インターンシップするなら、日本?それとも海外?
2019年度の就職活動は、引き続き学生が売り手市場と言われおり、2020 年 3 月卒業予定者の内定率は2019年10月1日時点で全体の 56.3%と半数を超えています。選考解禁 1 カ月後の7 月初旬に行われた調査では、内定率は 31.1%と、前年同期(26.4%)よりも高く、以前早いタイミングでの内定獲得が目立っています。
ただし、企業としては内定を出すことに満足していないという現状も浮き彫りになりました。採用状況の満足度において、「質・量ともに満足」と考える企業は全体の29.3%と、前年度の27.0%と比較すると多少増加しているものの、「質・量とも に不満」と考える企業も僅かながら増加しており、今年度もなかなか企業側の満足度が高まったとは言い難い状況でもあります。そして、内定者の質に対する不満よりも量に対する不満が多いことから、選考基準を落とさずに採用数を確保しようとした企業が多く、 優秀な学生の争奪戦になったと考えられるでしょう。
そのため、企業としても採用広報が解禁する前に、より良い人材を確保するためにさまざまな取り組みを行っています。その一つがインターンシップです。インターンシップへの関心が年々高まるなか、2019 年 4 月~2020 年 3 月にインターンシップを実施した企業は、77.2%で、2018年度の74.9%よりさらに増えています。
そして、実施期間を見ると、「1 日以内」のインターンシップを開催した企業が85.0%と圧倒的に多いですが、「2~4 日間」「5 日間」など複数日のインターンシップが前年度よりも増加している傾向にあります。
参照:DISC 新卒採用に関する企業調査(2019 年 10 月調査)
ただ、インターンシップを開催する企業の目的と、参加する学生側の意識や目的が必ずしも一致していない状況もあり、ただ、インターンシップに参加すれば就職に有利になるわけでもありません。
将来の就職、その後のキャリアを踏まえ、どのような海外インターンシップに参加すべきかきちんと考える必要があります。
今回は日本のインターンシップの現状を踏まえ、どこで、どのような海外インターンシップに参加すべきか、一緒に考えていきましょう。
1:そもそもインターンシップの目的ってなに?
2:そのインターンシップ、参加することが目的になってない?
3:一歩先を行く人材を目指すなら海外インターンシップ
4:世界有数のダイバーシティ オーストラリア シドニーで開催される海外インターンシップ
5:海外インターンシップ参加者体験談【動画】
1:そもそもインターンシップの目的ってなに?
そもそも、インターンシップの目的とはなんでしょうか。
企業、学生共通のインターンシップ実施・参加の目的は、「企業と学生の採用ミスマッチの解消」です。
インターンシップを介して、学生が入社前に業務内容に触れることで、業務や企業への理解を深めることができます。また、入社後もすぐに活躍できる下地を作ることができるため、就職後の離職を未然に防ぐことができます。この目的は企業側にも当てはまります。入社前(もっと言うのであれば、採用試験前)に企業や業務に対する正しい理解ができていれば、選考過程で無駄な労力を割くことなく、就職後、即戦力になる人材を採用することができます。且つ、離職率も減らすことができます。
ただ、日本で実施されているインターンシップには大きな問題が1つあります。
先述した目的を満たすためには、実際に社員と共に業務に携わり働く経験をし、学生と企業がともに理解を深めることのできるインターンシップを実施する必要があります。
しかし、文部科学省がまとめた「インターンシップ導入と運用のための手引き」(09年)によると、大学の約70%、企業ではおよそ60%が「高い実習効果を得るには1か月以上の期間が必要」としているにも関わらず、実際には1ヵ月以上のインターンシップを実施する企業は全体の2%に過ぎず、本来の目的を果たせていない現状があります。
就職活動の一環として、「インターンシップに参加している」という事実は、関連業界で就職活動を行うにあたって、一貫性を持って就職活動に臨んでいることの証明にもなり、プラスの要因に働きます。ただ、本来の目的である、就職後、「即戦力となる」ことや「業務や企業を理解する」ことにはつながりません。
簡単にいうと、日本でのインターンシップは、就活と直面したときに生まれる下記のような思いを解消するにはいたっていないということです。
・世の中には、どのような仕事があるのか
・自分自身がどんな企業、業種・職種がむいているのか
・実際に社会人として「働く」ってどんな感じ?アルバイトと、どう違う?
・企業が求める人材(力)を身に付けるためにはどうしたらいいのか
・エントリーシートや履歴書で一目置かれる存在になりたい
・長年やりがいをもって働ける会社を見つけたい
2:そのインターンシップ、参加することが目的になってない?
本当に自分の将来を考えてインターンに参加している学生はどれだけいるのでしょうか。
「周りの学生がインターンシップをしているから乗り遅れたくない」「就職活動のとき、なんとなく有利になりそうだから」と、とりあえず参加して満足しているのではないでしょうか。
セミナー型や、見学型といわれるインターンシップ(※)であっても、参加することで、業界やその企業の知識を深めることができます。「とりあえず参加」でもインターンシップ応募することで選考にもれ、危機感をもつことに繋がったり、インターンシップ参加時、意識の高い学生たちと出会い自己成長意欲が高まったりとメリットもあります。
ただ、「インターンシップに参加する」ことがゴールとなってしまってはいけません。
特に先述しているように、日本のインターンシップは、就職後、「即戦力となる」ことや「業務や企業を理解する」ことにはつながりません。
そこで、ワールドアベニューでお勧めさせていただいているのが、海外インターンシップです。
3:一歩先を行く人材を目指すなら海外インターンシップ
インターンシップには大きく4つのタイプがあります。
1、セミナー・見学型(※)
期間:1日~3週間
内容:会社説明、店舗や工場などの見学、社員との対談
2、課題解決型
期間:数日~1週間
内容:課題を与えられ、グループで相談しながら解決策を探る。結果をプレゼンしたり、評価で順位をつけたりする。
3、職務実践型
期間:数週間~数か月間
内容:実際に各部署に配属され、実務を体験する。取引を訪問したり、企画を立案したり、社員と同等の立場で職にあたる。
4、採用直結型
期間:数日~数週間
内容:グループディスカッションなどの内容を採用選考の参考とする。実際に各部署に配属され社員と共に働く場合もある。
日本の企業の場合、上記4つのタイプのうち、1、2のインターンシップを実施している企業が多く、海外の場合は2、3のタイプを実施しているところが多いです。
日本のインターンシップの場合、会社の雰囲気や就労の様子を垣間見ることはできても、自分自身が実際に業務に携わったり、社員との人間関係の構築などにつながったりすることはなかなかありません。対して海外のインターンシップの場合、実際に責任をもって就労にあたり、「社会人として働く意味」や、自らの適正、社風やそこで働く人々の価値観に深く触れることができます。アルバイトとしてではなく正社員として「働く」経験をするため、社会人としての基礎能力が身に付くことはもちろん、新社会人としての心構えも早い段階から行えることでしょう。
結論、日本でのインターンシップではなく、海外でのインターンシップの方が、本来のインターンシップの持つ目的を果たし、よりよい就職につながる機会となるといえます。そして、海外インターンシップには、ものすごく大きなアドバンテージがあります。
それが、グローバル力の習得です。
企業としては、今、まさに直面しているグローバル化に対応できる学生がほしいと考えています。いわゆる「グローバル人材」と呼ばれる人材です。
日本人としてのアイデンティティを持ちつつも、多文化や異なる意見を柔軟に受け入れ、新たな価値を創造する力を持つ人材、「グローバル人材」の育成において海外インターンシップは、高い人気を博しています。
海外インターンシップの特長 3つ
特長1、紙面上の英語力ではなく実践的なコミュニケーション力が身に付く
ネイティブと共に肩を並べて、仕事をする海外インターンシップでは、日々の業務の中で必然的にスピーキング力やリスニング力が身に付きます。これらは、日本国内で机に向かってどんなにまじめに勉強しても、なかなか身に付けることのできない部分です。
海外インターンシップは、語学留学や学部聴講と異なり、ビジネスシーンで使われるボキャブラリーや表現方法を学ぶことができるので、実際に就職した際に即戦力になれるという利点もあります。
特長2、異文化理解力・対応力がつく
日本でのインターンシップはどうしても日本人環境になってしまいます。そんな環境の中でグローバル化に対応できるような人材になるのは至難の業でしょう。ローカルの企業で就労経験をつむことで、文化の違いを肌で感じることができます。
特長3、学歴を覆す武器になる
「学歴フィルター」という言葉を耳にしたことのある方も多いと思います。
大手企業になると応募者が多く、一人ひとりの履歴書すべてに目を通すことができず、最初の選考過程でふるいにかけるに伴い「学歴」を見る会社があります。東京大学、大阪大学、慶応大学、早稲田大学など、日本でも一流と呼ばれる学歴をお持ちの方であれば、大きな不安要素ではないかもしれません。しかし、二流、三流ともなると学歴だけで希望の企業に入れない……ということも往々にしてあります。
ここで、学歴を覆す武器となるのが、SPIやエントリーシートです。グローバル人材を求める企業にとって海外インターンシップの経験やそこで得た高い英語力は、エントリーシートや履歴書に書ける「武器」となります。
名実ともに、一歩先を行く人材を目指すなら海外インターンシップがおすすめなのです。
4:世界有数のダイバーシティ オーストラリア シドニーで開催される海外インターンシップ
アメリカ、カナダ、イギリスなどさまざまな主要英語圏が存在しますが、海外インターンシップ開催都市は、オーストラリア、シドニーです。
オーストラリアは国民約2300万人のうち、約3割にあたる約640万人が他国出身です。国籍も元々植民地支配をしていたイギリス系だけではなく、イタリア系や東欧系など様々な国籍から成り立つ非常にダイバー(多様性あふれる)な環境です。また、近年中国やインドを始めとしたアジア圏からの移民が増えており、アジアとヨーロッパを結ぶビジネス拠点となっています。
また、シドニーのあるニューサウスウェールズ州は、オーストラリア国内総生産の約31%を占め、22年間継続して経済成長しているオーストラリア随一の産業地域です。また、オーストラリア企業の約43%がニューサウスウェールズ州を本社所在地としていると言われています。
シドニーは、多種多様な国から600社以上の本社が集まる国際経済都市です。同時に、多くの大学や専門学校もキャンパスを置き、重要な教育拠点でもあります。留学生に対する理解も他州他都市と比較してあり、留学生へのインターンシップに協力的な企業が数多くあります。だからこそ、インターンシップをするには最適な場所なのです。
海外インターンシップの詳細はこちら:https://www.world-avenue.co.jp/program/intern
5:海外インターンシップ参加者体験談【動画】
いかがでしたでしょうか。
就職活動において、近年「インターンシップ」が注目高まるなか、「とりあえず」参加している学生や、参加することがゴールになってしまっている学生になっていませんか?
新卒での就活は、「一生に一回きり」。
「あの時、もっと〇〇しておけば…」と就職して1ヵ月後に嘆いても、時間とチャンスは二度と戻ってきません。
あなたの将来に向けて、今何をどこですべきか?しっかりと見定めて進みましょう。