オーストラリアのスタディアブロード留学の参加条件とは?
代表的な参加条件を解説させていただきますが、基準となる数値や指標は大学によって異なりますので注意しましょう。
英語の規定
オーストラリアの大学では、IELTSまたはTOEFLに加えてピアソンテスト、ケンブリッジ英検CAEを英語力の証明試験として採用している傾向にあります。日本でも受験可能で、身近なテストはIELTSまたはTOEFLといえます。ビジネスやマーケティングなどの学部では英語力の規定はそれほど高くはないですが、医療系の学部や理系学部の一部では通常の英語スコアより高い基準が設定されている可能性もあります。オーストラリアのスタディアブロード留学では、TOEICや英検のスコアで認定することはできません。IELTSまたはTOEFLを中心に準備を進めましょう。大学の附属英語コースからスタディアブロードを開始する場合は、大学の入学基準よりも少し低い英語力でもスタートすることが可能です。IELTSの入学スコア例は以下となります。
英語力規定 | 学部受講基準 | IELTSスコア 6.0〜6.5 |
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附属語学基準 | IELTSスコア 5.5〜6.0 |
日本の大学や高校での成績
日本で所属している大学や高校の成績を評価したGPA(Grade Point Average)が一定の基準を満たす必要があります。日本の大学の成績不良の場合は、GPAの基準が設定されていない大学からスタディアブロードプログラムを選ぶことも可能ですが、選択肢を広げるためにも日本の大学での成績も一定水準以上を残せるようにしておきましょう。GPAは履修した教科ごとの成績を5段階(最高点4点 最低点0点 の1点刻み)評価を合計し、履修した科目数で割り算して小数点一桁で算出されます。スタディアブロードで入学予定の大学へ、日本の大学または高校の英文成績証明書を提出することになりますので、早めに英文証明書を発行するのに必要な費用や時間を確認するようにしましょう。
GPA規定 | 2.5〜3.0以上 |
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日本での専攻・履修分野
スタディアブロード留学で学ぶ教科や専攻によっては、日本の大学で学んでいる学部や専攻、すでに履修した単位などが一定の条件を満たしている必要があります。例えば、高校や大学を通して高等数学を履修をしていない場合に、オーストラリアの大学で大学レベルの数学知識を条件とするコースや教科を履修することは難しいと考えるべきでしょう。また、医療系など専門分野では、日本でも同じ学部・専攻を履修していることは条件となるケースが多くあります。スタディアブロードで学ぶ教科は、これまで履修してきた教科や専攻に関連する必要性があることを理解しましょう。
学年の制限
オーストラリアの大学は、一般教養課程がないため卒業まで3年の就学期間とされているのが一般的な制度です。そのため、日本の大学で2年生以上でないとスタディアブロードに参加ができないという制限を設けている大学があります。1年次からスタディアブロードに挑戦される方はあまりいないのが現状ですが、1年の後期を休学してスタディアブロードに渡航を検討する場合は、大学によっては参加出来ない可能性があることに留意しておきましょう。2年次以降は特に参加できなくなるような制限は設けられていません。