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- カナダの専門留学の特徴
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- カナダの専門留学の特徴
専門留学とは英語を学ぶだけではなく、カナダの専門学校やカレッジに入学し、他の留学生やネイティブの学生と肩を並べて英語で就職に直結する職業訓練や専門的な知識や技術を学ぶ留学プログラムです。語学学校が開講する1~2ヵ月程度の専門コースから専門学校やカレッジ、大学が開講する1年から3年間程度のコースまで、幅広いプログラムが存在します。
1. 多種多様・多彩なコースから希望に合わせたコースを選ぶことができる
2. 大学よりも入学規定が易しいため入学しやすい
3. 修了後のキャリアを広げる
1. 多種多様・多彩なコースから希望に合わせたコースを選ぶことができる
専門留学の対象となる教育機関には、専門学校やコミュニティ・カレッジなどがあります。
コミュニティ・カレッジでは、英語学習のほか、ビジネス、コンピューター科学&テクノロジー、化学、保健学、観光学など、50~60以上のコースが開講されています。すべてのコミュニティ・カレッジで就職に役立つ、実践的なスキルを身に付けることができます。
専門学校は、バンクーバーは 60 校以上、トロントは 120 校以上あると言われており、公立のコミュニティ・カレッジよりも就学期間などに柔軟性があります。専門学校のタイプには、ビジネス専門学校、ホテル専門学校、料理専門学校、コンピューター系専門学校、ファッション専門学校、デザイナー養成学校、旅行業専門学校、飛行機操縦士学校、美容師養成学校など、さまざまな専門学校が存在し、将来の目標を見据えて希望の学校・コースに通っていただくことができます。
2. 大学よりも入学規定が易しいため入学しやすい
カナダの高等教育機関(大学やコミュニティ・カレッジ)に進学するうえで日本のような試験選抜はありません。
基本的には、各教育機関が設ける英語力と高校の成績とで合否が決まります。大学や希望の学科によっては、高校時代に特定の科目の履修を条件としていることもあるため、各教育機関・学科の条件は各校に問合せをしてみましょう。
コミュニティ・カレッジは、大学と比較し、英語の入学規定がやや易しいことが一つの特徴です。
カナダの大学に直接入学しようと思った場合、TOEFL iBT88~100、IELTS6.5~7.0程度が必要です。対して、コミュニティ・カレッジの場合、TOEFL iBT 71~80、IELTS6.0~6.5程度となります。
3. 修了後のキャリアを広げる
公立カレッジの場合、その目的は大きく2つのパターンがあります。
1つ目は、カレッジを経ての大学編入、そして学位取得する目的。2つ目は職業に通ずる職業訓練でCertificateやDiplomaを取得する目的です。
大学編入プログラム
カレッジで1年、または2年間の勉強をし、大学の2年次または3年次に編入することができるプログラムです。大学編入するためには、大学が要求する単位数と成績を取得する必要があります。州ごとに編入のシステムが異なるため、コースを選ぶ際には自分の希望する大学への編入が可能かどうか、事前に確認する必要があります。ブリティッシュコロンビア州では単位交換制度が確立しているため、州内の大学への編入がスムーズにできます。
職業訓練コース
1年間のCertificate(サーティフィケート)、2年間以上のDiploma(ディプロマ)というコースがります。いずれも幅広い分野の知識と実践的なスキルを習得することができるコースです。4年間で職業に直結した学位を取得できるコースや大学院レベルの資格を取得することのできるコースもあります。
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- カナダの専門留学とは
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- カナダの専門留学とは
カナダの教育制度
カナダの中学・高校で高等教育機関への進学に必要なコースにて規定以上の成績を取るとカレッジまたは総合大学などカナダの高等教育機関に入学申請を行う資格を得ることができます。
カナダの高等教育機関には、総合大学とコミュニティ・カレッジ、専門学校や職業学校、CEGEP(セジェップ)、技術専門学校などが存在します。
各教育機関の違い
教育機関 | 内容 |
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コミュニティ・カレッジ 職業訓練コース 大学編入コース |
カナダにはカナダ政府及び州政府が運営する120以上の公立カレッジがあります。人材育成の観点からそれぞれの州、都市の産業発展を支えています。日本でいうところの専門・短大に近しい教育機関ですが、1年間のCertificate(サーティフィケート)から修士号・博士号まで幅広いコースを提供するなど、日本の専門・短大とは性質、制度が大きく異なります。 例えば、ブリティッシュ・コロンビア(B.C.)州では、2年のコースを修了するとAssociate Degree(準学士号)を取得することができます。オンタリオ州では、〇〇Collegeと呼ばれる教育機関のほかに、〇〇College of Applied Arts & Technologyなど呼ばれるカレッジがあり、学士号を取得することができるカレッジも増えてきています。 コミュニティ・カレッジの入学基準は大学よりも易しく、高校卒業資格とTOEFL71~80またはIELTS6.0~6.5程度の英語力が必要で、入学選抜試験はありません。英語力が基準に満たない学生はカレッジ附属の英語コースが提携する語学学校で英語力を高めてから正規コースに入学します。大学よりも少人数制で対話方式の授業を行い、職業に通ずつ実務的な業務や、実践の場で生きる知識や技術を学ぶことができます。 大学編入 |
私立 専門学校 | 私立の専門学校は学校法人としての制約や規定がなく、業界の動きを見ながらそれに直結したプログラムの内容やカリキュラムを組むことができるので各学校がそれぞれに特色を持っています。私立の専門学校は小規模のところが多く、コースの種類は豊富でレベルも質も高い授業内容が期待できます。専門学校の種類もビジネス専門学校、ホテル専門学校など幅広い教育機関が存在します。 入学条件は、日本の高校卒業資格を有する19歳以上で、英語力はTOEFL iBT56、IELTS4.5以上が必要です。専門的な知識や技術を学ぶ教育機関としては珍しくTOEICも入学規定の英語力の証明として認めている教育機関もあります。 |
ユニバーシティ・カレッジ | 最近、中等教育修了後の進路先として注目を集めているのがUniversity Collegeです。ユニバーシティ・カレッジは、文字どおり大学とカレッジの両方の性質を備える教育機関です。ユニバーシティ・カレッジで取得した学位は総合大学の学位と同等の学位として認められ、同時に、1~2年生の間に取得した単位をもって総合大学へ編入することも可能です。 ユニバーシティ・カレッジには、ESL(留学生向けの英語コース)のほか、大学編入コース、ビジネス、コンピューター科学&テクノロジー、科学、保健学、観光学など50以上のコースをそろえています。 学士号コースのなかには、実務体験学習(Co-op Education Program)ができるプログラムもあり、2年生から1学期、4年生の際には2学期間のインターンシップが可能です。 |
CEGEP(セジェップ) | ケベック州の初等・中等教育は11年間です。他州と比較し1年間短いため、総合大学へ入学するためにカレッジの卒業資格が必要になります。総合大学への入学資格を取るためのカレッジをCEGEP(セジェップ)と呼びます。CEGEP(セジェップ)には大学進学コースと就職コースとの2つのコースがあります。 |
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- カナダの専門留学で学べること
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- カナダの専門留学で学べること
経営経済に関して全般的に学ぶコースです。カナダを中心に北米でのビジネスマナーを学ぶことができるため、外資(北米)系企業への就職・転職を希望する方にもお勧めです。
映画製作
映画製作に関してプロデュース方法、編集、脚本作成などを学ぶことのできるコースです。映画製作に関して日本で経験のない方であっても実際の機材を用いて映画製作に参加することができる実践的な映画製作技術を身に付けることができます。
フラワーデザイン
フローリストとして必要な知識や技術を身に付けるためのコースです。ウェディングや各種パーティー、葬儀の場など、シチュエーションの異なる場面でのフラワーアレンジメントを学ことができます。
ホスピタリティ
ホテルやレストランなどでの接客サービスなどを学ぶことができるコースです。観光産業が盛んでホスピタリティにも定評のあるカナダで、ホテルやレストランの現場実習を組み込んだカリキュラムなども多く存在します。
トラベル&ツーリズム
英語力を活かして働くうえで人気の業界、旅行会社、航空会社などで働くための知識、能力を身に付けるためのコースです。旅行に関する知識や世界地理、航空券の発券方法などを学びます。
デザイン
日本でも人気のインテリアデザイナーを目指すコースです。学校にはデザインを行うための設備が整っており、初心者でも基礎からデザインを学ぶことができます。
WEB・IT
ウェブデザイナー、プログラマー、システムエンジニアを目指し実践的な知識とスキルを身に付けるためのコースです。ウェブデザインを学だけの短期的なコースから、ウェブデザインに加えウェブサイトのマネージメントやプログラミングなどを合わせて学ぶ長期的なコースが存在します。
国際貿易
物流・貿易関連の業界で国際的に活躍したい人に適したコースです。国境をまたいで躍進する企業のマーケティングやファイナンスなども学ぶことができます。
他にも、翻訳通訳、教育学、調理、福祉、エンジニア、美容、ファッション、音楽、動物(トリマー)関係などさまざまな専門分野を学ぶことができます。
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- 政府の認定を受けたカレッジ
・大学・専門学校
だけが許される
Co-op(インターンシップ)制度
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- 政府の認定を受けたカレッジ
・大学・専門学校
だけが許される
Co-op(インターンシップ)制度
Co-op*を就労ビザと呼ぶ方もいらっしゃいますが、Co-opは就労ビザではありません。Co-opは「就労経験」を通じて座学で学んだことに実践力を伴わせるためのプログラム、いわば教育の一環です。
従って、Co-opの制度を利用しカナダで働くためには、Co-opを取り入れた高等教育機関に通い、Co-opの前に一定の教育を受ける必要があります。高等教育機関は、カナダ移民局指定リスト(Designated learning institutions list**)にある専門学校・カレッジ・大学のみで、語学学校は、Co-opを実施することができません。
・カナダ移民局指定で且つCo-opをカリキュラムに組み込んでいる高等教育機関の学生ビザを取得していること
・Co-op 参加目的はあくまで学校で学んだコースの実務経験であること
・学んでいる学業に関連性のある分野での職業体験であること
・教育機関が認めた就労先で実施すること
・学校が定めた期間で実施すること
・Co-opでの就労時間は、授業時間数全体の50%以下であること
例:2年間のプログラム Co-opを含んだサンプルスケジュール
期間 | 9月~12月 | 1月~4月 | 5月~8月 | 9月~12月 | 1月~4月 | 5月~8月 |
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内容 | 勉強 | 勉強 | Co-op | 勉強 | Co-op | 勉強 |