7月26日(日)オンライン開催 ニュージーランド中高留学説明会の内容をご紹介
先日開催しましたニュージーランド中高留学説明会には小学生から高校生まで、多くの方にご参加いただきました。ご参加いただいた皆様、誠にありがとうございました。
ご参加が難しかった方のために、説明会の内容を一部ご紹介させていただきます。ニュージーランドの中学・高校への留学に興味のある方はぜひご覧ください。
ニュージーランド中高留学オンライン説明会 2020年7月26日【協力】ニュージーランド大使館 Education New Zealand
2020年7月26日(日)に、ニュージーランド大使館 Education New Zealand駐日代表の北岡様をゲストとしてお迎えし、ニュージーランド中高留学オンライン説明会を開催いたしました。
当日はWainuiomata High Schoolの片岡様、そしてParaparaumu Collegeの富田様にもゲストとしてご参加いただき、各学校のご紹介をしていただきました。
1.ゲストスピーカーのご紹介
2.ニュージーランドでの中高留学の魅力
3.Wainuiomata High School(ワイヌイオマタ中学・高校)のご紹介
4.Paraparaumu College(パラパラウム・カレッジ)のご紹介
5.質疑応答
1.ゲストスピーカーのご紹介
・ニュージーランド大使館Education New Zealand 駐日代表 北岡様
・Wainuiomata High School 片岡様
・Paraparaumu College 富田様
2.ニュージーランドでの中高留学の魅力
ニュージーランド新型コロナウイルス最新状況
3月末、警戒レベル4段階のうち最も高いレベル4を発令したニュージーランドは、約5週間、全国規模のロックダウンを行いました。6月8日から警戒レベルが最も低いレベル1まで引き下げられたことにより、現在は学校も再開し、ほぼ通常通りの生活に戻っています。
新型コロナウイルスに対するニュージーランドの政策は世界中から評価されています。例えばエコノミスト誌が発表した新型コロナウイルスへの政策対応の分野において、ニュージーランドは1位にランクインしています。徹底した安全性を優先するニュージーランドの姿勢は、これからご渡航する方にとっても保護者の方にとっても安心かと思います。
現時点では入国制限解除の時期は決まっておりませんが、来年以降の留学生受け入れ再開を目指し、Education New Zealandを含め政府機関が連携を取りながら日々調整が行われています。
ニュージーランド概要
全人口の25%が海外生まれといわれるニュージーランドは、多様な人種の方が暮らしている点が特徴です。事実、ヨーロッパ系が74%、マオリ系(先住民)15%、アジア系が12%となっていることから、公用語として英語、マオリ語、そして手話が利用されています。
年間を通して温暖で、四季を楽しむことができ、スポーツやアウトドアが盛んな国です。
ニュージーランド政府の留学生に対する取り組み
ニュージーランドは様々な代表団体や監査機関を設け、留学生の受け入れ態勢を徹底している国です。
例えば、ニュージーランドは世界に先駆けて、留学生の生活保障に関する服務規程(NZQA)を設けています。このNZQAでは、ホームステイの選定基準など、留学生の生活面のケアの方法などが細かく規定されています。ニュージーランド政府は留学生を受け入れる全学校に対して、このNZQAに登録・署名することを義務付けています。また、学校の高い教育水準を保つため、政府の監査機関が各学校の調査・監査を徹底して行っています。
これらの点を踏まえると、ニュージーランドが留学生に対して充実したサポートをしている国であるということがお分かりいただけるかと思います。
ニュージーランドの中学・高校
留学生の生活保障に関する服務規程(NZQA)により、各学校が留学課を設置し、留学生のサポートを行っているニュージーランド。
留学生を受け入れるほとんどの学校では、留学生のための英語クラス(ESOL)を提供されています。そのため「英語力に不安がある…」という方でも安心して渡航いただけます。このESOLの受講と並行しながら、体育や美術の授業をネイティブと一緒に受けるということができるのもニュージーランドならではの勉強スタイルです。
4学期制が取られているニュージーランドでは、選択科目が充実しています。例えばホスピタリティから農業・酪農など幅広い分野の授業を受けることができるので、創造性を育むことができるでしょう。
ニュージーランドは高い教育水準であることが評価され、エコノミスト誌が発表した未来教育指数のランキングにおいてニュージーランドが堂々1位に輝きました。この結果はこれから先の不確実な将来に対応するために必要なスキルを伸ばす教育を、ニュージーランドが世界で一番行われているということを示しています。ニュージーランドでは、IQ(知能指数)だけでなくEQ(感情指数)を育む教育に力を入れているため、これから留学する生徒も人間性をより高めていくことができるでしょう。
また、ニュージーランドでは留学生を受け入れている学校自らがホームステイ先を手配することが義務付けられています。ホームステイ業者を利用するのではなく、各校がホームステイコーディネーターを在籍させ、ホストファミリーの選定から管理までを行っています。安心してホームステイできる点もニュージーランドでの中高留学を選ぶメリットといえるでしょう。
オンライン学習ツールEducation Perfectについて
現在日本でもeラーニングが話題になっていますが、ニュージーランドのデジタル環境は進んでいます。基本的に全学校がWi-Fi完備しており、小学生のうちからICT教育(パソコンやタブレット端末、インターネットなどを活用した教育手法)が行われています。
そんなニュージーランドの中学・高校では、普段の授業を補うために様々なオンラインツールを利用しています。今回はニュージーランドのほぼ全ての学校が使っているオンライン学習ツール、Education Perfect(エデュケーション・パーフェクト)についてご紹介します。
留学生のための英語クラス(ESOL)のレッスンはもちろん、生徒それぞれの能力に合わせてコンテンツが提供されたりフィードバックを受けたりすることができるため、自分のペースで勉強することができます。先生も生徒の勉強の進み具合をチェックしたり、教材のコンテンツをそれぞれのクラスに合わせてカスタマイズしたりしながら利用しています。入国制限解除を待っている生徒の方は、日本にいながら自己学習を進めることができるうえに、渡航前にツールを使い慣れることができるのでおすすめです。
1年間利用する際に必要な費用は全教科でUS$50(約6,000円)です。こちらの登録をご希望の方はワールドアベニューまでお問い合わせください。
3.Wainuiomata High School(ワイヌイオマタ中学・高校)のご紹介
首都ウエリントンからバスで約30分ほどの距離にあるワイヌイオマタ中学・高校は、公立共学校です。生徒数は約600人、うち留学生は年間20~30人程度です。
ワイヌイオマタ中学・高校は、生徒が選べる独特なカリキュラムが行われている点が特徴です。高校2年生・3年生の学年になると、ほぼ全ての教科が選択授業となるため、進路や興味・関心に合わせて授業を選ぶことができるでしょう。
ワイヌイオマタ中学・高校では、毎週水曜日は、ほぼすべての時間が探求学習(MPLD)に充てられています。この探求学習とは生徒それぞれが興味のあることを決め、それに対して深掘りし、最終的な目標・ゴールに向けて自ら学ぶという勉強方法です。生徒はそれぞれのゴールに向けて先生にアドバイスをもらったりコミュニティに参加し話をしたりしながら学びを深めていきます。
全校生徒が多くないことから、一クラスの平均が15~20人と少なく、先生と生徒の距離が近いことが特徴です。敷地が広く1階建ての校舎のなか、のびのびと学ぶことができるでしょう。マオリ・パシフィック系の方が約40%以上と多く、彼らの暖かさ・フレンドリーさを感じることができます。親日家のスタッフや生徒が多い点も安心できるポイントです。
日本人留学生は短期留学から1年留学、そして卒業留学まで受け入れています。インターナショナルチームとして5人サポートスタッフがいるため、初めての長期留学という方にとっても安心です。
環境は自然に囲まれており、海や山が近くにありリラックスできる環境が整っています。自然の中にあるため、キャンプや山登り、マウンテンバイクや乗馬などを楽しむことができるでしょう。
ワイヌイオマタ中学・高校では、先週からオンライン留学プログラムをスタートしました。
次回は2020年の4学期目(10月12日~12月9日)、2021年の1学期目(2月1日~4月16日)の予定です。コロナウイルスによる渡航禁止期間中のみの予定ですが、渡航までの留学準備になるだけでなく、渡航後単位を一部認定してもらうこともできるので、少しでも早く留学したいという方にはおすすめです。このオンライン留学プログラムでは最初、スタッフの紹介や学校のシステムなどを聞くオリエンテーションが行われます。その後は月曜日から金曜日まで、1日約1~3時間ほどの授業を受けていただきます。毎朝、担任クラスで授業が行われるうえに、水曜日の探求学習の時間には現地の生徒と話ができるバディプログラムも設けています。オプションとしてライブでクラスに入ることもできるので、留学生活をイメージすることもできるでしょう。
4.Paraparaumu College(パラパラウム・カレッジ)のご紹介
マオリ語で「平なところ」を意味するパラパラウムという場所にあるパラパラウム・カレッジ。ウエリントンから電車で50分ほどの距離にあるパラパラウム・カレッジは、綺麗なビーチなど豊かな自然、温暖な気候、治安の良さが魅力です。
全校生徒数は1400人程度、うちヨーロピアン系が80%、マオリ系が15%、その他が5%とされています。留学生の受け入れは2016年から始めたため、留学生が少なめです。
高校1年生では英語・数学・理科が必修、その他の3科目は言語やテクノロジー、芸術など様々な授業の中から自由に選択することができます。高校2年生以上必修科目がなく自由に授業を選択することができるようになります。
パラパラウム・カレッジでは自分のペースに合わせて授業をすることができます。教材はすべてデジタル化されているため、「今日はこれをやる」「明日はここまでやろう」というように、自分の能力に合わせて勉強を進めることができます。デジタルツールを利用することで、先生はそれぞれの能力にあわせた課題を提供することができ、生徒も自分のペースで学ぶことで習熟度を上げることができています。全校生徒の60%が大学へ、15%がポリテクニク(専門学校)へ進学しています。
パラパラウム・カレッジでは、乗馬やラグビーなど自然を楽しむことのできるアクティビティも行っています。
パラパラウム・カレッジでは短期留学や1年留学、卒業留学まで受け入れが行われています。
5.質疑応答
最後に、質疑応答タイムを設けました。皆様からいただいたご質問と回答を紹介します。
Q:部活動などは行われているのでしょうか?
A:行われています。日本で行われているような一般的な部活動は、ワイヌイオマタ中学・高校でもパラパラウム・カレッジでも行われています。例えばラグビーは多くの方に参加してもらうため、2軍・3軍の方も2軍リーグや体重制限のある試合などに参加することができるでしょう。日本のように1軍しか試合に参加できないというような状況なるようなことは基本的にありません。
Q:入学時のテストはありますか?もしあるようでしたら、内容はどのようなものでしょうか?
A:両校ともテストはありません。ワイヌイオマタ中学・高校ではオンラインツールを利用し、どれくらいの英語力があるのか把握するための簡単なテストが行われますが、その英語力により入学ができないということはありません。ただ入学の際には前年度の成績書と出席表の提出が必要です。
Q:長期で留学(高校、大学)を考えていますが、いつまでに申し込んで、いつから留学可能でしょうか?
A:基本的には約1年から半年ほど前にはお申込み手続きいただき、準備を始めていただいております。今から最短で入学することを希望される場合、来年の1学期目(2月)からの入学を目指していただくことが可能です。
Q:NCEAを取得すれば、日本の大学進学の資格があるということでしょうか?
A:日本の大学への受験資格は各大学の判断によるため、各学校の要件を確認していただくことをお勧めします。帰国子女枠、AO入試枠についてまとめた本も出版されているため、必要でしたらそちらもご覧ください。
Q:日本人の留学生は、各学年、何人ぐらいの生徒さんがいらっしゃいますか?
A:パラパラウム・カレッジでは現在日本人は6名、各学年1~2名ほどです。ワイヌイオマタ中学・高校では現在17名、高校1年生・2年生はそれぞれの7~8名いらっしゃいます。
Q:ホームステイ先に心配がありますが、どのようなご家庭が受け入れされてますか?在校生のご家庭でしょうか?
A:基本的には各家庭に同年代、また同性の子供がいるご家庭へのホームステイになるよう調整しております。必ずしも同じ学校の生徒とは限りませんが、そうなるケースも多いです。状況により異なりますので予めご了承ください。
Q:マリンスポーツは何ができますか?
A:学校では特にマリンスポーツの部活動は行われていませんが、近隣にウィンドサーフィン・ヨット・サーフィンを教えている団体がありますので、そちらで体験することは可能です。
Q:単位が取得できない場合、留年することもありますか?
A:そもそもニュージーランドの学校には留年という概念がありません。日本の高校と異なり、ニュージーランドの高校は担任の先生のクラスと、各選択科目は完全に分かれています。そのため単位を落とした科目があっても、担任のクラスは次の学年に進むことができるのです。単位を落とした科目は、翌年は再度同じ科目を取る、もしくは別の科目に変更して受講することが可能です。
Q:女子ラグビー部のある学校はありますか?女子ラグビー7人制はありますか?ホームステイ先は食事面などそのような留学生をサポートしていただける環境はありますか?短期の高校留学でもラグビーはできますか?
A:パラパラウム・カレッジにもワイヌイオマタ中学・高校にもラグビー部があります。7人制はパラパラウム・カレッジでは行われておらず、ワイヌイオマタ中学・高校では行われています。ホームステイの食事は肉料理が多く、スイーツも美味しいため、自然と体は大きくなるかと思います。必要であればホストファミリーに「スポーツのために食事をしっかり取りたい」と伝えれば、量を調整してくれるはずです。短期留学でも練習には参加できますが、試合に出場できるかは実力などによります。
Q:ニュージーランドの英語はなまりがありますか?他の国で通じづらいことはありますか?
A:訛りがあるとは言われますが、ニュージーランドの英語はブリティッシュイングリッシュに近く、日本人にとっては分かりやすいと思います。ニュージーランドの英語が他の国で通じづらいと感じたことはありません。むしろニュージーランドにはいろんなバックグラウンドを持っている方がいるため、様々な英語を聞き慣れることができると思います。
Q:来年2月からの高校留学を考えていますが、コロナの状況ですが行けそうですか?
A:来年以降に関してはまだ協議中で発表されておりません。最新の状況は随時公的機関のサイトをご確認ください。
改めてご参加いただいた皆様、誠にありがとうございました。
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