに多くの方言が存在します。ただ、関西弁を使う関西地方でも、使わない関東でも文法は同じ文法を学びます。そして、関東出身でも関東出身でも私たちはコミュニケーションを支障なくコミュニケーションとることができます。
もはや何をもって「きれいな英語」と呼ぶべきなのか?がわからないと思いませんか?
4、アメリカ英語だけ聴き取れるなんて意味がない。真の英語力とは
今の世界人口は約70億人と言われていますが、そのうち約25%の17.5億人、大体4人に1人が実用レベルで英語を使っている「英語人口」だといいます。そして、英語人口のうち第二言語として英語を使う非ネイティブはなんと約78%の13.6億人。つまり、大半は母国語の訛りが入っている人たちなのです。
つまり、アメリカ英語だけ、イギリス英語だけ聞き取れたとしても将来役に立たないないということです。オーストラリアの移民大国というメリットを存分に活かし、様々な国の人達とコミュニケーションが取れる英語力を身に付けることこそが「真の英語力」なのではないでしょうか。
そして、私たち日本人も第二言語として英語を学んでいるのだから、訛りやアクセントなどを過度に心配しすぎることはないでしょう。
まとめ
いかがでしたか?
確かにオーストラリアにはオーストラリアでしか使わない単語や発音があります。しかし、それはどの主要英語圏に行ったとしても、その国や地域特有の英語が存在します。
オーストラリアは、世界的に見ても教育水準が高かったり、学生ビザでもアルバイトが出来たりなど留学先として選ぶメリットがたくさんあります。それを「訛り」だけで除外してしまって本当にいいのでしょうか?
余談ですが、海外では日本語が話せる事をやたら褒められます。「僕たちは英語しか話せないけど、あなたは日本語も英語も話せるからすごい!」と言われ経験もあり、すごく嬉しい気持ちになりました。
英語を学ぶ上で「ちゃんとした英語を話したい」というのは大切ですが、そこだけに捕らわれず、もっと視野を広くして留学を考えてみてはいかがでしょうか。
オーストラリア留学の魅力をもっと知りたい!という方はワールドアベニューまでご相談ください。