高校1年生の終わりから約1年間、ニュージーランドの公立高校 Waimea Collegeで1年間の認定留学を経験したRiriさんより体験談をいただきました。実は留学中に手首にヒビが入るハプニングもありつつ、今となっては毎日がいい思い出と笑顔でお話しいただいた様子からは充実した時間を過ごされたことが伝わります。高校2年生という受験に向けた大事な時期、留学したいけど帰国後の進学が心配と悩む方には特にご参考にしていただける内容となります。
Ririさんの留学概要
渡航国:ニュージーランド
渡航都市:ネルソン
留学プログラム:高校留学
語学学校:Waimea College
渡航期間:1年間
渡航期間:2024年1月 – 2024年12月
Ririさんの留学スケジュール
高校留学のきっかけ
ニュージーランド・ワイメアカレッジを選んだ理由
ネルソン・Waimea Collegeでの学校生活
ホームステイでの生活
留学中に頑張ったこと、おすすめの勉強方法
今後の目標
メッセージ
さいごに
Ririさんの留学スケジュール
高校留学のきっかけ
留学を考え始めたのは高校1年生の時でした。中高一貫校に通っていたので中学から数えると4年目を迎えた頃、同じ学校での生活に飽きてきて、あと3年間ここで学生生活を送るよりは、1年くらい海外で生活してみたいなと思うようになりました。中学生の頃からインスタで海外留学中の人の投稿を見ていて、海外の街並みや留学生の友達ができて楽しそうにしている写真を見ていて、単純にいいなと思っていました。海外のことを知る度に”いきたい!”という気持ちが高まり、何度も母に「やっぱり海外の高校に行ってみたほうがいい気がする」と話していました。すると母より「真剣に考えているならしっかり調べて」と言われたので、海外の高校へ通う方法を調べることにしました。母と協力し、母は留学エージェントを調べたりカウンセリングを受けてくれ、私は1年の留学が大学進学にどう影響するか、どのような進学準備をするべきかを調べました。日本の学校の単位認定制度を使って留学する場合、1年間日本の受験勉強から離れるため、一般入試の対策は人一倍努力が必要です。それなら、留学経験を活かした受験ができるよう総合型選抜入試の対策ができる塾に通うことにしました。このように留学も帰国後の進学も諦めなくて済む方法があるとわかり、留学を決意しました。
ニュージーランド・ワイメアカレッジを選んだ理由
インスタではカナダの高校に通っている人の投稿をよく見ていましたが、特にどこに行きたいかという希望までは細かく決まっていませんでした。ただ、日本では比較的都会に住んでいるため、その反動というか‥田舎のような場所に行きたいと思うようになりました。
そこでまず候補に上がったのはオーストラリアのパースでした。いとこがパースに住んでいるということもあり、何かと安心かと思い検討していましたが、西オーストラリア州の州立校は英語力の規定があり、規定を満たしていないと英語研修が必要ということを知り、1年間海外の高校生活を楽しみたいと思っていたため、ワールドアベニューにおすすめされたニュージーランドへの渡航を決めました。ニュージーランドは入学規定も厳しすぎず、比較的柔軟に受け入れてくれているということ、カウンセリングで実際におすすめの学校を紹介してもらい、ワイメアカレッジは海も近く、アウトドアに力を入れていると聞いて、昔から家族で釣りやキャンプをしていたので、ワイメアカレッジでもアウトドアを楽しめたらいいなと思いました。
ネルソン・Waimea Collegeでの学校生活
実際にネルソンで生活をしてみて、日本の都会の便利な生活も良かったんだなと実感しました(笑)都会で過ごしてきた分、ネルソンでの生活だけだと飽きてしまっていたかもしれないですが、7月にニュージーランドの北島と南島の様々な観光地を訪れるツアーに参加し、ニュージーランドという国自体を満喫できたことがとても良かったです。
タームホリデー中に参加したニュージーランド満喫ツアー
学校の掲示板にターム休み中のおすすめのイベントが掲載されていて、10日間のツアーがありました。少し値段はするものの、せっかくだからと友人と一緒に参加しました。まずは北島のオークランドから始まり、温泉地のロトルア、その辺りではラフティングをしました。最後には南島のクイーンズタウンへ行き、スノボしたり‥撮った写真たちを見返すと、ニュージーランドのアウトドアを満喫したなと実感しました。
ニュージーランド満喫したツアー
思いがけないハプニング
7月に参加したツアーでスノボをした際に、実は手首を怪我してしまいヒビが入って1ヶ月ほどギブス生活でした。海外のギブスは日本でのものとは異なり、一度固めたらなかなか取れません。テープのようなものを巻いて、濡らすと固まる仕組みなのですが、面白かったのがギブスの色を選べるということです。青や緑、ピンクなど何色がいい?と言われ、そんなに派手じゃなくていいのにと思ったほどでした。まさかニュージーランドでギブスを巻く生活をすると思わなかったのですが、今となればそれも思い出の一つです。
日本にはないユニークな選択科目
必修の英語や数学の他には、アウトドアエデュケーション、観光学、ホスピタリティの授業を受けていました。
・ホスピタリティ
ホスピタリティーの授業が一番楽しかったです。現地の子はもう少しアカデミックな授業をとっている人が多く、ホスピタリティーは留学生が多かったと思います。週に1回、2コマ連続で授業があります。1コマで料理を1つつくり、合計で2食作るというような感じでした。そのため、ホスピタリティーの授業の日はお弁当は持って行かずに、授業で作った料理をランチで食べるというような感じです。普段の授業で出てくる単語だけではなく、レシピの中で出てくる単語を学べたこともとても楽しかったです。
・観光学(ツーリズム)
観光学の授業では1ヶ月に1〜2本、教科書の内容に関連した映画を観ました。カリキュラムの最後の方にはニュージーランドの観光者数や都市ごとの有名な観光地を調べるなどの授業がありました。日本では教科書ベースの勉強が多いですが、ニュージーランドの勉強は自分で考えたり調べたりということも多く、興味深かったです。
学校生活
ホームステイでの生活
一生の宝物となる友人との出会い
滞在中に一度ホームステイ先が変更となりました。1つ目のホストファミリーの家にはドイツ人の留学生がいたので、週に1度ホストに紹介してもらったダンス教室に行ったり、一緒にドラマを見たり、料理をしたりしました。年齢も1歳下で近かったので、ほぼ一緒に生活していることが多かったです。今となっては、そのドイツ人の友人ができたことが留学での一番の思い出になっています。ドイツは遠いので、いつか日本に遊びにきてもらいたいと思います。2つ目のホストファミリーの家にはタイ人とデンマーク人の留学生がいましたが、私も彼女達もそれぞれ友人がいたので自分の仲良い友人と放課後を過ごすことが多かったです。プールに行ったり、他の日本人の留学生と過ごすこともあれば、ドイツ人の友人と過ごすなどでした。日本でもリビングにいることが多いのですが、ホストファミリーの家でも、勉強したり作業をするときは大体リビングでホストと一緒にいながらでした。
ホストファミリーとの旅行
ホストファミリーとは2回旅行に行きました。1回目はカイコウラというクライストチャーチの近くです。イルカと一緒に泳いだりホエールウォッチングができるのですが、実は学校のツアーですでに参加していたので、ホストとの旅行の際にはのんびり街を観光したりショッピングをして過ごしました。2回目の旅行でも東海岸の方を訪れました。ニュージーランドの固有生物であるキウイーや子牛がいるようなミュージアムにいったり、きれいな夕日を見て過ごしました。ニュージーランドのきれいな自然を満喫できてとても楽しかったです。
ニュージーランド先住民マオリの文化-マタリキ
1つ目のホスト先にいたドイツ人の留学生が帰国する前の6月に、ニュージーランドの先住民族マオリ族の新年を祝うマタリキがありました。ホストファミリーに、10数ドルで参加できるイベントを教えてもらい、伝統舞踊のハカを鑑賞したり、マオリの人たちが食べていた伝統料理(蒸し料理)を食べるなど、マオリの文化に触れることができたのはいい思い出です。
オーストラリア旅行
留学中に頑張ったこと、おすすめの勉強方法
日本の文化についてスピーチし、賞を受賞-Prize giving
授業の中で日本の行事についてスピーチする機会がありました。ニュージーランドに渡航する前に友人と年越しした思い出があったため、日本の年越しについて、おみくじのことや初詣のことを詳しくまとめてスピーチをしました。その結果、賞をいただいて留学生向けのPrize givingという授賞式に参加しました。
出発前にやっておいた方がいいこと
留学中に、現地の子や留学生の子とお互いの国の法律について、例えば何歳からお酒が飲めるのかや運転免許を取得できる年齢についてなど話す機会がありました。基本的なルールについては日本にいるうちに知っていた方がいいと思います。英語の勉強については、なんだかんだニュージーランドに来ると嫌でも英語で生活しなければいけないので、必然的にやります。そのため、日本にいるうちには日本の生活をとことん楽しんでおくことがいいと思います。
留学中の勉強や生活の中で取り組んでいたこと
ホスト先でであったドイツ人と話すことが多く、彼女が英語が堪能だったこともあり、英語を覚えるために彼女の話す英語をたくさん聞いて、真似するようにしていました。知らない単語や表現を真似し、調べて、実際に使ってみて覚えるというような感じです。最初は理解できる単語が少なかったため、会話が通じずイライラすることもありましたが、英語力がついてくるとコミュニケーションがとても楽しくなりました。
毎日続けた日記
出発前に日記を買って、ニュージーランドに持ってきました。スケジュール帳のようなものですが、毎日3行くらいでその日のことを書くようにしていました。留学生活はあっという間なので、ちょっとしたことでも書き記しておくといい思い出になると思います。
留学生活の思い出
今後の目標
もともと留学の目的は英語力を伸ばしたい!というよりは、海外で学生生活を送ってみたいという感じだったため、現時点で絶対に英語力を活かせる仕事を考えているわけではありません。ただ、せっかくコミニュケーションが取れるようになったので、英語を使える仕事には興味があります。日本の都会での生活は田舎に憧れていましたが、ニュージーランドの田舎での生活では都会の生活もいいなと感じました。どちらの経験も活かして、都市でも自然を味わえる場所があればいいなと、都市開発に興味を持っています。
今は大学受験の準備をしており、一般受験ではなくて総合型選抜入試の対策をしています。実は留学の準備を始めたと同時に総合方選抜入試の対策塾にも通っていたので、引き続き自己アピールの練習や準備を進めていきます。
メッセージ
留学前は英語が話せるかなとか、ホストファミリーとうまく生活できるかなという不安があると思いますが、実際に英語には慣れていくし、ホストファミリーの変更も学校が対応してくれることがあります。そこまで心配しすぎずに、挑戦してみるといいと思います。またニュージーランドは自然豊かな国なので、アウトドアが好きな子には特におすすめです。
さいごに
最後まで体験談を読んでいただきありがとうございました。Ririさんのニュージーランド高校留学体験談はいかがでしたでしょうか。
ご提供いただいた留学中の写真を見ていると、ニュージーランドの大自然を心から満喫された様子がうかがえますね。実は、2024年中は5〜6回飛行機に乗ったというRiriさん。オーストラリアに住むいとこに会いに行ったり、ホームステイ先で仲良くなったドイツ人の友人とオークランドに旅行に行ったりと、海外生活力が上がったからこそいろんな経験を積むことができたようです。海外が好き、アウトドアや旅行が好きな方は是非ご参考にしてください。
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