ACU(オーストラリアン・カソリック大学) メルボルンキャンパスでスタディアブロードに挑戦されたMegumiさんから体験談をいただきました。ACUでは歴史と政治、社会学を専攻、さまざまな学びと出会いがあったようです。海外大学での勉強の様子や、プログラムの合間に楽しんだオーストラリア旅行、留学を介しての成長や今後の目標などについてお話しいただきました。
Megumiさんの留学概要
渡航国:オーストラリア
渡航都市:メルボルン
留学プログラム:スタディアブロード
学校:ACU(オーストラリアン・カソリック大学)
コース:GE&EAP 15週間+スタディアブロード 1学期間
渡航期間:2023年3月末 – 2023年12月
Megumiさんの留学スケジュール
Megumiさんのオーストラリア留学生活
ACU(オーストラリアン・カソリック大学)
Australian Catholic University、略称 ACUはオーストラリア国内、シドニー、メルボルン、ブリスベン、キャンベラ、バララットなど複数のキャンパスを構える総合・公立大学です。世界大学ランキングでは上位2%にランクされ、看護学部や教育学部、その他文系の学部に定評があります。
スタディアブロードとは
スタディアブロードとは、学部留学とも呼ばれ日本国内の大学に在籍する日本人大学生を対象とした海外留学プログラムです。オーストラリアの大学に1学期または2学期(1年間)在籍し、単を取得を指します。一定の成績を収めれば、オーストラリアの大学で正式に単位取得できるため、一部の大学(Megumiさんが通う大学のように)では単位認定してくれるケースもあり、日本の大学に在籍しながら、海外の大学での講義を受けたいという希望を持つ方々にとって、魅力的なプログラムです。
留学のきっかけは高校1年生で体験したホームステイ
留学のきっかけは高校1年生のときに経験したオーストラリアでのホームステイです。
3歳の頃から英会話に通ったり、中学のときは洋楽にハマったりと、ずっと英語や海外には興味がありました。そういった背景もあり、国際交流が盛んな高校に進学しました。そこで経験したのがこのホームステイでした。10日間という短い期間ではありましたが、英語でコミュニケーションを取ることの楽しさや、日本とは異なる文化や習慣のなかで生活することの面白さなどを知るには十分すぎる体験でした。
その後、高校2年から3年になるタイミングで、市が主催する国際交流プロジェクト(イギリス留学)に参加する機会がありました。ただこの頃からコロナが本格的に流行し始め、渡航1週間前に中止になってしまいました。
大学になったら次こそは..!と決意を固め、留学制度の整った外語大学に進学しました。大学には一部資金援助もある認定留学制度があり、私はその制度を利用することにしました。
認定留学は交換留学と異なり、留学エージェントも留学中に通う大学も自分で決める必要がありました。そこで、まず私は信頼できるエージェントを見つけようと考え、地元にある留学会社とネットで見つけたワールドアベニューに問い合わせました。
ワールドアベニューに決めた理由は、私の気持ちを後押ししてくれたエージェントだったからです。
英語は好きでしたし、外大に通っていました。ただ、当初の私の英語はIELTS5.5相当、海外の大学に入学するには0.5から1.0ポイント足りない.. というレベルでした。大学は実家から通っていたため一人暮らしをしたこともありません。。そんな私は「留学したい!」という気持ちはあれど、知らない土地で言葉も文化も異なるなか、ちゃんとやっていけるのかな.. という不安がありました。ワールドアベニューの担当コンサルタントの方はそんな私の気持ちを受け止めたうえで、「大丈夫!必ずできるよ!」と後押ししてくれました。
オーストラリア・メルボルンのACUに決めた理由
きっかけとなった高校生のときのホームステイ先がメルボルン(郊外)で、ホストファミリーとの再会が念願だったこと、ACUはメルボルンにキャンパスがあることに加え、私が通う大学の協定校だったことが理由です。
ホストファミリーはお父さんとお母さん、2人姉妹に、犬と猫、そして馬がたくさん!という家族構成でした。当時の拙い私の英語にも嫌な顔一つせず接してくれて、とにかく楽しい思い出でいっぱいでした。留学が決まったときは、ようやくファミリーと再会できることに胸が踊りました。
海外大学生活の様子
ACUへの出願手続き、学費などの支払い、学生寮の手配、航空券や保険加入の手続き.. 順調に手続きをへて、あっという間に出発日を迎えました。到着初日はわからないことも多く、早速ホストファミリーに空港に迎えにきてもらい寮まで送ってもらうところからスタートしました。5年ぶりの再会でしたが、変わらずあたたかく受け入れてくれた家族に、とても安心したことを覚えています。
私の英語力は、学部で勉強するために必要な英語力に少しばかり足りなかったため、まずは英語コースでの就学からスタートしました。GEと呼ばれる一般英語コースを5週間、その後EAPと呼ばれるアカデミックな英語スキルを身につけるためのコースを10週間、そして大学本科を1学期間受講するというスケジュールでした。
英語コースはACUで開講しているため、EAPで成績60%以上を収めれば、IELTSなどの公式スコアなしで本科に進むことができました(ダイレクトエントリー制度と言います)。
日本での勉強が役立った英語学習
結論から言うと、日本で勉強の習慣が身についていたことにより、GEもEAPもそこまで大きなストレスなく、過ごすことができました。理由は日本で通っている大学でも、オールイングリッシュの授業があり、むしろ課題提出やプレゼンの機会は、ACUの英語コースよりも多いのではないか..?というほどでした。
大学附属の英語コースには中国を中心としたアジア系の学生が多いというイメージを持つ方もいると思いますが、ACUは比較的インターナショナルでした。例えば、1クラス20人の生徒のなかには、コロンビア、カンボジア、ベトナム、マレーシア、ネパール、チリ、モーリシャス諸島など、多国籍な環境で英語を学ぶことができました。
もちろん大変なこともありました。
GEの学生が少なく、本来5週間の就学期間が、気がつけばEAP15週間になっていたこと、英語の先生には「日本人は文法が弱い!」と指摘を受けしごかれたこと(笑)、インド人やスペイン人の子の英語には慣れるまで苦労したこと.. などなど、いろいろあります。ただ、そういった苦労のおかげもあり、順調に本科に進むことができました。
本科での学習の様子
8月頃から学部の授業が始まりました。100%留学生だった英語コースからほぼ100%ネイティブの大学本科への移行… ここはやはり苦労しました。
私が専攻した科目は、ヒストリー(歴史)、ポリティクス(政治)、ソシオロジー(社会学)の三つです。ヒストリーではオーストラリアの歴史、特に第二次世界大戦までの歴史を中心に学びました。ポリティクスやソシオロジーでは現代社会における問題や課題、例えば、ロシアとウクライナの戦争や、SDGs、雇用形態の変化などについて、討論したり、課題と施策を考えプレゼンしたりしました。
特に興味深かったのは、ヒストリーです。他国から見た世界の歴史を学ぶ機会は日本ではなかなか得ることができないと思いますし、日本にはない歴史、例えば、アボリジニ(先住民族)の方達への差別や虐待、その後彼らが人権獲得に至るまでの流れなどは非常に興味深いものでした。日本に帰国する前、ウルルを訪れたのですが、歴史的背景を学んだうえで、彼らの聖地や言葉、文化を目の当たりにすることで、より深く、オーストラリアを理解できたように感じます。
学部受講をへて、当然スピーキング力もリスニング力も伸びました。わからないことは先生や周囲の学生に教えてもらわなければ先に進めないので、質問したり発言したりする積極性や主体性も身についたと感じています。ただ、それら以上に、オーストラリアの歴史、オーストラリアで生きる人々との学びを通じて、「多様性」と言う言葉への理解が深まったことや、視野の広がり、そして人生観の変化があったことが、得られたものとして大きかったように感じています。
全州制覇!オーストラリア旅行
勉強の合間をぬって、オーストラリア全州を制覇しました(笑)
英語コース期間中には、タスマニアやパースに、学部受講中にもブリスベンやゴールドコースト、そしてプログラム終了後にシドニーとウルル、アデレードを旅行しました。
特に印象深いのはシドニーとウルルの旅行です。ウルルの旅は大学で学んだことを実際に目の当たりにすることで、より深い感動を覚えました。また、朝4時起きで太ももに痛みを感じながらのラクダ乗りも本当に楽しい体験でした。シドニーでは世界遺産のブルーマウンテンを訪れ、その壮大さに息を飲みましたし、本物のオペラハウスを見たときには、テレビの中に入り込んだのではないかと思うほど興奮しました(笑)
カフェ巡りが楽しかったメルボルンでの生活
到着初日は右も左もわからなかったメルボルンでの生活も、慣れていくうちにとても快適なものになっていきました。
実は私、メルボルンにきて初めて「ホットチョコレート」なるものを飲みました。そのおいしさと言ったら、もう言葉に表すことはできません(笑) メルボルンはカフェの街として有名なことはご存知の方も多いと思います。学校が終わると「今日はこのカフェにしよう」と友人と一緒にカフェを巡り、ホットチョコレートを飲むのが日課になりました(笑) 特にAxil Coffee Roastersはイチオシなので、メルボルンでホットチョコを飲んでみたいと思った方はぜひ訪れてみてください!
留学を通じての成長と今後の目標
メルボルンに到着した初日、スマホの手続きに伴い携帯ショップに行きました。しかし、その日は何を言われているのか全くわからず半泣きで寮に帰りました。留学最終日、解約手続きのため、改めて携帯ショップを訪れました。到着した日とは違い、何も問題なくコミュニケーションをとり、解約手続きを行うことができました。
「あぁ、成長したな」
たかが携帯の手続きではありますが、ものすごく自分の成長を感じた瞬間でした。
次はワーホリで出稼ぎ!? 目指すはオーストラリアでの永住
帰国したら大学4年生になります。留学前、卒業後は日本で教師になろうかと考えていました。しかし、今は違います。オーストラリアで教員を目指したいと考えています。そのためにオーストラリアの大学院に進学を検討しています。
ただ、大学院進学にはお金がかかります。なので、やはり日本で一度就職して.. と考えていたところ、オーストラリアで出会った韓国人の友人に「ワーホリ制度を利用してお金をためたら?」とアドバイスをもらいました。目から鱗でした。
オーストラリアのワーホリは一定条件を満たすことで最長3年間利用することができます。ワーホリで稼ぎつつ、英語力も維持向上させ、できれば教育関係のボランティアなどにも参加して人脈形成、大学院も直接リサーチすることができます。
突拍子もない.. と感じる方もいるかもしれませんが、オーストラリアでの留学経験を経て培った成功体験はオーストラリアで教員になることを「実現可能」な目標として認識させてくれるようになりました。どこまでできるのかはまだわかりません。ただ、一度きりの人生、できるところまで挑戦してみようと思います。
さいごに
体験談を最後まで読んでいただき、ありがとうございました。Megumiさんの体験談はいかがでしたでしょうか。留学前は「オーストラリアに行くこと」が目標だったところから、様々な経験を経て、「オーストラリアで教員になる」という人生の目標を見定める、大きな変化があったようですね。大学卒業後、改めて一歩を踏み出されるMegumiさん。夢を掴み取れることを当社としても応援しています。
さて、ワールドアベニューでは、Megumiさんが参加されたスタディアブロードをはじめ、オーストラリアでの語学留学、ワーキングホリデー、海外インターン、大学・大学院進学、TAFE(テイフ)と呼ばれる公立教育機関での専門留学など、特徴の異なる留学プログラムを提供いたしております。スタディアブロードはもちろん、オーストラリア留学にご興味をお持ちの方はぜひご相談ください。サポート経験豊富な留学コンサルタントが、皆さんの目標・目的、英語力や予算などに適した留学プランをご提案いたします。
初回カウンセリングはオンライン(ZOOM)にて、所要時間30分程度から気軽にご利用いただけます。皆様からのお問い合わせを心よりお待ちいたしております。