【オーストラリア 学生ビザ】新しいシステムの導入による影響
オーストラリアの学生ビザは、2016年7月1日より新しいビザシステムが導入されました。
これにより日本人にとってもオーストラリアの学生ビザ取得に大きな影響が出ています。
複雑な学生ビザ申請のプロセスの簡素化を図ることを目的として導入さ新しい仕組みですが、今、この新しい仕組みが、18億5千万ドルの国際教育部門にとって脅威的な存在となっています。
報道によると、特に中国を中心とする数千人の留学生が、新しいシステムの複雑さに翻弄されビザ取得または延長ができず、コースの開始延期を余儀なくされています。
Fiona Zammitt氏(Australian Council of Graduate Research’s executive officer)いわく、上記のような手続きの遅れに対する懸念から、中国の奨学金機関へオーストラリアの大学院での研究を希望する学生へ他の国への進学を検討するように促した旨、語りました。
何人かの応募者は、ビザ申請後の手続きに最大9ヵ月間を要したといいます。
このような状況を、English Australiaは、非常に危機的な状況と表現しています。
Brett Blacker氏(Executive director of English Australia)は、新しいビザシステムは、例えばネパールやパキスタンなどのリスクレベルの高い国籍と、日本のようにリスクレベルの低い学生とを同じ基準で審査するものと述べました。
また、移民局や国境管理の代表者は、今回の新システム導入がアプリケーション処理の遅延を引き起こしていることを認めています。彼らの部門では1ヶ月以内に完全なビザ申請書類に対して75%の処理を達成すること目標とすると宣言しています。
留学制度や学生ビザの規定は今回のオーストラリアの学生ビザに関わらず、随時予告なく変更となります。自分での学生ビザの手続きが不安…という方はお気軽にワールドアベニューまでご相談ください。
2 SEP 2016 – 11:05AM ‘New student visa system in Australia causes delays and rejections’