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オーストラリア英語の訛りって大丈夫?

文字で語るよりも実際に聞いてみるのが早い!ということで、まずはオーストラリア人がまとめたオーストラリア英語特集を動画でチェックしてみましょう。

オーストラリアは留学やワーキングホリデー先として高い人気を誇る国です。治安がよく、教育水準が高いことから近年では、中学・高校・大学進学先としても注目を集めています。

一方で、オーストラリア英語について、アメリカやイギリス英語と比べて「訛りがある」という印象を持っている方、またオーストラリアでの英語学習に不安を感じている方もいらっしゃるかもしれません。オーストラリアはかつてイギリスの植民地であり、その影響で英語も主にイギリス英語の要素を持っています。独立後には独自の英語、いわゆる「オージーイングリッシュ」が発展しました。教科書には載っていない独自の表現も多いため、慣れるまで戸惑う方もいらっしゃるかもしれません。ここではオーストラリアの歴史的背景もふまえ、オーストラリア英語についてよくいただくご質問にお答えしていきます。

1.俗にいうオーストラリア英語ってオーストラリア人はみんな使うの?


これはあくまで「私たち日本人がスタンダードとしている英語=アメリカ英語」ということを大前提にお話ししますが、私たち日本人が「オーストラリア英語の訛り」と感じるポイントは大きく3つあるようです。

オージーイングリッシュの特徴的な点は以下の3つです。
1.“R”の発音
2.母音が強い
3.略語が多い

1. “R”の発音

“Car”や“Here”、“There”や“Everywhere”など、“R”を発音していません。
“Color”(オーストラリアやイギリス、カナダ英語の綴りは“colour”)は、カタカナ発音の「カラー」とほぼ同じ発音です。日本人にとってはオーストラリア訛りの方が発音しやすいかもしれませんね(笑)。

2. 母音が強い

“Water”はゥオラ、“Pay”はペェイのように“A”はやや強く(長めに)強調、“Nine”はノアイン、“Sign”はサアイン、“Wine”はワアインなどの“ine”や“ine”の部分は「アイン」と発音するようです。

3. 略語が多い

最初の動画をご覧いただくとわかるように、オーストラリア人は言葉を省略するのが大好きなようです。
オーストラリア英語で代表的なのは下記のようなものがあります。
・barbie(バービー)=barbecue(バーベキュー)
・Aussie(オージー)=Australian(オーストラリア人)
・Macca’s(マッカズ)=McDonald’s(マクドナルド)
マクドナルドの英語発音聞きたい方はこちらの動画をチェック!
・Bottle-o=bottle shop、つまり酒屋さんのことです。
お酒を頼むときは必ずBottle of 〇〇(ワイン、ビール、ウィスキーなど)と、Bottle ofが付きます。そこで、Bottle-oまでで略して呼ぶのがオーストラリア式です。

ただ、実際にオーストラリアの人々は、俗にいうオーストラリア英語を使っているのでしょうか。「オーストラリア英語 vs アメリカ英語」を紹介している動画でチェックしてみましょう。

いかがでしたでしょうか。
オーストラリア英語では、McDonald’s(マクドナルド)を「Macca’s(マッカズ)」、Afternoon(アフタヌーン)を「ARVO(アボ)」と呼ぶことがあります。また、都市によっては、Sandwich(サンドイッチ)を「Sanga(サンガ)」と呼ぶこともあります。
これらの言い方は、私たち日本人が「オーストラリア英語の訛り」と感じるポイントを3つとも含んでおり「訛り」のように聞こえるかもしれません。

オーストラリア英語の訛りについては、誤解や古い情報もあるようです。
例えば、「Pay」の発音は、「ペエイ」のように「A」をやや強く(長めに)強調する程度です。日本人がオーストラリア英語の訛りだと思っているような「パァイ」という発音は、実際にはほとんど使われません。また、「Today」は「トゥデイ」と発音します。「トゥダイ」とは言いません。オーストラリアを訪れた際、あまりにも誇張した発音や表現は避けた方がいいかもしれませんね。

オーストラリアのアクセントには何種類ありますか?

オーストラリア英語には、大きく分けて3つのアクセントがあります。

Cultivated accent
最も上品で、教養が高いことを示すアクセントです。イギリス英語のRPに近く、一般的には使われません。

General accent
最も一般的で、広く使われるアクセントです。都市部で生活する際、一番耳にするアクセントと言えるでしょう。

Broad accent
いわゆる「オーストラリア訛り」と呼ばれるアクセントです。オーストラリアの田舎の地域で一般的な訛りとされているため、田舎で生活する際には耳にすることができるでしょう。

オーストラリア英語は何が違う?

オーストラリア英語は、イギリス英語をベースとしているため、アメリカ英語とは発音や単語の綴り、また使う単語が異なることがあります。

発音
オーストラリア英語では、アメリカ英語で「r」を発音する単語でも「r」を発音しないことがあります。例えば、「car」は「キャァ」と発音します。また、「a」は「ei」ではなく「ai」と発音します。例えば、「can」は「キャン」ではなく「カン」と発音します。

綴り
オーストラリア英語では、アメリカ英語とは異なる綴りを使う単語があります。例えば、「color」は「colour」、「center」は「centre」、「apologize」は「apologise」となります。

単語
オーストラリア英語では、アメリカ英語とは異なる単語を使うこともあります。例えば、「エレベーター」は「lift」、「ゴミ箱」は「garbage bin」、「一階」は「ground floor」となります。

オーストラリア英語には訛りがあるのはなぜ?

オーストラリア英語に訛りがあるのは、以下の2つの理由が考えられます。

1.イギリス英語をベースとしている
オーストラリアはイギリスの植民地として発展したため、英語もイギリス英語をベースとしています。イギリス英語は、アメリカ英語と異なる独特の発音が存在します。そのためオーストラリア英語にも影響が残っています。

2.オーストラリアの歴史や文化
オーストラリアにはアボリジニと呼ばれる先住民が住んでいます。またイギリス人だけでなく、アイルランド人やスコットランド人、イタリア人など、さまざまな人々が移住してきたため、様々な発音や表現が混ざり合い、オーストラリア英語の訛りに影響を与えていると考えられます。

2.オーストラリア留学したら「きたない英語」が身に付いてしまうの?


オーストラリア英語の発音や訛りについて、日本人には誤解や偏見があるようです。オーストラリアだけでなく、どの国でもアクセントや表現、単語には違いがあります。その違いをキレイ・キタナイという基準で判断することはできません。
また、日本語アクセントの英語は、世界でも聞き取りにくい英語のひとつと言われています。そんな日本人がオーストラリア英語の発音や訛りを汚いとか訛っていると言うのは、ネイティブからすると非常に失礼な発言です。

オーストラリア留学でオーストラリア英語を身に付けることは、素晴らしいことです。しかし、1年、2年程度の留学では、ネイティブと同等レベルの英語力は身に付きません。オーストラリア英語を習得したいと思っても、オーストラリア人と同じ英語を使いこなせるようになるのは簡単なことではありません。

ちなみに、オーストラリアは、世界200ヵ国以上の人々が共存する国です。語学学校の先生も、オーストラリア人だけでなく、アメリカ人、カナダ人、イギリス人など、様々な国の出身者で構成されています。オーストラリアでは、日々の生活や学校生活の中で、世界中の人々が話す英語に触れることができるでしょう。

3.どうしても訛りが気になるなら田舎は避けよう。


「オーストラリア英語 vs アメリカ英語」の動画で紹介されているように、ご年配の方ほど、オーストラリアらしさを感じるアクセント等があるようです。

また、地方に行くと、他国から人々が入ってくることが少なかったり、高齢の方が多かったりすることから、少し言葉が古い傾向があります。そのため、オーストラリア英語の訛りが気になる方は、留学先として田舎は避け、都心を選んだ方がよいかもしれません。

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