オーストラリアのシドニーで半年間のワーホリ生活を終えたKuさんから体験談をいただきました。Kuさんは到着直後の空港でシドニーの物価の高さに驚愕し、なんと到着1週間でアルバイトを開始、その後も到着1ヶ月立つ頃にはスポーツショップの店員として働き出すなど快進撃を続けました。体験談ではそんな密度の濃い半年間を振り返っていただいています。語学学校に行く価値やエージェント利用に悩んでいるという方にも読んでいただきたい体験談です。
Kuさんの留学概要
渡航国:オーストラリア
渡航都市:シドニー
留学プログラム:ワーキングホリデー
語学学校:ilsc (8週間)
渡航期間:2023年6月 – 2023年12月
Kuさんのワーキングホリデースケジュール
国・都市・制度・留学会社の決め手
密度濃く過ごした6ヶ月間の海外生活
海外経験をへて感じた成長と変化
これからワーホリする皆さんへのメッセージ
さいごに
Kuさんのワーキングホリデースケジュール
Kuさんのオーストラリア生活の様子
国・都市・制度・留学会社の決め手
海外に興味を持ったきっかけは海外好きの父の存在でした。英語も話せて公私共に海外に触れる機会の多い父の姿には、幼い頃から漠然とした憧れを抱いていました。
そんな影響もあってか高校くらいから「大学生になったら海外に..」と思うようになりました。しかし、残念ながら新型コロナウィルス感染拡大の影響を受け、大学在学中に海外に挑戦する機会を得ることはできませんでした。
大学生活を終える頃になりようやくコロナも落ち着きを見せ、海外にいける兆しが出てきました。念願の留学.. ということもあり、大学卒業後すぐ渡航するという選択も考えました。しかし、今後の人生の選択肢を広げようと思うと、一度はきちんと日本で働く経験をしておいた方がいいだろう.. と判断、卒業後はイタリアからの輸入品を扱う商社に就職しました。
就職後も1年後の海外渡航に向けて着々と準備を進めました。例えば、英語の勉強です。学生時代外国語学部だったこともあり、TOEICは755点とそこまで低くはなかったものの、試験勉強ばかりで「喋る」ことには抵抗がありました。ありがたいことに会社の福利厚生で英会話レッスンを受けることができたため、社会人になってからも英語学習を継続しました。
そうして迎えた秋、いよいよ本格的に情報収集を始めました。
オーストラリアでのワーキングホリデーを選んだ理由
大学卒業後の留学だったこともあり、当初は大学院進学なども視野に入れていました。ただ、アカデミックな分野で特段学びたいことがあるわけでもなく、現地の人たちとより深く交流を持つためにも「働ける制度」がいいのではないか?という父からのアドバイスもあり、ワーキングホリデー制度を利用することに決めました。
ワーホリで人気の渡航先といえばカナダとオーストラリアです。いずれも移民が多くグローバルな生活環境がある点は非常に魅力的でした。一方、気候などの過ごしやすさの観点ではオーストラリアに武があり、最終的にオーストラリアに決めました。
参照:オーストラリアのワーキングホリデー情報はこちらから →
ワールドアベニューに決めた理由
↑Kuさんが参加したワーキングホリデー説明会
ある日、インスタでワーホリの情報収集をしていると、ワールドアベニューが主催するワーキングホリデー説明会の情報が目にとまりました。なんと、オーストラリア大使館で開催、しかも、説明会に参加して、その後申し込みをした人にはGoProが当たるといいます。
「オーストラリア大使館にいける機会なんてなかなかないし、面白そうだな…!」と見事ワールドアベニューの術中にハマり説明会に参加、GoPro含む参加者特典に魅力を感じ、ワールドアベニューに申し込みすることを決めました(笑)
と、ここまでは若干笑い話なのですが、正直、説明会には参加して本当に良かったと感じています。その説明会では、ワーキングホリデーに関する基本情報に加え、今まさにオーストラリアに滞在中の方から体験談を聞くことができたり、語学学校スタッフと直接話すことができたりしました。
私が特に良かったと感じているのは学校スタッフと直接話せたことです。
その日は、オーストラリアの複数の都市にキャンパスを持つGreenwich English College、ilsc、Navitas Englishの3校が参加していました。先述したように当時私はすでに一定の英語力があり、日常会話に困ることはあまりありませんでした。とはいえ、表現の乏しさ、例えば、ついつい使う表現が同じものばかりになってしまう.. など、英語の伸び悩みや壁を感じていなかったかというと嘘になります。学校スタッフには、そんな私の悩みが透けて見えたのか、「もっと頑張れることがあるのでは?」と指摘されました。レベルに応じて、次のステップに成長するためデザインされたカリキュラムについてお話を伺うことで学校に通う価値を感じることができました。
実は、ワーホリを考え始めた当初、留学エージェントを利用する気はありませんでしたし、学校も通う意味を見出せずにいました。が、最終的に出した答えは真逆でした。きちんと情報収集したことで、エージェント利用や学校に通うメリット・デメリットを正確に理解することができ、結果、円滑かつ充実したワーホリにすることができたように感じています。
密度濃く過ごした6ヶ月間の海外生活
ワールドアベニューのワーホリプログラムに申し込みをしてから渡航まではあっという間でした。学校を決め、お金を支払い、ビザ申請をし、航空券や保険の手続きを行い、気がつけば出発日を迎えていました。
実は、あんなにも切望していたワーホリだったにも関わらず、私はわずか半年で日本に帰国しました。ここで知っておいていただきたいのは、「後悔は全くない!」むしろ「本当に行って良かった」と感じているということです。
では、当初3年間の長期滞在を考えていた私が、なぜ、6ヶ月間で帰国に至ったのか、またどのような6ヶ月間を過ごしたのか、お話ししていきたいと思います。
物価が4倍!? 到着後1週間で始めた日本食レストランでのアルバイト
まず、衝撃を受けたのが物価の高さでした。空港でコーラを買おうと手を伸ばすと値札に「6ドル」と書いてあるではありませんか.. !日本であれば130-150円程度なので、ザッと4倍です。空港は何かと高めで価格設定がされているとはいうものの、正直かなりの衝撃でした。
もちろん、ある程度生活費は持参していました。しかし、仮に物価が4倍なのであれば、自分の持ってきた予算は4分の1になってしまいます.. 。焦った私はすぐさまアルバイト探しを始めました。
まずは求人サイトでめぼしい求人に応募することから始めました。しかし、海外あるあるなのですが、応募したお店や会社からは全く返答がありませんでした。そこで学校の友人に相談すると、「履歴書を直接お店に配った方がいい.. 」といいます。
日本でアルバイトする際に、履歴書を直接お店に持って行ったことありますか.. ?ありませんよね(苦笑) 初めての挑戦に、最初は履歴書を持つ手が震えたのを覚えています。しかし、行動なくして、収入は得られません。思い切って、日本食レストランに履歴書を持っていきました。日本風の居酒屋だったのですが面接官だったオーナーはタイ人の方で、当然やりとりは全て英語でした。
面接内容は
・英語力はどのくらいか
・大学で勉強してきた内容
・週どのくらいシフトに入れるか
・職種は何がいいのか など、わりと働くことを前提としたような内容でした。
これはオーストラリアに限らずだと思うのですが、海外では本採用の前に「トライアル」と呼ばれるお試し期間があります。実際1週間程度働いてみて、お互いの相性を見るような期間です。私もトライアルを受けて、本採用に至りました。職種はバーとホールでの接客サービスでした。ただ、残念ながら、職員の9割は日本人、さらに注文はタブレット式のため、お客様と話す機会もほぼありません。収入を得られることに一瞬安心感を覚えたものの、このままでは英語が伸びないな.. と感じ、仕事探しを再開しました。
参照:ワーキングホリデーのリアルなお仕事事情!探し方のコツと職種を紹介 →
店頭に立つ仕事であれば.. と挑戦したショップ定員
オーストラリアはデジタル化が進んでいる国で、飲食店ではタブレット式の注文を取り入れているところが多く、お店を変えたとしても同じようなシチュエーションに落ちいてしまう可能性がありました。
そこで、アパレルなど小売店の店員であれば.. と考えたのです。
応募したのはユニクロや無印、ローカルの靴屋さんなどです。応募したものの返答がなかったり、入れるシフト回数が極端に少なかったりとなかなか条件にあうお店と出会えなかったのですが、最終的にスポーツ用品店とお土産屋さんの2つを経営する場所で、仕事に就くことができました。到着して1ヶ月たった頃のことです。
面接では飲食店と少し異なり
・好きなスポーツは何か
・お店にあった商品への知識があるか(例えばユニフォームをみて、どこのサッカーチームのものかわかるか?など)
・サッカーやラグビー、バスケなどの有名チームについて など
そのお店で接客・販売に携わる上で最低限必要な知識があるかどうかを尋ねられたような感じでした。
業務内容は、品出しと接客、販売です。
給与は所得税を引いて27ドル程度、学校を終えてからはフルタイムで働いていたので月の収入は日本円で40-50万円ほどになりました。物価は高いですが、この給与の高さはオーストラリアの魅力だと思います。
海外で働いてみて感じたこと
よくも悪くも「適当」だなと思いました(笑) 例えば、日本人は真面目で「仕事は探してでもする!」というような感覚があると思います。しかし、オーストラリアでは違います。彼らは、「いかに楽して稼ぐか」が重要です。ちょっと言葉の響きは悪いかもしれませんが、彼らをみていて不思議と嫌な気持ちにはなりませんでした。他人に左右されず自分の人生生きている感じがいっそ清々しく感じたほどです。
異文化のなかで生活してみて
オーストラリアは4人に1人が外国生まれと言われるほど、多種多様なバックグラウンドを持つ人々が共存している国です。渡航前、「グローバルな環境で暮らしてみたい」と考えていた私ですが、実際に生活してみて、文化や習慣、価値観の違いには毎日毎日驚くことばかりでした。
例えば、仕事先や学校で仲良くなった友人たちとサッカーを楽しんでいたときのことです。日本でも学生時代であればサークル活動などで、社会人になったら気の合う友人たちと仕事終わりに場所を借りてプレイして.. なんてよくある話ですよね。こういった場面でのスポーツは和気藹々と楽しむもの、というのが日本人のイメージだと思います。
が、海外では違いました。みんな、ガチです(笑)
イギリス人の友人は”It’s not Barbie game!! It’s football!!!”と怒鳴り、他の国の友人たちも試合中にFワードを連呼します。終わった後は、元通り仲良く語り合ったりお酒を楽しんだりするのですが、試合中の本気度には正直恐怖を覚えるほどでした。
ただ、どの経験も出会いも、日本では得られなかったものばかりで、今となってはかけがえのない思い出です。
もちろん、違うからこそ、驚くほど嬉しいこともたくさんありました。
例えば、ホームステイ先で一緒だった日本人の友人に誘われて、シドニーマラソンに参加したときのことです。
人生で一番ではないか!? と思うほどの苦しさの一方、沿道でたくさんの方が応援してくれたり、一緒に走っている方々からも「頑張ろう!」と声をかけてくれたりしました。誰に対しても気さくに話しかける海外だからこそ「人生で一番応援された日なんじゃないか」と思うほど、多くの声援を背に走れたのは幸せでした。ゴール直前で足を攣ってしまい、歩いていると小さい男の子から ”Hey! Don’t walk! Run!” と叱咤激励があったこともいい思い出です(笑)
半年で帰国した理由
先述した通り、渡航前はオーストラリアのセカンドやサードワーキングホリデービザ制度を利用して最長3年の滞在を考えていました。しかし、実際に生活してみて、私には「海外生活を体験する」以上の目的がなかったことに気がつきました。
最初こそ、お店に履歴書を持っていくのに手が震えたり、面接で緊張したり、友人が連発するFワードに恐怖を感じてみたり.. と毎日がディズニーランドのような刺激がありました。しかし、それは次第に、働いて、友人たちとサッカーを楽しみ、ときにお酒を酌み交わす.. そんな毎日を繰り返す、目的のない日々に変わりつつありました。
挑戦したいと思っていたことはやりきったな..!
そう感じ、次のステップに進むことを決意しました。
参照:社会人留学のメリットとは?失敗しない目的別 プランの選び方 →
海外経験をへて感じた成長と変化
ワーキングホリデーでの経験は、私の人生のスタンダードを上げてくれました。帰国前の転職活動も、帰国後、再就職してからの日々も、もちろん苦しいことや辛いこと、また一歩踏みだす瞬間に怖さを感じることは多々あります。しかし、オーストラリアでの生活で経験したことと比べると、それらの不安や恐怖は一気に小さくなります。
「あのときと比べたら、怖くない!」
何事においてもそう思えるようになりました。また、自分で行動して何かを得る、オーストラリアで経験した一つ一つの成功体験が、私を成長させてくれたように感じています。
これからワーホリする皆さんへのメッセージ
皆さんへのメッセージは大きく2つあります。
1. 語学学校には通った方がいい!
2. 転職活動においてワーホリ経験は決してネガティブなものにはならない! です。
1. 語学学校には通った方がいい!
ワーホリを考え始めた当初、学校にいく意味を見出せないと言っていた私がいうのもなんですが(笑)、学校は絶対行った方がいいと思います。
理由は、その後のワーホリ生活の充実度が大きく変わるからです。
語学学校というと英語を勉強するところと考えている方がほとんどだと思います。確かに、そうです。私も学校できちんと勉強できることに魅力を感じ、通うことを決めました。
しかし、実際に通ってみると、英語学習以上にメリットがたくさんありました。
なかでも一番大きかったのは、世界各国から訪れる留学生と友達になれることです。私は、学校に通わずにワーホリしている方とも出会いました。が、彼らはやはり友達作りに悩んでいました。大袈裟にいうと職場しかコミュニティがないため、人間関係が偏りがちになってしまうわけです。一方、学校に通うと、一気に友人の輪が広がります。そしてその友人のコミュニティを介して、仕事や家探しなどが円滑に進むことも多々あります。
私自身、学校で南米諸国やアジア諸国など様々な国から訪れる留学生と仲良くなることができました。国による英語の癖や授業を介して互いの文化や習慣を知る機会も貴重な学びだったと感じています。そして何よりとても楽しい時間でした。日本に帰国した現在でも、当時の友人が日本に旅行で来て、遊ぶこともあります(笑)
情報も円滑に集まり、効率よく仕事や家を探すことができ、英語力も伸び、友達も作れるなんて学費を払ってもお釣りがくるくらいたくさんのメリットがあると思います。
Kuさんが通った語学学校:ilscについて詳しくはこちら →
2. 転職活動においてワーホリ経験は決してネガティブなものにはならない!
ワーキングホリデーは自由度の高い留学制度で、それが故に「遊学」などと呼ばれることもあるそうです。ネットで検索するとワーホリは転職の際に、ネガティブな印象を与える.. という内容の記事もたくさん存在します。
しかし、実際に私が転職活動をへて感じているのは、自身の経験をきちんと言語化できれば、決してネガティブな印象にはならない、むしろプラスの要因にすらなるということです。実際、私はワーホリ前の企業よりも大きく、有名な企業に転職することができました。帰国後の転職活動を心配して、ワーホリを断念する必要はないと強く伝えたいと思います。
私は帰国前からオンラインで転職活動をはじめ、帰国後の翌月から働き始めました。新しい仕事は興味深いことも多く、新鮮で充実した毎日を過ごしています。
ワーホリ後の就職に関してや、将来に対しての不安を漠然と持たれる方も多くいらっしゃるかもしれません。ただ、どうなるかわからない未来のことを心配するより、まずは目の前の「やりたいこと」を全力でやってみると人生意外となんとかなります(笑)
参照:【徹底比較】社会人留学で失敗する人と成功する人 →
さいごに
最後まで体験談を読んでいただきありがとうございました。Kuさんの体験談はいかがでしたでしょうか。
体験談のなかでは書ききれませんでしたが、Kuさんはワーホリの最後、メルボルンへの一人旅を楽しんだそうです。そこで出会った中国人の女性と仲良くなり、つい先日はその女性が日本に遊びにきた!なんてこともあったようです。
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