3月29日(日)オンライン開催 ニュージーランド留学説明会の内容をご紹介
ご参加が難しかったという方のために、当説明会内容の内容をまとめさせていただきましたので、
ニュージーランド留学に興味のある方は是非ご覧くださいませ。
ニュージーランド留学説明会
2020年3月29日(日)に、ニュージーランド大使館エデュケーションニュージーランドの駐日代表を務める北岡美佐子様をゲストスピーカーに迎え、ニュージーランド留学説明会を開催いたしました。
新型コロナウィルス感染拡大防止のため、急遽Zoomを利用したオンライン説明会での開催となりましたが、多くのお客様にご参加頂き、皆さまにニュージーランド留学の魅力をお伝えすることができました。また、説明会内での質疑応答タイムでは、皆様が抱える質問や疑問にもお答えすることができ、とても有意義なオンライン説明会となりました。
1.ゲストスピーカーのご紹介
2.ニュージーランドの魅力
3.国民性 調査
4.政府の留学に対する取り組み
5.教育制度 留学の特徴
6.NZビザ情報
7.2020年留学フェア
8.質疑応答
1.ゲストスピーカーのご紹介
駐日代表 北岡美佐子 (きたおかみさこ)様
プロフィール
1980年2月17日生まれ。広島女学院中学高等学校を卒業後、スタンフォード大学に留学し経済学部の学士号を取得する。卒業後はコロンビア大学大学院に進学し「解釈人類学」の研究に没頭し、異文化に対する洞察力を磨く。
現在は東京のニュージーランド大使館「エデュケーション・ニュージーランド」の 駐日代表を務め、ワークショップ企画などを通してニュージーランドと日本をつなぐ架け橋となる活動に取り組んでいる。
2.ニュージーランドの魅力
まずは、ニュージーランドの魅力を動画で観てみましょう。
いかがですか?ニュージーランドは様々な国の文化が織り交ざり、様々なバックグラウンドを持った人々が住んでいます。多文化を理解し生活する力や個性を伸ばす教育を受けることができるところがニュージーランドの特徴です。
3.国民性 調査
実はニュージーランドでは、3つの公用語が使われています。ご存知ですか?
1つ目が英語、2つ目が先住民の言葉であるマオリ語、そして3つ目は手話です。公用語として手話を取り入れたのは、ニュージーランドが世界で初めてと言われています。
そして、ニュージーランドは治安も良く平和で安全な国のため、成人の方のみならず中高生の留学先としても非常に人気の高い国です。
また、自然豊かで環境保護への意識も高く、教育水準も高いため、大自然に囲まれながらのびのびと質の高い教育を受けることができます。
ニュージーランド人は、皆フレンドリーで優しく、初めて留学をする方や英語力に不安がある方でも、安心して滞在できるのも魅了のひとつです。
4.政府の留学に対する取り組み
ニュージーランドの教育システムは日本と異なります。
小学校:5~12歳(Year1~8)
中学・高校:13~17歳(Year9~13)
大学:17歳~
ニュージーランドの中学と高校は、日本のように分かれておらず全て一貫校となっており、セカンダリースクールと呼ばれています。セカンダリースクールの中では、中学・高校のような区切りとしてジュニア・シニアと分けられ、Year1からYear11まで(5・6歳から16歳)が義務教育とされています。
ニュージーランドは、世界で初めて留学生の生活保障に関する服務規程を設けました。その服務規程は*NZQA(New Zealand Qualifications Authority:ニュージーランド資格庁)が管轄しています。
この規程は、留学生を保護するために、加盟者にあらゆる面において適正な措置を講ずることを義務づけ、留学生が学問上の目標を達成できるよう支援して、ニュージーランドでの留学をより有意義なものにしてもらえるよう尽力するという目的からなるものです。
*NZQA(New Zealand Qualifications Authority:ニュージーランド資格庁):
New Zealand Qualifications Authorityとは、ニュージーランド資格庁で、資格の種類・規定の定期的な見直しをはじめとし、高校以降の教育を提供する総合大学以外の公立・私立の教育機関の品質保証を行う機関です。
同じオセアニア地区のオーストラリアは、中高留学に関しては教育省がホームステイ先などを斡旋しているのに対し、ニュージーランドは学校ごとにホームステイの手配やコーディネートなどを行っています。
このように、ニュージーランドは国全体で教育に対して真剣に取り組んでいるため教育水準の高さも世界的に定評があり、更に学校ごとに細かくサポート体制が徹底されているからこそ、安心して質の高い教育を受けることが可能となっています。
5.教育制度 留学の特徴
ニュージーランドは、10歳から留学ができ、ホームステイを行うこともできます。ニュージーランドの小中高はほとんどが公立校となり、NZQAの服務規定がしっかりしているため、公立でも私立でもその教育の質には大差が無くしっかりとした教育を受けることができます。
各学校には留学科が設置されており、サブジェクトコーディネーターやホームステイコーディネーターなどが在籍、留学生が安心して生活を送れるようサポート体制は非常に充実しています。このようなサポート体制を設けることも、先ほど説明した服務規程の中に含まれています。
英語力に自信が無い場合でも、英語教育(ESOL)が充実しているため、初級レベルからチャレンジすることができます。
ニュージーランドの小中高は4学期制となり、新学期は2月からですが、留学時期はフレキシブルに対応が可能ですので、2学期からの入学などにも対応しています。
さらに詳しく知りたい方はニュージーランド中高留学をご覧ください。
ニュージーランドの教育制度は世界からも高く評価されており、2017年に英誌エコノミストの調査部門であるEconomist Intelligence Unit(EIU)が2017年に発表した「未来教育指数(Education Future Skill)」ではなんとニュージーランドが世界1位を獲得しています。
ニュージーランドの教育は、専門科目を豊富に取り入れており、またICT教育も非常に進んでいます。そのため、中高生のうちから下記のようなスキルが習得できると言われています。
・他分野にまたがるスキル
・創造的かつ分析的なスキル
・起業家的なスキル
・リーダーシップスキル
・デジタル技術スキル
・グローバル意識と市民教育
このように、ニュージーランドの教育はIQ(知能指数)を伸ばすことだけではなく、EQ(感情指数)を育む教育となっています。このような教育を受けることにより、感情のコントロールがうまくできるようになり、他人の感情も理解しやすく、人間的な成長をすることも望めます。
ニュージーランドには8校の大学があり、それらの大学は全て国立の総合大学となります。そして8校全ての大学がQS世界大学ランキング上位3%以内にランクインするほど、非常にレベルの高い大学が集まっています。
ニュージーランドの大学は一般的に3年間、医学部などは4~6年間となり、大学1年次から専門的な勉強をしていきます。そのため、日本の高校卒業後にニュージーランドの大学へ進学を希望する場合は、進学準備コースに通い大学へ入学することが一般的です。
入学時期は2月と7月ですが、学科によっては入学時期が異なります。
3年間の学士課程を修了したあとは、3年間の就労可能なビザがあるため、将来的にニュージーランドで働いてみたいと考える方にとっては大きなメリットとなるでしょう。
ニュージーランドには数多くの私立語学学校があり、こちらは中高・大学とは異なり入学時期は毎週月曜日など、とても柔軟です。また、期間も2週間から1年間まで、年齢も16歳からと、様々な方の希望に合うようになっているため、学校の休み期間を利用して留学にチャレンジしたい、転職を機に留学にチャレンジしたいなど幅広いニーズに応えることができます。
6.NZビザ情報
ニュージーランドへ留学を希望する際に使うビザは大きく分けて3種類あります。
・NZeTA(3カ月以内滞在の方)
・学生ビザ(3ヶ月以上滞在の方)
・ワーキングホリデービザ
ニュージーランドのビザ情報はニュージーランドの海外留学情報をご覧ください。
6.2020年留学フェア
最後に、ニュージーランド留学に興味がある方必見のイベント情報のご案内です!
2020年9月20日に、ニュージーランド留学フェアを開催します。
様々なニュージーランドの教育機関が集まるイベントとなっておりますので、是非ご参加ください。
8.質疑応答
最後に、お客様の質問にお答えすべく質疑応答タイムを設けました。皆様からいただいたご質問と北岡様のご回答を紹介します。
Q:高校留学の入学選考の仕方を教えて下さい
A:ニュージーランドの高校留学は、日本のように入試試験ではなく書類での審査となります。ご自身の希望や状況に合わせ、希望の学校を選定、希望の学校に書類を提出していく流れとなります。
Q:高校留学の場合、英語力はどのタイミングで図る必要がありますか?
A:ニュージーランドの学校では、ESOL(English for Speakers of Other Languages )と呼ばれる留学生を対象とした英語教育プログラムが提供されているため、事前に英語力を図る必要はありません。英語力に不安のある方は、通常科目と並行してESOLを受講することができます。
Q:中高生でもアルバイトはできますか?
A:16歳以上(year12 ・13)なら週20時間の就労が認められていますが、学校と親またはガーディアンからの許可は必要となります。
Q:寮がない高校へ進学する場合、ホームステイ以外の滞在方法はありますか?
A:高校留学の場合、寮かホームステイでの滞在となるため、その他の滞在方法はありません。
Q:それぞれの学校や地域には、留学生のサポートを行ってくれるスタッフはいますか?
A:はい、います。NZQAが定める服務規程の中に、在校中の留学生サポートも含まれております。
Q:高校の卒業留学を目指す場合、1年間に取得できる単位数は限られていますか?例えば、1年目は英語に不慣れのため最低限の単位を取得し、2年目に少し多めの単位を取得することは可能ですか?
A:まず、科目(単位)の取り方は学年によって異なります。例えばYear10くらいまでは、ある程度基礎的な科目を取ることが多いです。そして、学年によって必修科目が異なることがあるため、必修科目と選択科目を合わせて受講します。
Year11にいたとしても得意な科目は少しレベルの高いYear12で受講、苦手な科目は逆に少しレベルを落としてYear10で受講、などある程度調整はできます。英語が苦手な場合は、ESOLや必修科目と美術や音楽などアカデミック以外の科目で慣らしていくこともできます。ただ、大学進学で希望する学部などがある場合、高校生のうちに勉強しておかなければいけない科目もあり、科目の選び方は注意が必要です。例えば、医学部に行きたいのに数学や物理化学など理系を学んでないとなると進学できない可能性があります。各学校にサブジェクトコーディネーターがいるので、相談しながら科目選びをしたほうがいいでしょう。
Q:高校留学の費用は生活費込みでどの程度でしょうか?
A:公立場合はは学費がNZ$13,000〜18,000、滞在費がNZ$12,000〜15,000、合計で約200〜300万円、私立の場合は年間400〜500万円ほどみておきましょう。
Q:ホームステイや寮ではなく、親戚や知り合いの家に滞在し高校へ通うことは可能ですか?
A:可能ですが、学校の承認が必要となります。
Q:高校留学の場合、中学の成績はどの程度重要視されるのでしょうか?もし重要視される場合の科目は、基本科目のみならず体育や美術なども含めた全教科ですか?
A:学校によりますが、成績は平均取れている良いでしょう。ニュージーランドの場合、成績規定はそこまで厳しくはありません。ただし、私立は学校によって厳しいところもあります。
Q:高校留学の場合、成績はどの時点で必要になりますか?
A:学校へ入学手続きを行う際に必要となり、ワールドアベニューで手続きを行う場合は直近2年間分の成績を出してもらうようにしています。
Q:公立と私立の決定的な違いはありますか?
A:私立はケンブリッジ検定や国際バカロレアを専攻できる学校などが多い傾向にあります。宗教教育やスポーツなど、学校によって力を入れている部分は様々です。
Q:中学留学で、成績や出席率によって進学ができないことはありますか?また、出席率が悪く、退学になるということはありますか?
A:ニュージーランドは留年という概念はなく、原則的には年齢で学年が決まります。ただ、出席率が悪いとビザ取り消しの対象となり、その場合は日本へ強制帰国(退学)となってしまいます。
Q:中学からの留学を希望しているのですが、最低どの程度の英語力が必要ですか?
A:ESOLの受講が可能なため、英語力の下限を定めない学校が多いですが、目安としては英検3級以上を目指しておくと良いかと思います。
Q:ニュージーランドの高校に4月から入学した場合、2学期目からのスタートになると思うのですが、単位取得には問題ないでしょうか?
A:日本とは教育スタイルが異なり、通年受けないと単位が取れないという訳ではないため、2学期スタートでも特に問題ありません。
Q:ESOLは単位に含まれますか?
A:いいえ、単位には含まれません。
Q:ホームステイの場合、長期休暇期間も希望すれば滞在ができますか?
A:はい、滞在は可能です。中には、長期休暇期間中に私立の語学学校に通い、英語の勉強をされる方もいます。
Q:高校留学の教材費は学費に含まれますか?別途支払いが必要ですか?
A:学校によって異なります。
Q:学校の特徴を調べるにはどうしたらいいですか?
A:学校検索ページをご活用ください。
または、2020年9月20日開催のニュージーランド留学フェアにご参加頂くか、ワールドアベニューさんへ直接お問い合わせ頂ければと思います。
Q:カナダでは評価の高いホームステイは早く埋まってしまうと聞いたのですが、ニュージーランドはどうですか?
A:ニュージーランドは、ホームステイ先として登録する場合は学校が定める厳しい審査をクリアする必要があり、その審査をクリアしたホームステイ先ならば、評価の高い低いなどは特にございません。そのため、早い者勝ちというわけではなく、どのタイミングで申し込んでもホームステイ先の質に差は無いかと思います。
Q:高校留学で滞在中のお金の管理に関して、子供たちはクレジットカードのキャッシングなどを利用しているのでしょうか?
A:ニュージーランドはキャッシュレス化が進んでいるため現金を使う機会はあまり多くありません。現地で銀行口座を作り、その銀行のキャッシュカードのデビット機能を活用したり、未成年でも作れる国際キャッシュカードを利用したりする方が多いです。
Q:週末はどのように過ごしていますか?
A:ニュージーランドには自然が多いため、友人やホストファミリーの方々と自然を生かした遊びや、部活動などに参加されている方は試合などが週末に行われることも多いです。
当日のご参加が難しかったお客様もこちらの説明会内容まとめをご覧いただき、
ニュージーランド留学についての知識を深められたのではないかと思います。
ニュージーランド留学について、さらに詳しく相談したいという方は、留学カウンセリングをご利用ください。