コロナ禍で大学生となり、一時は諦めかけた海外留学…。しかし、いち早く入国制限を解除したカナダの存在を知り、「やはり諦めきれない」と大学3年生を休学し、1年間の留学を決意したRyogaさん。英語の勉強はもちろん、他国の留学生との交流やカスタマーサービスやビジネスの勉強などさまざまなことに挑戦されています。
Ryogaさんの留学概要
渡航国:カナダ
渡航都市:バンクーバー
留学プログラム:専門留学
学校:ILAC、ILAC IC
渡航期間:2022年3月 – 2023年3月
留学期間も残すところ3ヶ月を切った2022年12月、カナダでの留学体験をお話いただきました。
留学スケジュール
語学学校 | 専門学校 | |
学校 | ILAC | ILAC IC |
コース名 | General English(Power English) | Communication & Service Essentials Certificate |
期間 | 約3ヶ月間 | 約7-8ヶ月間 |
内容 | ケンブリッジ・コミュニカティブ・メソッドにより、英語4技能(読む・書く・聞く・話す)すべてを学ぶ | プロフェッショナルなプレゼンテーションスキル、セールス、ホスピタリティ、フード&ビバレッジ、イベントプランニングなどを学ぶ |
留学のきっかけと目的
小学校の頃から英会話を習っていたこともあり、海外での生活や留学には憧れを抱いていました。将来は世界を飛び回れるような仕事に就きたいと考え、交換留学制度をもつ大学に進学しました。そんななか、コロナが世界を襲いました。大学では入学式もなく、授業もほとんどがリモート.. 交換留学はもはや叶わぬ夢のように思いました。
しかし、大学2年も後半に差し掛かったとき、少しずつ入国制限を解除する国が出てきたことを知りました。ずっと留学を諦めきれずにいた僕は、すぐさま情報収集を始めました。そこで出会ったのがカナダでの留学です。
留学では英語力の向上に加え、多国籍な人々との交流や海外生活を通じての異文化体験などそこでしか得られない経験・体験をしてみたいと考えていました。世界有数の多国籍・多文化社会であるカナダはとても理想的な留学先のように感じました。
専門留学とILAC・ILAC ICを選んだ理由
実は、最初は英語だけを勉強する語学留学プログラムで渡航しました。もともと大学進学時取得したTOEICのスコアは450点だったということもあり、「まずは英語力を伸ばしたい」という思いが強かったためです。
留学カウンセリングを受けたとき、ワールドアベニューのカウンセラーさんから希望にあう学校をいくつかご紹介いただきました。そのなかでILACを選んだ理由は、僕の留学目的に最もマッチする学校だと感じたからです。カナダは日本人留学生にも人気の留学先です。特にバンクーバーは日本人学生が多いという話は聞いていました。ILACはカナダでも最大規模の学校で、世界75カ国以上から留学生が集います。さらに一クラスの中に同じ国籍が偏らないよう、国籍比率のバランスを制御してくれています。これらを聞いて「他の国の留学生と交流したい」「異文化を感じたい」という思いにピッタリだと思いました。
実際、ILACの学習環境はよかったと思います。
ただ、留学生活を送るなかで「英語力を伸ばす上で『目標』や、より明確な『動機づけ』がほしい」と感じるようになりました。語学学校にはさまざまな学生がモチベーションの在籍しています。そのなかでカレッジや大学進学など、英語を学ぶ理由や動機をもつ生徒の方が学習意欲も高く、成長も早いと感じたためです。そこで、ILACのスタッフとも相談し、英語コースからILAC ICというILACがもつカレッジで、Communication & Service Essentialsを学ぶコースにプラン変更しました。
※Communication & Service Essentialsのコース入学には一定の英語力が必要です。詳しくはワールドアベニューまでお問い合わせください。
カレッジは語学学校と異なり、英語を学ぶだけでなく、英語で何かしらの専門知識や技術を学びます。またコースを終了することで修了証(Certificate)が発行されます。修了証を得たことは履歴書にも書くことができます。もちろん、英語を学ぶだけのコースより試験や課題も多く、それらをパスしなければ、修了証を得ることもできません。ただ、障害は多い分、英語力は伸びると感じたし、努力した証明が手元に残ることで、達成感や自信を得られるように思いました。現時点で、この決断は正しかったと確信しています。
ILAC ICで学んでよかったと感じていること
カレッジでは飲食業やホスピタリティに関する基本的な知識や技術を学びます。座学が中心の日本と異なり、グループワークなどインタラクティブな授業形式で、さらにプレゼンなど課題も多く大変です。ちなみに、コースの初めにはプレゼン資料作成やスキルを学ぶカリキュラムも盛り込まれています。ここで学んだスキルは、将来外資系の企業などで就職したり、海外の企業とやりとりをするようなシチュエーションがあったりすれば役立ちそうだなと感じています。
少し具体的にどのようなことを学んでいるかをご紹介します。
例えばホスピタリティーの歴史や文化を学ぶ授業がありました。そこではカスタマーサービス最高峰であるディスニーが、現在のその地位、仕組み、体制、マニュアルなどをどのように築き上げてきたかを学びました。
他にも印象に残っている授業だとワインテイスティングが挙げられると思います。ワインティスティングの授業ではワインの提供の仕方はもちろん、ワインを実際に飲んで評価するという授業がありました。ワインの味を言語化する機会なんて、(もともと相当ワイン好きなら別ですが)普通に生活していたらなかなかないと思います。知らなかった表現方法や単語を学ぶことができ面白い授業でした。
また、チップ文化について学んだ時は「海外らしいな」と感じました。チップ文化はカスタマーサービスの品質向上と強い繋がりを持ちます。サービス提供側にとって、よいサービスを提供するための大きなモチベーションに繋がっている…という日本にはない感覚を知れて興味深かったです。
カレッジは語学学校と比較して日本人留学生が少なく、より多国籍です。フランス、南米、タイ、韓国、イタリア、スペインなどさまざまな国の学生と出会う機会がありました。
カナダでの生活の様子
語学学校に通っていたときは、朝8時半から午後3時近くまで授業がありました。割と一日みっちり英語を勉強していた感じです。一方、カレッジは午後3時から夕方6時までが授業となり、語学学校より授業時間自体は短くなりました。ただ、先述している通り、課題なども多いので、基本的に空いている時間は図書館や学校に行って課題をこなしたり、授業の予習を行ったりしています。
休日の過ごし方
休日や放課後は友人と食事に出かけたり、週末には近くの山にスノボに行ったりします。
バンクーバーのすぐ近くにウィスラーやグロースというウインタースポーツのメッカがあります。2010 年にバンクーバー冬季オリンピックが開催されたオリンピック公園では、スノーシュー、トボガン、スキージャンプなどもできます。土地が広大で、1日では回りきれません。景色も最高で、世界の広さを体感することができます。ウィンタースポーツ好きの方にはぜひ訪れてほしいですね。
英語力の伸び
英語や海外に興味関心はあったものの、留学前の英語力は決して高くありませんでした。当然自信もなく、渡航当初は、友達作りも一苦労でした。例えば、授業中のグループワークでは話せるのに、授業が終わった後、いざ自分から話かけようと思うと、その一歩は踏み出せない..という感じです。
ただ、時間がたつとともにマインドに変化がありました。日本では「正解のある問題」ばかりで、「正解」と定められている回答以外は「×」をつけられてしまいますよね。なので、間違えることに対して強い抵抗感がありました。英語に関しても同じで、文法や発音、言い回しなど、「間違えること」に対して、最初はかなり抵抗がありました。ただ、他の国の学生たちを見ていると、間違えることなんて気にせずガンガン話してきます。彼らのそんな姿を見ていると少しずつ間違えることへの抵抗感や恐怖心が薄れていきました。気がつくと僕も彼らと同じように話せるようになっていったんです。
最初にできた友達はブラジル人の子でした。その後はメキシコ人、韓国人と輪が広がっていいました。友達ができ始めると学校以外での交流機会=話す機会が一気に増えました。そこからの成長はとても早かったように思います。
カナダの人々の印象
カナダの人たちは本当にとても優しいです。バスを降りる時には運転手に”Thank you”と声掛けをするなど、心がほっこりするようなシーンをよく目にします。また、多国籍・多文化社会だからか人種や国籍、宗教や性的指向・性自認などの「違い」に対しての拒否感が少ないように思います。
例えば、近年日本でも何かと話題に挙がるようにあったLGBTQを例にとると、語学学校時代、僕の担任はゲイであることを公言していました。他にも身近に自身の性的指向や性自認を公表してる人は多くいます。僕は日本で生活していたとき、セクシャルマイノリティと呼ばれる人たちと出会ったことがありませんでした。カナダで生活し、その数の多さをみるに、日本でも該当する人たちは、公表していないだけでたくさんいるんだろうな思います。公表できるカナダとできない日本… 上手に言語化できませんが、この違いは長期に海外生活してみて感じたとても興味深い感覚です。
留学前の自分へのアドバイス
大学1-2年生、留学には行けないかもしれない..そんな現実を目の当たりにし、勉強のモチベーションをなかなかあげることができませんでした。その後、留学が決まって学習意欲は高まりましたが、正直、大学1-2年生の頃の自分に、「日本でできることはやっておけ!!」と喝を入れたいです(笑)
留学にきて、時間の有限性を痛いほど感じています。「今しかない」と強く意識することで、今までの人生で今が一番、何事に対しても積極的かつ努力できているように思います。
留学生活も残すところ3ヶ月を切りました。やり残したことがないように、勉強も遊びもやりたいと思ったことはなんでも挑戦したいと考えています。そして帰国後もその目標に向かって努力し続けていけるよう、将来、どんな自分になりたいのかを改めて考えていきたいと思います。
さいごに
ここまで体験談を読んでいただきありがとうございました。大学3年を休学し、カナダで留学生活を送るRyogaさんの体験談はいかがでしたでしょうか。留学、特に長期間の留学は人生で何度も挑戦できるものではありません。だからこそ、皆さんの状況、悩み、将来の夢、予算、興味関心などを踏まえ、後悔のない留学プランを見つけていただきたいものです。
Ryogaさんが通われているILACやILAC ICについて詳しく知りたいという方はもちろん、留学について一度詳しく相談してみたいと思われた方は、ワールドアベニューの無料留学カウンセリングをご利用ください。