有給の海外インターンシップは、アルバイト経験になりがち
海外でインターンシップを経験することの大きな目的は、日本の就職活動に役立てる、自分の就活力を上げる、人間的に成長することに他なりません。英語力が十分でない留学生を雇う(有給)プログラムの多くは、レストランやホテル(清掃業務)などアルバイトとしても雇ってもらえるものと代わりありません。せっかく海外インターンシップに挑戦してアルバイトでも経験できる会社で有給で働くのは、せっかくの時間を浪費してしまうだけでなく、そもそもの目的も見失ってしまいます。
英語圏の国での有給インターンシップは競争率が非常に高い
有給のインターンシップを実施している企業がないわけではありません。しかし、企業側の目線に立つと、採用のプロセスとして有給のインターンシップを提供しているため、留学生の採用は前提とされていないことが分かります。オーストラリアの大学を卒業したオーストラリア人であっても有給のインターンシップを獲得することは極めて難しく、語学力で負けている日本人留学生が競争に勝ち抜くためには、相当の運と努力が必要となります。しかし、無給であれば企業側としても留学生を受け入れる余地があるため、”日本で就職すること”が前提なのであれば、有給にこだわってしまうよりも無給のインターンシップに挑戦したほうが賢いといえるでしょう。
無給インターンシップからスタートして信頼を勝ち取る方が良い
また、企業目線にたってみましょう。あなたが面接官だったとして有給インターンシップで学生を採用するとしたら、慎重になるのではないでしょうか。学生を比較検討して最も優れた学生をじっくり選ぶに違いありません。語学力が物足りなかったり、仕事をする能力が足りなさそうという印象を持たれてしまえば採用を見送られてしまいます。しかし、無給であればどうでしょうか。現在の力というより将来性や、日本人としての能力を見越してチームに入れてくれる可能性が高まるのではないでしょうか。まず採用してもらえれば、採用後に一生懸命インターンシップ生として貢献することによって、企業側からの信頼を勝ち取り、より責任ある仕事を任せてもらったり、様々な経験を積ませてもらっている学生はたくさんいます。
有給ということにこだわるよりも、”自分を成長させる”ことに注目したら、”インターンシップ経験”をしっかりと積ませてもらえる企業で海外インターンシップに挑戦するべきでしょう。