専門留学は、英語を学ぶ語学留学と違い、専門的な分野における知識や言葉を「英語で」学ぶ留学です。習得するスキルや資格、学位次第では将来的に海外就職に繋がる可能性もあり、スキル・キャリアアップを目指す社会人や、帰国後の就活に活かしたいと考える大学生に人気の留学プランです。
ここでは、そもそも専門留学とは?という部分から、語学留学やワーキングホリデーと比較した際のメリット・デメリットについてもご紹介していきます。
専門留学の定義とは?▼ |
他の留学プランとの比較▼ |
専門留学 vs 語学留学▼ |
専門留学 vs ワーキングホリデー▼ |
専門留学 vs 大学留学▼ |
まとめ▼ |
専門留学の定義とは?
まず、専門留学について分かりやすく解説していきます。
専門留学とは、海外で専門的な知識やスキル、資格などを得るための留学を指し、日本の専門学校のように、学びたい分野をより実践的・専門的に学んでいく留学プログラムのことです。
日本の専門学校は、高校卒業後の進路として選ばれることが多いですが、海外の専門学校は社会人がキャリアチェンジやキャリアアップを目指して入学することも多いため、学生から社会人まで幅広い世代が集まります。また、留学生がメインの語学学校とは違い、専門学校にはネイティブの学生が多く集まり、コースによっては8~9割がネイティブの場合もあります。
大学に比べると入学条件の英語力が低く、コース期間も短いものは数カ月から通えるコースもあるため、短期間でスキルアップを目指したいという方にはおすすめです。多種多様なコースが提供されているため、自分の将来の目的や目標に沿って選ぶことができます。
ビジネス、IT、会計、マーケティング、マネージメント、広告、国際ビジネス、貿易関係、看護、介護、福祉、幼児教育、ホスピタリティ、旅行業、農業、調理、フィットネス、美容師、アロマセラピー、マッサージ、動物保護、動物看護、ファッションデザイン、グラフィックデザイン、商業デザイン、翻訳・通訳、エンジニアリングなど
専門留学は、英語で専門的な分野を学ぶため、中級レベルの英語力が必要となります。コースによって求められる英語力は異なりますが、IELTS5.0~6.0が目安となります。英語力に不安のある方は、附属の英語コースや提携の語学学校などで、語学研修から始めることができます。
自分に合うコースに迷われている方は、お気軽に無料カウンセリングをご利用ください。
国によって、専門学校のコース期間や特徴は異なります。留学先としても人気のオーストラリア・ニュージーランド・カナダの特徴を見てみましょう。
国別 専門留学の特徴
オーストラリアの専門留学
オーストラリアには、TAFE(テイフ)と呼ばれる州立の専門教育機関や私立の専門教育機関があり、ビジネスやホスピタリティ、デザインやファッション、ITなどの一般的なコースだけではなく、農業や医療福祉など数多くのコースを開講しています。産業界との結びつきも強い教育機関のため、実践的な知識やスキルの習得が可能です。また、学生ビザでもパートタイム(2週間で40時間)での就労が可能なため、留学中の生活費を賄えることも大きな魅力のひとつです。
ニュージーランドの専門留学
ニュージーランドでは、Polytechnic(ポリテクニック)と呼ばれる公立の専門教育機関があり、なかでもホスピタリティや観光産業のコースが人気を集めています。主要英語圏のなかでは比較的生活費も安く、全体的なコストを抑えられるのが魅力です。自然豊かなニュージーランドでは、勉強に集中できる環境が整っており、のんびり勉強したい、田舎のほうでのびのびと学びたいという方におすすめです。
カナダの専門留学
北米の場合、ネイティブ環境で且つ専門的な勉強をしたいとなるとカレッジ(2年制の短期大学)以上の高等教育機関に通う必要があります。1年未満の比較的短めの専門コースは、原則留学生向けのコースのみとなり、ネイティブ環境ではありません。オセアニア同様、英語で+α専門的なことを学べるコースはあるものの、学生ビザの就労規制により、予算面や就学環境面など総合的にみて少々ハードルは高くなるでしょう。
他の留学プランとの比較
次に、専門留学と他の留学プランと比較し、どのようなメリット・デメリットがあるのかを紹介していきます。
専門留学 vs 語学留学
どんな英語力の方でもチャレンジすることができ、選べる国や都市の選択肢も多く、留学プランの中では最もスタンダードな留学プランと言われているのが語学留学です。そのため「海外留学=語学留学」と考える方も多いと思います。
語学留学のメリット
留学初心者でもチャレンジがしやすい!
語学留学は、語学学校に通うにあたり英語力の条件は設けられておらず、期間も2週間~1年間と自由に選べるため、留学初心者や英語力初級の方でも比較的気軽にチャレンジができるという点が大きなメリットと言えるでしょう。専門留学は、専門コースに入学するにあたり中級レベルの英語力が必要となり、尚且つコース期間も短くとも6カ月以上となるため、あまり気軽にチャレンジできるというものではありません。仕事の休職制度や大学の長期休みを利用して留学を考えている方や、英語力に全くと言っていいほど自信が無いという方は、語学留学の方がチャレンジしやすい留学と言えるでしょう。
語学留学のデメリット
将来的なキャリア・スキルアップに繋がりにくい
冒頭でお伝えした通り、グローバル化が急激に進む昨今、「英語が話せる」だけでは残念ながら帰国後の就職で強みにはなりません。既に専門的スキルや知識を持っている方は別ですが、そういったスキルが無い、でもキャリア・スキルアップをしたいと考える方にとっては、語学留学では帰国後の就職に活かしにくいのが現実です。そして、なかには語学留学をブランクと捉える企業もあるため、社会人の方は転職活動で活かすことが難しい可能性があります。そのため、英語力+専門知識やスキルが身に着く専門留学のほうが将来的なキャリア・スキルアップに繋がりやすいと言えるでしょう。
専門留学 vs ワーキングホリデー
ワーキングホリデーは、18歳~30歳までの若者を対象に、英語勉強や海外での就労体験、旅行など自由に海外生活を送ることができる特別な留学制度です。現地で収入が得られることから、比較的リーズナブルに長期間滞在することができるという点が大きなポイントです。
ワーキングホリデーのメリット
費用を抑えて長期間の海外生活が送れる
海外で生活をしてみたい!と考えた時に心配が残るのは費用面ですよね。留学費用の大半は、学費と生活費が占めています。そのため、1年間の専門留学では1年間分の学費と生活費が掛かるため総額で約250~300万円かかるところ、ワーキングホリデーは最長でも6カ月の就学(イギリスは就学期間制限なし)と就学期間に制限があるため学費を抑えることができ、生活費も現地で稼ぐことができるため、総額約100~180万円に抑えることができます。費用面を自分で捻出しないといけない方にとっては、費用が抑えられるワーキングホリデーのほうが現実的に実現しやすいかもしれません。
ワーキングホリデーのデメリット
英語力、経験が帰国後の就職に活かしにくい
「海外で働くことができる」と聞くと、英語力も実践的に身に着き、帰国後にも活かせる経験ができるのでは、というイメージを持つ方もいるか思いますが、これには注意が必要です。ワーキングホリデーで渡航される方が就く仕事は、飲食店やお土産屋などの接客業がメインです。また、英語力が低い方は英語を使って働くことが難しく、日本食レストランやホテルのベッドメイキングなどの仕事しか見つからない・・・ということも残念ながらあります。中級以上の英語力や明確な目的がある方にとっては、自由に何でも行えるワーキングホリデー制度を活用し有意義な経験ができますが、英語力が初級、海外に行く目的も「とりあえず海外に行ってみたい!」と曖昧・・・という方は、残念ながら現地で経験できることはフリーターのようなアルバイト生活がメインです。そして、ワーキングホリデーを「ホリデー」として捉えている企業も多いため、「ワーキングホリデーで何をしてきたか」という部分を意識しないと、時間もお金も無駄になってしまいます。専門留学は、留学目的が明確で、ネイティブの学生とも肩を並べて学べる程度の英語力も習得できるため、帰国後の就活に活かしたいと考える方は専門留学のほうがお勧めです。
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専門留学 vs 大学留学
せっかくなら海外の大学で学びたい!と考える方に人気なのが、スタディアブロードやエクステンションと呼ばれる留学プログラムです。これらは、海外大学の授業を実際に受講できるプログラムで、スタディアブロードはオーストラリアで開催されている主に大学生向けのプログラム、エクステンションはアメリカで開講されている主に職務経験のある社会人向けのプログラムとなっています。
大学留学のメリット
海外大学のキャンパスライフを経験できる
大学生にとっては、海外の大学生活が体験できるというのはすごく魅力的に感じるのではないでしょうか。ネイティブの学生とも友だちになれ、自分が興味のある分野を海外で英語で学ぶことで、日本人だけの考えではなく様々な国の方の考え方や知識を得られることができ、自分の教養や視野も広がるでしょう。また、専門学校よりも大学のほうが規模は大きくサークルやクラブ活動も盛んなため、留学中にそのようなコミュニティに属したいと考える方にとっては、大学留学のほうが勉強以外の様々な事をより経験できるでしょう。
大学留学のデメリット
参加条件や費用のハードルが高め
専門留学と比較をすると、スタディアブロードやエクステンションは求められる英語力や成績の条件が厳しく、費用も高くなる傾向にあります。具体的な英語力としては、専門留学はIELTS5.5レベル~、大学留学はIELTS6.5レベル~となるため、英語力が無い方はなかなかチャレンジしにくい留学プログラムです。費用に関しては、例えばオーストラリアの州立専門機関でビジネスコースを半年間学ぶ場合は学費が約60~80万円、アメリカのエクステンションでビジネスコースを半年間学ぶ場合は学費が約170~180万円と、倍以上も差が出ます。海外では、専門学校と言ってもその分野の第一線で活躍している方が講師として教壇に立つため、専門分野を学びたい、でも期間と費用を抑えたい、と考える方にとっては、専門留学のほうがチャレンジしやすい留学プログラムと言えるでしょう。
まとめ
いかがでしたでしょうか。英語力だけではなく専門的な知識やスキルを身に着けることができる専門留学は、帰国後に活かせる経験をしたいと考えている方にはおすすめの留学プログラムです。
また、ワーキングホリデーや語学留学とは違い、公立教育機関(小中高、専門学校、大学など)の手配を行うには政府から正規のエージェント認可を受けている必要があります。ワールドアベニューは、オーストラリア全州の州政府から認定を受けており、公立教育機関の入学手続きが可能な数少ない日本のエージェントですのでご安心ください。
詳しくは直接お問い合わせください。