理想のワーキングホリデースケジュールの立て方とは?
前回の、【ワーキングホリデー】失敗する人しない人。失敗しないために心がけるべきことは?の、「ワーキングホリデーで失敗しないために心がけるべきこと」として、大きく4つの項目を挙げさせていただきました。
ワーキングホリデーで失敗しないために心がけるべきこと
① 渡航前、渡航期間中の計画をしっかりと立てる(目標を立てる)
② 自身の英語力に合わせて語学研修費用やその期間の滞在費はきちんと準備する
③ 異文化の中に飛び込むことを理解しその国の文化や習慣に対し事前理解を深める
④ 渡航期間中、うまくいかないことがあっても環境のせいにせず、常にどうしたらよいかを前向きに考える
今回は、上記4項目のうち、特に重要な① 渡航前、渡航期間中の計画をしっかりと立てる(目標を立てる)に注目して、「理想のワーキングホリデースケジュール」についてお話していきたいと思います。
1.理想のワーキングホリデースケジュールを立てるために重要なこと
スケジュールを立てる際に、最も重要なことは「目標を明確にすること」です。
「目標」と聞くと、身構えてしまう方も多いかもしれません。しかし、この「目標立て」をきちんと行うことで有意義なワーキングホリデーになるか、ならないかが決まると言っても過言ではありません。
では、目標を立てるためにはどうしたらいいのか。
STEP1.ワーキングホリデーしたいと考えたきっかけを見つめなおしてみる
STEP2.きっかけ(ワーホリしたいと思った動機)から目指すべき英語力や具体的にどのようなことにチャレンジしたいのかを挙げてみる
STEP3.STEP2の内容をまとめ「目標」を定めよう
STEP1~3で立てた目標を達成するためのワーキングホリデープランを計画することこそが理想のワーキングホリデースケジュールの立て方です。
2.実際に理想のワーキングホリデースケジュールを立ててみよう
実際に筆者が担当させていただいたお客様にこんな方がいらっしゃいました。
STEP1.ワーキングホリデーしたいと考えたきっかけを見つめなおしてみる
【事例:A子さんの場合】
A子さんがワーキングホリデーしたいと考えたきっかけは、海外旅行での出会いでした。
A子さんは海外旅行好きで、毎年1~2回はハワイやグアム、韓国、台湾などに足を運んでいらっしゃいました。ワーキングホリデーに行きたいと考えるようになったのは、オーストラリア、ケアンズへの旅行がきっかけでした。A子さんは、ケアンズで日本人ツアーガイドに出会ったのです。A子さんよりも10歳ほど年上だったツアーガイドの方は、ちょうどA子さんと同い年のとき、オーストラリアにワーキングホリデーで渡航したことがきっかけで、オーストラリアに移住することになったと言います。担当してくださったツアーガイドの方が、現地の人々とナチュラルな英語で会話をし、笑顔で仕事をこなす姿に、憧れを感じたと言います。
A子さんはこの頃、仕事や職場の人間関係などにフラストレーションを感じており、転職を考えていました。ただ、自分のやりたいことや、なりたい自分のイメージがつかめず動けずにいました。
しかし、オーストラリアでの旅行を機に、
・将来的に国内外で活躍できるような仕事をしてみたい
・旅行をもっと楽しむためにも英語力をのばしたい
・日本ではない国で生活体験してみたい
こんなことを考えるようになりました。
STEP2.きっかけ(ワーホリしたいと思った動機)から
目指すべき英語力や具体的にどのようなことにチャレンジしたいのかを挙げてみる
A子さんは、旅行先で出会ったツアーガイドの方のように英語をスムーズに喋り、仕事でも英語を使えるようになりたいと考えられました。そこで、A子さん自身、興味がある仕事で英語を使う仕事を検索してみました。
最初に目についたのは旅行業界、航空業界、ホテル業界などです。
ただ、調べていくと雇用形態は派遣や契約社員であることが多く、お給料も低め…、将来的なことを考えるとやや不安になりました。次に、子供が好きだったA子さんは、近年増えてきているインタナショナルスクールのスタッフや児童英語教師、日本語学校や英会話スクールでの仕事にも興味を持ちました。他にも、外国人の方が多く利用するシェアハウスなど不動産関係の仕事、貿易や商社、メーカーなどに、調べれば調べるほど、視野が広がっていきました。
STEP3.STEP2の内容をまとめ「目標」を定めよう
仕事によっては英語力だけではなく、プラスアルファの資格(例えば、児童英語教授法の資格や、貿易事務の資格など)があるとなおよし!というところもありました。ただ、一気に全部は無理なので、まずは英語力に集中することを決意しました。
「英語力を活かした仕事」で検索、求人を見てみると、推奨されている英語力はTOEIC800程度でした。
そして、転職するとなると新卒の時と違い、求められるのは即戦力。つまり、TOEICなどの公式英語スコアと、実際に英語を使って働いていたという経験とその証明をもって帰ってくる!ということを目標にしました。
★TOEIC800以上のスコアを取得する
★英語で働いた経験とその証明を得る
この2つに目標を置き、達成できる留学プランを考えました。
学生時代、就活に使えればと思い受けたTOEICのスコアは500点。社会人になって英語は全く使っていないため、おそらく落ちているんだろうな…とA子さんは考えました。
TOEIC50~100点伸ばすのに、約10週間かかると言われています。したがって、A子さんの現在の英語力からTOEIC800を取得するためには、最低30週間は英語を勉強しなければなりません。ワーキングホリデーで英語の勉強ができる期間は最長でも6ヵ月(24週間)ですので、足りません…。
ワーキングホリデーではなく、語学留学でしっかりと英語を学んだ方がよいのかとも考えましたが、「働く経験」もほしいと考えていたことからワーキングホリデーにこだわりました。
そこで出会ったのが、「ダブルスクール」です。
オーストラリアにあったプランですが、進学校に通いながら塾にいくようなイメージです。二つの学校で同時受講いただくことで、本来なら8ヵ月(約32週間)分を4ヵ月間で勉強いただくプランです。
▼ダブルスクールのイメージ
ダブルスクールすることで、英語力を短期間で集中的に伸ばすという課題はクリア!
次は「ネイティブ環境で働く」という課題です。
せっかく英語力を伸ばしても、後半、日本食レストランで働いてしまっては意味がありません。
そこでA子さんが考えたのは、「現地の企業で働く」というものです。
ただ、いくらダブルスクールで英語力を伸ばしても、就労経験を積みたいだけの短期就労者なんて、企業がそう簡単に雇ってくれるわけもありません。企業にとってA子さんを単発で働かせることに何のメリットもないからです。
無給でもいいから働くことはできないか……。いろいろと調べているうちに、A子さんは、ワーキングホリデー制度を利用したインターンシップというプログラムがあることを知りました。
英語の勉強と並行して、履歴書作成や面接指導、インターンシップ期間中に気を付けなければいけないことなどをオリエンテーションしてくれて、英語力が一定のレベルまで達したら企業のマッチングを行ってくれる「海外インターンシップ」というプランを知り、A子さんは「これだ!!」とワーホリプランを決定。自然と、ワーキングホリデースケジュールも確定しました。
▼A子さんのワーキングホリデースケジュール
POINT1.短期間でも飛躍的に英語力を伸ばすダブルスクール
POINT2.「インターン斡旋」だけが目的ではない!就活力を高めるサポート
POINT3.日本の企業見学のようなインターンシップじゃない!本格的な実践型インターンシップ
POINT4.TOEIC対策
3.まとめ
いかがでしたでしょうか。ワーキングホリデーは自由な留学制度なため、目標も目的も、それらを達成するためのスケジュールも十人十色。自由にプランニングいただけます。
自分だけでスケジュールを立てるのは難しいな…と感じた方は、お気軽にワールドアベニューの留学カウンセリングをご利用くださいね。