2016年4月に日本を出発した麻衣さん。2年間のワーキングホリデー生活も残すところ4ヶ月となったところで体験談をいただきました。以前は聞いているだけで頭痛がしたという英語のリスニングも今では楽しめるようになり、緊張してばかりだった外国人の方とのコミュニケーションもリラックスして臨めるようになったなど、成長を感じる日々を送る麻衣さんの体験談は、ワーキングホリデーに挑戦する誰もに一読いただきたい体験談です。
1.きっかけ‐バリ島旅行で決断したワーキングホリデー
2.国際色豊かな留学生にもみくちゃにされた語学学校時代
3.行動あるのみ!現地で探したファームジョブ
4.何事も挑戦!と働き始めたマッサージセラピーサロン
5.目指すはTOEIC800点オーバー!今後の目標とこれから留学する方へのメッセージ
1.きっかけ‐バリ島旅行で決断したワーキングホリデー
社会人になりたての21歳のころ、ダイビングが大好きだった私は1人でバリ島を旅行しました。ものすごく楽しくて、ありとあらゆるものが新鮮でした。
「絶対に英語が話せたらもっと楽しい」
そう感じた私は、「働きながらお金を貯めたら必ずワーキングホリデー行こう」と考えるようになりました。
ワーキングホリデーに行くことに対して、周囲からの心配や反対、私自身、長期間海外で生活することに不安もありました。両親は仕事を辞めていくことに対して、反対気味でしたし、長年、英会話に通っていたにも関わらず、英語力の伸びを感じることのなかったため、英語力にはとても不安を感じていました。
ただ、バリ島旅行時代に「行きたい!」と思った気持ちはいつまでも私の心のなかにあるまま。いつしか、不安や心配よりもワーキングホリデーしたいという気持ちが勝るようになりました。
ワーキングホリデーで留学して1年半と少しがたった今、あの時踏み出して本当によかったと思っています。
2.国際色豊かな留学生にもみくちゃにされた語学学校時代
私は今、西オーストラリアのパースにいますが、ワーキングホリデーで最初に入った都市はケアンズでした。
ワーキングホリデー先としてオーストラリアのケアンズを選んだのはシンプルにダイビングを思い切り楽しめそうだからです。また、寒いのはあまり得意ではないので、1年を通じて温暖なケアンズであれば、生活するうえでも暮らしやすそうかな、と考えました。
英語の勉強はCCEB CAIRNS COLLEGE OF ENGLISH & BUSINESS(ケアンズ・カレッジ・オブ・イングリッシュ&ビジネス)という語学学校に約4ヵ月間、通いました。Cairns College of English(CCE)は、スイス、ブラジル、イタリア、中国、台湾、韓国など、さまざまな国からケアンズを訪れる留学生が通う国際色豊かな語学学校です。
入学時に英語レベルチェックテストを受け、その結果からインターミディエートと呼ばれる中級クラスに入りました。ただ、オールイングリッシュでの授業、且つ他の留学生の積極性に圧倒され授業中、何を言っているのか、何をやっているのか全く分からない……という状態でした。同じクラスには日本人留学生もいましたが、日本で英語の先生をしていたという彼ら彼女らもまたレベルが高く、ワーキングホリデー開始早々頭打ちにあいました。改めて自分が「スピーキングとリスニングが苦手なんだ」という認識を持ちました。
そこで学校の先生に相談し、レベルを1つ下げ、勉強をスタートすることにしました。レベルを下げるのは悔しかったものの、授業内容を理解できない状態で時間だけが過ぎていくのももったいないと考えての決断でした。
Cairns College of English(CCE)の先生方はとても親切で、私が頭打ちにあって悩んでいたときはもちろん、日々の授業のなかでもいろいろとサポートしてくださいました。Cairns College of English(CCE)では、毎日の日記(英語)提出や、毎週クラスメイト全員の前でのプレゼンテーションが行われます。4ヵ月間という短い期間ではありましたが、先生方のサポートのおかげもあって、少しずつ英語力も伸びていきました。
語学学校ではアクティビティやエクスカーションと呼ばれる課外活動(授業)のような取り組みもありました。
放課後には授業中に学んだ英語を使いコミュニケーションを取りながら語学学校の友達と料理をしたり、ヨガなどのスポーツを楽しんだりしました。楽しみながら、実用的な英語を学ぶことができました。
最初は躓きもあったものの、気が付けば学校以外での生活もとても楽しくなっていました。
渡航してから約1ヵ月間はホームステイ。その後、シェアハウスに移動しました。
ホームステイは、ニュージーランド人のお父さんとイタリア人のお母さん、そしてかわいい猫と、スイスからの留学生との生活でした。
スイス人の留学生の子は語学学校が同じだったこともあり、一緒に通学し、勉強も切磋琢磨できました。とてもまじめに勉強する方で、良い刺激をいただきました。
また、ラッキーなことに、お父さんがダイビングのインストラクターということもあり、週末にはグレートバリアリーフやバリン湖などでダイビングを楽しんだり、世界遺産に指定される熱帯雨林キュランダに散策に行ったり、ケアンズならではのアクティビティを存分に楽しみました。
シェアでは韓国人留学生の子との共同生活でした。部屋はそれぞれ1人部屋で、キッチン、お風呂、トイレなどは共有という形でした。一緒に暮らしていた韓国人の子はとてもいい子で、語学学校を終えた後のファームにも一緒に行ったほどです。
3.行動あるのみ!現地で探したファームジョブ
オーストラリアのワーキングホリデーにはセカンドワーキングホリデーという制度があります。オーストラリア政府指定地域にて最低88日間以上の季節労働(ファームジョブ)に従事することでワーキングホリデー最初の1年に加えもう1年、合計最長2年間、オーストラリアに滞在することができるのです。
語学学校を終えた後、ファームでの仕事を探し始めました。
ファームでの仕事については、語学学校に通いつつ少しずつネットで調べたり、シェア先のオーナーにどんなところでの仕事がよいかなど、相談したりしていました。しかし、なかなか見つからず……。そんなとき、Cairns College of English(CCE)で一緒だった友人が、マリーバでファームの仕事をしている話を聞きました。
「ネットで探しているよりも、行ってしまった方が見つかるかもしれない!」
そう思った私は、マリーバに乗り込んでいきました(笑)。
マリーバは、ケアンズから車で内陸へ1時間ほど走ったところにある街で、トロピカルフルーツやサトウキビ畑、コーヒー農園が広がる、のどかな高原地帯です。オーストラリア人にも人気の名産品(コーヒー、 ワイン、フルーツなど)を楽しめたり、マリーバに生息する野生のワラビーに餌付けを体験できるツアーがあったりと観光するにもよい場所です。
マリーバに行ったところ、たまたまケアンズでシェアしていた際のオーナーのお母さんが経営するハーブファームをご紹介いただき、ひとまずはそこで働くことになりました。飛び込んでみたらなんとか道は広がっていくものです。
ただ、小さな農園だったため、収穫も多くはなく、且つお給料は歩合制で、あまり稼げません。ちょうどセカンドワーキングホリデービザ申請条件である88日間の途中でファームが閉鎖することになったため、新しいファーム先を探して移動しました。
新しいファームは、マンゴーファームでした。
実はこのマンゴーファームも、ホストファミリーの友人の方(しかも一緒にダイビングしたことのあるダイビングインストラクターの方)に教えていただきました。人との出会いがつながって得られた機会でした。
時給は22.5ドル(日本円で2,000円~2,200円程度)と高額で、働いたときには1週間で1,000ドル、平均月3,000ドル程度稼ぐことができました。マンゴーファームでの生活はガレージを改造したようなファームハウス(プレハブ小屋のようなイメージ。でもキッチンもシャワーも有!)で、職場に徒歩1分と超好立地(笑)。一緒に働いていたのは、中国人を中心に、イギリス、ドイツ、バヌアツ、パプアニューギニア、オーストラリア人とさまざまでした。
結局、2016年8月末から2017年2月上旬まで、約半年間のファームを終え、ケアンズに戻りました。
4.何事も挑戦!と働き始めたマッサージセラピーサロン
ケアンズに戻ってからは、指圧やホットストーン、オイルマッサージなどを提供するマッサージセラピーサロンで働き始めました。日本では看護師をしていたこともあり、躰の仕組みやマッサージには以前から興味がありました。もちろん、それまでマッサージの経験はなかったため、1から教えてもらいながらの挑戦になりました。日系のお店だったので、マッサージの勉強や研修は日本語を介しながらでした。ただ、お客様はオーストラリア人。さまざまな種類のマッサージを覚えることも大変でしたが、英語での接客は、仕事を始めた当初、本当に大変でした。
ただ、リピートしてくださるお客様が増えてきたり、「気持ちよかったよー」と言ってもらえる機会が増えたり……。新しいことにチャレンジし、一つひとつ新しいことができるようになっていくのは大変さもさることながら、とても楽しく、経験としても英語力の向上面でもとても充実した日々でした。
6ヵ月間のマッサージセラピーサロンでの仕事を終え、2ヵ月前にケアンズからパースへ移動しました。
オーストラリアに来てからずっとケアンズを中心にクイーンズランドで生活していたため、少し離れてみようと思ったのと、パースもまたケアンズ同様、「ダイバーを魅了する海がある!」と聞いていたためです。
パースはケアンズと違い、湿度が低いため、カラッとしていてとても気持ちよく、快適に生活しています。シェアの家賃はケアンズと比べてやや高めですが、キレイでシティにも近く、とても住み心地がよいです。
パースに移動してからは、オペア(ベビーシッター)で働き、その後、中国人がオーナーの飲食店でホール(ウェイター)とキッチンハンド(調理補助)として働いています。この体験談作成中にも、この飲食店でのアルバイトプラス、台湾人オーナーのマッサージサロンでも働き始めました。
パースに移り住み、新しい土地で新しい仕事と生活の場を手にいれてみて、あらためて「英語力の伸び」を感じています。留学前はTOEICのリスニング試験を受けていると頭が痛くなってしまう……なんてことがありましたが(笑)、今は落ち着いて聞くことができますし、理解できることもだいぶ増えました。ネイティブとはもちろん、ノンネイティブの方との英語でのコミュニケーションも以前は緊張しっぱなしでしたが、今ではだいぶリラックスした状態で会話ができます。オーストラリアでのさまざまな経験が、自信と免疫を付けてくれたのだと思います。
5.目指すはTOEIC800点オーバー!今後の目標とこれから留学する方へのメッセージ
気が付けば1年半が過ぎ、オーストラリアでのワーキングホリデー生活も残すところわずかとなりました。
最近、「帰国」を意識することが増え、もう一度、「やりたかったこと」を復唱しています。
ダイビングのライセンスは、レスキュー・ダイバー、またはプロフェッショナルのファーストステップと呼ばれるダイブ・マスターレベルまで挑戦したいと思いますし、キャンベラでのフルマラソンにも参加する予定です。英語面では力試しも兼ねて、TOEIC800以上を目指していきたいと考えています。
オーストラリア国内外の旅行もまだまだ楽しんでいきたいです。
これから留学する方へのメッセージ
オーストラリアに来て、マンゴーファームでの仕事やマッサージセラピーサロンでの仕事はじめ、さまざまなことに沢山チャレンジしました。
オーストラリアでできた韓国や中国の友人と一緒に市民マラソンを走ったり、30分でステーキ1kgを完食する大食い選手権に出場してみたり(ステーキの周りを固めるポテトの鉄壁の前に敗れました(笑))、ウルルやシドニーにも旅行したりしました。
ワーキングホリデーでは、自由に自分のやりたいことにどんどん挑戦できます。
そして新しい挑戦のなかでは、たくさんの素敵な出会いが溢れていました。
本当に来てよかったと思います。
ワーキングホリデーしてみたい!と思うなら、思い切って1歩踏み出してみることをお勧めします!
留学体験者:北見麻衣様
留学先:オーストラリア ケアンズ
留学プラン:ワーキングホリデー
留学期間:2016年4月から2018年4月
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