働き詰めだった人生に一区切り。ようやくまとまった時間ができたところで念願だったサッカーの本場イギリスでの試合観戦も兼ね、5週間の短期留学を経験された郷史さん。趣味と実益を兼ねた5週間は短い時間ながらも非常に充実した時間となったようです。旅行や仕事を通じて海外を経験したことはあったものの、今までの経験とは異なる「留学」を介し、より言葉を学ぶことへのモチベーションも上がったとか。ぜひ読んでみてください。
1.留学のきっかけ目的はサッカー観戦
2.リバプールに到着して
3.語学学校Lila Liverpoolに通って
4.死を覚悟して体験した(笑)本場のフットサル
5.イギリス観光を堪能!
6.留学を経て感じたこと、留学を考える方へのメッセージ
1.留学のきっかけ目的はサッカー観戦
今回のイギリス留学の主な目的は、かねてから応援しているサッカーチームLiverpool FCの29年ぶりの優勝がかかったプレミアリーグ最終盤の試合を、現地で観戦することでした。試合が行われるのは週末で平日は時間が空いてしまうため、せっかくだったら英語の勉強も兼ね語学学校に通おうと思い、今回の短期留学を決めました。
渡航先がリバプールと決定していたこともあり、リバプールにある語学学校を自分でもネットで色々と調べていました。何社か留学エージェントに相談をするなかで、自分の気になっていた語学学校‘LILA* Liverpool’を紹介しているワールドアベニューと出会い直接話を聞き、やはり自分に合っているのではないかと感じ最終決定しました。
渡航の主な目的はサッカー観戦でしたが、せっかく語学学校に通うならばそれなりに英語力を向上させたいとも考えていました。他にも、現地のサッカーファンや現地在住の日本人と交流を持つ、リバプールの街を堪能するなど、自分の中でいくつか目標を持ち出発を迎えました。
2.リバプールに到着して
まずは飛行機でロンドン入りをし、その後ロンドンからの電車移動を経て、リバプール行きの列車が発着するユーストン駅からへ。その後、約2時間かけ、無事にリバプール駅に到着しました。EU離脱が問題になっている時期だったのですが、特に大きなトラブルもなくスムーズに入国でき一安心でした。
リバプールに到着した日がたまたま競馬の大レースの日だったため、街中がお祭りムードで少し驚きました。念願のリバプールということで、お祭り騒ぎの人々を遠巻きに写真に収めつつ、到着初日から市内観光を堪能しました。LILA* Liverpoolで手配してもらっていた学生寮がリバプールの中心部と最高なロケーションだったため、市内観光をするにはベストでした。
また、リバプールはご存知の通りビートルズの故郷で聖地のため、至る所にビートルズのモニュメントや彼らがアマチュア時代に演奏をしていたクラブなどもあり、ビートルズファンでもあった私としては、心躍る気持ちで街中散策しました。
3.語学学校Lila Liverpoolに通って
Lila Liverpoolはリバプールの中心部にある語学学校です。日本で語学学校を探しているときに、アットホームな雰囲気に惹かれたLilaでしたか、実際もアットホームで学校のサイズ感もちょうど良く、スタッフもとてもフレンドリーで非常に気に入りました。
郷史さんが通ったLILA* Liverpool について詳しくはこちら
学校初日は、新入生向けのオリエンテーションを受け、授業のスケジュールが配布されました。生徒の多くはスペインやブラジル、アルゼンチンなどの南米組、そしてサウジアラビアからはグループで留学をしている生徒も多く、国際色は非常に豊かでした。年齢層は10代から30代と様々でした。
実は、授業のタイムスケジュールに関して少しトラブルがありました。私は午前中のクラスを想定し滞在の予定を組んでいたのですが、学校側の都合で割り振られたクラスはすべて14時〜18時の午後のクラスでした。そこで「午前のクラスへ変更ができないか」と早速学校のスタッフに相談をしました。スタッフの中に中国系イギリス人で日本語ができるスタッフがいたため、片言の英語と日本語で状況を伝え、なんとかスケジュールの調整を行なってもらいました。このスタッフのみならず、学校の先生や他のスタッフも親切な対応でとても好印象だったのを覚えています。
↑学生証
↑キャンパスの雰囲気
オリエンテーションが終わったあと、午後からは初めての授業に参加しました。
クラスメイトはサウジアラビア、ブラジル、アルゼンチンと多国籍、年齢もさまざまで人数は5〜7人。少人数のクラス、きちんとレベルわけされているため英語レベルにも大差はなく、安心して授業を受けることができました。
この日の授業は「アートと音楽」という内容で行われました。この授業を受けて驚いたのが、日本のアニメや映画、小説などが他国の生徒に幅広く認知されており、どの作品も非常に高い評価を受けているということです。「千と千尋の神隠し」「進撃の巨人」「1リットルの涙」「ドラゴンボール」などの名が挙がりました。私自身この手の情報にあまり詳しくなかったため、周りの教師や学生達のほうが詳しいこともあり少し歯痒い思いをしてしまうほどでした。これから留学される方は、自国のこともしっかり勉強し、ある程度英語で説明できる準備をしておくと良いかと思います。
Lilaにはベテランの先生も在籍しており、教科書通りに問題を解くだけではなく、我々のレベルに合わせ噛み砕いて説明してくれ非常に分かりやすかったです。また、例文も多用しながら授業を進めてくれたため、英語力に不安がある方でも安心して受けられると感じました。
毎週金曜日には小テストが行われ、授業の理解度や英語力の向上具合を頻繁にチェックしてくれます。これは、短期間しか滞在しない私にとってはとてもありがたかったです。この小テストは全部で40問あり、最初は20〜23点程度のスコアだったのですが、最終的には35点を取ることができ、達成感を味わうこともできました。
語学学校に通うことで、今まで出会う機会すらなかった国の人たちとの関わりが持てたこと、そんな人たちと英語で趣味の話やさまざまなトピックのディスカッションを繰り広げられたことが、非常に刺激的で貴重な経験となりました。サッカーという共通の話題があることから、ブラジルの留学生とは非常に仲良くなれました。
余談ですが、仕事の関係で中国に数年駐在していたことがあるため、ある程度中国語が話せたのですが、これが意外にも役に立ちました。同じ学生寮には中国系の留学生が多く、その学生との会話や、寮の近くにある中華料理屋のスタッフとも中国語でコミュニケーションが取れ、自分のスキルが思わぬところで活かせたことがとても嬉しかったです。また、リバプールは日本人が少ないため、同じアジア人と交流が持てるということが意外にも心強く感じました。
4.死を覚悟して体験した(笑)本場のフットサル
Lilaでは、放課後に様々なアクティビティを開催しています。リバプールの学校なだけあり、サッカーやフットサルのアクティビティも開催されており、私も学校のスタッフに誘われフットサルに参加したことがありました。ただ、私が誘われたのは、スケジュールの関係上Lila主催のアクティビティではなく、近くの他の学校が主催するアクティビティでした。
放課後、フットサルを行うスポーツセンターへ向かい、今回誘ってくれた学校スタッフを探したのですが、彼の姿は何故かどこにもなく……。不安に思い連絡をしたところ、なんと彼は予定があり来れないといいます。完全アウェイのなか、初めましての方々と行うフットサル、しかもメンバーのみなさんは、一回り以上年の離れている明らかに若い方々が多く、さらに、ほとんどがサッカー経験者である様子が見てとれました。あのときばかりは、二つ返事で誘いに乗ったことを、少しばかり後悔しました(苦笑)。
試合が始まり、本格的な運動量に命の危険を感じつつ、幸いにもポジションはDFだったため(それでも運動量は半端ないですが……)周りにはバレないようひたすら守りに徹しました。ゴールだけではなくしっかり命も守りつつ(笑)、なんとか45分の試合を終えることができました。試合中はありがたいことに、‘Satoshi!Satoshi!’と名前を呼びながら応援をしてくれ、最後には他校から独りで参加したことを讃えてもらいました。疲労感は残りつつも、始めに抱いていたアウェイの地でフットサルに参加するという不安感はすっかりなくなっており、とても良い経験となりました。
5.イギリス観光を堪能!
毎週末はサッカー観戦に明け暮れ、帰国前にはニューカッスル、ヨーク、スカボロー、カーディフ、マンチェスター、ロンドンとイギリス観光も思う存分に堪能しました。各都市の名所を巡り、ビートルズの聖地巡礼も行い、どこも歴史や風情を感じることができ、短い期間ながら充実した日々を過ごすことができました。リバプールで人生初のミュージカル「ロッキーホラーショー」を観たのをきっかけに、ミュージカルの魅力にすっかりハマってしまった私は、ロンドンでも「オペラ座の怪人」「レミゼラブル」を観ました。どのミュージカルも劇場が程よいサイズ感で臨場感に溢れており、非常に迫力満点でした。
幸いなことに天候にも恵まれ、サッカー観戦、英語勉強、イギリス観光と、かなり有意義な留学を経験することができました。
6.留学を経て感じたこと、留学を考える方へのメッセージ
今回はサッカー観戦がメインだったため、語学力の向上は大きな目標として考えていませんでしたが、留学を終えた今はもっと英語力を向上させたいと強く感じています。それは、改めて海外に出て、旅行とは違う”生活”を経験し、色々な人との出会いがあるにもかかわらず言語の壁があることで100%のコミュニケーションを取ることができなかったことがもどかしく感じたからです。コミュニケーションツールとして、英語のみならず中国語も引き続き勉強していけたら良いなと思っています。
また、中国系の学生と接する中で、彼らの勢いとポテンシャルの高さを、日本の若者も少しでも見習って欲しいとも思いました。彼らは現地の大学や大学院で学び、知識・経験・スキルを自国に持ち帰り、発展に繋げます。実際にそのような若者を目の当たりにし、日本の将来への危機感を感じたほどです。
留学を考えている方へのメッセージにも繋がるのですが、留学を考えている方は私と違って学生さんや20〜30代の若者が多いはずです。現地には、皆さんと同年代の留学生が大半を占めていますので、必ずすぐに溶け込むことができると思います。ぜひ勇気を持ってチャレンジをして欲しいです。海外に出ることで、日本での就職以外の選択肢は必ず増えます。日本の技術や文化は有名ですが、残念ながら他国と比べると人材としての魅力は弱いように感じます。これからの日本を背負う存在として活躍していってほしいと思います。
私事ですが、早期退職をして今回の留学に参加したのですが、再就職は違う業界にもチャレンジしようかと思っています。そして、再就職前には今しかできないことを色々とチャレンジし、まだまだ視野を広げていくつもりです。
皆さんもぜひとも頑張ってください!