カナダ・トロント学校視察&CPF参加レポート|2024年
カナダ・トロント学校視察の背景
カナダ最大級の語学学校ILACからご招待いただき世界中の留学エージェントが参加するCanada Partnership Forum 2024(カナダ パートナーシップ フォーラム)、通称CPF2024にワールドアベニューの留学コンサルタントが参加しました。
ILACとは
カナダの留学先として人気の高い都市バンクーバーとトロントにキャンパスを有するカナダ最大の語学学校です。世界90カ国以上から年間1万人以上もの留学生が入学しています。細かなレベルわけや豊富な選択肢、日本語を含む40カ国以上もの言語に対応可能な学生サポートスタッフの存在など総合力の高さから人気のある語学学校です。大学やカレッジへの進学にも力を入れており、90以上もの大学と提携しています。
ILACについてより詳しい情報は、こちらをご覧ください。
カナダ パートナーシップ フォーラム(CPF)とは
国際的なエージェントやカナダ現地のエージェント、カナダを含む世界の大学・カレッジのパートナー、業界リーダーが集まり、情報交換やネットワーキングを目的としたイベントです。今回、2024年のCPFは、カナダ全土および世界各地から過去最大約600人の代表者が集まり、3日間に渡って、カナダやその先の国での留学機会について議論が繰り広げられました。
視察してきた留学コンサルタント
Canada Partnership Forum(CPF)参加の様子
今年のCPFトロントでは、ILACの新しいプログラム、教育者向けセッション、ネットワーキングブレイク、キャンパスツアー、学生寮見学ツアーなどが開催されました。CPFには南米、ヨーロッパ、アジアと世界中の留学エージェントが参加していました。日本の留学エージェントはワールドアベニューを含め4社ほどです。
3日間のCPFスケジュール
曜日 | 開催内容 |
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1日目(金曜日) | ・ジュニアキャンプの会場「トロント大学」視察 ・ILACの学生寮見学ツアー ・オープニングレセプション |
2日目(土曜日) | ・ILAC アップデートプレゼン ・ILAC 提携カレッジとのミーティング ・ナイトレセプション |
3日目(日曜日) | ・ILAC 提携カレッジとのミーティング |
トロントの様子
トロントは、カナダ最大の都市であり、多文化が共存するダイナミックな都市です。世界中から移住者が集まり、さまざまな文化や食事、イベントが楽しめるのが魅力です。CNタワーからの絶景や、オンタリオ湖畔の美しい景色を堪能できる観光名所が豊富で、スポーツやエンターテイメントも充実しており、トロント・ラプターズやトロント・ブルージェイズの試合観戦が人気です。また、教育水準が高く、トロント大学をはじめとする一流の教育機関が集まっています。公共交通機関が発達しており、街中の移動も便利です。ビジネスや観光、留学といった多様な目的で訪れる人々にとって、魅力的な都市です。
より詳しいトロントでの留学情報はこちらをご参照ください。
2024年4月 トロント街並みの様子
トロントは他都市、例えばバンクーバーやビクトリア、バンフなどと比べ圧倒的に都会的な印象があります。とはいえ、銀座のようなエリアやチャイナタウンなど主要なスポットが公共交通機関で30分圏内にあるなど東京よりはコンパクトで自然も多く過ごしやすさを感じました。気候は、初日は日中の気温が26度と暖かく春の訪れを感じたものの、残念ながら1日目以外は肌寒く(朝が8-9度、昼は15度前後)、冬物のコートがあってよかったな.. という感じでした。ILACのスタッフによると1-2週間前には吹雪く日もあった.. ということでしたので、トロントに行かれる方は春だからと油断せず、真夏の短期留学の方以外は防寒具を持参することをお勧めします。
気になったのは物価の高さです。
カナダ人がこよなく愛するドーナツチェーン「ティムフォートンズ」での朝食はイングリッシュマフィンとコーヒーで18ドル(2,000円程度)、夕食のUberEATS、トムヤンクン単品で25ドル(2,900円程度)とどれをとっても高額で、学校スタッフに聞いても「外食は高いので特別な日にしかしない」とのことでした。
一方、治安についてはそこまで不安を感じることはありませんでした。しかし、殺傷事件は割とよく耳にする.. という話や天候が悪い年はうつ症状を訴える生徒が増えるなどの話もありましたので、各々対策は必要だな.. と感じました。
ジュニアプログラムの会場「トロント大学」視察
まず初日は近年人気を博している小中高生を対象ジュニアキャンプの会場となるトロント大学の視察から始まりました。ジュニアプログラムへの参加者は昨年2,000名程度だったところから今年は2,500名を超えるのでは!? という人気ぶりで、開催日程も増枠されたそうです。
プログラムは夏休みなど大学がお休みの期間を利用して開催され、参加者は大学設備(教室やカフェテリアなど)のそのほとんどを利用することができます。大学敷地内に生活に必要なものほとんどが揃っていおり、安全性については徹底的に管理されているため、小学生のお子さんでも安心して参加できるようです。世界中の学生たちとともに協調性や積極性、発言力などを鍛えられるようデザインされたカリキュラムにそって、夏の数週間を過ごす留学です。リピーターも多く、ご兄弟や親戚同士で参加されるケースも多いそうです。今年からAIの顔識別機能を利用し、日本からでも自身のお子さんの様子を確認できるサービスを導入されたとのことで、さらなる安心感が期待できます。
参照:
・中高生向け夏の短期留学プログラムについて
・ILAC Summer Programについて
ILACの学生寮見学ツアー
Harrington Residences(ハリントンレジデンス)
所在地:561 Sherbourne St, Toronto, ON, M4X 1W7
特徴:トロントのダウンタウンに位置し、楽しく活気のある近隣地域にあります。シェルボーン地下鉄駅から徒歩5分です。ショッピングモール、食料品店、レストランなどが近くにあります。
Casa Residence(カーサレジデンス)
所在地:101 Lawton Blvd., Toronto ON, M4V 1Z6
特徴;トロントの中心部にあるヨン&セントクレアの素晴らしいロケーションです。ショッピング、レストラン、カフェ、バーが徒歩圏内にあり、セントクレア地下鉄駅まで徒歩わずか5分、ダウンタウンまで2-3駅(15分程度)です。ハリントンレジデンスとは雰囲気が異なり、1ユニット最大4名、建物は二つあり、合計200室あります。
Dream Apartments(ドリームアパートメント)
所在地:
189 Vaughan Road, York, ON M6C 2M3
595 St Clair Ave W, Toronto, ON M6C 1A3
特徴:静かな住宅街にあるプライベートアパートで、完全に家具が備え付けられており、ILACからわずか20分と好立地です。トラブル時にはILACのアコモデーション担当に相談することができ安心です。市の中心部に住みつつもプライバシーを確保した豪華なアパートでの生活を堪能できます。
マンションタイプにアパートメントタイプ、一軒家タイプと異なるニーズにマッチする学生寮が揃っており、いずれもロケーションがよく清潔感がありました。多国籍な学生たちの出会いも楽しめる環境は非常に魅力的ですよね。ただ、カーサレジデンスのシェアルームが最安で週325ドル、日本円にすると月15万円程度と家賃としてはやや高額なため日本人の学生で利用する方はあまり多くはありませんが、ご興味をお持ちの方はご相談くださいね。
ILAC アップデートプレゼン
ILACには一定の成績をおさめることで、ILACが提携する大学やカレッジにIELTSなどの公式スコアなしに進学できるUniversity Pathway Programsがあります。これまでカナダ国内が中心だった提携教育機関が、アメリカ、イギリス、ヨーロッパ(ドイツ、ポーランド、スペイン、スイスなど)に拡充したそうです。合わせて、ILAC Kiss(ILACの授業をオンラインで受講できるプログラム)に、ドイツ語版が誕生した!というお話を伺いました。海外移住先としてドイツの人気が高まっているとのことで、そこに対応するサービスを早速提供開始したということですね。
ILACには進学相談に対応してくれるスタッフが在籍しており、パスウェイプログラムで8週間以上就学する方は、直接相談が可能です。また希望のカレッジや大学への出願手続きの代行も行ってくれます。安心ですよね。ILACのパスウェイプログラムについてより詳しく知りたい!という方は、無料留学カウンセリングをご予約ください。
ILAC 提携カレッジとのミーティング
ILACのスタッフによると日本人学生に人気の進学先は、トロンだと、ジョージブラウンカレッジ、セネカカレッジ、ハンバーカレッジ、ナイアガラカレッジ、バンクーバーだとカモーソンカレッジ、ダグラスカレッジあたりとのことでした。
今回のCPFに参加していたカレッジを一部ご紹介しますね。
セネカ カレッジ(Seneca Polytechnic)
卒業ビザにつながるコースが多く、またカレッジの課程修了後、大学へ編入する方も多いとのことです。学士課程のプログラムには全てインターンシップが組み込まれているなど、実践的な授業で人気です。
ナイアガラ カレッジ(Niagara College)
ナイアガラというと滝のイメージが強いですが、滝だけでなくレイクビーチなどその他の広大な自然も魅力的な地域で、カナダならではのアクティビティも豊富な地域です。トロントと比べ、4割近くも生活費を抑えられる点も魅力です。ワークプレイスメント制度が充実しており、10人中9人がカレッジ卒業後6ヶ月以内に仕事に就いており、さらに90%以上の企業が満足しているという結果も出ている優秀なカレッジです。
ダグラス カレッジ(Douglas College)
アソシエートディグリーの課程まで修了することでPGWPを申請できること、また大学編入を目指す生徒が多く、なかにはカナダの名門大学ブリティッシュコロンビア大学やビクトリア大学、サイモンフレーザー大学に進む学生もいるそうです。学習意欲の高い学生たちと学べるのは魅力ですね。
その他にも様々なカレッジとお話をさせていただきました。カナダでの進学にご興味をお持ちの方はお気軽にワールドアベニューの留学カウンセリグ(無料)にてご相談くださいね。
人気語学学校訪問・視察の様子
CPF終了後、翌月曜日はトロントにキャンパスを構えるILAC以外の語学学校SGIC、UMC、ECを視察させていただきました。
SGIC
SGICはカナダにある語学学校の中でも、ビジネス英語コースや、カレッジ・大学への進学準備コースなどに定評のある語学学校です。中規模校で1人ひとりの生徒に目が行き届く体制や、放課後の無料英会話クラブ、厳格なEnglish Only Policyなど、さまざまな魅力があります。
外観は若干雑居ビルのような印象を受けましたが、内観はとても綺麗でした。2フロアがメインキャンパスになっており、ウォーターサーバーなど物価の高いトロントならではの嬉しいサービスもありました。スタッフと生徒の距離が近く、とてもアットホームな雰囲気が魅力的に感じました。視察時に撮影した写真を含む最新情報はSGICの学校情報ページからご覧いただけます。
UMC
Upper Madison College、通称UMCは平均15%と比較的日本人が少なく、国際色豊かな学校として人気です。一般英語の1クラスサイズ、最大15名までと少人数クラスで授業を開講しているほかに、一定数以上、同じ国籍を一つのクラスに入れないなど、国籍制限も徹底して行うなど、留学生の学習環境に配慮の行き届いた語学学校です。
スピーキング強化クラスの人気が高く、特に生徒の多い夏(7月から9月ころ)は満席になってしまうことも多いようです。受講希望の方は、出願時に受講希望を出していただくのが良さそうです。UMCについてより詳しくはUMCの学校情報ページからご覧いただけます。
EC
ECは30年以上の教育実績があり、生徒一人ひとりに合わせた学習プログラム、オレンジカーペットプロジェクトという丁寧なサポート体制などが魅力の語学学校です。教師の教育に力を入れているだけでなく無料の英語ワークショップなども開催しているため、しっかり勉強できる環境が整っています。
4月ということで日本人留学生が増える時期ではありますが、日本人はそこまで多くなく、穴場だな!と感じました。また、30歳以上を対象にした「30+コース」を開講しており、若い学生たちと一緒はちょっと.. という社会人にもおすすめです。実際、視察時に伺ったお話では、医師や弁護士、企業のCEO、臨床検査技師など異なるバックグラウンドを持つ方達がともに学ぶ場となっているようで、興味深いなと感じました。より詳しい情報はECの学校情報ページからご覧いただけます。
カナダ留学に関するご相談
いかがでしたでしょうか。カナダは語学留学やCOOP留学、ワーキングホリデーなど幅広い留学プログラムで人気のある国です。ワールドアベニューでは留学先となる各国・各都市の生活環境などを正しく把握、お客様にお伝えするため、定期的に海外視察に出向いています。
国や都市、留学プログラムや学校など選び方に迷ってしまった.. という方はお気軽にワールドアベニューまでご相談ください。留学カウンセリングは無料です。初回カウンセリングはオンライン(ZOOM)にて所要時間30分程度からご利用いただけます。皆様からのお問い合わせ、ご相談を心よりお待ちしています。