大学を1年間休学し、オーストラリアのウーロンゴン大学で学部受講(スタディアブロード)プログラムに参加されていたAyamiさんから体験談をいただきました。大学在学中は、消費者行動論、グローバリゼーション、スペイン語を専攻されました。日々の勉強のなかでの苦労や、学生寮での出会い、オーストラリアでの生活の様子などお話いただいています。大学での学部受講や大学進学を考えている方にとって参考になる体験談になっています。ぜひご覧くださいね。
Ayamiさんの留学概要
渡航国:オーストラリア
渡航都市:ウーロンゴン
留学プログラム:スタディアブロード
学校:UOW College、UOW(ウーロンゴン大学)
コース:EAP 24週間+スタディアブロード 1学期間
渡航期間:2022年8月末 – 2023年7月末
Ayamiさんの留学スケジュール
コロナで延期.. 諦めきれず私費留学に挑戦!
オーストラリアでのスタディアブロードを選んだ理由
刺激を受けた!UOW Collegeでの英語学習
毎日必死だったUOWでの学部受講
留学の最後にはロードトリップも経験
今後の目標
さいごに
Ayamiさんの留学スケジュール
ウーロンゴン大学
ウーロンゴン大学は、オーストラリア最大の都市シドニーから約1時間半南に位置する公立の総合大学です。IT、ビジネス、法律、工学、心理学、看護学などの他、海洋学などユニークな学部を提供しています。シティライフと自然豊かな環境を兼ね備え、日本人留学生に人気の場所として知られています。
2024年のQS世界大学ランキングでは162位と、日本の慶應大学(199位)や早稲田大学(214位)を上回る優れた大学です。また、オーストラリアの大学ガイド誌「The Good Universities Guide」では講師の質や学生サポートなど5つのカテゴリーで最高レベルの5つ星を獲得し、国内外で高い評価を受けています。美しい海や自然に囲まれたキャンパスも魅力的で、都市の喧騒から離れて学業に集中したいと考えるモチベーションの高い学生が世界中から集まります。
スタディアブロードとは
スタディアブロードとは、学部留学とも呼ばれ日本国内の大学に在籍する日本人大学生を対象とした海外留学プログラムで、オーストラリアの大学に1学期または2学期(1年間)在籍し、単位を取得するプログラムを指します。このプログラムでは、一部の学部聴講留学とは異なり、正式に履修した単位がオーストラリアの大学で認められます。日本の大学に在籍しながら、海外の大学での講義を受けたいという希望を持つ方々にとって、時間的・経済的な制約がある場合でも、オーストラリアの大学での学びを実現する人気プログラムの一つです。
コロナで延期.. 諦めきれず私費留学に挑戦!
幼少期から英語を学んでいたこともあり、海外への憧れはずっと持っていました。そんななか初めて海外を体験したのが中学生のときでした。アメリカでのホームステイだったのですが、見るもの触れるもの、人との会話、日本語が全く伝わらない環境、全てが新鮮で刺激的でした。この頃から、海外留学には強い興味を持つようになりました。
「大学に入ったら留学しよう!」
そう考え、留学が必須という大学・学部を選びました。しかし、大学進学と同時にコロナが一気に流行.. 入学式もまともに開催されず、留学の見通は立たなくなってしまいました。ただ、念願だった留学をそう簡単に諦められるはずはありません。「このまま何もせず大学生活を終わりたくない!」と考えた私は大学を休学し、自分で留学することに決めました。
オーストラリアでのスタディアブロードを選んだ理由
大学で予定していた留学が学部留学だったこともあり ”海外の大学で勉強する” ことにはこだわりがありました。留学を調べ始めた当初、実はイギリスを考えていました。しかし、私が希望していた学部受講のプログラムはなかなか見つけることができませんでした。そこで次に調べたのがオーストラリアでした。
希望のプログラム&環境の良さが決めて
オーストラリアのUOW College・UOWのStudy abroad(学部受講)プログラムに決めた理由は大きく二つあります。
1つ目は、不安を払拭してくれるプログラムがあったこと
2つ目は、環境のよさ です。
1つ目の「不安を払拭してくれるプログラムがあった」について
私が不安だったのは英語力です。学部留学する上で必要な英語力は、海外の大学の入学規定と同等でIELTS6.0から6.5相当以上でした。英語の勉強は続けていたものの、当時の私の英語力はIELTS5.0から5.5相当で、かつネイティブの学生とディスカッション.. となると、自信はありませんでした。そこで、「英語学習」+「学部受講」できるプログラムを探していました。
オーストラリアはイギリスと異なり、留学制度が充実していました。私が希望していた「英語学習」+「学部受講」のプログラムもたくさんありました。そんななか、ウーロンゴン大学のプログラムに決めたのは、附属のUOW Collegeで開講されていた「English Plus Uni」があったからです。「English Plus Uni」は英語の勉強と並行しながら少しだけ学部での授業を体験できるプログラムです。このコースは学部受講のコースよりも入学規定が易しくIELTS5.5相当から挑戦することができました。
2つ目の「環境のよさ」について
実はワールドアベニュー以外で、もう一社留学カウンセリングを受けいているエージェントがありました。その会社ではアメリカのプログラムを中心にご紹介いただきました。
中学生のときアメリカでホームステイした経験は素晴らしいものでした。しかし、治安や生活環境においては「悪い」と感じざるを得ない経験もありました。ホームステイプログラムの最後にカリフォルニアのディスニーランドに遊びに行ったのですが、そこでホームレスの方の多さに衝撃を受けました。また、話しかけられて「怖い」と感じたときの感覚は、なかなか払拭できるものではありませんでした。特に1年間もの留学となると、安心して生活できる環境の良さは、留学先を選ぶ上で重要なポイントでした。
そういった意味で、オーストラリアはかなり安心して生活できる環境があります。特に私が留学した大学のあるウーロンゴンは、シドニーから2時間程度南に下った場所にあり、壮大な海岸の断崖や美しいビーチが有名な、とてものんびりとした雰囲気の街です。大学は東京だったのですが、もともと田舎出身なこともあり、都会の喧騒から離れ、勉強に集中できる環境はとても魅力的でした。
これらの理由からワールドアベニューから提案いただいたオーストラリアでのスタディアブロードのプログラムで留学することを決意しました。
刺激を受けた!UOW Collegeでの英語学習
いざ、ウーロンゴンに到着して感じたことは、「思ったよりも何もない..」ということです(笑)ただ、数日するとのんびりとした雰囲気に居心地の良さを感じるようになりました。
到着してまもなく、カレッジでの英語学習がスタートしました。
English for Academic Purposes、通称EAP、日本語では進学準備コースと呼ばれます。
EAPでは大学進学後に必要な英語のアカデミックスキル(レポートやエッセーの書き方、プレゼンテーション資料の作成方法、プレゼンスキル、ディスカッションや批判的思考など)、加えて、より高度なアカデミック学習に向けて、自立した学習スキルを身につけるためのノウハウも学びます。
UOW CollegeのEAPコースについて詳しくはカレッジ公式ホームページから
クラスは少人数制で、10人程度でした。クラスメイトはタイ、イラン、サウジ、チリ、トルコ、ベトナム、中国、台湾など国籍はさまざまで、いずれも大学・大学院進学を念頭においており、学習意欲は高く、勉強しやすい環境でした。
特にPhD進学を目指すトルコの学生とはとても仲良くなりました。非常に聡明でクラスでは常にトップの成績を維持し、授業や課題、何事にも積極的に取り組む姿に、日々後押しされながら、私も勉強を頑張ることができました。
大切なことは「誰と学ぶか」
日本の大学でも英語を英語で学ぶ機会はありました。そのため、カレッジでの英語の勉強自体に大きな抵抗はありませんでした。「違った」のは、クラスメイトです。当然のことですが、日本の大学ではクラスメイトが基本日本人です。英語を英語で学んでいるといっても、所詮ベースが日本なので、文法や発音が間違っていても、言語化の難しい表現も、「あぁきっとこういうことね..!」と推測できていました。しかし、他国の学生との授業となると、そうもいきません。文法、発音、語彙、文法、表現力、全てにおいて精度を高めないと、正確なコミュニケーションを取ることはできません。この環境が、私の英語力をグッと伸ばしてくれたように思います。日本でも英語を学べる環境は増えたと思いますし、日本の高校や大学も英語学習機会を増やしているように思います。しかし、本当の意味でコミュニケーションツールとして使う”必要性”を感じること、そのための環境に入ることが英語力を伸ばすキーになるのだと、その重要性を感じさせらた経験でした。
学部受講プログラム入学の規定に達した英語力
約半年間の語学研修をへて、私の英語力は格段に伸びました。
まず、IELTSが5.0-5.5だったところから、6.0に到達することができました。次に実際のコミュニケーションの場においても、英語でのコミュニケーションにストレスを感じることがなくなりました。日本語と同じように「言いたいこと」を言えるようになっていったのです。
結果、当初受講予定だったEnglish Plus Uniのコースから大学のStudy Abroadのコースに変更しました。本来の目的は学部受講だったため、このときは嬉しかったですね。
毎日必死だったUOWでの学部受講
学部受講のプログラムでは3-4科目、好きな科目を受講できました。私が専攻したのは消費者行動論、グローバリゼーション、そしてスペイン語です。
消費者行動論とグローバリゼーションを選んだ理由は、海外の大学ではビジネス関連の勉強をしたいと考えていたためです。なかでも興味のあったマーケティング関連の科目と、物流や貿易などが学習内容に組み込まれたグローバリゼーションを受講することにしました。
スペイン語は、オーストラリアにきてから専攻することを決めました。理由はウーロンゴン大学で出会った留学生たち、特にヨーロッパ諸国の留学生の言語力にあります。英語でのコミュニケーションにストレスはなくなった.. とはいうものの、ネイティブのように話せる訳ではありません。そうなると私がきちんと使える言語は「日本語のみ」です。一方、他国の学生たちは4か国語、5か国語、ネイティブと遜色のないレベルで言語を操ります。ショックでした。自分の能力の低さというか.. なんとも言えない悔しさともどかしさから、もう一つ、新しい言語に挑戦しよう!!と思い、スペイン語の専攻を決断しました。
1週間のタイムスケジュール
曜日 | 午前 | 午後 |
---|---|---|
月曜 | スペイン語レクチャー | 消費者行動チュートリアル |
火曜 | 予習(PDF20枚を読む) | グローバリゼーションチュートリアル |
水曜 | 課題 | 課題 |
木曜 | 予習 | スペイン語チュートリアル(3時間) |
金曜 | 課題 | 課題 |
土曜 | 課題 | リフレッシュ |
日曜 | 課題 | リフレッシュ |
スペイン語以外はレクチャーはオンラインで受ける形式でした。レクチャーでインプットしたものをチュートリアルでアウトプットするようなイメージです。
消費者行動論では、マーケティングサイドにたち、消費者への商品のPR方法や購買力を上げるための仕組みを学び、実際に、アクションに対する消費者への影響を考える機会が多数ありました。勉強すればするほど、日々、自分がいかにこの”仕組み”に踊らされていたかに気がつくとともに、マーケティングの怖さを学びました(笑)
グローバリゼーションの授業は難しかったですね。周囲の学生と比較し、オーストラリアの政治や経済、国外政策など基本的な知識量が圧倒的に少なかったこと、加えて「日本からみた世界」しか考えたことがなかったため、「オーストラリア絡みた世界」という感覚を持つのに苦労しました。
さいごに、スペイン語ですが、こちらは大変ななかにも気づきと学びの多い授業でした。特に、英語でスペイン語を学ぶ効率の良さに気がつけたのは、よかった点です。第二言語で第三言語を学ぶなんて、脳の言語野がカオスになりそうな印象を持つ方もいると思います。しかし、実際には日本語と比べ、英語とスペイン語の方が文法構造が似ていること、単語も音が近いものが多いため、日本語⇄スペイン語よりも、英語⇄スペイン語の方が学ぶうえでは効率がよかったのです。さらに、副産物として、スペイン語を学ぶ過程で、先生やスペイン人の友人に英語で質問します。これによって、英語力も伸び、一石二鳥だな!と思いました(笑)
とはいえ、全ての授業において、毎日必死でした。平日の空き時間は全て予習と復習に当てないと授業についていくことはできませんでしたし、どれだけ勉強しても、チュートリアルでは、ディスカッションのなかに入れず、傍観者になってしまうこともありました。(これが結構な地獄です(苦笑))
それでも、挫けずに最後までやり通せたのは、大学や学生寮で出会った友人たちの存在が大きいと思います。
世界各国から訪れる留学生
滞在方法は学生寮でした。8月から12月までと12月から6月まで、2箇所異なる寮で生活を送りました。特に二つ目の寮での出会いは私の留学生活を支えてくれました。
二つ目の寮は学食がついていました。自室にこもりすぎることなく、他の学生との機会に溢れていました。そこで仲良くなったメンバーは10人ほど、スペイン、フランス、イギリス、ノルウェー、アメリカ、バングラディッシュ、中国、香港、そして日本人の私というなんともインターナショナルなグループでした。友人たちは皆、IELTS7.0以上の英語力があり、私にとってはネイティブスピーカーと同等レベルの英語を話す存在でした。彼らは、自分たち人生にとても主体的で、積極的、何事にも前向きに取り組んでいました。彼らの姿勢を見ていると、日々の勉強への躓きに対して、これは成長過程だから!と頑張れる自分がいました。
留学の最後にはロードトリップも経験
勉強だけしていたわけではありません!せっかくの機会なので、短期間の旅行では絶対にできないことに挑戦しよう!ということで、隙間時間を使ってオーストラリアやニュージーランドでロードトリップを楽しみました。
例えば、2月〜3月には2泊3日でウーロンゴンからキャンベラ、そしてシドニーにかけて、また3泊4日でゴールドコーストからシドニーにかけて、旅行しました。大学のコース終了後の7月には思い切って、約1ヶ月かけて、ニュージーランド中を旅しました。バンを借りて、次の観光地に向けて走れるところまで走って、疲れたら場所を探してキャンプ(ほぼ野宿ですw)する.. 日本では絶対にできない日々を体験しました。
綺麗なホテルやリッチなキャンピングカーではありませんでしたが、サバイバルな環境のなかで目にしたオーストラリアやニュージーランドの壮大な自然は今でも忘れられません。
今後の目標
留学で得た成功体験は私の自己肯定感を飛躍的に高めてくれました。何か新しいことに挑戦することも、異なる環境に身を置くことも、また、人と違う人生の選択をすることにも怖さがなくなりました。
実は今、海外での大学院進学を考えています。今回の留学で出会った友人たちのなかに、大学院進学を目指している学生や、大学院で勉強している学生が多くいました。彼らからはとても大きな刺激を受けました。また、ごく一部でしたが、海外でビジネスや言語を学ぶ経験は、知識や教養を深め、私の世界観をものすごく広げてくれました。学ぶことの面白さを強く感じ、より深く、特にビジネスについて学んでみたいというのが今の希望です。
環境もよく教育水準の高いオーストラリアは有力候補です。今後、さらなる高みを目指して頑張っていきたいと思います。
さいごに
体験談を最後まで読んでいただき、ありがとうございました。Ayamiさんの体験談はいかがでしたでしょうか。体験談の最後に、将来は?と聞くと「何かしら自分でビジネスを立ち上げたい」という回答が返ってきました。海外の大学院に進学するとなると、今後Ayamiさんが生きていく場所は、日本以外という選択肢も出てくるのでしょうね。将来が楽しみですね!
ワールドアベニューでは、Ayamiさんが参加されたスタディアブロードをはじめ、オーストラリアでの語学留学、ワーキングホリデー、海外インターン、大学・大学院進学、TAFE(テイフ)と呼ばれる公立教育機関での専門留学など、特徴の異なる留学プログラムを提供いたしております。スタディアブロードはもちろん、オーストラリア留学にご興味をお持ちの方はぜひご相談ください。サポート経験豊富な留学コンサルタントが、皆さんの目標・目的、英語力や予算などに適した留学プランをご提案いたします。
無料留学カウンセリングは、木曜を除き土日祝日もご利用いただけます。初回カウンセリングはオンライン(ZOOM)にて、所要時間30分程度から気軽にご利用いただけます。皆様からのお問い合わせを心よりお待ちいたしております。