【学校見学】オーストラリア シドニーの高校を見学してきました。
オーストラリアのシドニー研修中、近郊の学校を見学する機会がありました。
これから海外の中学校や高校に留学したいと考えている方のために、オーストラリア、シドニーのあるニュー・サウス・ウェールズ州(以下、NSW州)の教育機関の簡単な説明と共に、見学してきた内容をまとめてご紹介します。
NSW州の学校について
日本の教育制度は、6・3・3、小学校6年、中学校3年、高校3年で高校卒業後、就職または専門学校や短大、大学への進学という流れが一般的かと思います。
このシステム、シドニーのあるNSW州ではどうなっているのでしょうか。
まず学年は‘Year’(イヤー)と呼ばれます。
教育制度の流れは、6・4・2、小学校が6年間でYear1から6、中学校が4年間でYear7から10、高校が2年間でYear11から12となります。尚、各学校は、中高一貫校となっていることが多いようです。
その後の高等教育機関(専門学校や大学)では、学年で呼ぶことはなく取得学位の過程‘degree’で呼ばれます。
高校留学 オーストラリアの高校ではどのようなことが学べるのか
海外の中学、高校ではどのような科目があるのか、気になったことはありませんか?
オーストラリアの中学、高校の場合、基本的には日本の中学、高校と同じように数学、理科、国語(英語圏なので英語)、美術や音楽、体育などの科目もあれば、日本と異なり、情報技術、経済学、ビジネス研究、法律、デザイン、外国語(フランス語、ドイツ語、スペイン語、日本語など)などの選択科目もあります。
日本はオーストラリアにとって大切な輸出国の一つのため、日本語教育が盛んです。
名前は同じ科目でも、授業内容は日本と異なります。
日本では、教科書にそって授業が進んでいきます。「教科書〇〇ページを開いて…」というのが授業の冒頭で先生が話していたのを覚えています。教科書で今日は〇〇ページから□□ページまで終了すると、そこまでのまとめを小テストする、そんな形式だったと思います。
しかし、オーストラリアでは、教科書の〇〇ページから□□ページまである程度予習してあることは当たり前で、その内容を活かして、テーマ(例えば「世界遺産 オーストラリアと日本の世界遺産はどう違うか」)をいくつかのグループに分け、さまざまなツールを駆使して独自に調べ、その後、授業で発表する、という展開になっており、「答え」や「ヒント」を導き出す為の、ひいては、生きていくためのアイデアを「考え」「見つけ出す」力を育むことを重視した授業内容になっております。また、ITリテラシー向上のためか、日本とは違い、パソコンやそのほかデバイスを授業中にフル活用していきます。
高校留学 オーストラリアの高校の試験って?
日本では、大学受験の際、センター試験や各大学の入学試験を受けますが、オーストラリアはどうでしょう。
オーストラリアで高校を卒業し、その後オーストラリアの大学に進学したいと考えた場合、どのような試験を受けるのでしょか。
オーストラリアの場合、高校在学中、授業に積極的に参加したり、課題をこなしたりしていかなければ当然日々の成績に影響を及ぼします。また、卒業前に行われる試験で良い成績を収めなければ、その後の進学に深刻な影響を及ぼします。
州によって呼び名は違いますが、大学などの高等教育機関に入学を希望する際、生徒達はYear12(高校3年次)に州の統一試験を受けます。NSW州の統一試験はHigher School Certificate(HSC)と呼ばれ、HSCの成績が進学できる大学のレベルに直結します。
詰め込んだ知識の暗記力を試すような大学入試を行う日本とは異なり、暗記力に頼る知識ではなく「考える力」を身に付けることを前提とした授業や評価内容となっているんだな、と感じました。
地元の高校見学
今回は、Kogarah High School(コガラ高校)という高校を見学する機会がありました。
Kogarah High Schoolは、留学生の受け入れ経験が豊富な学校で、英語コースから本科へ移行する学生も多いため、安心して渡航できる学校です。文武両道、スポーツも勉強もバランスよく力を入れている学校です。
40%の学生が大学進学し、その他の学生も多くが、専門学校などへ進学します。
ロケーションとしては、シドニーシティの中心地から少し南へ電車で25分~30分程度の閑静な住宅街にあります。
比較的、買い物するなどには特に困らないものの、都会的な誘惑の多い繁華街過ぎない環境が勉強に集中するには良いところだなと感じました。コガラ高校の留学生を対象とした英語コースには、中国、韓国、その他中東系の留学生が多く、日本人は非常に少ないです。私が見学した時も、コガラ高校のIEC(集中英語センター:高校の本科コースに入る前に英語を集中的に学ぶコース)にはワールドアベニューからの日本人留学生は一人しかいない状況で、英語を学ぶ環境としては最適な環境だと感じました。
NSW州立学校では12歳以上の生徒に集中英語プログラムを提供しています。
IECは学校制度の理解を促し、生徒に英語の授業と福祉サポートを提供しています。
第二言語としての英語(ESL)を教える資格を持った大卒の教職員が、中学・高等学校の主要科目で必要な英語の授業を行います。
高校留学のサポート体制
留学生コーディネーターの存在:
NSW州立学校には熱心で思いやりのある留学生コーディネーターが在籍しており、留学生が最初に頼れる存在です。
留学生に対するサポート体制について、サポート制度は長い経験を経て確立されている印象を受けました。その場その場で臨機応変に対応しつつも、これまで受け入れてきた実績があるので問題が起こってもしっかり対応出来るという自信があるようです。
通信簿:
留学生の成績や単位査定、及び集中英語コースの就学内容などについてですが、留学生は成績のレポートも詳細が記載されたものを高校から定期的に受取ることができます。
内容は日本の通信簿より詳しいのでは?と感じるくらいです。
バディの存在:
希望している高校からバディと呼ばれる留学生の面倒を見てくれる生徒が一緒に入学をサポートしてくれるので高校に入って誰も友達がいない…… という状態を避けられます。英語研修を終えてからの高校入学とは言え、英語力や海外生活にまだまだ心もとないなか、友達がすぐにできるのはとても心強いですね。
NSW州での高校留学について、詳しくはワールドアベニューまでお問合せください。
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