首都キャンベラで、
オーストラリアの歴史、政治、
そして芸術に触れる充実した
留学をしよう!
かつて二大都市メルボルンとシドニーが首都争いをした結果として誕生したオーストラリアの首都キャンベラ。留学先や旅行先として目的地を決める際には『オーストラリア首都特別地域』という名前からもどこか近寄りがたい印象があるが、キャンベラはオーストラリアの政治を学ぶことができたり、美術館など芸術に触れることができるなど隠れた魅力が満載です。
先住民族の言葉で「人々が集う場所」という意味を持つキャンベラにはどのような魅力があり、そして留学する際にどんなことがメリットになり、デメリットになるのでしょうか。
基本情報
州 | オーストラリア首都特別地域 | 日本との時差 | +1時間(サマータイム:+2時間) |
---|---|---|---|
サマータイム | 有(4月~10月) | 最寄り国際空港 | キャンベラ空港 |
空港からの交通手段 | シャトルバス、タクシー | 年間平均気温 | 19.7℃ |
マイグレーション上の規定 | その他の都市 (Regional centres and other regional areas) |
地域特典 | ・優先的に永住権申請権利を得られる地域 ・該当地域の大学を卒業した場合、通常のPSWV(Post Study Work Visa)にプラス2年間滞在の権利を得られる など |
キャンベラの留学情報
キャンベラに留学する
メリット ベスト5
首都特別地域ということで政治のイメージの強いキャンベラですが、政治について学べることはもちろん、それ以外にも留学先として選ぶうえで魅力的なポイントがたくさんあります。他都市とは違う魅力がつまった首都キャンベラへ留学するメリットを紹介します。
1. 質のいい教育を受けることができる
キャンベラが首都として選定される際に評価された点は二大都市メルボルンとシドニーの中間に位置することだけではなく、キャンベラに住む人々の生活水準や教育水準の高さもあげられます。
例えばキャンベラの住人は官公庁や国際行政機関に勤める家庭も多く、給与水準が高く、質のいい教育に関心のある家庭も多いです。教育水準を保つためにも、質のいい講師が揃っていることも特徴的です。また、語学学校の数はシドニーやメルボルンに比べとても少ないですがオーストラリア国立大学やキャンベラ大学などオーストラリア内でもレベルの高い大学があり、進学を目指す学生も多く学んでいます。教育に対して高い意識を持ちながら就学する学生が多いため、落ち着いた環境でしっかりと英語力をあげることに集中したい学生にはとてもおすすめです。
2. オーストラリアの歴史とリアルタイムな政治を学ぶことができる
首都キャンベラにはオーストラリア政治をとりまとめる場所、国会議事堂があります。
毎朝9時から夕方5時まで実際に中に入場して見学することが可能です。1日に5回ほど無料のガイドツアーも開催されており、運良く国会審議中の場合は大臣と議員の質疑応答を見学することが可能です。また、過去に国会議事堂として使用されていた施設も現在は博物館として公開されており議会室だけではなく王家の控え室や大臣室などなかなか見学できない部屋を見ることができます。
留学中に訪れるその土地でしか見ることができないものは自然や遺跡だけではありません。留学先で出会った現地の人々がどのような歴史を歩んできたか、そして現在どのような環境、制度のもとに暮らしているかを知ることも異文化理解につながるでしょう。
3. 気軽に芸術に触れることができる
キャンベラにはさまざまな展示館があり、国立博物館には先住民アボリジニの芸術品、オーストラリアやアジアの芸術品など国の重要文化財が飾られています。他にも、国立ポートレートギャラリーや美術館があります。無料で入場できる施設も多いため、もともとアウトドア派ではなく、ゆっくりと過ごすことが好きなインドア派にとっても、キャンベラはたまらない留学先です。短期の留学ではなかなゆっくりと美術館や博物館に足を運ぶことは少ないと思いますが、長期留学やワーキングホリデー中など、たまにはゆっくりと芸術に触れて心を癒すこともおすすめです。
4. 治安もよく生活費も抑えられる
海外生活を考える際に気になるポイントは治安面と費用面がよく挙げられます。
公共の場で居眠りできるほど治安のいい国はおそらく日本以外と比べれば軽犯罪への注意は必要ですが、アメリカやヨーロッパ諸国と比べて、テロ事件などは少なく、銃への規制も厳しいことから比較的治安のいいことが魅力の一つです。
なかでもキャンベラは国の行政機関が揃う都市でもあり、国の重要文化財が保存されているためセキュリティ対策もしっかりしています。行政機関が休みの週末は仕事でキャンベラを訪れる人は少ないため、街全体が落ち着いた雰囲気となります。
さらに、物価に関してもシドニーやメルボルンに比べると比較的安く生活することができます。例えば、シドニーでアパート1人部屋した場合にかかる費用は 3,284.86ドル(約29万円)、対してキャンベラの場合は同じ条件で2,790.50ドル(約25万円)と大きな差が生じます。とくに家賃に関してはシティ内に住んだとしても費用を抑えることができるのは魅力です。(留学生の場合、基本的には1人暮らしではなくシェアハウス、シェアルームを利用するため、一般的な生活費は家賃を含めシドニーで月々約15万円、キャンベラで約13万円となります)
参考:シドニーの生活費 / キャンベラでの生活費
5. 日本人の少ない環境で就学できる
キャンベラは日本からの直行便がないことや内陸部のため海がないことなど、さまざまな理由から日本人が留学先を選ぶ際に候補から外れがちです。語学学校の数も他都市に比べるとかなり数が減ります。そのため、他都市に比べて日本人留学生の数は少ない環境となります。英語でのコミュニケーション能力はインプットとアウトプットどちらも繰り返していくことで向上していきます。日本人留学生の少ない環境では必然的に英語での会話が増えるため、本気で英語力を伸ばしたい方にはおすすめです。
キャンベラに留学する
デメリット ワースト3
教育水準も高く、よりネイティブ環境を作りやすいキャンベラ留学ですが、デメリットはどんなことがあるのでしょうか。
1. アクティビティの種類が限られてしまいがち
オーストラリアといえばグレートバリアリーフやサーファーズパラダイスなどマリンスポーツ好きにはたまらないスポットが魅力です。しかし、キャンベラはオーストラリアで人気の他都市とは異なり内陸部に位置するため、海がありません。
日々の留学カウンセリングでも留学先の都市や語学学校を選定する際の条件として、「マリンアクティビティーが盛んな都市、または語学学校がいい!」とご希望を頂くことが多いのですが、キャンベラでの留学で放課後のアクティビティにビーチ沿いでのBBQやサーフィンを楽しむという選択肢はありません。
しかし、その分キャンベラには国立動物園や水族館もあり、キャンベラの都市を一望できる展望台もあります。オーストラリアの海を楽しみたい方は週末を利用して海に面した都市へ小旅行を計画し、普段の生活中にはシティ内でできることを計画するなどしましょう。
2. 日本からの直行便がない
2023年9月現在、日本から直行便で行けるオーストラリアの都市はケアンズ国際空港、ゴールドコースト空港、シドニー国際空港(成田または大阪から)の3都市と、ブリスベン空港(成田から)の4都市のみ。残念ながら日本からの直行便はなく、キャンベラへの行き方はシンガポールやニュージーランドで乗り継ぎとオーストラリア国内での乗り継ぎのみとなります。
メルボルン、シドニーからであれば車での移動も可能。移動時間は、メルボルンからが約6時間半、シドニーからは約3時間となります。ただ、便数の多いシドニーまで仮に直行便で移動したとしても10時間弱はかかるため、体力に自信がある方でもシドニー到着後にさらに車で3時間移動する事は大変です。
また、中高生や大学生、大人の方でも初めての留学となると、直行便がないという点は大きな不安になるかと思います。
日本から1人で国際線に乗ることすら不安が大きいのに、海外での乗り継ぎとなるとフライトスケジュールの変更があった場合の手続き、空港内での移動など最新の注意を払わなければならず、おそらくオーストラリア内での最終目的地である滞在先に到着するまで気が抜けない旅となるでしょう。留学する本人だけではなく日本から送り出すご家族の不安も大きいはずです。海外に慣れている人にはそれほど影響はありませんが、初めての留学となると直行便の有無は留学先を選ぶうえでも気になるポイントになります。
3. アルバイト先を見つけるのが難しい
オーストラリア留学の魅力の一つに、ワーキングホリデービザはもちろん、学生ビザでも一定の条件のもと就労が許されているという点が挙げられます。給与水準の高いオーストラリアの場合、少ない就労時間でも留学生活中のお小遣いや生活費用を賄うことのできる収入が期待でき、留学費用を他国と比較しリーズナブルに抑えることができるのです。
当然、働くとなれば英語力が必要です。ただ、幸か不幸かオーストラリアには日本食レストランや日本人観光客を対象としたお土産屋さん、その他サービス業が多く、ケアンズやゴールドコーストなどの観光地はもちろん、シドニーやメルボルンなどの大きい都市の場合、英語力がそこまで高くなくても比較的容易に働き口を見つけることができます。
しかし、キャンベラの場合、留学生数自体が他都市と比較し少なく、さらに、日本を含むアジア諸国からの留学生が極端に少なくヨーロッパ諸国からの留学生が多いため英語力が低い状態で、就くことのできる就労先はほとんどありません。
キャンベラへ留学する場合、留学に伴う生活費をきちんと準備していくこと、また、基本的な日常英会話をある程度学んで渡航することがお勧めです。
キャンベラでの
おすすめ留学プラン
おすすめ留学プラン 1 専門留学
オーストラリアには各州には州立の職業訓練校TAFE(テイフ) と呼ばれる教育機関があります。
キャンベラが属する地域は「州」ではありませんが他州と同様にTAFEがあります。キャンベラのTAFEは、キャンベラ・インスティテュート・オブ・テクノロジー(CIT)と呼ばれ、他州のTAFEと同様に留学生を積極的に受け入れています。
CITを含むTEFEは日本にはない種類の教育機関で、日本の専門学校・短期大学と4年制大学とを合わせたような教育機関です。CITでは取得できる学位は専門的な分野における知識や技術を習得したことを証明できるためオーストラリア国内ではもちろん帰国後のキャリアアップにつながります。また、日本人を含む留学生数の少ないCITでは、専門的な分野における英語を高いレベルで習得できる環境が整っています。
CITではアートやデザイン、ホスピタリティ・ツーリズム、ITやビジネス、法などさまざまなコースを開講しております。英語で専門的な分野を学ぶため、入学の際には一定の英語力が必要です。就職のためにも学位(Advance diploma=準学士やBachelor=学士)まで取得するためには、開講コースのスケジュールや入学規定について十分に調べ、計画的に進めましょう。
キャンベラ留学中の生活
(持って行く荷物、滞在方法、交通機関)
キャンベラ留学で持って行った方がよいもの
キャンベラは日本と同じように四季があり、夏にあたる12月から2月の平均気温は12℃〜27℃と比較的過ごしやすいという特徴があります。ただ、常夏をイメージしがちなオーストラリアにおいて、年間気温20度弱というのは低めで、特に朝晩がかなり冷え込みます。
また、オーストラリアの冬にあたる6月から8月は平均気温1℃から12℃と意外と寒く、山間部では氷点下まで下がります。キャンベラのアルプスでウィンタースポーツを楽しむ場合は特に、かさばらずに防寒ができるUNIQLOのヒートテックやウルトラライトダウンなどをご持参いただくこととよいでしょう。
ハンドクリームやボディークリーム、高保湿の化粧水などの保湿できるもの
キャンベラは年間を通して乾燥しているため、ハンドクリームやボディークリームなど保湿ができ肌を乾燥から守る対策が必要です。乾燥肌ではなくても、湿度が高い日本とは異なる気候のため、スキンケアは意識した方がよいでしょう。普段は洗顔後何もしないという男性でも、環境が変わることで肌に負担がかかることもあるのでためらわず、お肌を守ってください。ただし、日本から持ち込める液体の量には限りがあるため、持ち込みには注意が必要です。長期での滞在の際は現地でも購入可能ですのでご安心くださいね。
その他、留学に必要な持ち物に関する情報は下記からご覧ください。
キャンベラ留学中の滞在方法
ホームステイは留学生活をスタートするにあたって、最もメジャーな滞在方法の1つです。
留学初期から英語環境に身を置けることや、週平均340ドル(月にて12万円程度)で1日2食または3食の食事がついているため、慣れない土地での生活に馴染んでいくためにおすすめです。キャンベラはもともとオーストラリア人の家族も多いですが、ヨーロッパやタイやベトナムなどアジア圏からの移民も多いため、受け入れてくれるホストファミリーのバックグラウンドもさまざまです。日本とは異なる文化、宗教観を持つ家庭が多いため、すれ違わずに生活するためにもつたない英語で構わないのでしっかりとコミュニケーションを取ることを心がけましょう。
参考:Australian Homestay Network
シェア (シェアハウス・シェアルーム)
オーストラリアでは18歳以上が大人とみなされ、滞在先に関してもホームステイだけではなくシェアハウスを選択することができます。
シェアハウスとは一軒家やアパートのキッチンやリビング、トイレ、バスルームを共有で使い、寝室は一人または複数人で共有して滞在する方法をいいます。ワーキングホリデーや長期留学では最初の1ヶ月間は学校生活や環境に慣れるためにホームステイに滞在し、慣れてきた2ヶ月目からアルバイト先の近くや自分の好みの間取りのシェアハウスへ移動することも人気です。
キャンベラでのシェアハウスの家賃相場はシドニーやメルボルンとは異なり週250ドル前後(月約9万円)と比較的費用を抑えて滞在することが可能です。しかし、シェアハウスは物件を所有するオーナーによっても間取りや生活におけるルールは異なるため、契約する前にきちんと内見をし、ルールを確認してから決めましょう。ワーキングホリデー中、ファームステイや他都市への移動を考えている方は引越しに関するルール(何日前までに退去意思を伝える必要があるかなど)はしっかりと入居前に確認しましょう。
参考サイト:
flatmates.com
Gumtree
キャンベラ留学中の交通機関
キャンベラ内の移動手段はバスやタクシーが一般的です。ちょっとした移動にはレンタサイクルもおすすめです。キャンベラは首都として計画的にデザインされ造られた都市のため、中心から縁を描くようにさまざまな建物が配置されており移動がしやすいことも特徴的です。2018年9月現在、ライトレイル(路面電車)の整備が進んでいるため今後はより市内の移動がしやすくなることが期待されます。
My Way Card
キャンベラ市内での移動にはMy Way Cardという日本のSuicaのような交通系ICカードの利用が便利です。Suicaのように事前にカードに入金をしておき、足りなくなる前にチャージが必要です。購入やチャージ方法は、市内のリチャージエージェントで現金でチャージする方法や、オンライン、または電話でもクレジットカード情報があればチャージをすることが可能です。My Way Cardを一度利用してから90分以内であれば乗り換えをしても追加料金なしで利用することができます。
カードの種類は大人用、Concession(一定期間での利用回数が多い場合にお得になる)、学生用など複数種類があるため、使用頻度に合わせて購入することをお勧めします。
詳しくはこちら:Transport Canberra