1. スタディアブロードプログラムの前に語学研修を追加する
多くの大学は大学附属の教育機関があり、そこでは英語を第一言語としない留学生向けに英語コースを開講しています。
スタディアブロードプログラムに参加したいけど英語力が足りない、という方に関しては、まずはこの英語コースを3~6ヶ月間ほど受講し、参加条件の英語力に達することができれば、スタディアブロードプログラムに参加することが可能です。現在の英語力からスタディアブロードプログラム参加規定の英語力まで伸ばすために必要な語学研修期間は、大学側の英語力判定テストを受けて算出してもらうことができるため、スケジュールが立たないまま渡航するということもありません。また、大学によっては、スタディアブロードプログラムにもダイレクトエントリー制度があり、規定のコースを修了することでIELTSやTOEFLなどの公式スコアを提出しなくても、学部受講に参加することが可能となります。
▼ 例: IELTS 5.0〜5.5をお持ちの方
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英語コースはいくつかのコースに分かれており、一般英語コース、IELTS対策コース、進学準備コースなどがあります。各コースについて、もう少し詳しく説明していきます。
まず、一般英語コースとは、4技能(話す、聞く、書く、読む)をバランスよく伸ばすことを目的としたコースです。日本の暗記型英語学習方法とは違い、常に英語をアウトプットさせることを意識させ、コミュニケーション重視の授業が行われることが多いです。
次に、進学準備コースは、大学でのノートの取り方やプレゼンテーションの仕方、エッセイの書き方など、実際に大学の授業を受けるにあたって必要なスキルを身につけることを目的としています。スタディアブロードでは、実際に授業に参加し現地の生徒と討論をしたり、課題を提出したりする必要があります。スタディアブロードプログラム参加前に進学準備コースを受講することで、「大学の授業の受け方がわからず時間を無駄にしてしまう」「課題がこなせない」という心配は無くなるため、とてもおすすめのコースです。しかし、進学準備コースを受講するにも一定の英語力が必要となりますので、事前にどの程度の英語力が必要なのかは確認しておくといいでしょう。
さいごに、IELTS対策コースは、その名の通りIELTSスコア取得を目指す方向けの対策のコースとなります。留学中に、スタディアブロードの参加だけではなく、IELTSのスコアも取得しておきたい、と考える方にはおすすすめのコースです。また、一般英語コースよりもIELTS対策コースのほうが断然アカデミックな内容になります。そのため、進学準備コース同様、スタディアブロードで必要となるライティングやリーティングのスキルもしっかり身につけることができます。こちらのコースも、受講にあたり一定の英語力が必要となりますので、英語力規定を事前に確認するようにしましょう。
2. 求められる英語力が低いプログラムに参加する
全ての大学ではありませんが、スタディアブロードプログラムに関していくつかオプションを設けている大学があります。
例えば、オーストラリアの最大都市シドニーから電車で1時間半ほど離れたウーロンゴンという都市にある、ウーロンゴン大学が提供している「English plus Uni」というプログラムは、必要な英語力がIELTS5.5と低く、通常のスタディアブロードプログラムよりも参加のハードルが下がります。English plus Uniがどのようなコースなのか、詳しくご説明します。
English plus Uniには、語学研修と並行して学部受講を行うことができます。
▼ 例: English Plus ※要IELTS 5.5
English plus Uniは12~18週間のプログラムになるため、1年程度の滞在を希望する場合は、English plus Uniを2学期分受けるか、最初の1学期目ではEnglish plus Uniを通して英語力をIELTS6.5まで伸ばし、2学期目はスタディアブロードプログラムに参加するということも可能です。
▼ 例: 約1年間滞在したい場合
① English Plus Uniを2学期分受講
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② English Plus Uni ⇒ スタディアブロード参加
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また、IELTS4.5~5.0程度のスコアを持っていれば、3~6ヶ月間の語学研修を受けたのちに、English plus Uniに参加することも可能なので、英語力が足りていない方でも学部受講するチャンスを得ることができます。
英語力規定が低い分、選択できる科目は多少限られるものの、現地学生や世界中から集まった留学生たちと肩を並べて勉強することができるため、「英語力はあまり高くないけれど学部受講も経験してみたい」という方にはおすすめです。
▼ 例: IELTS 4.5~5.0をお持ちの方
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※English plus Uniの詳細は、ウーロンゴン大学のページをご確認ください。
大学によっては、IELTS5.0を持っていれば受講が可能な科目を設けているところもあるため、スタディアブロードプログラムに興味のある方は、英語力が足りないからという理由で諦めずに、自分が参加できるプログラムを探してみましょう。
まとめ
いかがでしたでしょうか。このように、現時点で英語力が足りない場合でも、スタディアブロードプログラムに参加する方法はいくつかあります。また、IELTSやTOEFLなどのテストを今まで受けたことが無くスコアがわからないという方に関しては、大学側が用意している英語テストを受験することができ、そのテスト結果をもって、事前語学研修期間を算出することも可能です。各大学により条件や制度は異なりますので、詳しくはワールドアベニューまでお問い合わせください。