オーストラリアでワーキングホリデー中のDaikiさんから体験談をいただきました。Daikiさんは社会人4年目、今後の人生を見つめ直したときに「がむしゃらになれることに挑戦したい」とワーホリを決意したそうです。メルボルンの語学学校に3ヶ月間通ったのち、セカンド・サードワーキングホリデービザ取得のため、ミルデューラと呼ばれる都市でファーム中です。渡航当初の英語力や、オーストラリアで生活を始める際に困ったこと、シェアハウスでの出会い、ファームでの経験などお話いただいています。ぜひ読んでみてくださいね。
Daikiさんの留学概要
渡航国:オーストラリア
渡航都市:メルボルン → ミルデューラ
留学プログラム:ワーキングホリデー
語学学校;Greenwich English College(3ヶ月間)
渡航期間:2022年11月 – 2025年11月(予定)
Daikiさんのワーホリスケジュール
ワーキングホリデーを考えたきっかけ
きっかけは、転職を考えたことです。社会人4年目を迎えたタイミングでした。下積み時代が終わり、これから仕事が面白くなる時期と考える方もいるかもしれません。しかし、私の場合、比較的早い時期からさまざまな業務に携わることができ、気がつくと、新しい学びのある日々.. というよりは、同じことを繰り返す日々になっていました。昇進しようにも昇進試験を受けるに伴い、もう数年働く必要がありました。
このまま同じ日々を、受かるかどうかもわからない試験を受けるために繰り返し続けるのか.. と思うと、新しいキャリアを模索せずにはいられませんでした。
最初に考えたのは転職でした。ただ、せっかく思い切って安定を捨てるのだから、本当に挑戦してみたいことに挑戦しようと思うようになりました。
そこで頭に浮かんだのが海外への挑戦でした。
当時の仕事柄、割とかっちりしたスーツやビジネスシューズを身につけることが多かった私は、好きだったブランドの本場であるイギリスで、そういった関連の仕事に就いてみたいと考えるようになりました。ただ、英語力があるわけでも、コネやツテがあるわけでもありません。
そこで「留学」という選択肢が浮上したのです。色々調べるうちに、ワーキングホリデーという働きながら英語を学べる制度があることを知り「これだ!」と思いました。ワーキングホリデーを調べていくと、ワールドアベニューのサイトに辿り着きました。無料で相談できると知り、早速留学カウンセリングを予約しました。
なぜオーストラリアのワーホリに?
先述した通り、最初はイギリスに行ってみたいと考えていました。しかし、無料相談のなかでイギリスのワーホリビザの取得が難しいことを知りました。定員制限があり、さらに抽選式だというのです。時間は有限です。私が留学相談したのは7〜8月、次の抽選は1月と聞き、イギリスは候補から外しました。
その次に、候補に上がったのはオーストラリアとカナダでした。
ここは比較的シンプルに選択できました。ポイントは気候です。カナダは寒さが厳しいと聞き、オーストラリアに決めました。
メルボルンを選んだ理由はいくつかありますが、一番大きかったのは国内有数の学園都市と聞いたからです。教育水準の高さも去ることながら、優秀な大学も多いことから世界中から学生が集う環境に魅力を感じました。幼少期に韓国旅行に行ったきり(記憶にはない)、海外に出たことのなかった私にとって、留学生という同じ境遇の人が多い街には安心感がありました。また、世界的なスポーツやアート、音楽などのイベントが頻繁に開催されている点も惹かれたポイントです。街の人たちも留学生や観光客のちょっと下手な英語に慣れているのでは..?という期待もありましたね(笑)
語学学校については、予算の兼ね合いもあり、通える期間に限りがあったので、できる限り短い期間でも効率よく英語力を伸ばせる環境がいいなと思っていました。予算やそういった要望をふまえ、担当の留学コンサルタントの方からご紹介いただいた学校の一つが、Greenwich English Collegeでした。ご紹介いただいた学校のなかで特にレベルわけが細かかったことや週1回と高頻度でレベルチェックテストがある点が好印象でした。
実際、語学学校には通ってよかったと思っています。英語力が伸びたことはもちろんですが、さまざまな国の人たちと出会えたり、学校を介して滞在していた学生寮(シェアハウス)でかけがえのない出会いがあったことも、学校に通ってよかったと感じていることです。ただ、スタート時点での英語力が低すぎたため、3ヶ月間の語学研修は基礎学習で終わってしまいました。もう少し渡航時点で英語力を伸ばしておければ、いろんな選択科目や試験対策コースへ挑戦でき、より英語の勉強を楽しめたのではと思います。
英語力「ゼロ」!毎日が挑戦
ワーホリを決断してからは退職して、渡航に向けて各種手続きをして..とタイトなスケジュールで動き、気がつけばあっという間に出発時期を迎えていました。
到着初日にフランス人とパーティー参戦!?
実は到着するまでで、すでにトラブルざんまいでした(笑)利用したのはシドニー経由のフライトだったのですが、国内線のフライトを逃してしまったのです。幸い、次の便に空きがあるからと、フライトを変更してもらい、追加料金もなく、なんとかメルボルンに到着することができましたが、フライトを逃したことを知ったその瞬間はかなり動揺したことを覚えています(苦笑)
メルボルンに到着したのは昼間でした。到着してすぐの滞在先として手配してもらっていた学生寮(シェアハウスタイプ)に移動し、荷解きを..と思っていたときです、同じタイミングでフランス人のシェアメイトが到着したのです。彼女は彼女の友人がメルボルンに住んでおり、ウェルカムパーティーを開いてくれるので、自分も来ないか?と声をかけてくれました。初対面初日に、パーティの誘いを受けるなんて、日本では一生かけても起こり得ないと思います。「ヨーロッパ人の社交性恐るべし.. 」と海外に来たことを実感しつつ、せっかくのお誘いなので受けてみることにしました。
知り合いゼロ、パーティの主人公であろう彼女は初対面です(笑)当然、英語力もゼロ、もはや文章にすらなっていない、単語を繋ぎ合わせた下手くそな英語で、必死にコミュニケーションをとったわけですが、これがものすごく楽しい時間でした。散々パーティを楽しんだ翌日、またしてもフランス人の彼らにビーチBBQに誘われました。二日目ともなると慣れたもので(笑)、誘いにのり、到着二日目で遠出しBBQに参戦しました。シェアハウスでの生活に必要な日用品や食費の購入場所(お店)もわからない状態だったにもかかわらず、「楽しめた」自分は結構やるな..w と思ったことを覚えています。
右も左もわからない日々
これからオーストラリアに来られる皆さんに知っておいていただきたいのは、オーストラリアでもメルボルンはそれなりに寒くなる!ということ、そしてシェアハウスで生活をスタートする場合、日用品は最初に購入しないといけない!ということです(笑)
北の方にあるケアンズやゴールドコーストは冬でも温暖です。一方、メルボルンのような南にある都市は真夏でも朝晩はかなり冷え込みます。日本でも北海道と沖縄とでは気候がまったく異なるように、オーストラリアも都市によって気候や雰囲気が全く異なります。皆さんの好みや目的、得て不得手(寒いのが苦手.. など)によって選ぶといいと思います。
到着したのは初夏でしたが、先述したように朝晩はかなり冷え込みました。しかし、自分の部屋には毛布がありませんでした。毛布を購入しようにも、毛布なんてどこで購入できるのか、皆目見当もつきません(笑)仕方なく、最初の数日間は服をひたすら着込んで眠りました。食事についても同じ問題がありました。食料品をどこで購入すればいいかわからなかったのです(笑)幸いにも、滞在先のすぐ目の前にセブンイレブンがあったので、なんとかそこでしのぎました。
もちろん、時間が経つに連れてルームメイトや学校でできた友達から、日用品を購入するならXXがいいよ、食料品は○○のスーパーがあるよと、教えてもらい、なんとか生活を整えていくことができました。ただ最初は、誰かに聞くにも、英語力がなさすぎて、上手に質問できず.. 異国の地で生きる大変さをヒシヒシと味わいながら、数日間を過ごしました(笑)ちなみに、日用品はKmart(ケーマート)や、Target(ターゲット)、Daiso(ダイソー)やBig W(ビッグダブリュー)などがおすすめ、食料品なら、WOOLWORTH(ウールワース)やCOLES(コールス)、IGA(アイジーエー)、ALDI(アルディー)がメジャーです。
12月には誕生日会やクリスマスも!
一緒に暮らしていたのは、フランス人4人、イギリス人2人、ブラジル人2人、他にもポルトガルや日本人がいました。日本人の方は、カナダでのワーホリ経験があったため、私以外は英語上級者(またはネイティブ)で英語力を伸ばす環境としては、非常によい環境だったように思います。特にフラン人の子たちとは仲がよく、初日のウェルカムパーティやその翌日のBBQに加え、12月には私の誕生日やクリスマスを一緒に祝いました。メルボルンでの生活も1-2ヶ月経ったころ、イギリス人のシェアメイトからは、「なんでお前の英語はフラン語訛りなんだ?」と聞かれたときは笑ってしまいました。
今しかできない経験
語学学校終了後、1ヶ月間程度、滞在先をバッパーに移しつつ、メルボルンで友人たちと楽しい時間を過ごしました。その後は若干の後ろ髪は惹かれつつも、セカンド、サードワーキングホリデービザ取得のため、ファームに移動しました。それが今いるミルデューラと言う場所です。
ファーム探しには友人たちや学校から教えてもらったサイトやSNSをフル活用しました。例えば、暮らしファンド系のサイト(JAMS、日豪プレス、Cheers)から、オーストラリア政府が提供しているHarvest Trailも使いました。最終的にはFacebookで見つけた求人からファーム先を決めました。
今私がしている仕事は主に、ぶどう畑での仕事です。ぶどう畑での仕事は木の手入れから収穫まで様々なものがあります。例えばぶどうの収穫は1月頃から始まり、3-4月頃がピークです。収穫後はぶどうの木を枯らすため、しばらくおやすみします。その後、5-6月頃にはぶどうの木にワイヤーを巻きつける仕事をし… とまぁ、本当に色々です。ぶどう畑の仕事がおやすみの期間は、他の野菜や果物の収穫作業に携わって収入を繋ぐようなイメージです。
給与は、仕事によって、歩合と時給と別れますが、月々だいたい2800ドルから3000ドル程度の収入になります。ファームでは生活費がとにかく安く、家賃が月4-5万円程度、食費が4万円程度、あとは携帯代と若干の交通費で、月々10万円前後で生活できています。時期によって収入の増減があり安定はしませんが、生活のためにセカセカ働く… と言う感覚はないですね。
日本では絶対にしないであろう仕事だから面白い
セカンドビザ申請要件は早いタイミングで満たしていたため、2023年7月にビザ申請費用が大幅に値上げする直前、6月頃に申請しました。現在はサードワーキングホリデービザ取得のため、引き続きファームで就労中です。
必要要件を満たしたら、メルボルンの街に戻ってカフェやレストランでアルバイト..と言うのもワーホリらしくていいなと思います。ただ、実は結構このファーム生活、気に入っています。日本ではガチガチのデスクワークだったので、その反動があるのかもしれません。ミルデューラで出会った、今まで知らなかった世界での生活や仕事はとても楽しく、要件を満たした後もしばらくはここに残って働くのもいいなと考えています。職場の上司のようなポジションの人からも、今後は日本人労働者のスーパーバイザーとしてのポジションをちらつかされており、そのあたりも私の好奇心をくすぐっているのかもしれません。
残り2年以上!今後の計画
先述したように、しばらくはファームでの生活を楽しみたいと思っています。その後は、アデレードでかきの養殖にも挑戦してみたいですし、タスマニアのサーモンファクトリーも楽しそうだなと思います。帰国する直前の数ヶ月間はオーストラリアを旅したいですね。
日本に帰ってからの転職や就職はまだ全く考えていません。正直、日本に戻るかどうかも分かりませんしね(笑)。日本は素晴らしい国です。外に出てみて、日本人の民度の高さや街の清潔さ、治安のよさ、食のクオリティ.. どれをとっても本当にいい国だと思います。ただ、オーストラリアに来て、本当にいろんな国の人たとと出会い、言葉はもちろん、価値観や考え方、食文化や宗教など「違い」を学び、そして、それらに対して耐性ができました。自分はどこまで変わっていけるのか?今後どんな人生を歩んでいきたいと思うのか?もう少し模索しながら、そして日々の新しい挑戦を楽しみながら過ごしていきたいと思います。
さいごに
体験談を最後まで読んでいただき、ありがとうございました。Daikiさんの体験談はいかがでしたでしょうか。
英語力「ゼロ」とはいうものの、フランス人の友達と出会った初日にパーティ.. なんて話を聞いていると「え、この人、実は最初から喋れたんじゃない?」と思う瞬間がありますよね。しかし、渡航当初の英語力はいかがでしたか?と伺ったところ「中学英語もままならなかったですね、”wanna(want toの省略版)”が全く聞き取れなかたときは流石に『これはやばいな』と思ったことを覚えています」と返答いただきました。英語力初級でも物おじせずに何事にも挑戦する行動力に感服ですよね。ただ、語学学校での勉強も、シェアメイトとの生活も、英語力がもっとあれば、より充実した時間を過ごせたとも感じているそうです。これからワーホリに挑戦される皆さんは、Daikiさんの体験談を参考に、ぜひしっかり英語も勉強していきましょう!
ワールドアベニューでは、オーストラリア、カナダ、ニュージーランドなど主要英語圏でのワーキングホリデー、他にも語学留学や専門留学、大学進学などさまざまな留学をサポートしています。Daikiさんの体験談を読んでいただき、留学してみたい!海外に挑戦してみたい!と思われた方は、お気軽にワールドアベニューの無料留学カウンセリングをご利用ください。
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