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  • 海外留学体験談
  • 2017.11.30

自分次第で何でもできることを知ったオーストラリアでの休学留学|体験談‐清水 明日香さん

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オーストラリアでの留学中は仕事もプライベートもどっぷりネイティブ環境で過ごし、英語力を飛躍的に伸ばした明日香さん。12月からは、アメリカのニューヨークに渡り、シンガポール系の貿易企業でインターンシップ予定だと言います。留学前はTOEIC315点だった英語力から、どのようにしてオーストラリアのスターバックスコーヒーで働き、アメリカでインターンできるまでになったのか、体験談をいただきました。

1.休学留学のきっかけ‐最初は2週間の短期留学すらも不安だった…

実は私、大学受験を失敗しているんです。
現役時代、希望していた大学に受からず、妥協して通っていた高校の附属大学に、しかも、附属の大学にはあまり興味のある学部がなく、なんとなくで英語学科に進学しました。もともと英語は苦手で、今では考えられないけれど、英語を学ぶことに楽しみはもちろん、興味も関心もありませんでした(笑)。

ただ、大学に通う中で周囲の友人たちから海外の映画やドラマ、音楽などを紹介してもらい、徐々に見たり聞いたりするなかで、英語に少しずつ興味を持つようになりました。世間でもグローバルという言葉に注目が集まるなか、今、英語を集中して学ぶ環境にいられることは、もしかするととても貴重なことなのではないかと考えるようになったんです。

英語を中心に勉強していたということもあり、周囲には留学に対して興味を持つ学生も多く、いつしか私も「留学してみたい」と考えるようになりました。ただ、英語力は低いし、海外経験も高校の時の修学旅行でシンガポールに行った程度。。しかも、大好きな日本を長期で離れるともなれば絶対にホームシックにかかるだろう…などと不安が強く、1ヵ月の留学にすら不安を感じていました。

そこで、短いながら、2週間の短期留学にチャレンジすることに決めました。
この短期留学が今回の休学留学のきっかけになります。

渡航先は、アメリカのロサンゼルス。2週間は語学学校に通い、英語を学びつつロサンゼルスを堪能しました。旅行に少し勉強が混ざった程度の留学でしたが、とても刺激的でした。
語学学校で出会う他国の人々と英語でのコミュニケーションがうまく取れず、伝えたいことや話したいことは山のようにあるにも関わらず、伝えられない…… そんなジレンマが、私に火を付けました。

「1年、大学を休学して留学する!」

帰国後、自分のなかで決心がついたタイミングでした。

最初はカナダのワーキングホリデーを考えていたけど…


留学を考え始めた際、最終的には「アメリカでインターンシップしたい」と考えていました。しかし、アメリカの場合、留学期間中アルバイトするのは難しく、インターンともなると高い英語力を求められるケースも多く、さまざまな条件が、当時の自分にはフィットしませんでした。そこで、最初はアメリカに近いカナダにワーキングホリデーで渡航することを考えました。

大学にもカナダでワーキングホリデーしている人は多く、話を聞いてみると、英語の勉強をしてアルバイトして帰ってくる…というパターンがほとんどでした。楽しそうと言えば楽しそうで、それでもいいのかな…と思いかけていた矢先、留学する友人が、オーストラリアでインターンシップする留学プログラムを紹介してくれました。
それが、ワールドアベニューの海外ビジネスインターンシップ・プログラムです。

せっかく大学を休学してまで行く留学だし、「みんなと一緒」の留学に違和感を覚えていた私は紹介してもらったワールドアベニューの留学プログラムに興味を持ちました。やはり、「インターンシップ」を諦めたくないという思いもあり、せっかく休学留学するなら、目標だった海外でのインターンを目指せる留学にしようと考え、ファーストステップとしてオーストラリアでの海外ビジネスインターンシップで渡航することに決めました。

2.座学よりも実践!自分に合っていたダブルスクール


休学留学する前、不安だったのは、自分自身の英語力です。大学での英語の成績はあまり褒められたものではなかったし、TOEICのスコアも本当に低く…… こんな自分が「果たしてどこまでできるんだろう」とそんなことばかり考えていました。

ただ、実際に留学してみると、留学前に抱えていた不安は、徐々になくなっていきました。
留学してまず取り組んだのは、「英語学習」です。

私が参加した語学研修は、ダブルスクール・プランです。
MIT Instituteという「読む」「書く」「聞く」「話す」国際色豊かな語学学校と、スピーキング、リスニング、発音矯正などを重点的に行ってくれるJET English Collegeという語学学校、2つに同時並行で通うというプランです。期間は4ヵ月間でしたが、2つの語学学校に並行して通うことで8ヵ月分の就学を可能にしました。

両校共に、入学時に英語のレベルチェックテストを受け、その結果を持ってクラス(レベル)分けを行います。
JET English Collegeでは下から4番目のクラスだったのですが、MIT Instituteでは、一番下のレベルからのスタートでした。一番下のクラスなので、学ぶ内容は中学校1~2年生で学ぶような文法や単語ばかり……。中学英語も、100%理解しているのかと聞かれれば、大きな声でYESとは言えない状態だったものの、相当ショックでした(笑)。しかも、同じようにワールドアベニューを利用して留学してきていた子たちは、すでにTOEIC600、700と持っている学生も多く、正直、かなり危機感を感じました。座学は苦手なのですが、この時ばかりは黙々と机に向かって勉強したことを覚えています(笑)。必死で勉強した甲斐もあり、2週間後のレベルチェックテスト以降、少しずつレベルは上がっていきました。

JET English Collegeでの勉強はとても充実していました。
スピーキングやリスニング、発音矯正などを集中的に強化する特殊なメソッドを導入している語学学校のため、学生はスピーキングや発音に対して苦手意識の強い日本人が多く、国籍比率はMIT Instituteの方がいいです。ただ、とにかく聞いてとにかく話すという勉強方法が、実践型の私にはとても合っていました。
実際に聞いて話した言葉だから予習復習も楽しいし、日常生活のなかで使える便利な言い回しや表現もたくさん学べたので、日常生活のなかでアウトプットもすぐできて、勉強になりました。人にもよると思いますが、私は、丸1日JET English Collegeでもいいくらいでした(笑)

3.日本人は1人!スタバでのアルバイト


語学研修修了後は、インターンシップの面接などを進める傍ら、スターバックスでアルバイトの求人に応募しました。実は、語学研修期間中にも一度応募したことがあったのですが、その時は英語力も足りなかったせいか、応募はしたものの、レスポンスなく終わってしまっていました。

スターバックスのアルバイトに応募するにはオンライン上で申請を行います。申請手続きは(当たり前ですが)すべて英語で、かなり長いアンケートに答える必要がありました。語学研修期間中は、記載されているアンケートの英文が理解できない…ということもありましたが、語学研修修了時点では、かなりスムーズに申請手続きができたように思います。2度目の応募に対しては、無事スターバックスの方よりお返事をいただくことができました。

大変だったのは面接です。
A4サイズの用紙にびっしりと書き込まれた質問事項をひたすら質問されるという面接だったのですが、面接してくださった店長さんが、ものすごい早口の方で、聞き取れないし、わからないしで、頭は真っ白。
15分から20分間の面接では
・自己紹介(PR)をしてください。
・スタバにどんな貢献ができるか教えてください。
・顧客がスタバに求めるものは何だと思いますか。など、さまざまな質問がありました。かなり必死に質問に答えたことを覚えています(笑)。

ただ、必死さが伝わったのか、スタバの面接には無事「合格」!!
7月末からスタバでのアルバイトをスタートさせました。
ただ、合格して喜んだのも束の間、さらなる試練が待ち構えていました。

それが「レジ」です。
実は日本でも2年半ほどスターバックスでアルバイトしていた経験があったため、レジ業務を含む、一通りの業務はこなすことができ、オーストラリアでもコーヒーを作ること自体に大きな問題はありませんでした。

しかし、「レジ」は別です。

レジ業務で大変だったことは大きく2つあります。
1つ目は、カスタマイズへの対応
2つ目は、名前 です。

1つ目は、カスタマイズへの対応
オーストラリアはイギリスの植民地時代が長かったことから、紅茶文化が根強いのかと思いきや、ギリシャやイタリアからの移民も多く、コーヒー文化も根強い国です。コーヒー好きな方はとても多く、好きなコーヒーの種類も十人十色。シロップやソースの追加、ミルクの種類や量の変更など、オーストラリアの人々は日本では考えられないほどカスタマイズしたがります。
ガイドライン、メニュー、すべてが英語の状態で、多国籍なオーストラリアの人々の英語をきちんと聞き取りながらすべてのカスタマイズを把握し、レジを打つ……。慣れるまでは本当に大変でした。

2つ目は、名前です。
海外のスターバックスでは、レジでお客様の名前を伺い、カップに名前を書き、オーダーが出来上がると名前を呼んでお客様に商品を渡します。オーストラリア、特にシドニーには、さまざまな国の人々が暮らしており、名前もさまざまです。皆がみんな、「ジョン」や「エミリー」などならいいのですが、インドや中国、韓国、ヨーロッパ諸国……古今東西、こんなにも名前があるのか……と泣きたくなるほどさまざまな名前があり、ゆっくり喋ってもらっても正しいスペルがわからず、スペルを聞いても“V”と“B”の違いなどが聞き取れずなど、本当に散々(笑)。ものすごく苦労しました。

職場のメンバーは、ほぼ半数がオーストラリア人、残り半数はオーストラリアに長く暮らす外国人(ただし英語はネイティブのよう)で、日本人は私1人という素晴らしい環境でした。

苦労の甲斐と、就労環境のおかげもあり、リスニング力はものすごく伸び、TOEICのスコアは300点以上あがりました。

4.ニュージーランド人の恋人とは家族ぐるみでお付き合い


生活面では、オーストラリアに到着して最初の1ヵ月がホームステイ、2ヵ月目からシェアハウスに移動しました。実は、留学前に掲げていた目標の1つに、「ネイティブの恋人を作る!」というものがあったのですが(笑)、ご縁もあって、留学して2ヵ月目に達成することができました!

どうやって出会えたか……、アドバイスがあるとしたら、「行動あるのみ!」です(笑)。

新たな人との出会いに対して、積極的に行動した結果、今のニュージーランド人の彼と出会うことができました。彼と出会ったのはホームステイから移動した最初のシェアハウスが、今一つだったので、移動を考えていたタイミングでした。ちょうど彼の暮らしている家に空き部屋があることがわかり、そこへ移動。その後は、ブラジル人カップルと仲良くシェアしながら、生活しました。

彼は5人兄弟で、内二人のお兄さんがシドニーに暮らしていらっしゃいました。
シドニーで暮らす二人のお兄さんは、オーストラリアの方とスイスの方と、それぞれご結婚されていて、お子さんもいらっしゃいました。他にももう一人、ゴールドコーストに暮らしているお兄さんもいて、その方の奥さんはなんとカナダ人!多国籍なオーストラリアでは普通のことなのだと思いますが、日本人の私にとっては「なんてグローバルな家族…」と驚きでした(笑)。
海外の方は、家族で過ごす時間をとても大切にします。彼も、食事をしたり遊んだりと、よくお兄さんご家族と一緒に過ごすのですが、とっても嬉しいことに、気が付けば、私もその一員になっていました。

オーストラリアでの留学生活は、いろんな偶然とタイミングが重なり、職場でもプライベートでもネイティブ環境で過ごすことができ、英語力が伸びたことはもちろん、本当に貴重な経験にあふれていました。

5.メッセージと海外インターンに向けての意気込み


12月からはアメリカのニューヨーク(マンハッタン)にある貿易会社でインターンシップ予定です。
オーストラリア留学期間中、ちょうど語学研修が終わったくらいのタイミングで、アメリカの企業とスカイプ面接し、インターン内定をいただきました。
オーストラリアでのスタバでの面接、他のインターン先企業との面談も重ねていたこともあり、面接慣れしていたため、とてもスムーズに内定をいただくことができました。
アメリカでのインターンは、観光ビザを利用しての無給インターンシップのため、期間は8週間と短めです。短い期間だから、積極的に自分をアピールして仕事を取っていかなければ、雑用だけで終わってしまいます。オーストラリアでも、ローカル環境で働いた経験を活かして、とにかく積極的に行動力を持って挑み、実りあるインターンシップにしたいと思います。

これから留学する皆さんへ

私自身、留学する前は、不安で不安で仕方ないときもありました。
自分の英語力や行動力に自信が持てず、やってもいないことに対して「できるのかな…」と不安ばかり感じていました。だから、今「挑戦してみたいけど、不安…」という方の気持ちはとてもわかります。

ただ、挑戦してみたいと思うなら、ぜひ勇気をだして一歩踏み出してみてください。

自分次第で、何でも変わるし、何でもできる!!

これを実体験したら、世界は本当に広がるし、もっともっといろんなことにチャレンジしたくなります。
私は将来、何をしたいのか、どうなりたいのか、まだ定まっていません。でも、これから、もっともっと英語力を伸ばして世界に向けてチャレンジしていきたいと思います。

皆さんも頑張ってください!

体験者名:清水 明日香様
留学期間:2017年2月から2018年2月
留学先:オーストラリア シドニー

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